LOVE TAIL   作:ナツ・ドラグニル

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LOVE TAIL、前回までは


ミラ「ようこそ妖精の尻尾へ」


ナツ「うおらぁぁぁっ」


ルーシィ「なんで!?」


グレイ「やんのかコラァ」


マキ「これが妖精の尻尾の魔導士...」


グレイ「エルザが帰ってくる」


ナツ「エルザ!?」


マキ「エルザって?」


ウミ「妖精の尻尾最強の魔導士です」


ハッピー「捕まりました」


『ハッピー返せ!!』


ナツ「んだ?意味分かんねぇ」


ルーシィ「ララバイ?」


鉄の森編
第10話 鎧の魔導士


がやがやと騒ぐ、ギルドの中。

 

 

「ミラちゃ~ん!!こっちビール3つお願ーい!!」

 

 

「はいはーい!!」

 

 

ウエイトレスとして働いているミラは、元気よく返事する。

 

 

「今度デートしてよ、ミラちゃ~ん」

 

「また始まった」

 

 

リーゼント頭に糸目、そして加えているパイプが特徴の魔導士『ワカバ』がミラを口説こうとする。

 

 

その様子を、眼鏡に頭の大きな赤いリボンが特徴の『ラキ』が呆れる。

 

 

「あら、だってあなた」

 

 

ミラが指パッチンすると、ピンクの魔法陣が顔の前に現れる。

 

 

「奥さんいるでしょ?」

 

 

ミラの顔が一瞬にして別人の顔になり、ふくよかな女性の顔へと変わる。

 

 

「やめてくれよミラちゃん!!」

 

「あははははっ!!!」

 

 

ワカバは自分の嫁の顔に変わったミラを本気で嫌がり、ラキはその様子を笑ってみていた。

 

 

「たまには静かに飲みたいわ」

 

「お前は飲みすぎ...」

 

 

そしてその様子を酒を飲みながらそう呟くカナだったが、それをマカオが指摘する。

 

 

近くのテーブルではナツが突っ伏していた

 

 

「そろそろ仕事しないとな...」

 

「あい!!食費が無くなるよ」

 

「200万J...やっぱもったいなかった...」

 

「あんたまだ言ってるの?」

 

 

前回の初仕事の報酬が無くなった事に嘆くルーシィと、それを呆れるように見るマキ。

 

 

「そういえば、今月の家賃危ないわ!!私も仕事しなきゃ!!」

 

 

ルーシィはマキを引き連れ、リクエストボードの前でクエストを探す。

 

 

「う~ん..〝魔法の腕輪探し〟に〝呪われた杖の魔法解除(ディスペル)〟」

 

「それに、〝占星術で恋占い希望〟!?〝火山の悪魔退治!!?〟」

 

 

色々貼られているクエストに、ルーシィ達は驚く。

 

 

「へぇー....魔導士への依頼っていろいろあるんだなぁ...」

 

 

ルーシィの呟きに、近くのカウンターに立っているミラが反応する。

 

 

「気に入った仕事があったら私に言ってね、今はマスターいないから」

 

 

ミラのその言葉で、いつもミラの横に座っているマスターの姿がない事にルーシィ達は気付いた。

 

 

「あれ?本当だ」

 

「定例会があるから、しばらくはいないのよぉ」

 

 

定例会という知らない単語に、マキが食いつく。

 

 

「定例会?」

 

「地方のギルドマスター達が集って、定期報告をする会よ。評議会とは違うんだけど......う~ん...ちょっとわかりづらいかなぁ?リーダス、光筆(ヒカリペン)貸してくれる?」

 

 

ミラは、近くに座っていた太った魔導士『リーダス』に話しかける。

 

 

「ウィ」

 

 

リーダスはそう返事すると、一つのペンを取り出しミラに渡す。

 

 

光筆(ひかりぺん)、空中に文字が書ける魔法アイテムだ。

 

 

「魔法界で一番偉いのは、政府とのつながりもある評議員の10人」

 

 

ルーシィ達に解りやすく説明するために、光筆で『魔法評議員』と書いていく。

 

 

