LOVE TAIL   作:ナツ・ドラグニル

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LOVE TAIL 前回までは


ミラ「気に入った仕事があったら私に言ってね、今はマスターいないから」


マキ「定例会?」


ナツ「つーか早く仕事選べよ」


ルーシィ「冗談!!!チームなんて解消に決まってるでしょ」


ロキ「ナツ!!!グレイ!!!マズイぞっ!!!エルザが帰ってきた!!!!」


ルーシィ「怖っ!!」


エルザ「五人の力を貸してほしい、ついてきてくれるな」


ミラ「これってフェアリーテイル最強チームかも....」


第11話 その列車はナツを乗せていく

マグノリア駅。

 

 

「エルザちゃんはまだ来てないみたいだね」

 

 

コトリは辺りを見渡し、エルザがまだ来ていない事を確認する。

 

 

「うん、いつも通りエルザちゃんは準備に時間が掛かるからね」

 

「それよりも...」

 

 

ホノカと話していたウミだったが、ある一点を見つめる。

 

 

「だぁぁぁぁっあ!!」

 

 

マグノリア駅に、ナツの叫び声が響く。

 

 

「何でエルザみてーなバケモノがオレ達の力を借りてぇんだよ」

 

「知らねぇよ、つーか〝助け〟ならオレとコトリで十分なんだよ」

 

「じゃあ、オマエ等だけで行けよっ!!!オレは行きたくねぇ!!!」

 

「じゃあ来んなよ!!!後でエルザに殺されちまえ!!!」

 

 

ボコ、ドカ、ドゴと殴り合いのケンカを始めるナツとグレイ。

 

 

「他人のフリ...他人のフリ...」

 

 

ルーシィは近くのベンチに座り、身を縮こませて見て見ぬフリをする。

 

 

「迷惑だからやめなさいっ!!!!」

 

 

周りを巻き込んでケンカをする2人を、止めるマキ。

 

 

「もおっ!!!!アンタ達、何でそんなに仲悪いのよぉ」

 

 

ふーとため息をつき、呆れるマキ。

 

 

ケンカを止めたナツとグレイは、マキの方を見て質問をする。

 

 

「何しに来たんだよ」

 

「頼まれたのよっ!!!ミラさんに!!!」

 

 

マキは、昨日のミラとの会話を思い出す。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

『確かに、あの三人が組めば素敵だけど、仲がギクシャクしてるトコが不安なのよぇ~ルーシィとマキついてって仲を取り持ってくれる?』

 

『ええーっ!!?』

 

『あの二人、絶対エルザの見てない所でケンカするから、止めてあげてね』

 

『あたし達が!!?』

 

『ウミ達だけじゃ、止められないと思うから』

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「ミラさんの頼みだから仕方なくついてってあげるのよ」

 

「本当は一緒に行きたいんでしょ」

 

「ヴェッ!!?イ...イミワカンナイ!!」

 

 

図星を突かれたのか、顔を赤くするマキ。

 

 

「ですが、二人が来てくれて助かりました。ミラの言う通り、私はナツに甘いですし、二人もケンカを止めるほど強く出れませんから」

 

 

着いてきた2人に、ウミが感謝を告げる。

 

 

「てめェ、何でいつも布団なんか持ち歩いてんだよ」

 

「寝る為に決まってんだろ。アホか、おまえ」

 

 

眼を離した隙に、またケンカを始めるナツとグレイ。

 

 

「あ~あ....めんどくさいなぁ....」

 

 

その様子を、面倒くさそうに見つめるルーシィ。

 

 

「!」

 

 

その時、ルーシィは何かを思いつき、ぱんっと手を合わせる。

 

 

「あ!!エルザさん!!!」

 

 

ルーシィがそう叫ぶと、ナツ達はビクッと反応する。

 

 

「今日も仲良くいってみよー」

 

「あいさー」

 

 

2人は肩を組み、先程とは打って変わって仲良くする。

 

 

「出た!!ハッピー2号!!」

 

「あはははっ!!これ面白いかも」

 

 

