LOVE TAIL   作:ナツ・ドラグニル

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LOVE TAIL前回までは!!


ナツ「同じギルドの仲間じゃねぇのかよ!!!!」


ルーシィ「エリゴールの狙いは....定例会なの!!?」


ハッピー「ルーシィ!!思い出したよっ!!!」


ルーシィ「それは..バルゴの鍵!!?」


バルゴ「お呼びでしょうか?ご主人様」


ルーシィ「............誰?」


第18話 炎と焔と風

ナツ達を追いかける為、線路の上を魔道四輪で走るエルザ達。

 

 

「これ....あたしたちがレンタルした魔道四輪車じゃないじゃん!!!」

 

 

そんな中、マキが自分達の乗っている魔道四輪の車種が違う事を指摘する。

 

 

「鉄の森の周到さには頭が下がるよね、ご丁寧に破壊されてたもん」

 

「弁償か......」

 

 

コトリの言葉に凹むルーシィに、カゲヤマが指摘する。

 

 

「ケッ..それで他の車盗んでちゃ、せわないよね」

 

「借りただけよ!!!エルザが言うには

 

 

カゲヤマの言葉に反論するルーシィだったが、最後は言葉が小さくなってしまう。

 

 

その後しばらく俯き、黙っていたカゲヤマだったが、意を決して質問する。

 

 

「な..なぜ僕をつれてく..?」

 

「街に誰もいないのですから、しょうがないじゃないですか」

 

「クローバーのお医者さんに連れてってあげるって言ってんのよ、感謝しなさい」

 

 

カゲヤマの質問に、ウミとマキが答える。

 

 

「違う!!!何で助ける!!?敵だぞ!!!」

 

 

敵にも関わらず、なぜ自分に情けが掛けられているのが解らなかったカゲヤマは、声を荒げる。

 

 

「そうか....わかったぞ....僕を人質にエリゴールさんと交渉しようと..無駄だよ....あの人は冷血そのものさ、僕なんかの為に動きはしないよ..」

 

「うわー暗―い」

 

 

ぶつぶつと喋るカゲヤマに、ルーシィは呆れる。

 

 

「死にてぇなら殺してやろうか?」

 

「ちょっとグレイ!!」

 

 

あんまりの言葉に、マキが指摘する。

 

 

「生き死にだけが決着の全てじゃねぇだろ?」

 

「そうだよ、もう少し前を向いて生きたら良いと思うよ。貴方達全員..」

 

 

グレイとコトリの言葉に、カゲヤマは言葉を失う。

 

 

その時、魔道四輪車の車輪がレールに乗り上げたのか、ガタンと車内が揺れる。

 

 

その際、カゲヤマの顔がルーシィのお尻によって潰される。

 

 

「エルザ!!!」

 

「大丈夫ですか!!?」

 

 

突然の出来事に、エルザを心配するグレイとウミ。

 

 

「すまない大丈夫だ」

 

 

そう答えるエルザだったが、肩で息をするほど消耗しており、前もよく見えていなかった。

 

 

——目がかすむ....さすがに魔力を消耗しすぎたか..

 

 

「ごめ~ん」

 

 

潰してしまった事を、謝るルーシィ。

 

 

「でけぇケツしてんじゃねぇよ....」

 

 

自分の顔を押さえながら、そう呟くカゲヤマ。

 

 

「ひ———っ!!!セクハラよ!!!グレイこいつ殺して!!!」

 

「オイ....俺達の名言チャラにするんじゃねぇ」

 

「あははは...」

 

 

格好良く決めた後に、それを台無しにするルーシィにグレイは突っ込み、コトリは苦笑いをする。

 

 

震える手で運転しながら、エルザは前を睨みつける。

 

 

——ナツ....ホノカ....エリゴールを止めてくれ....!!!私達が行くまで頼んだぞ!!!奴を止められなければ....この辺りの総長(マスター)は全滅する!!!

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「来やがれ!!」

 

「物騒な笛ごと、叩き切ってあげる」

 

 

ナツは両拳に炎を灯し、ホノカは灼爛殲鬼を構える。

 

 

——魔風壁は....カゲヤマどもはどうしたんだ!!?あと少しでじじいどものいる場所につくというのに....!!!

 

 

ナツ達が臨戦態勢を取る中、エリゴールは胸中で悪態をつく。

 

 

「本当に邪魔な....妖精(ハエ)どもだぜ!!ここは通らせてもらう、消えろ!!」

 

 

エリゴールが手を前にかざすと、魔方陣が現れる。

 

 

すると、その魔方陣から物凄い突風が発生し、2人を襲う。

 

 

「くっ!!」

 

「なんでい、こんなもん!!」

 

 

2人を吹き飛ばそうと襲い掛かる突風、ホノカは踏ん張り、ナツは気合で前に進む。

 

 

ドッガァァァァァン!!!