「魔法界における、すべての秩序を守る為に存在するの。犯罪を犯した魔導士を、この機関で裁く事も出来るのよ」

 

 

魔法評議員の下に、『地方ギルドマスター連盟』と書いてその下にさらに『ギルド』と書いていく。

 

 

「その下にいるのが、ギルドマスター評議会での決定事項などを通達したり、各地方ギルド同士の意思伝達(コミュニケーション)を円滑にしたり、私達をまとめたり......まぁ...大変な仕事よねぇ」

 

「知らなかったなぁー、ギルド同士のつながりがあったなんて」

 

「ギルド同士の連携は大切なのよ、これをおそまつにしてると....ね」

 

「黒い奴等が来るぞォォォ」

 

 

ミラがその続きを、ルーシィ達に話すより先にナツが指先に炎を灯し怖い演出を作り、2人の後ろで怖い声を上げる。

 

 

『ひいいいっ!!!!』

 

 

ナツの脅かしに、2人はゾクッと背筋を震わし悲鳴を上げる。

 

 

「うひゃひゃひゃひゃっ!!!『ひいい』だってよ、なーにビビッてんだよ」

 

「もォ!!!おどかさないでよォ!!!」

 

 

驚かされた事に、マキは息を荒くしてナツに怒鳴る。

 

 

「ビビりルーシィ、略してビリィーだね」

 

「変な略称つけんなっ!!!」

 

 

ルーシィはハッピーにいじられ、突っ込みを入れる。

 

 

「でも、黒い奴らは本当にいるのよ」

 

 

ミラはさらに、『闇ギルド』と先程の一覧の中に書き加え、ルーシィ達に注意する。

 

 

「連盟に属さないギルドの事、時には犯罪にも手を染める悪質な連中を闇ギルドって呼んでるの」

 

「へー」

 

「あいつ等法律無視だからおっかねーんだ」

 

「あい」

 

「じゃあ、いつかアンタにもスカウト来そうね」

 

 

ナツの説明に、マキはナツがよく物を壊す事で闇ギルドからスカウトされると指摘する。

 

 

「つーか早く仕事選べよ」

 

「何でアンタに、そんな事言われなきゃなんないわけ?」

 

 

ルーシィの質問に、ナツはだって俺達チームだろ?と返す。

 

 

「前は私達が勝手に決めてしまいましたからね、今度はルーシィ達の番ですよ」

 

「冗談!!!チームなんて解消に決まってるでしょ」

 

 

近づいてきたウミが説明するが、ルーシィはぷいっとナツ達に背を向ける。

 

 

「何で?」

 

「あい」

 

 

拒絶するルーシィに、ホノカとリンは首を傾げる。

 

 

「だいたい、金髪と赤髪の女だったら誰でも良かったんでしょ!!」

 

 

ルーシィは自分の髪を指さし、ナツに質問する。

 

 

「何言ってんだ..その通りだ」

 

「ホラ――――!!!」

 

 

予想通りの事を言ったナツに、ルーシィは声を荒らげる。

 

 

「でも、ルーシィ達を選んだんだ。いい奴だから」

 

 

ナツのその言葉に、先程まで怒っていたルーシィは頬を赤くし、マキは真っ赤になって照れ隠しに「意味わかんない」って言いながら髪を指でくるくるさせる。

 

 

「なーに、無理にチームなんか決める事ァねぇ」

 

 

ナツ達のやりとりみていたグレイが、声を掛ける。

 

 

「聞いたぜ、大活躍だってなきっとイヤってほど誘いがくる」

 

「ルーシィ....マキ....僕と愛のチームを結成しないかい?今夜三人で」

 

「イヤ..」

 

「お断りします」

 

「な?」

 

 

グレイの説明するのと同時に、ロキがルーシィとマキにチームになろうと勧誘してくるが、二人は即断った。

 

 

「傭兵ギルド南の狼の二人と、ゴリラみてーな女やっつけたんだろ?その余波で屋敷を崩壊させたみたいじゃねーか、すげーや実際」

 

「そ...それ全部ナツとウミ」

 

「屋敷に止め刺したのはホノカだけどね」

 

 

ルーシィとマキの話を聞いたグレイは、ナツに突っかかる。

 

