ドールズフロントライン ~船上の戦乙女~   作:弱音御前

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春の陽気だったかと思えばいきなり寒くなったり大雨が降ったり。目まぐるしいこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか?
どうも、弱音御前です。

相も変わらず盛り上がりも無く進んでいく本作、折り返しは過ぎた段階ではありますので、今しばらくお付き合いいただければ幸いに思います。
それでは、今週もごゆっくりとどうぞ~


船上の戦乙女 6話

 機関区画~貨物デッキ接続プラットフォーム

 

 

 待っている、というスケアクロウの言葉の通り、貨物デッキには鉄血兵が待ち受けていた。

 船底に降りてきてから実に静かなものだったが、ここに足を踏み入れるや、途端に戦闘開始である。

 狭い廊下を塞ぐように立つ3体の鉄血兵。統率の取れた動きで繰り出す掃射を、遮蔽物の陰に

潜り込んでやりすごす。

 相手との距離が開いているので、私では手も足も出ない。

 でも、私の後方に控えているスプリングフィールドは違う。彼女お手製の弓は、なんだか知らないけど抜群の射程距離なのだ。

 私が出したサインに従い、スプリングフィールドが矢を放つ。

 まるで、3本同時に射ったのではないか、と思うほどの速射。私のすぐ真横を3つの流星が駆け抜ける。

 1体はコアに直撃してその場に崩れ落ちる。

 あとの2体は体に矢が刺さったものの、致命傷には至らない。

 でも、ダメージを受けたことで怯んだ。私が攻撃に転じるには十分な隙だ。

 間髪入れずに遮蔽物から飛び出し、敵に肉薄する。

 狙いを付けづらいように蛇行しながら走り、杖を大きく振りかぶる。

 

「てぇりゃあ!」

 

 ウェイトを乗せた振り下ろしで1体ダウン。

 その間に、横に居たもう1体はすでに銃口を私に向けている。

 攻撃は間に合わない。なので、しない。

 クルリと身体を回転させつつ、敵の背後へと回り込む。

 こんな大きな武器を持ってるから、俊敏な動きは出来ないと思っただろう。残念でした。

 杖の柄を敵の首に引っ掛け、背後へ力いっぱい引き倒す。

 スプリングフィールドが射った矢を引き抜き、コアへ突き刺して一丁あがりだ。

 

「これはまた、随分と手慣れた様子ですね。そちらを主武装にしても良いのではないですか?」

 

「その言葉、そのままアナタに返すわ」

 

 矢を放り渡しながら、言い返してやる。

 銃を使わずにこれほど長く戦闘を続けたのは初めてだ。彼女が言う通り、段々と慣れてきているし、良い経験にもなっている気がする。

 なんだか、鉄血のおかげで成長できているみたいなのは納得いかないが、まぁ、今はそれは置いておくとしよう。

 

「この廊下の先を曲がれば、貨物デッキね。もう少しだから、頑張りましょう」

 

 目的地に向けて駆けだそうとして・・・直後、本能的に足を止めた。

 向かう先、廊下の曲がり角から巨大な影が現れたのを視認したのだ。

 ここまで相手にしてきた鉄血兵とは一線を画すフォルム。鉄板で全身を覆った外装は装甲車両か戦車か。武骨な巨体を、身の丈はあろう盾で更に頑強にしているのだから、相手をする方はたまったものではない。

 

「くそっ! アイギスまで投入してるとか、マジか・・・」

 

「1体程度、普段なら気にも留めませんが。今は最悪の敵ですね」

 

 そう、私達がいつも装備している徹甲榴弾ならば、あんな装甲は厚紙も同然だ。

 けれども、今は徹甲榴弾どころか、銃すらも持っていない状態。鉄血兵の身体を射抜いていた

スプリングフィールドの矢といえど、流石にあれは貫けない・・・はずだ。

 

「・・・はぁ。ダメだというのは分かっていましたが、やはり駄目ですね」

 

