機動戦士ガンダムこれくしょん   作:黒瀬夜明 リベイク

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EP3 私って、戦えるんですか?

ヨナが現状把握も出来ない中アスカ、ルトの2人は思い思いの言葉を口にしていた。

「なんでよなんでよ!ガンダムタイプのMS娘が頭部60mmバルカンしか装備してなくて武装装備スロットも1つしかないなんて、ありえないんだけどぉッ!!」

「嘘でしょ…こんな装備じゃ、殺されに行くようなものじゃないか…」

「殺されに行くって…ひ、酷いよ、アスカちゃん」

「私、間違いは言ってないよ。武器もまともに持ってない奴が、黒色機動群に挑めばどうなると思ってるの?」

「そ、それは……」

アスカの放った正論に何も言い返せないヨナ。一方のルトもそれぞれの数値を見て呟いた。

「その他の数値も極端に低いね……特に格闘性能の数値に関しては0(ゼロ)だよ」

「こんな MS娘()まで前線に出さないといけないなんて…はぁ、いよいよって感じだ」

「そ、そんな…だって、私は……あの人に―――」

ヨナは今にも泣きだしてしまいそうな表情だった。だがその時、整備室のルトの机の上にある電話が突然鳴った。ルトは、はいはいただいまー!と言って受話器を取りに行った。そして受話器を手にし、それを耳に当てたルトにシンの声が届いた。

「ルトか?」

「どうしたんですか司令?」

「実は整備室(そっち)に送る物があってな。今そっちに送ったから確認してくれ」

「え?ルト、何か頼んでましたっけ?」

すると、整備室の壁沿いにある小型エレベーターが「ポーン」と音を鳴らした。ルトは受話器を持ったまま小型エレベーターの扉を開けると、そこには大きさ20㎝くらいの正方形のコンテナが入っていた。ルトはそれをエレベーターから引っ張り出して自分の机の上に置いた。

「司令、今エレベーターで届いたコンテナがそれですか?」

「ああそうだ。開けて中身を確認してくれ」

「了解ですよ!」

ルトはそう言うと、コンテナの上面についた回転式の開閉ハンドルを回した。するとコンテナが十字に開き、中から2本の白い筒と紫がかった黒色を基調とし所々に赤いラインが入った少し大きな人形が入っていた。

「んん?この白い筒はビームサーベルとして……こっちのお人形は何ですか?」

「ああ。どちらもヨナ…ナラティブガンダム専用に調整された装備だ。ビームサーベルは勿論、その人形…ナラティブガンダム専用の性能向上パーツ「サイコスーツ」だ」

「え、ナラティブガンダム専用の武器と性能向上パーツですか!?」

「え?」

ルトのその言葉を聞いたヨナが、ルトの方を向いた。

「どれだけ性能が向上するかはわからないが、ヨナに装備してやってくれ。きっと喜ぶはずだ」

「わ、わかりました司令!今ちょうどヨナちゃん来てるので試してみます!」

「ああ、頼む………ところでルト」

「はい?」

「なんか変な物でも食べたか?いつものへんちくりんな喋り方じゃないみたいだが?」

食べてませんよッ!!

そう言ったルトは受話器を元の位置に戻した。そして、2本のビームサーベルと少し大きな人形「サイコスーツ」を一弁した。そしてその2つを持つと、その2つをそれぞれ「武装」と「性能向上パーツ」と書かれた小さなシャッターの奥へと締まった。そしてヨナとアスカの元に歩いてきた。

「ヨナちゃん。とりあえず装備してみよう?このまま塞ぎ込んでても仕方ないからさ…」

「あ、はい…」

ルトに諭されたヨナは再びパネルの前に立った。そして先程と同じ手順でディスプレイを開き「装備確認/変更」の欄を開いた。

「じゃあヨナちゃん。そこの空白になってる(まる)の部分をタッチしてくれる?」

「は、はい…」

ヨナがそこをタッチすると、別のページが出てきた。そこには1つだけ武器の名前があった。

 

ナラティブガンダム専用ビームサーベル

 

「これ、私専用の?」

「そのビームサーベルをタップして「装備する」をタッチして。そうすれば装備したことになる」

「は、はい!」

そしてヨナは「装備する」をタッチした。すると、先程まで空欄となっていた(まる)の部分に「剣のアイコン」が表示され、その隣に「ナラティブガンダム専用ビームサーベル」と書かれていた。

「じゃあ次は性能向上パーツに行ってくれる?」

「わ、わかりました!」

ヨナはディスプレイを操作し、今度は「性能向上パーツ確認/変更」を開いた。

「じゃあさっきと同じように、(まる)の部分をタップしてパーツを装備してみて」

ヨナはルトに促され、先程と同じようにディスプレイを操作した。そしてそこに映った文字を一弁した。

 

サイコスーツ

 

「これも、私専用の……」

ヨナはそう呟き、サイコスーツを装備した。するとヨナは、身体の内側から何か強い物が沸き上がって来るのを感じた。

「な、なにこれ?力が沸き上がってくるみたい…」

「性能向上パーツを装備すると、みんなそうなるんだ。その内慣れるよ」

「は、はい…」

「さて、性能値はどれくらい上がったかな……って、うそッ!?」

「そんなに驚いて、どうしたんですかルトさん?」

「凄いよ…さっきまでの弱々しい数値が――――」

 

 

 

嘘みたいに上昇してる!!

 

 

 

ルトは改めて「ナラティブガンダム専用ビームサーベル」と「サイコスーツ」の性能値を確認した。するとそこには―――

「スゴッ!ビームサーベルは、格闘性能値「+45」に回避力「+20」だ!」

「ビームサーベル2本でそんなに変わるなんて…専用装備とは言え、凄いな」

「そ、そんなに凄いんですか?」

「うん…基本的にビームサーベル2本でこんなに上がることはないよ。それに、このサイコスーツ…こっちはこっちでヤバすぎる代物だよ!」

「どう変わるんですかルトさん?」

「射撃性能値「+20」格闘性能値「+20」回避力「+20」索敵力「+30」対実弾防御力「+15」対ビーム防御力「+15」対格闘防御力「+15」……どうなってるんだこのサイコスーツは?性能値の欄全部に「+補正」がかかるなんて、まるでブッ壊れパーツだよ」

「ぶ、ブッ壊れパーツ……」

ルトの言葉を聞いて驚きのあまり引いてしまったヨナ。そしてヨナは恐る恐るアスカに尋ねた。

「ア、アスカちゃん…私って、戦えるの?」

「…まだ戦力としては心許ないけど、少しは戦えるようになったと思う」

帰ってきた言葉はさっきと真逆の言葉だった。ヨナはとても嬉しそうに、やった!と喜んだ。

 

続く

 

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