 

「てめぇか、このヤロォ!!!」

 

「文句あっか、おぉ!!?」

 

 

ケンカを始めるナツ達だったが、ミラがある事をグレイに指摘する。

 

 

「グレイ......服」

 

「ああああっまた忘れたぁっ」

 

「うぜェ」

 

 

また服を着てない事に気付いたグレイは、頭を抱え驚く。

 

 

しかし、ナツのボソッと呟いた言葉が引き金となり、またケンカが始まる。

 

 

「今うぜぇつったかクソ炎!!!」

 

「超うぜぇよ変態野郎!!!」

 

「鳥頭!!!」

 

「サラサラ野郎!!!」

 

「暑苦しいんだよ!!!」

 

「くせぇんだよ!!!」

 

「はぁ...また始まってしまいました」

 

 

二人がケンカを始めた事に、頭を抱えるウミ。

 

 

「ねー」

 

『何が!!?』

 

 

ナツ達が取っ組み合いで地面をゴロゴロ転がっている間、ロキは懲りずにルーシィ達を口説こうとする。

 

 

「君達って本当に綺麗だよね、サングラスを通してもその美しさだ......肉眼で見たらきっと眼が潰れちゃうな.....ははっ」

 

「潰せば」

 

 

ルーシィ達を口説いていたロキだったが、ルーシィの腰にぶら下がるキラリと光る鍵を見て目を見開く。

 

 

「うおおっ!!!き..君!!!星霊魔導士!!?」

 

「?」

 

 

見て分かるように、明らかに動揺するロキにルーシィは何故そこまで動揺するのか分からなかった。

 

 

「ウシとか、カニとかいるよ」

 

「な..なんたる運命のいたずらだ...!!!ゴメン!!!僕達はここまでにしよう!!!」

 

 

ロキはそういうと、泣きながら走り去ってしまった。

 

 

「何か始まってたのかしら......」

 

 

ロキの様子に、ルーシィは呆れる。

 

 

「何あれぇ」

 

「ロキは星霊魔導士が苦手なの」

 

「はぁ?」

 

「昔、女の子がらみでトラブったって噂よ」

 

「やっぱそういう...」

 

「うわぁ!!」

 

「きゃあ!!」

 

 

呆れるルーシィだったが、急にナツが飛んできて一緒に床に転がった。

 

 

「いい加減にしなさいよあんた達...」

 

 

ナツの下敷きになったルーシィは、青筋を浮かべる。

 

 

「売られた喧嘩だ、買わずにいられるか」

 

「だから服」

 

「うおおおおっ」

 

 

今度はパンツのみになってる所を、カナに指摘されるグレイ。

 

 

「テメェから吹っ掛けたんだろうが!!たれ目野郎!!」

 

「何時何分に吹っ掛けたつうんだよ!!ツリ目野郎!!」

 

「おしゃべりパンツ!!」

 

「単細胞!!」

 

「レベル低ぅ」

 

 

相変わらずレベルの低い争いに、ルーシィは呆れる。

 

 

ホノカが、いつもの事だよと説明する。

 

 

その証拠に、他のギルドメンバー特に止める事無く、笑ってみていた。

 

 

その時だった。

 

 

「大変だ!!!」

 

 

ロキが勢いよく扉を開け、中に入ってきた。

 

 

「ナツ!!!グレイ!!!マズイぞっ!!!」

 

『あ?』

 

 

喧嘩を止められ、一緒にガンを飛ばす二人。

 

 

「エルザが帰ってきた!!!!」

 

『あ!!!!?』

 

 

エルザが帰ってきたと聞き、揃って変な声を上げるナツとグレイ。

 

 

「エルザさんて、前にナツ達が言ってた...」

 

「フェアリーテイル最強の女魔導士...」

 

 

外から、ズシィン、ズシィンと足音が聞こえる。

 

 

「エルザだ」

 

「エルザの足音だ」

 

「エルザが戻って来やがった」

 

エルザと呼ばれる魔導士が帰ってきた事に、ギルド中がざわざわと騒ぐ。

 

 

「このリアクション...エルザさんってやっぱり凄い魔導士なんだ」

 

