機動戦士ガンダムこれくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP15 新たな戦友

作戦会議室を出たヨナ達は、ミーシャに連れられてアメノハヅチの格納庫へと向かうことになった。

「まずは格納庫に向かう。そこで装甲服を取り外してから休息に入るぞ」

「了解だミーシャ、おいヨナ。はぐれるなよ?」

「は、はい!」「痛い痛い痛い!いい加減耳から手を放してよミーシャぁ!」

格納庫へ向かい始めてから会議室を離れるまでの少しの間、ミーシャはコトハの耳を引っ張ったまま歩いていた。

 

それから数分歩き、ヨナ達は格納庫へと到着した。先程の艦内通路から一気に開けた場所に出た。少しオレンジがかった沢山の照明がその広い空間を照らし出し、作業員たちが右往左往している。

「着いたぞ、ここが格納庫だ」

「ひ、広い!」

格納庫の広さに驚くヨナ。そんなヨナを見たミーシャが、ヨナとは初対面であることを思い出した。

「そう言えばまだ自己紹介がまだだったな、新入り」

「え?あ、はい!数日前に入隊したナラティブガンダムのMS娘、ヨナです!よろしくお願いします!」

「私はケンプファーのMS娘、ミーシャだ。よろしく頼むぞ、ヨナ……おいコトハ、お前も自己紹介しろ」

「えー!めんどくさいからミーシャが代わりに―――」

そんなミーシャは真顔で右手に持ったショットガンのフォアエンドを引いてコトハに銃口を向けた。

「うわぁー!!ごめんごめん!ちゃんとするからショットガン向けないでぇ!!」

(うわぁ…これ完全に私の時のデジャヴだよ)

そんな2人のやり取りを見てアスカはドン引きしていた。そう、アスカにコトハたちが自己紹介した際もこの様に、めんどくさがったコトハにミーシャがショットガンを突き付けていたのだ。

「わ、私はコトハ!GN-XⅣ(パトリック・コーラサワー機)のMS娘だから、これからよろしく!あ、でも。司令には手を出さないでよね!」

「は、はぁ…」

コトハの最後の言葉に、呆気取られるヨナ。そんなヨナにミーシャは付け足し説明をした。

「気にしなくていいぞヨナ。こいつはちょっと性格に難があるバカなだけだ」

「ちょ!私はバカじゃないって!」

「さて、そろそろ装甲服を外すとするか…行くぞ3人とも」

「無視しないでよぉー!」

そんなコトハを無視してアスカとリシェット、ミーシャの3人は格納庫奥へと向かって行った。

「こ、コトハさん。い、一緒に行きます?」

「うわぁぁーありがとーヨナちゃーん!」

と、声をかけてきたヨナにコトハは泣きつきながら格納庫の奥へと向かったのだった。

 

それから装甲服を外したヨナ達は艦内にある食堂へ行き夕食を取ったあと、ミーシャに案内されMS娘の寝泊まりする個室に案内された。

「ここがアメノハヅチ艦内のお前の個室だ。明日は0600(マルロクマルマル)時に起床だから、寝坊するなよ」

「は、はい!あの…この後は私、どうしたら良いんですか?」

ヨナは扉の先に会った時計を確認しながらミーシャに尋ねた。時刻は19時を既に回っていたのだ。

「とりあえずは就寝時間まで自由時間ではあるが、アメノハヅチにはM.G.F司令部の様な娯楽設備は無いが酒保という売店のような場所がある。気が向いたら行ってみると良いだろう」

ミーシャはアメノハヅチ艦内に酒保があることをヨナに教えた。のだが―――

「ば、売店ですか…わ、私お金持ってない……」

まだ入隊したばっかりのヨナの手元にはお金が無かったのだ。

「そ、それはすまなかったな……」

「いえ…気にしないでくださいミーシャさん……それじゃあ私、もう寝ますね」

「あ、ああ。ゆっくり休むんだ―――」

そう言いながらどこか寂しそうに室内に入って行くヨナ。その時、ミーシャの右手がポケットの中に入っている何かに触れた。その事に気づいたミーシャは後ろからヨナを呼び止めた。

「ああ待て。ヨナ、これを持っていくといい」

そう言ったミーシャは、ポケットから包み紙を取り出しそれをヨナに手渡した。それを受け取ったヨナは包み紙を一弁して、これは?とミーシャに尋ねた。

「私がこの前酒保で買った、飴やらドライフルーツなんかのお菓子だ。こんな物で悪いが、ただ寝るだけよりはマシだろ?」

「良いんですか?だって私……」

「良いだよ。それにこれは、明日に向けて英気を養ってもらう意味も込めている。受け取ってくれ」

「ありがとうございます!大事にいただきます!」

「気に入ってもらえてよかったよ。では、また明日な」

「はい。おやすみなさいミーシャさん」

そう言ってミーシャはヨナの個室の前から離れていった。そして室内に入ったヨナはベットに腰掛け、早速さっき貰った包み紙を開けた。

「わぁぁ!美味しそう!」

包み紙の中には小振りな飴玉が2つと、パイナップルとリンゴ、オレンジのドライフルーツが入っていた。それを見たヨナは目を輝かせていた。そして、リンゴのドライフルーツを手に取るとそれを口に運んだ。ヨナはそれを何回か咀嚼して味を堪能していた。

 

美味しいっ!

 

ヨナは思わず声を上げてしまったのだった。

 

続く

 

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