ナツの変わり様に驚くマキと、2人の様子をお腹を抱えて笑うルーシィ。

 

 

『騙したなテメェ!!!』

 

「あんたら本当は仲良いんじゃないの?」

 

 

揃ってルーシィに怒鳴る2人に、ルーシィはクスッと笑う。

 

 

「冗談じゃねぇ!!何でこんな面子で出かけなきゃならねぇ!!胃が痛くなってきた...」

 

「魚食べる?」

 

「いるかっ!!!」

 

 

胃が痛いと言ってるにも関わらず、魚を進めてくるハッピーにグレイは声を荒げる。

 

 

「マキ、何でお前がいるんだ?」

 

「何も聞いてなかったんですかっ!!!」

 

 

さっき説明したにも関わらず、もう一度同じ質問をするナツに、マキは眼を見開いて驚く。

 

 

「すまない..待たせたか?」

 

 

そこに、エルザの声が聞こえる。

 

 

「あっ!エルザさ...ん!!?」

 

 

ルーシィが声のした方に顔を向けると、顔を強張らせる。

 

 

なぜなら、エルザの後ろにずっしりと積まれたキャリアケース等が山の様に積まれた台車があったからだ。

 

 

『荷物多っ!!!!』

 

 

その荷物の多さに、ルーシィとマキは驚く。

 

 

「ん?君達は昨日、妖精の尻尾にいたな...」

 

「新人のルーシィといいます」

 

「同じく新人のマキです。ミラさんに頼まれて、同行する事になりました。よろしくお願いします」

 

 

2人はペコリとお辞儀をして、挨拶する。

 

 

「私はエルザだ、よろしくな」

 

 

エルザが自己紹介する後ろで、メンチを切りあうナツとグレイ。

 

 

「そうか...君達がルーシィとマキか」

 

 

チラッと後ろを見るエルザは、仲良く肩を組むナツとグレイの姿を見る。

 

 

もう一度ルーシィ達に視線を向けると、またメンチ切り合うナツ達。

 

 

「傭兵ゴリラを小指一本で倒したって言うのは、君達の事か。力になってくれるならありがたい、宜しく頼む」

 

 

挨拶を終えると、またナツ達の方をチラッと見るとまた肩を抱き合って仲の良い振りをする2人。

 

 

そしてエルザが視線を戻すと、またしてもメンチを切り合う。

 

 

『こ...こちらこそ...』

 

 

逆にルーシィとマキは、事実と色々と異なる事に引きながらも訂正する事が出来なかった。

 

 

「今回は少々危険な橋を渡るかもしれないが、その活躍ぶりなら平気そうだな」

 

「危険!!!?」

 

 

説明するエルザだったが、危険という言葉にルーシィが食いつく。

 

 

「フン、何の用事か知らねぇが今回はついてってやる。条件付きでな」

 

「条件?」

 

 

エルザの逆鱗に触れるのではないかと恐れたグレイが、声を荒げる。

 

 

「バ..バカ..!!!オ..オレはエルザの為なら無償で働くぜっ!!!」

 

 

グレイのその言葉を無視し、エルザは続ける。

 

 

「言ってみろ」

 

「帰ってきたら、俺と勝負しろ」

 

『えっ!!?』

 

 

ナツの言う条件を聞いた全員が、驚きの声を上げる。

 

 

「オ..オイ!!!はやまるなっ!!!死にてえのか!!?」

 

 

グレイがナツの肩を掴み、止めさせる。

 

 

「前にやり合った時とは違う、今の俺ならお前に勝てる。あの時とは違うんだ」

 

 

ナツの顔を見たエルザは、その言葉が冗談ではなく本気である事が分かった。

 

 

ナツの覚悟を見て、エルザはフッと笑った。

 

 

「確かに、お前は成長した。私はいささか自信がないが...いいだろう、受けて立つ」

 

「自信がねえって何だよっ!!!本気で来いよな!!!」

 

 

エルザの言葉に、ナツは突っかかる。

 

 

「フフ..わかっている..。だが、おまえは強い....そう言いたかっただけだ」

 