 

ルーシィ達は、ナツ達から聞いた印象を思い出し、恐怖する。

 

 

「怖っ!!」

 

 

ルーシィ達が恐怖する中、ロキだけオレ帰るわと言い残し、そそくさと逃げて行った。

 

 

そして...巨大な角を担いだ鎧を纏った緋色の髪の女性『エルザ・スカーレット』がギルドの中に入ってきた。

 

 

エルザが地面に巨大な角を降ろすと、ズシィィィン!!とギルドが揺れる。

 

 

「今戻った、マスターはおられるか?」

 

「き...綺麗...」

 

「何よ、皆が怖がるほど怖そうな人じゃないじゃないのよ」

 

 

先程まで恐怖していたルーシィ達だったが、エルザが思っていたよりも綺麗な人だった為に見惚れていた。

 

 

「お帰り!!マスターは定例会よ」

 

「そうか....」

 

 

ミラの言葉に、エルザは残念そうにする。

 

 

「エ....エルザさん..そ..その...バカでっかいの何ですかい?」

 

 

ギルドメンバーの1人が、気になっていた巨大な角に関して質問する。

 

 

「ん?これか、討伐した魔物の角に、地元の者が飾りをほどこしてくれてな.....綺麗だったのでここへの土産にしようと思ってな....迷惑か?」

 

「い..いえ滅相もない!!!」

 

 

逆に質問されたギルドメンバーは、ぶんぶんと首を横に振った。

 

 

「討伐した魔物の角......か」

 

「すげ..」

 

 

他の者はこの巨大な角を持った魔物を倒したのかと、畏怖する。

 

 

「ハコベ山の件、もうバレてるんじゃない?」

 

「や...やべぇ...殺されるかも...」

 

 

カナにそう言われ、冗談抜きで殺されるのではとマカオはドキドキしていた。

 

 

「それよりお前達、旅の途中で噂を聞いた。また問題ばかり起こしているようだな。マスターが許しても、私は許さんぞ」

 

 

エルザは早速、樽事お酒を飲んでいるカナに目をつけた。

 

 

「カナ!!なんという格好で飲んでいる!!」

 

「う..」

 

「ビジター!!踊りなら外でやれ!!ワカバ!!吸い殻が落ちているぞ!!」

 

 

その後もエルザは、次々とギルドメンバー達を注意していく。

 

 

「ナブ!!相変わらずリクエストボードの前をウロウロしているのか?仕事しろ!!」

 

 

そしてエルザは、マカオに視線を向ける。

 

 

「マカオ!!」

 

 

呼ばれた本人は、ギクッと体を強張らせる。

 

 

しかし、エルザは何も言わずただため息をつくだけだった。

 

 

「何か言えよ!!」

 

 

堪らず、マカオは逆に突っ込みを入れてしまう。

 

 

「まったく......世話がやけるな。今日の所は何も言わずにおいてやろう」

 

「ずいぶんといろいろ言ってたような...」

 

「風紀委員か何かで...?」

 

「それがエルザです」

 

コソコソと話すルーシィとマキに、ハッピーが答える。

 

 

「でも、ちょっと口煩そうだけどちゃんとした人見たい」

 

「そうよね、そんなに怖がらなくてもいいんじゃ」

 

 

ルーシィとマキは、なぜ皆がそんなに怖がっているのかが分からなかった。

 

 

「ところで、ウミとホノカ、そしてコトリはいるか?」

 

「はい、私達はここにいますよ」

 

 

そう言って、ウミ達はエルザの前に出る。

 

 

「ふふ、相変わらずお前達は仲良さそうだな」

 

「うん!!私達は大親友だからね!!」

 

 

そう言って、ホノカはウミとコトリの腕に抱き着く。

 

 

「そうか...」

 

 

その様子を見ていたエルザは、嬉しそうに眺めていた。

 

 

「そういえば、ナツとグレイはいるか?」

 

「あい」

 

 

エルザに聞かれ、ハッピーは指をさす。

 

 

そこには、がっしりと肩を組んで握手を交わすナツとグレイの姿があった。

 

 

「や..やあエルザ..オ..オレたち今日も仲よし..よく..や....やってるぜぃ」

 