 とか、私が考えている傍から、スプリングフィールドが矢を放つ。予想通り、矢はアイギスの

装甲に弾かれ、床にポトリ。

 流石のスプリングフィールドといえど、そこまでデタラメな真似はできないよね、と少し安心してしまった私がいる。

 私達の存在に気づいたアイギスが、早足に近づいてくる。早足といっても、元が足の遅い奴なので、さほど速いものではない。

 逃げるのは簡単だが、貨物デッキへの道はこの通路しかない。おまけに、避けてすれ違えるほどの幅も無いので、私達は、どうにかしてアイギスを撃退するしかないのだ。

 

「一応聞くけど、今の武装でアイツを倒せる手段は思いつく?」

 

「あれば、すでに行動に移していますよ」

 

「だよね。マカロフ、問題の解決に協力してほしいんだけど。銃器無しでアイギスを倒せる方法ってある?」

 

『は!? アイツら、この船にアイギスまで投入してるの? そんなの、わからないわよ。私達なんて、銃があたって苦戦する相手なんだから。・・・ちょっと待ってなさい。ねぇ~、副官達が

アイギスと遭遇したみたいなんだけど、今の武装で狙えるような弱点、知ってる娘いるかしら~』

 

 マカロフが他の娘達に協力を申し出てくれている。その間にこちらは交戦開始である。

 振り下ろされる盾をステップで回避。空振って、直撃を受けた鋼鉄張りの床がヘコむほどの

威力。まともに貰った時のことを考えると背筋が寒くなるが、今はビビったら負けだ。

 

「んにゃろ~~!」

 

 気合一閃、上段からの杖振り下ろしが、アイギスの頭部に直撃。

 セオリー通りに、制御系が搭載されている頭部への攻撃を試みるが・・・。

 

「っ~~~~~!」

 

 がぃ~~~ん、という甲高い金属音を轟かせながら、私の腕へと衝撃が伝わってくる。

 結局、腕が酷く痺れただけで、アイギスにはこれっぽっちもダメージも与えられていない。

 

『ごめんなさい、ネゲヴ。解決策は誰も持っていないみたい。でも、MDRが情報網を駆使して、調べてくれるって』

 

「よりによってMDR!? 不安しかないんですけど!」

 

 振り回してくる腕を、横っ飛びに回避。会話と戦闘を同時に行うって、結構難しいものなんだ、これが。

 

『そんな事言わないでよ、副官。今、私が運営してる掲示板に〝至急! アイギスを銃器無しで

倒す方法!〟ってスレ立てたからさ~。すぐに書き込み来ると思うよ』

 

「あっそ! 期待しないで待つわ! スプリングフィールド、奴の関節部に矢を撃ち込めるかしら?」

 

「分かりました。しばらくの間、注意を引き付けておいてください」

 

 狭い空間で、アイギスの近接攻撃を避け、弾き、いなし続ける。

 

『〝アイギス武器無しとか。縛りプレイワロタ〟 〝まず、敵にデバフをかけます。次に、属性

変換で敵を有利属性に変えて殴ればオケ〟 あっちゃ~、みんな、この話を本気にしてないな、こりゃ』

 

 呑気な事を言うMDRに対し、段々と苛立ちが募る。それに伴い、私の反応も敵に追従できなくなってくる。

 私はもともと銃器戦闘に特化した人形だ。後付けで覚えた近接戦闘術ではいつボロが出るか分かったものではない。

 傍からは完全に翻弄しているように見えても、その実、ミスの許されない綱渡りなのである。

 

「ネゲヴ、伏せて!」

 

 スプリングフィールドの声に反応し、体を強引に捻って床に伏せる。

 直後、鋭い風切り音をあげながら、頭上を通り過ぎていく幾本もの矢。それらが、膝関節部に突き刺さったアイギスは、その場でたたらを踏んだ。

 

「やったか!?」

 

「そういう不穏なセリフは、安全を確信してからにしましょうね」

 

 上手くいったので勢い余って言葉が零れてしまったが、実際、これでアイギスを倒したわけではなかった。

 矢じりが噛みこんだことで、膝関節を曲げられないから動けないだけであり、奴の機能はまだ失われていないのだ。

 ここからどうしたものか? とか考えているその間に、もうアイギスの束縛は解かれてしまう。

 フルパワーで関節を稼働させて、噛みこんだ矢じりを砕くという荒業を繰り出しやがったのだ。

 