 

そう言うと、エルザはグレイの方に顔を向ける。

 

 

「グレイ....お前も勝負したいのか?私と」

 

 

エルザの問いに、グレイは全力で横にぶるんぶると首を振る。

 

 

「おしっ!!!燃えてきたァ!!!!やってやろうじゃねーかっ!!!!」

 

 

☆★☆★☆★

 

 

シュポーと汽笛を鳴らして走る列車、その中でナツとウミがぐてぇぇぇ...と並んで椅子にもたれかかっている。

 

 

「たくっ...なっさけねえ奴だな、ナツさんよォ.......ケンカを挑んだ直後にこれかよ」

 

「ナツ君、ウミちゃん大丈夫?」

 

 

ナツの様子に通路を挟んだ隣の席に座るグレイは呆れ、その対面の席に座るホノカは2人を心配する。

 

 

「うっとおしいから別の席に行けよ....。つーか列車乗るな!!走れ!!」

 

「もうっ、そんな事を言ったらダメだよグレイ君」

 

「まいどの事だけど...つらそうね」

 

 

グレイの隣に座るコトリが注意し、ウミの対面に座るルーシィが心配する。

 

 

「まったく....しょうがないな。私の隣に来い」

 

「あい...」

 

「どけってことかしら......」

 

 

エルザが自分の隣をポンポンと叩き、ナツを招く。

 

 

ルーシィはナツと席を交換し、ウミの隣に座る。

 

 

「楽にしていろ」

 

「あい...」

 

 

しかし、次の瞬間エルザがナツの鳩尾に拳を入れる。

 

 

「ぐわぁっ!!!」

 

「!!!」

 

 

ボス!!と音を立てて入った拳によって、ナツは気絶する。

 

 

突然の出来事にルーシィ達は驚き、グレイは見てないフリをする。

 

 

「これなら少しは楽だろう」

 

や...やっぱりこの人ちょっと変かも...

 

 

エルザの奇行に、ルーシィは小声で呟いた。

 

 

「さて、次はウミだな」

 

「いえ、私なら大丈夫です」

 

 

次の標的をウミに変えたエルザだったが、ウミは先程までのグロッキーだったにも関わらず、普段の様子と変わらなかった。

 

 

しかし、顔は真顔だが身体がプルプルと震えており、顔も青くなっている為に無理してるのが明らかだった。

 

 

「ほぉ...流石はウミだな」

 

 

しかし、天然なのかエルザは簡単に騙された。

 

 

そこでホノカの隣に座るマキが、別の話へと話題を変える。

 

 

「そういや...あたし......妖精の尻尾でナツ達以外の魔法見た事ないかも。エルザさんは、どんな魔法使うんですか?」

 

「エルザでいい」

 

「エルザの魔法はキレイだにゃ」

 

 

マキの問いに、ウミとルーシィの間に座るリンが答える。

 

 

「血がいっぱいでるんだよ、相手の」

 

「キレイなの?それ」

 

 

マキの問いに対するリンの答えに、ルーシィが突っ込む。

 

 

「たいした事はない....私はグレイやコトリの魔法のほうが綺麗だと思うぞ」

 

「そうか?」

 

 

グレイは開いた掌の上に、拳を置くとシュウウウウと冷気がグレイの手に集る。

 

 

グレイが拳を開くと、その中にはキラリと光る氷で出来た妖精の尻尾のマークがあった。

 

 

「わあっ!!!!」

 

「氷の魔法さ」

 

「氷って、アンタ似合わないわね♡」

 

「ほっとけっての」

 

 

そこで、ルーシィがある事に気付いた。

 

 

「氷!火!!あ!!!!だからアンタ達仲悪いのね!!!単純すぎてかわいー」

 

「そうだったのか?」

 

「どうでもいいだろ!?そんな事ァ」

 

 

図星を突かれたからか、グレイは顔を赤くしそっぽを向く。

 

 

「つーか、そろそろ本題に入ろうぜエルザ。俺達は何をすればいいんだ?」

 

 