「あ゛い」

 

『ナツがハッピーみたいになった!!!!』

 

 

ナツがハッピーみたいになった事に、驚愕する。

 

 

「そうか....親友なら時にはケンカもするだろう....しかし私はそうやって仲良くしてるところを見るのが好きだぞ」

 

「あ..いや..いつも言ってっけど....親友って訳じゃ....」

 

「あい」

 

「こんなナツ見た事ないわっ!!!」

 

「キモッ」

 

 

ナツの変わりように、ルーシィ達はまたも驚愕する。

 

 

「ナツは昔、エルザにケンカを挑んでボコボコにされちゃったのよ」

 

「まさかぁー!!あのナツが!!?」

 

「嘘でしょ!!?」

 

 

ナツの強さを良く知ってる2人は、ナツが負けたという事実に驚く。

 

 

「グレイは裸で歩いている所を見つかってボコボコに」

 

「ロキはエルザを口説こうとして、やっぱりボコボコに」

 

 

グレイの説明をワカバが、ロキの説明をカナがする。

 

 

「自業自得だね」

 

「やっぱりそういう人...」

 

 

ロキの説明に、ルーシィは呆れてため息つく。

 

 

「2人とも仲が良さそうでよかった、実はお前達五人に頼みたい事がある。仕事先で少々やっかいな話を耳にしてしまった。本来ならマスターの判断をあおぐトコなんだが、早期解決が望ましいと私は判断した。五人の力を貸してほしい、ついてきてくれるな」

 

「え!?」

 

「はい!?」

 

 

突然の申し出に、驚くナツとグレイ。

 

 

「ど..どういう事!!?」

 

「あのエルザが誰かを誘うトコなんか初めて見たぞ!!」

 

「こんなでけぇ怪物倒す女だぞ...」

 

 

驚いてるのはナツ達だけでなく、ギルドのメンバー全員だった。

 

 

「何事なんだ....!?」

 

 

只事じゃないという事は、新人であるルーシィ達にも分かった。

 

 

「出発は明日だ準備をしておけ」

 

「あ....いや....ちょっ..」

 

「行くなんて言ったかよ!!!」

 

「詳しくは移動中に話す」

 

 

ナツ達が止めようとするが、エルザは話を聞かず会話を続ける。

 

 

「エルザと..ナツと....グレイ....それにウミとホノカとコトリ、今まで想像した事もなかったけど.......」

 

 

『?』

 

 

ミラが小さな呟きに、ルーシィ達は首を傾げる。

 

 

「これってフェアリーテイル最強チームかも....」

 

 

『!!!?』

 

 

ギルド最強チームが結成された驚きに、ルーシィとマキは口を大きく開けて驚くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

エルザがいなくなった後のギルドは、尚も騒がしかった。

 

 

「む..無理だ.....」

 

 

グレイはぐもおっと目を見開き、ナツを指さす。

 

 

「こいつと一緒ってだけでうぜぇのに、エルザが一緒だなんて――!!!!」

 

「こんなチームありえねぇっ!!!つーか行きたくねえ――っ!!!」

 

 

同じように、目を見開きグレイを指さすナツ。

 

 

すると、ナツは急にルーシィの方に振り向き、くわっと目を更に見開く。

 

 

「おおおおっ!!!」

 

「きゃあっ、な....何するのよオォオ」

 

 

シュバババッと早い手つきでルーシィの髪をいじり、自身の服を着させる。

 

 

「お前は今からナツだ」

 

「無理だって」

 

「あい」

 




グレイ「たくっ...エルザの奴勝手に話進めやがって」


コトリ「しょうがないよ、エルザちゃんだって忙しんだから」


グレイ「あれは忙しいんじゃなくて、自分勝手って言うんだよ」


コトリ「まぁまぁ、それにしても私達が必要って、どんなやっかいな話なんだろうね」


グレイ「嫌な予感しかしないけどな」


次回!!『その列車はナツを乗せていく』


グレイ「まぁ、誰が相手か知らないが、俺達のチームも双竜に負けないって事を教えてやらないとな」


コトリ「ふふっ、そうだね」
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