 

 

突風の影響で、ナツ達を覆い隠すほどの砂塵が生まれる。

 

 

「ん?」

 

 

砂塵によってナツ達の姿が見えなくなったエリゴールだったが、砂塵の上に突き出る2つの光を見つける。

 

 

その光の正体は、両足から炎を放出することで空を飛ぶナツと、灼爛殲鬼の力で空を飛ぶホノカだった。

 

 

「うおっらぁ!!」

 

 

まずナツが、エリゴールに向けて拳を振り下ろす。

 

 

しかし、エリゴールは冷静に後ろに跳ぶことで、ナツの攻撃を避ける。

 

 

「はぁぁぁっ!!」

 

 

ナツの攻撃を避けたエリゴールに、すかさずホノカが灼爛殲鬼を横薙ぎする。

 

 

エリゴールはその攻撃を、自身の鎌で受け止める。

 

 

ガキィン!!!

 

 

金属同士がぶつかり合う音が、渓谷に響く。

 

 

——なにっ!?炎で跳躍し、炎で殴るのか!!?

 

 

エリゴールは、ナツの力に驚愕する。

 

 

——あの女の武器も、ただの武器じゃねぇ!!

 

 

エリゴールは自身の鎌を見ると、先程のやり取りで鎌が刃毀れを起こしている事に気づく。

 

 

——それにこの威力、魔導士の拳じゃねぇ!!

 

 

「調子に乗るなよ!!妖精(ハエ)がぁ!!!暴風波(ストームブリンガー)!!!!」

 

 

エリゴールは、ナツに向かって烈風を起こす。

 

 

その烈風は徐々に大きさを増し、大きな竜巻へと変化する。

 

 

「どわぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

 

その竜巻に呑み込まれたナツは、竜巻の中でぐるぐると回る。

 

 

「ナツ....」

 

 

その様子を見ていたハッピーは、助けようと翼を展開しようとする。

 

 

「うぅぅぅぅぅ!!!」

 

 

気合で展開するハッピーだったが、途中で翼は霧散してしまう。

 

 

「駄目だ...魔力が足りないよぅ...」

 

 

力を使い切っている今のハッピーでは、翼を展開することが出来なかった。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

 

竜巻に舞い上げられたナツは、そのまま谷底へと落ちてしまう。

 

 

「これなら炎で跳びあがってこれまい」

 

 

その様子を、エリゴールは笑ってみていた。

 

 

「ナツ———!!!」

 

「ナツ君!!」

 

 

何もできず叫ぶハッピーと、助けに行こうとするホノカ。

 

 

「おっと、そうはさせないぜ」

 

 

ホノカの前に、エリゴールが乱入して鎌を振るう。

 

 

「!?」

 

 

ホノカは咄嗟に灼爛殲鬼で、エリゴールの鎌を防ぐ。

 

 

「悪いがあのガキは、ここでゲームオーバーだ」

 

「くぅ...」

 

 

助けに行こうにも、エリゴールが邪魔してくる事にホノカは歯噛みする。

 

 

一方、落下しているナツは、落ちながらも何とかしようと考える。

 

 

「や、やべえ...洒落になってねぇぞ...いったいどうすりゃ...」

 

 

上に向かって、手を伸ばすナツ。

 

 

「じっちゃん...」

 

 

その時、ナツはマカオの言葉を思い出す。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

『しゃあねぇ奴だな、おめぇ。良―く見てな、ほれ』

 

 

マカオはそう言って、紫色の炎でビールジョッキを持ち上げる。

 

 

『おぉ、スゲェ!!』

 

『《パープルフレア》つってな。燃やすだけじゃねぇ、他にも色々出来るぜ』

 

『俺のは、色々燃やしちまうけど...』

 

『火の質を変えるんだよ、おめぇが心から求めれば自然と応じるようになるもんだ。そうすりゃ火は、水にも風にも負けはしねぇ!!』

 

『わ、わけわかんねぇ...』

 

 

☆★☆★☆★

 

 

ドオオオオン!!!

 

 

エリゴールとホノカが鍔迫り合いを続ける中、突如谷底から物凄い火柱が上がった。

 

 

「おぉ!!?」

 

 

突然の出来事に、驚くエリゴール。

 

 

「ナツ君?」

 

 

しかし、ホノカだけはそれを誰が起こしたのか理解する。

 

 

吹きあがった炎は、手の形へと変化すると線路を鷲掴みにする。

 

 

「うおおおおおっ!!!」

 

 

その炎を使い、ナツは自力で這い上がってきた。

 

 

「ナツ!!」

 

「ナツ君!!」

 

 

ナツが生きていた事に、喜ぶハッピーとホノカ。

 

 

「あぶねぇ、あぶねぇ。へへ、火の質を変えるねぇ...やったぜマカオ!!」

 

 

マカオに助けられたナツは、自分の炎を見て笑みを浮かべる。

 

 

「な..何だ今のは..」

 

 

ナツの力の一部を見て、戦慄するエリゴール。

 

 

「おまえ、裸じゃ寒いだろ。温めてやろうか?」

 

「お前も似たようなもんじゃねぇか!!!」

 

 

ナツが何をするのか瞬時に理解したホノカは、ナツの隣に降り立った。

 

 

「行くぞ!!ホノカ!!」

 

「うん!!」

 

 

「これで吹っ飛べ!!火竜の..」

 

 

ナツは、空気を吸い込んで口の中に魔力を溜める。

 

 

「<灼爛殲鬼>」

 

 

刃を失い棍のみの灼爛殲鬼が、ホノカの右手に装着される。

 

 

「咆哮!!!!」

 

「【(メギド)】!!!」

 

 

ナツから放たれた炎のブレスと、灼爛殲鬼から放たれた凄まじい炎熱の奔流がエリゴールを襲う。

 

 

暴風壁(ストームウォール)!!!」

 

 

2人の攻撃を、風の壁で防ぐエリゴール。

 

 

ドッゴォォォォォン!!!!