話題を変えようと、グレイはエルザに質問する。

 

 

「そうだな...話しておこう。私達の相手は闇ギルド鉄の森(アイゼンヴァルト)...ララバイという魔法で何かしでかすらしい」

 

『ララバイ!!?』

 

「ってこの間の!!?」

 

 

聞き覚えのある言葉に、全員が声を揃える。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

闇ギルド、鉄の森。

 

 

「影山から連絡があったそうだ」

 

「例の物がやっと手に入ったってよ」

 

 

ギルドで話しをするメンバーの頭上に、以前ナツ達の目の前で連れ去られた者達が吊り下げられていた。

 

 

「ようやくチャンスが来たな、俺達の目的を達成するには今しかねぇ。ギルドマスターのジジィ共が定例会している今がな」

 

 

大きな鎌を持った男が、そう宣言する。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「という事なんです」

 

 

平常心を装いながら、仕事帰りに出会った魔導士達の事をエルザに説明するウミ。

 

「そうか、お前達も鉄の森に会ったのか」

 

「ララバイがどうのって言ってたからな。恐らく間違いない」

 

 

ウミの説明を聞いたエルザは、自身の持っている情報と照らし合わせ、ナツ達の前で攫われた魔導士達の正体を予測する。

 

 

「その連中、鉄の森の脱落組だな。計画に着いて行けずに逃げ出したんだろう」

 

「その計画が、ララバイと関係あるの?」

 

 

ホノカの問いに、エルザが答える。

 

 

「想像だがな、そいつらを攫って逃げたというカゲも、多分鉄の森の本隊だ。計画が漏れないように、手を打ったに違いない」

 

「計画っていったい...」

 

「順番に説明しよう、この間の仕事を終えて帰る途中の事だ。私はオニバスの街で、魔導士が集まる酒場へ寄った」

 

 

☆★☆★☆★

 

 

オニバスの街、酒場。

 

 

「コラァ!!!酒遅ェぞ!!!」

 

 

エルザの座る席の近くで、大声で怒鳴り声を上げる魔導士がいた。

 

 

「ったくよォなにモタモタしてんだよ!!!」

 

「す....すみません」

 

 

4人組の内の1人、動物のような3本の髭が特徴の大柄の男『ビアード』が怒鳴り、頭を下げて謝罪する店員。

 

 

「ビアードそうカッカすんな」

 

「うん」

 

 

騒ぐビアードを、虎縞柄のパーカーを羽織った男『レイユール』と厚い唇が特徴の巨漢『カラッカ』が止める。

 

 

「これがイラつかずにいられるかってんだ!!!せえっかくララバイの隠し場所を見つけたってのにあの封印だ!!!何なんだよアレはよォ!!!まったく解けやしねぇ!!!」

 

「バカ!!声がでけぇよ」

 

「うん、うるせ」

 

「くそぉっ!!!」

 

 

ビアードはそんな事を気にせず、ぐびぐびとお酒を煽っていく。

 

 

「あの魔法の封印は人数がいれば解けるなんてものじゃないよ」

 

「あ?」

 

「焦る事ないよ、後は僕がやるからみんなはギルドに戻ってるといいよ」

 

「カゲちゃん?」

 

「1人で大丈夫か?」

 

 

そう言って、後ろで結んだ黒髪が特徴の男『カゲヤマ』は立ち上がった。

 

 

「エリゴールさんに伝えといて、必ず三日以内にララバイを持って帰るって」

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「ララバイ...子守歌って意味よね」

 

 

マキの質問に、エルザはコクンと頷いた。

 

 

「封印されているという事は、かなり強力な魔法だと思われる」

 

「そいつらも鉄の森だったのか」

 

「そうだ。迂闊にもその時は思い出さなかったんだ、エリゴールという名をな。闇ギルド鉄の森のエース、暗殺系の依頼ばかりを遂行し続け、ついたあだ名が死神エリゴール」

 

「し..死神!!?」

 

「暗殺!!?」

 

 

エルザの説明に、ルーシィは死神という言葉に、マキは暗殺という言葉に食いつく。

 

