あれから数日が経過し、ロキ・ファミリアは遠征へ向かった。
そして、18階層にて
「レフィーヤ!」
「大丈夫です…」
ロキ・ファミリアは18階層に現れた山羊のような姿をした怪人が100はいるであろう冒険者達相手に無双していた。ロキ・ファミリアの面々ですら歯が立たず、窮地に陥っていた。
「…」
「アイズ!?」
すると、アイズは憎しみを込めた眼差しを山羊怪人に向けながら突撃する。そのスピードは凄まじく、レイピアを山羊怪人の腹に刺した…かに見えたが、レイピアは山羊怪人の腹に刺さることはなく、逆にレイピアが折れた。
「えっ…」
「弱いな、貴様は!」
山羊怪人はアイズの腕を掴むと高速で地面に叩きつける。骨が何本か折れたのか、血反吐を吐き投げ捨てられる。
「アイズ!大丈夫!?」
「重傷だ…まさか、ここまで強いなんてね…」
「モンスターじゃねぇよな、あいつは」
「だと思うよ」
「貴様たちでは相手にならん。さっさと立ち去るがいい」
山羊怪人は尋常ではないほどの殺気を放ち、冒険者達を動けなくさせる。それはLv.3以上の冒険者達ですら動けなくなるほどであった…そして、重傷を負ったアイズはそれを味わい、恐怖で顔を歪ませた。
(怖い…怖い…!)
過去のトラウマと己が冒険者をする理由を思い出しながら、アイズは思った。
(助けて…)
その瞬間、突如現れた黒い腕が山羊怪人を殴り飛ばした。
「なんだ…!」
冒険者達はざわつくと、殴り飛ばした張本人…仮面ライダーブラックRXとなったベルは構えを取る。
「お前は怪魔獣人!まさか、クライシスの生き残りかッ!」
「いかにも!我は大地の騎士 ガイナゴート!貴様が倒した風の騎士 ガイナギスカンは私の友でありライバルであった!」
「何ッ!」
「だが、敵討ちなどということはしない!我はただ、RXと言う強者と戦うだけだ!」
「ならば、俺も受けて立とう!ガイナゴート!」
ベルはそう言って一定の距離を取り、ガイナゴートも一定の距離を取る。
2人に一切の隙はなく、冒険者達もただ見ているだけであった。やがて、木々が動いた瞬間に2人は動いた。
ガイナゴートは手に持つ剣を地面に突き立てると上から巨岩が雨のように降ってくる。RXはそれを躱しながらガイナゴートに近づくと、振るわれた剣を躱して腹に拳を入れる。だが、ガイナゴートもまけじとRXの装甲を切り、ダメージを与える。そして、同時に後ろへ下がった。
「やるな、RX!」
「やはり、強いッ!」
2人はそう呟くと、再度構えをとった。