「やばっ!?」

 

 予想外の事で反応が遅れた。

 逃げきれなかった私は足を掴まれ、そのまま宙づりにされてしまう。

 

「このぉ! 離せぇぇえ!」

 

 杖をがむしゃらに振り回し、アイギスのボデイを叩きまくる。私が全力でぶっ叩いてもビクともしなかった装甲だ。当然、この程度の攻撃ではどうにもならない。

 それにしてもこの杖、これだけアイギスの装甲に激突しても、全くへこたれる様子が無い。

一体、どれだけ頑丈なのだろう? という疑問は今はどうでもいい事か。

 

「迷っている暇はない。いきます!」

 

 私を助けようと、後ろに控えていたスプリングフィールドがアイギスに飛び掛かる。

 矢を逆手に掴み、私を掴んでいる腕の関節を狙うが、目測を誤り、装甲に弾かれてしまう。

 このミスは致命的だ。スプリングフィールドが態勢を立て直し、次撃に移るよりも、アイギスが彼女の頭を鷲掴みにする方が速かった。

 

「うっ! ぐっ・・・」

 

 スプリングフィールドの足が床から離れる。

 苦悶に満ちた声に、嫌な軋み音が混じっているのが私の耳に届く。

 ますい。まずいまずいまずいまずいマズイマズイマズイマズイマズイマズイ。

 アイギスの力なら、人形の頭を握り潰すなんて簡単な事だ。

 猶予は1分も無い。

 

「お前の相手は、私の方だ!」

 

 どうせなら、私の足を先に潰された方がいい。

 気を引こうと、更に勢いを増して杖を振り回すが、アイギスは意にも介さない。

 

「ああぁあぁ・・・・・・」

 

 足をバタつかせて藻掻いていたスプリングフィールドの力が、段々と弱まっていく。

 もう、私にはどうすることもできないのか。

 自分の無力さが嫌でたまらなくて、つい、涙がこぼれ落ちそうになる。

 ・・・そんな時だった。

 

『おっ! 〝アイギスの腹部右側面。人間でいう肋骨の辺り。下から2段目の排気口から動力源にアクセスできる。細く尖ったものを差し込めば、やっつけられるよ〟だってさ。・・・副官、聞いてる?』

 

 それはまさに天からの御言葉。いや、アホMDRの声だってのは分かっているけど、今の私にとっては、まさに神様からの一声だった。

 私が宙づりにされているのは敵の右側。件の排気口は、文字通り目と鼻の先だ。

 そして、スプリングフィールドが腰元に下げている矢立ては、手を伸ばせばすぐに届く距離。

 唯一無二。勝利の方程式が組み上げられた。

 矢立てから矢を引き抜くと、アイギスの排気口へ力いっぱい突き立てた。

 直後、ガクンとアイギスの身体が傾いだ。

 情報通り、ここがウィークポイントなのは間違いなさそうだ。でも、今の一撃ではまだ足りないらしい。

 

「しぶといのよ、この野郎ぉ!」

 

 突き立てた矢をグリグリとねじ込んで、更に傷口を広げてやる。

 これは流石に効いたのだろう。排気口から黒く焦げ臭い煙が吹き上がり、アイギスは痙攣するように体をガタつかせ、その場に膝から崩れ落ちた。

 力の抜けた手から脱出し、着地。隣でへたり込んでいるスプリングフィールドにすぐさま駆け寄る。

 

「スプリングフィールド、大丈夫!? 頭、悪くない!?」

 

「ぅ・・・頭が悪いって・・・それはまた、随分な言い方ですね」

 

 私としたことが。焦りすぎたあまり、変な言葉遣いになってしまった。

 そんな私に、苦笑しながら返すあたり、無事だったとみていいだろう。

 安堵の息をついて、私も彼女の横にへたり込む。

 例え、指揮官の救出に成功できたのだとしても、彼女を首無し状態にしてしまったとあっては、私は指揮官に合わせる顔が無かっただろう。

 

