夏に恋する春と雪   作:のんびり日和

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16話

桜木カンパニーが一夏がISを動かせることを発表後、世界中ではこのニュースでもちきりとなっていた。

どのテレビ番組も一夏がISを動かせたという事で特番を組み流れていた。

勿論放送されていた番組の中には一夏を研究施設に送り詳しく調べるべきだと唱えるコメンテーターだったり何処かの大学教授がいたが、2,3日すると突如主張を変えIS学園で学生らしく通いながら調べるのが良いですね。と言い出したのだ。

ネットではこの出来事に桜木カンパニーの圧力で言わされている。とか脅されていると囁かれたがまぁ、あの世界の桜木カンパニーだからな。と納得と言った発言が出るとすぐに消えていったのだった。

 

桜木カンパニーの重大発表から数日後、一夏と雪奈はというと

 

「ついに来たな」

 

「うん。来たね」

 

そう、一夏と雪奈はついにIS学園へときたのだ。門前で感慨深そうに校舎を見上げている二人。すると

 

「おぉ~~い、二人ともぉ!」

 

と大声で一夏達を呼ぶ声が聞こえ、二人が声の方に顔を向けると春奈が手を振りながら笑顔で駆け寄ってきていた。

二人のもとに到着すると同時に春奈は一夏と雪奈に抱き着く。

 

「ちょっ、姉さん! いきなり抱き着かないでよ。危ないよ」

 

「そうだよお姉ちゃん。それにこんな人が行きかう場所で抱き着くなんて、ふしだらなんて言われるわよ」

 

「大丈夫大丈夫! 言いたい人には言わせておけばいいって!」

 

そう言い笑顔を浮かべる春奈。その姿に一夏と雪奈は呆れたような溜息を吐きつつも元気な姉の姿に心の中ではホッとしていた。

 

「それじゃあ2人ともついてきて。お姉ちゃんが案内してあげるから」

 

そう言い歩き出す春奈に一夏と雪奈は付いていく。

正面ゲートから学園内へと入っていった3人。学園の敷地内へと入ると、大きな学舎にアリーナなど様々な建物が建っていた。

 

「あそこが学舎で、その隣が学生と教師の寮になってるの。で、その奥にあるのがアリーナで、あそこ以外にも3か所ほどあるの」

 

「へぇ~、結構広いところなんだね」

 

「まぁ、日本政府が運営している学園だからね。本州にある高校に比べたらかけている金はけた違いだもん」

 

「なるほど。流石世界ただ一つのIS専門の学園」

 

そう会話をしながら校舎の中へと入っていく3人。

 

「それじゃあ一夏君と雪奈ちゃんの二人の教室は1年4組だから。ちなみに私のクラスは2年3組だから、何かあったら私の教室に来てね」

 

「わかった」

 

「それじゃあねお姉ちゃん」

 

それじゃあバイバイ!と言って春奈は階段を上がっていく。

 

「それじゃあ俺たちも行くか」

 

「えぇ」

 

一夏と雪奈もそれぞれ自分たちの教室へと向かう。廊下には新入生と思われる生徒達がちらほらと居り、彼女達は一夏達の方をチラチラと視線を向ける。

 

「なんかすごい視線を感じるな」

 

「だって一夏は世界初の男性操縦者なのよ。そりゃあ気になって視線を向けるよ」

 

「そりゃそうか」

 

そう零しながら心中では

 

(多分雪奈のその綺麗な白髪も注目されていると思うんだがな)

 

と思う一夏であった。

 

 

そして2人は春奈に教えて貰った教室1年4組に到着し中へと入る。中には既に何人かのクラスメイトと思われる生徒達もおり談笑をしていた。

 

「さて、俺たちの席はと」

 

そう言いながら一夏は黒板に張られている座席表に顔を向ける。

 

「えっと後ろから2列目だな」

 

「私は一夏の隣?」

 

