あれから数か月が過ぎたある日のこと。
一夏たちの学年では社会勉強を兼ねてそれぞれが希望する会社に訪問し、その会社で行っている仕事など見学させてもらい、時には質疑応答の時間を作ってもらい色々なことを聞いたりする職場見学が学校行事であった。
一夏は雪奈とともに自身の父親と母親が営んでいる会社、『桜木コーポレーション』に職場見学を依頼したのだ。
そして二人は両親が働いしている桜木コーポレーションのビル前へとやってきた。
「本当にうちの会社って大きいよな」
「そうですね。それだけお父さんやお母さんが頑張ってきたのかわかりますね」
天高くそびえたつビルにそう漏らしながら歩く二人。
ビルの中へと入ると一人のスーツ姿の女性が背筋を伸ばしながら立っていた。
「おはようございます。本日お二方をご案内することを仰せつかりました、鬼塚紫音と言います」
そうお辞儀しながら挨拶する紫音。
「はい、よろしくお願いします」
「お願いします」
「それではご案内いたしますね」
そういい紫音の後に二人は付いていく。
「まずこちらが海外事業本部です。他国に設けられている事業部と連携をとって事業展開を素早く行い市場情報から流行情報を入手し利益獲得に動く部です」
「なるほど。それでいろんな国の人がいるんですね」
「はい。アメリカやイギリス、果てには中東の者もここで働いており、他の事業部ですともっと多くの者が在籍しております」
「へぇ~」
せわしなく動く回る海外事業部の社員達の邪魔にならないよう、一夏たちは静かに見て回った後、その場を後にして次へと移動した。
「こちらはインテリア部です。伝統工芸品などに使われる歴史的価値のある技術を後世まで残していくために知識や技術を勉強させてもらう部署です」
「へぇ~。あ、あれって提灯ですか?」
「はい。歴史的に古い提灯作りを行っている工場に社員を派遣して作り方など勉強させてもらい作成しております。むろん一つ一つ手作りです」
「昔から受け継がれている技術ですから、下手に機械は入れられませんよね」
そう言って一夏たちは次の場所へと移動した。
「こちらは航空・宇宙開発部です。航空開発事業部は以前からありましたが、最近新たに宇宙部門も作ったのです。ここでの仕事はヘリから飛行機の新たな技術の開発や既存技術の改善といったものです。宇宙部門はISといった新たな宇宙での活動可能なスーツが世に出ましたので、民間で宇宙開発を行えるのではということでその先駆けとなる部門です」
「宇宙部門といったら…」
「はい、彼女が主任をしている部門です」
「大丈夫ですか? あの人根は良いんですけど、思いついたら即行動っていう人ですから」
「まぁ、何とか『篠ノ之主任!? それどうする気ですかぁ!?』『束さんの天才脳が囁いている! これを合体させれば新たな電気エネルギーができるとぉ!』『それは漏れたら甚大な環境汚染になるって言って主任自ら封じたエネルギーでしょうがぁ!』『おい、主任は今日で何日徹夜したんだよぉ!?』『知るわけないでしょ! それよりも早く主任を取り押さえて仮眠室に放り込みに行くわよ! これ以上徹夜されたらもっと恐ろしいものを創り出すわよ!』……駄目のようです」
「ですね」
「( ゚д゚)」
紫音は遠い目をし、一夏はわかりきっていたのか苦笑いを浮かべ、雪奈はあまりの光景に唖然とした表情を浮かべ、その三人の前を布で簀巻きにされた束が同僚の人達には担ぎ上げられながら運ばれていった。
それから暫くして一夏と雪奈は紫音の案内の元、ほかの部署を見て回っていった。
「――それでは以上を持ちまして職場見学は以上になります」
「紫音さん案内ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「いえ、それで私の仕事ですので。あ、そうだこれをお二人に」
そういい紫音はポケットから2枚のカードキーを手渡してきた。
「これは?」
「先ほど篠ノ之主任が目を覚ましましてね。お二人が来ていることを聞いてぜひ研究室に遊びに来てほしいとのことで頼まれたのです」
「そうだったんですか。それはわざわざありがとうございます」
「いえ。それでは私はこれで」
そういい紫音は一礼して去っていった。一夏と雪奈は束の研究室がある部屋へと向かう。
カードキーを使いながら会社の奥に設置されている束専用の研究室へと到着した2人。
「束さん、来たよぉ」
『はぁ~い、カギは空いてるから入ってきていいよぉ~』
そう部屋から声を掛けられ、一夏と雪奈は中へと入る。束の研究室には研究用のISや宇宙開発に使うための物か、色々な機械から大型道具がおかれていた。
「いらっしゃ~い、二人ともぉ」
「うん。それより束さん、寝不足のほうは大丈夫なの?」
「さっきぐっすりと寝たから大丈夫!」
「す、数時間しか寝てないと思うんですけど…」
「束さんは数時間寝たら、2日かは寝ずに動けるよ!」ドヤァ
「「ちゃんと寝てください!」」
束のドヤ顔に一夏と雪奈はそう突っ込むのであった。
それから一夏と雪奈は束の仕事のことを聞いたりした。新しい宇宙開発の道具だったり、将来的に建造する予定の大型コロニー計画のことだったりと。
「そしてここに鎮座しているISがその宇宙開発に活躍してくれる機体だよ」
そういい束が見せたのは3機のISだった。
「
「へぇ~、これがそうなんだ」
「凄い」
束が紹介するISに二人はかっこいい機体だなと感じる。
近くでもっと見てみようと思い一夏が近づいた瞬間、足元に張られていたコードに引っ掛かり、前のめりに倒れそうになる一夏。
一夏はとっさに近くにあったISを掴み、バランスを取ろうとした瞬間突如まばゆい光が部屋を包む。
そして光が収まると
「え? 一夏が…」
「うぇ?」
「はい?」
雪奈と束の目の前にこけそうになった一夏はおらず、鎮座したISを身にまとう一夏がいた。
一体どういうことなのかわからず、焦る一夏に束も内心驚きを浮かべるもまずは一夏をISから降ろさねばと思い一夏にISの降り方を教え、一夏を解放した。そして一夏の体に異常がないか調べた。
結果は異状はなく、特に問題はなかった。なぜ一夏がISを動かせたのかは現状わからないと思った束は兎に角このことは3人だけの秘密でと言い2人を帰したのだった。
束が開発したIS
見た目は地球防衛軍のコンバットフレーム
次回予告
一夏がISを動かした日から数日がたったある日のこと。
秋江と冬真は一夏達の将来の夢とかを聞く。
そこで春奈と雪奈、2人の思いを聞くことに
次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)
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①IS×ウォーシップガンナー2
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②IS×メタルギア
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③IS×オリジナルストーリー①
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④IS×オリジナルストーリー②
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⑤IS×クロスアンジュ
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⑥IS×タイムクライシス
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⑦IS×オリジナルストーリー③
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⑧IS×人狼 JIN-ROH
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⑨IS×東方project
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⑩IS×オリストーリー④
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⑪IS×R-type
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⑫俺ガイル×IS