 

「本来、暗殺依頼は評議会の意向で禁止されているのだが、鉄の森は金を選んだ。結果..6年前に魔導士ギルド連盟を追放....しかし彼らは命令に従わず、活動を続けている」

 

 

話を聞いたルーシィは、全身から汗を流す。

 

 

「私...帰ろうかな...」

 

「ルーシィ、汁いっぱい出てるよ」

 

「汗よ」

 

 

エルザは握りこぶしを、ナツの顔に叩きつける。

 

 

「不覚だった...あの時エリゴールの名に気付いていれば....全員血祭りにして、何をする気か白状させたものを...」

 

『怖っ!!』

 

 

ゴゴゴゴと殺気全開にするエルザに、ルーシィとマキは恐怖する。

 

 

「なるほど、鉄の森はそのララバイで何かしようとしている」

 

「どうせろくでもない事だから食い止めたい、と」

 

 

グレイとコトリは、エルザの頼みの真意を理解した。

 

 

「そうだ、ギルド1つを丸ごと相手する以上、私1人じゃ心もとない。だからお前たちの力を借りたい」

 

 

エルザは凛とした顔つきで、その場の全員に宣言する。

 

 

「鉄の森に乗り込むぞ」

 

「面白そうだな」

 

『あい!!』

 

「よーし!!」

 

「頑張ろうね!!」

 

 

エルザの言葉に、ルーシィとマキ以外は笑顔で答える。

 

 

「来るんじゃなかった」

 

「同感ね」

 

 

ルーシィとマキは、ミラに頼まれたとはいえ同行した事を後悔する。

 

 

「ルーシィ、汁...」

 

「汗よ!!」

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

オニバス駅。

 

 

「で......鉄の森の場所は知ってるのか?」

 

「それをこの町で調べるんだ」

 

 

早速街に繰り出し、情報収集しようとするルーシィ達。

 

 

「あれ?」

 

 

急にマキが、キョロキョロと辺りを見渡す。

 

 

「やだ...嘘でしょ!!?」

 

 

マキはある事に気付いて、慌てだす。

 

 

「どうした、マキ」

 

「まさか列車に忘れ物でもしたのか?」

 

 

慌てるマキに質問するエルザとグレイ、グレイに至っては少し笑っている。

 

 

しかし、次のマキの言葉を聞いて全員が慌てだす。

 

 

「ナツがいないんだけどっ!!!」

 

 

目をぐわっと見開き、全身から汗を流すルーシィ達。

 

 

そんなルーシィ達の耳に、遠くからシュポーという列車の汽笛の音が聞こえる。

 

 

「ナツ―――!!!!」

 

「ナツ君―――!!!!」

 

 

しばらく呆けていたルーシィ達だったが、ウミとホノカがナツの名前を叫びながら来た道を走って戻る。

 

 

「ウミちゃん待ってよ~!!!」

 

 

走り去るウミを、リンは翼をだして追いかける。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

その頃、列車に置いていかれたナツは目を覚ましていた。

 

 

「お兄さん、ここ空いてる?」

 

 

ナツに話しかける男だったが、ナツの息遣いが荒い事に気付き心配そうに声を掛ける。

 

 

「あらら...つらそうだね、大丈夫」

 

 

男はナツの対面の席に腰掛け、ナツの肩の紋章に気が付いた。

 

 

「妖精の尻尾、正規ギルドかぁ....うらやましいなぁ」

 

 

ナツの対面に座った男、鉄の森所属のカゲヤマは羨ましそうにナツを見つめる。

 




ウミ「迂闊でした...まさかナツを置いて行ってしまうとは」


リン「しょうがないにゃ、ウミちゃんは乗り物酔いでグロッキーになってたんだもん」


ウミ「それでも、仲間を置いていくなんて最低です!!」


リン「それだったら、話に夢中になってナツ君の事を忘れてたリン達はもっと最低にゃ」


次回!!『呪歌』


ウミ「さぁ!!ナツを救出に行きますよ!!」


リン「あい!!」
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