「見事なお手並みでしたね。こんな武装でアイギスを倒した人形なんて、貴女くらいのものじゃないでしょうか?」

 

「どうだかね? MDRの掲示板に、この情報をくれたヤツが居るみたいだからさ。助かったわ、MDR。ありがとうね」

 

『いいってことだよ~。それにしても・・・もしかして、今かなりヤバかったの?』

 

「その話は後でしてあげる。それよりも、今は先に」

 

 進もうと、視線を上げて・・・そこで愕然としてしまう。

 

「さ、3体もおかわりですか」

 

「スケアクロウの奴、私達を迎える気は無いみたいね」

 

 廊下の先からは、すでに追加で3体のアイギスがこちらへ向かってきていた。

 たった1体で私達はこの有様だ。3体も同時に相手なんて、無茶が過ぎる。

 

「どうします? 指揮官様の事は心配ですが・・・」

 

「一旦、退くしかないか。不本意だけどね」

 

 ここを突破するには、増援とそれなりの装備が必要だ。上階に戻り、他のチームと合流して、

万全の態勢で挑む。

 それと引き換えになるのは、指揮官の身の安全。時間をかければかけるほど指揮官の身に及ぶ

危険度は上がる。

 取引を持ち掛けたのは鉄血側だが、いつまでもその気でいるつもりもないだろう。

 一刻も早く戻ろうと、踵を返しかけた・・・その時だった。

 敵の部隊から視線を外そうとした私の目が、不思議なモノを捉えた。

 

「え・・・?」

 

 一見して、それは雨。頭上から降り注ぐ、幾つもの銀の残照だった。

 しかし、ここは船内だ。当然、雨が降るわけはないし、スプリンクラーだって起動してはいない。

 だから、それは雨などではない。照明に照らされ、眩い銀色のキラメキを放つ金属の流星。

 それらが、アイギスの膝関節に突き刺さる。3体とも逃れることなく、何本も。

 その場に縫い付けられ狼狽える敵の正面に、今度は人影が舞い降りてきた。

 私に背を向けたその人物は少女。着地状態から、姿勢を整えるやいなや鮮やかなブロンドの長髪を靡かせ、アイギス部隊へと疾駆する。

 音もなくアイギスの懐に潜り込んだ少女は手にした銀色の武器を、私がさっきやったように、腹部の通気口へと差し込んだ。

 全ては目にも留まらぬ早業。まるで、踊るかのように2体目、3体目のアイギスに接近すると、次々と一撃で仕留めてみせた。

 アイギスが倒れるのを見届けもせず、少女はクルリと反転すると、今度は茫然と立ち尽くしたままの私達へと歩み寄ってくる。

 

「ぁ、あの・・・どちらさまですか?」

 

 全く知らない相手だったので、他人行儀に尋ねる私。

 金糸のように艶やかなブロンド。陶磁器のように白く滑らかな肌。瞳は蒼天を思わせるブルー。服装なんかは、どこか僻地の部族のものなのか、緑色の薄い布地で結構肌色が多めだ。

 そして何より不思議なのが、耳の先が尖っている事だ。明らかに人間にはない特徴なので、この娘は人形なのでは? という説が急浮上する。

 私の問いに対し、不敵な笑みを浮かべながら美貌の少女は淡々と歩み寄ってくる。

 相手が手にしている銀色の武器は、細身のナイフだ。

 私は自然と身構える。

 

「ネゲヴ、この方はもしや・・・異世界からの来訪者ではないでしょうか? 大昔にとある国の

サブカルチャーを席巻したという、あれですよ。きっと」

 

 スプリングフィールドの話は、私も聞いたことがある。

 私達がいるこの世界とは別の次元にも世界があり、そこは、私達の世界とは全く異なった理で成り立っているという。

 その2つが何らかの理由で繋がり、一方の世界の住人が、もう一方の世界へと送り込まれてしまう事象。

 〝異世界モノ〟と、確かRFBが言っていただろうか。

 段々と思い出してきた。目の前の相手は、その異世界の住人、〝エルフ〟という奴にそっくりじゃないか。

 