 

 

物凄い爆発が、エリゴールを襲う。

 

 

——なんて奴等だ....やる事全部デタラメじゃねえか!!これが妖精の尻尾の魔導士か!!

 

 

防いだエリゴールだったが、魔法を放つために前に突き出した手は2人の攻撃でボロボロになっていた。

 

 

「貴様等の力....少々あなどっていたようだ....ここからは本気でいこうか。お互いにな」

 

「燃えてきたぞ」

 

「うん!!」

 

 

気合を入れるナツ達、すると最初にエリゴールが動く。

 

 

暴風衣(ストームメイル)

 

 

エリゴールが魔法を発動すると、ヒョオオオオという音を立ててエリゴールに風が集まっていく。

 

 

そして、エリゴールは風の鎧を身にまとう。

 

 

「行くぞ!!」

 

 

エリゴールは、ナツ達に突っ込んでいく。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

エリゴールとナツ達が戦って居る中、エルザ達は今もなお線路の上を走っていた。

 

 

「あの火の玉小僧達死んだな..」

 

 

カゲヤマの言葉に、ルーシィが反応する。

 

 

「なーんでそういう事言うかなぁ」

 

「ふふ、火の魔法じゃエリゴールさんの暴風衣は破れない、絶対に」

 

「それはどうですかね」

 

 

その話を聞いていたウミが、カゲヤマを指摘する。

 

 

「暴風衣がどういった魔法かは分かりませんが、ナツとホノカの使う炎は普通の炎とは訳が違います」

 

 

ナツ達の事を、説明を始めるウミ。

 

 

「なにより、あの2人が組んで負ける事はありません。絶対に

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「おらっ!!」

 

 

暴風衣を纏ったエリゴールに、殴りつけるナツ。

 

 

しかし...

 

 

バチィっと音を立て、弾かれるナツ。

 

 

「はぁっ!!」

 

 

ホノカも灼爛殲鬼を振るうが、結果は同じだった。

 

 

「どうした?そんなもんか?」

 

「くそっ!!鬱陶しいもん張り付かせやがって!!」

 

 

憤慨するナツは、拳を撃ちつかせる。

 

 

「これで引っぺがしてやる!!」

 

 

ナツは拳に炎を纏い、パンチを放つ。

 

 

「火竜の鉄拳!!!!」

 

 

エリゴールは、その拳を受け止める。

 

 

しかし...

 

 

ナツの纏っていた炎が、一瞬にしてかき消されてしまった。

 

 

「んな!?」

 

「どうなってるの!?炎が消えた!?」

 

 

炎が消えた事に、動揺を見せるナツとホノカ。

 

 

「やはり炎を纏ってなければ、あの破壊力は出せんか..まるで効かんな..」

 

 

「だったら私が!!」

 

 

そう言って、ホノカが飛び出した。

 

 

「はぁぁぁっ!!」

 

 

ホノカが、灼爛殲鬼を振り下ろす。

 

 

しかし、バチィィィィという音を立てて、灼爛殲鬼を弾こうとする。

 

 

「くぅぅぅぅ!!」

 

 

ホノカは負けじと、灼爛殲鬼に力を籠めるがエリゴールに届くことは無かった。

 

 

「はぁ!!」

 

 

エリゴールが力を籠めると、烈風が発生する。

 

 

「きゃあっ!!」

 

 

その烈風に、ホノカは後ろに吹っ飛ばされてしまう。

 

 

「ホノカ!!」

 

 

飛ばされてきたホノカを、風に耐えながらなんとか受け止めるナツ。

 

 

「いかに攻撃力を持つ武器でも、俺に届かなければ話にならないな」

 

 

訳も分からないナツ達に、エリゴールは暴風衣の説明を始める。

 

 

「暴風衣は常に外に向かって風が吹いている。分かるか?炎は向かい風には逆らえねぇ、炎は風には勝てねぇんだ」




ルーシィ「エルザにナツ、グレイ。で、あたし。それにウミ達も加えたら結構バランスが取れてると思いません?」


ミラ「そうね、フェアリーテイルの中でもベストチームって感じじゃないかしら」


ルーシィ「ですよねですよね!!」


マキ「急にどうしたのよ」


ルーシィ「だって!このチームで仕事をバリバリすれば!!あっという間に有名になって~うふふふふふふ」


次回!!『無理、ナツ達じゃ勝てないよ』


ミラ「さて、このチームで壊れる街は...2つか3つか...4つ5つ...」


ルーシィ「うぅ...もう許してください!!」


マキ「調子に乗った罰ね」
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