「あぁ。右隣だ」

 

そっかぁ。と嬉しそうな顔を浮かべながら一夏と共に席へと向かう。席に着き暫くしてほとんどの生徒達が教室内へと入ってきて席へと着いていく。

暫くして教室の前の扉から一人の教師が入ってきた。

 

「皆さん初めまして。私が4組の担任を務めます、椎名こよりです。趣味は読書で、ジャンルは主に歴史ものです。これから3年間よろしくお願いしますね」

 

奇麗なプラチナブロンドの髪をした女性がそう言いながら挨拶をすると生徒達もよろしくお願いします。と返す。

 

「それではまず簡単に自己紹介から始めましょうか」

 

そう言うと廊下側の生徒が席を立ち軽く自己紹介を始めて行く。そして遂に一夏の番がやって来た。

 

「桜木一夏です。ご存知の通り世界初の男性操縦者という事でこちらに入学することになりました。色々と皆さんにご迷惑をかけるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします」

 

と朗らかな笑顔を浮かべながら告げる一夏。

その姿に生徒達は拍手で答える。

次に雪奈の番がやって来た。

 

「桜木雪奈です。趣味は読書です。先天性の病気の為、激しい運動が出来ないので実技などでは見学などが多いですが、よろしくお願いします」

 

そう言い一礼後席へと着く雪奈。それから次々と生徒達が自己紹介をしていく。そして最後の一人が自己紹介を終える。

 

「それでは皆さん今日から授業が始まりますが、はじめは参考書の最初に触れる部分を学ぶので、難しく考えなくても大丈夫ですよ。では1限目にまで自由時間としますね」

 

そう言い椎名は教壇から降りて教室から出ていく。そして生徒達はそれぞれ談笑を始める。一夏と雪奈も二人で談笑をしようとすると

 

「あの、少しいいですか?」

 

と声をかけられ一夏と雪奈は声の方に顔を向ける。其処には水色の髪の少女と赤色の髪の少女がいた。

 

「えぇ、構いませんよ。えっと、確か鬼崎さんでしたよね」

 

「はい! 私が碧で、こっちが姉の」

 

「緋音」

 

「す、すいません! 姉は少しぶっきらぼうなところがあって!」

 

と慌てた様子で説明をする碧。

 

「いや、大丈夫ですよ」

 

「ほ、本当にすいません! もう、お姉ちゃんそのツンとした態度はまずいよぉ」

 

「仕方ないでしょ、こういう性格なのよ」

 

そう言いそっぽを向く緋音に、碧はすいませんと何度も頭を下げる。すると雪奈が口を開く。

 

「もしかして、お二人は双子なんですか?」

 

「はい、そうなんです」

 

「そうだったんですね。髪とか違うので一瞬違うのかなと思ったのですが、やっぱり双子だったんですね」

 

「私はお母さんの髪色を受け継いだんです。お姉ちゃんはお父さんのです。でも性格は逆なんですけどね」

 

「そうなんだ。……あれ? お二人が付けてるそのブレスレットって」

 

一夏がそう呟くと碧が右手に付けているブレスレットを見せる。

 

「はい、これは入学する際両親からもらったブレスレットなんです!」

 

「…お察しの通り貴方達の会社の物よ」

 

緋音がそう言いながら左手についているブレスレットを見せる。

 

「あぁ、やっぱり。最近発売されたブレスレットの形に似てたので」

 

「そうだったんですね。いつも私とお姉ちゃんは身に着けているんですよ」

 

「そうなんです。気に入ってもらえているようで良かったです」

 

と笑顔で言う一夏。

そうして一夏と雪奈は、碧と緋音と共にしばし談笑を続けるのであった。




次回予告
放課後、一夏と雪奈は教室で春奈と合流後自分達の寮へと向かう事に。
しかしここで事件が!

次回
初日で事件勃発!
~ちょっと、お話ししようか?~

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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