「そ、そうね。確かに、この世界の住人ではなさそうね。じゃあ、言葉がわからないのかな? えっと・・・〝Shalom Na im Me od〟(こんにちは、はじめまして)」

 

 私の出身の言葉を繰り出してみるが、通じているような様子は無い。

 どうする? どうする? 慌てふためく私に・・・

 

「ふふ。親友の顔も分からないなんて。随分と日和ったものですわね」

 

 目の前のエルフ嬢は、私にも分かる言葉でそう答えた。

 そして、その声は私も良く知っている声で。

 

「へ? アンタ、もしかして・・・イーグル?」

 

 エルフ嬢、基、デザートイーグルは私の答えに満足したのか、笑顔で足を止めてくれた。

 

「着任して日が浅いとはいえ、まだ顔もロクに覚えても頂けていないなんて。悲しくて、私、涙がこぼれてしまいそうですわ。ねぇ、スプリングフィールドさん?」

 

 イーグルがスプリングフィールドへ視線を向ける。

 そうして、続く展開が読めてしまう私。

 

「ごめんなさい、ネゲヴ。私はすぐに分かったのですが、貴女は全く気付いていないようでしたので、つい」

 

 やはりか。スプリングフィールドは、私が変な方に勘違いするようにわざとあんな異世界だなんだという話を振ったのだ。

 大体、異世界からエルフがやってくるなんていうのが現実に起こるわけないだろう。アホか。

 ・・・そして、そんな話を、動揺していたとはいえ信じてしまった私は紛れもなくアホです。すいませんでした。

 

「まぁ、いいわ。お互いの無事を確認できたわけだしね。イーグル、アンタはどうやってここまで?」

 

 イーグルのここまでの経緯を要約する。

 私達同様、ミスコンの準備室で船が大きく傾いた後、イーグルはすぐさま部屋を出てホールへと向かったらしい。

 しかし、その際、指揮官を連行している鉄血の一団を偶然にも発見。武器を持っていないながらも、単身、必死の追跡を続け、船底まで来たところで一団を見失ってしまった。

 身を潜めつつ、下層エリアを捜索していた最中、スケアクロウの放送を耳にして、急ぎここに駆け付けたそうだ。

 

「それにしても、たった1人なのによく無事でいられましたね。イーグルさんは、単独潜入の経験があるのですか?」

 

「実践はありませんわ。ただ、女優業の役作りの一環として、大抵の事は勉強をしていますので。その経験を応用しただけです」

 

「な、なるほど。色々な役柄を演じる際のリアリティには、相応の知識と経験が必要ですものね。おみそれしました」

 

 そう、イーグルは割となんでも器用にこなすし、知識教養にも富んでいる。

 初めは、女優なんていう煌びやかな舞台から興味本位でやってきた、世間知らずのお嬢様と思われていたが、その実力は確かな人形なのである。

 

「さぁ、こんなところでいつまでもお話していられませんわ。早いところ、鉄血を撃退して指揮官様を取り戻しましょう」

 

「そうね。アンタ、さっきは何か投げていたけど、武器は何を持ってるの?」

 

「ナイフですわ。ここに来る途中、通りがかったキッチンで拝借しましたの。まだ数はありますので、中距離での戦闘はお任せあれ」

 

 クッキングナイフを投げて運用か。さっきのアイギス撃破の手並みを見るに、命中精度は期待して良さそうだ。

 まだ数はあるって言うが、その薄手の服のどこに隠し持ってるんだ? という疑問はさておき、私達は今度こそ、スケアクロウと指揮官が待っている貨物デッキへと歩みを進めた。




元女優のデザートイーグルにはエルフ嬢を演じていただきました。
デザートイーグルといえば、映画やアニメでも多く登場する有名な銃器ということで、実装の際にはかなりテンション上げだったのを覚えています。
声も見た目にも可愛いですしね。
ネゲヴと同じ製造メーカーということで、これからもネゲヴ回にはレギュラーで登場してもらうのもいいかな~、なんて。

それでは、次週の投稿もどうぞお楽しみに。
以上、弱音御前でした
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