LOVE TAIL   作:ナツ・ドラグニル

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これまでのLOVE TAILは


バルゴ「侵入者発見!!」


ナツ「やかましいっ」


ルーシィ「こ..これ....作者ケム・ザレオンじゃない!!!」


エバルー「ボヨヨ~ン!!本は渡さん!!」


ルーシィ「この本には何か秘密があるみたいなの!!!」





第7話 魔導士の弱点

 

「どうやら、妖精の尻尾の魔導士は自分達こそが最強か何かと勘違いしているらしい」

 

「まあ確かに、噂は色々聞く。魔導士ギルドとしての地位は認めよう」

 

「...が所詮魔導士」

 

「戦いのプロ、傭兵にはかなわない」

 

 

魔導士を馬鹿にするバニッシュブラザーズに、ナツは炎でCOMEONと文字を作る。

 

 

「だったら早くかかって来い」

 

「2人一緒で構いませんよ」

 

 

馬鹿にしていた魔導士に、逆にナメられたバニッシュブラザーズは顔を顰める。

 

 

「兄ちゃん...マジでコイツラナメてるよ...」

 

「相手の片方は(ミー)の得意な火の魔導士とあっては...簡単(イージー)仕事(ビジネス)になりそうだな」

 

 

バニッシュブラザーズの兄の方が、ナツ目掛けて巨大フライパンを振り下ろす。

 

 

「とう!!!」

 

「おっと」

 

 

兄の攻撃を、ナツはばっと飛び上がり回避する。

 

 

飛び上がったナツを捕まえようと、動こうとした弟の方をウミが遮る。

 

 

「そうはさせません!!水竜の鉄拳!!」

 

 

水を纏ったウミの拳を、弟は腕をクロスする事で受け止める。

 

 

「!!?」

 

 

弟の方は驚愕する、なぜならウミの拳は自身が思っていたよりも重かったからだ。

 

 

ドガァァァァァァン!!

 

 

ウミに殴り飛ばされた弟は、そのまま壁を突き破り廊下へと吹っ飛ばされた。

 

 

「何!?」

 

 

弟が殴り飛ばされた事に、兄は驚愕する。

 

 

「余所見してる場合か?」

 

「しまっ...」

 

 

弟の方に気を取られていたせいで、ナツの接近に気付くのに遅れてしまった。

 

 

本来ならフライパンで炎を吸収する事が出来るが、反応するのが遅すぎた。

 

 

「火竜の鉤爪!!」

 

 

炎を纏った足で、兄に蹴りを放つ。

 

 

バコォォォォォォン

 

 

ナツに蹴り飛ばされた兄は、扉を突き破り廊下へ吹っ飛ぶ。

 

 

ナツとウミが後を追うと、下の廊下に弟の姿があり、兄も回転を利用して勢いを殺し弟の隣に着地する。

 

 

「兄ちゃん...コイツラ思ってたよりやるみたいだぜ」

 

「確かに...最強というのは伊達ではないという事か...」

 

 

バニッシュブラザーズは、自分達の認識が甘かった事を痛感する。

 

 

ここで、兄がナツとウミを見上げながら2人に質問する。

 

 

「貴様らは、魔導士の弱点を知っているかね?」

 

「の...乗り物に弱い事か!!?」

 

「の...乗り物に弱い事ですか!!?」

 

 

兄の質問に、2人は同じ反応をする。

 

 

「よ...よくわからんがそれは個人的な事では?」

 

 

2人の見当違いの答えに、兄は呆れる。

 

 

「弱点とは肉体だ、魔法とは知力と精神力を鍛練せねば身に付かんもの。結果...魔法を得るには肉体の鍛錬は不足する」

 

 

兄が長々と説明する中、ナツとウミはバニッシュブラザーズがいる下の階へと飛び降りた。

 

 

「すなわち...日々身体を鍛えてる我々には〝力〟も〝スピード〟も遠く及ばない」

 

「昔...こんな魔導士がいた。相手の骨を砕く〝呪いの魔法〟を何年もかけて習得した魔導士だ」

 

 

そのバニッシュブラザーズの話を、ナツ達は黙って聞いていた。

 

 

「俺達はその魔導士と向かい合った、そして奴が呪いをかけるより早く...」

 

「一撃だ...逆に骨を砕いてやった。奴の何年もの努力は、たったの一撃で崩れ落ちた。それが魔導士というものだ、魔法がなければ普通の人間並みの力も持ってねぇ」

 

「そう思っていたのだが今の一戦、お前達への認識を改めないといけないな」

 

 

そこで弟が、一気に決着を着ける為に提案する。

 

 

「兄ちゃん..ここは一気にアレで決めよう。合体技だ!!!」

 

「OK!!!」

 

 

弟が跳躍し、兄が持つフライパンの中へと着地する。

 

 

「俺達がなぜ『バニッシュブラザーズ』と呼ばれているか教えてやる!!」

 

「消える、そして消すからだ。ゆくぞ!!」

 

『天地消滅殺法!!!!』

 

 

2人の掛け声を合図に、兄がフライパンで弟を上に放り上げる。

 

 

ナツ達は思わず、上に放り上げられた弟に視線が向いてしまう。

 

 

(うえ)を向いたら(した)にいる!!!」

 

 

上を見上げていたナツは、兄によってばっこぉん!!とフライパンで殴られてしまう。

 

 

「ごあっ」

 

「ナツ!!!」

 

 

殴られたナツ達は、上に弟を居る事を忘れ兄の方を見てしまう。

 

 

(した)を向いたら、(うえ)にいる!!!」

 

 

「きゃあっ」

 

 

弟による上からの攻撃に、ウミはまともに喰らってしまう。

 

 

「相手の視界から味方を消し....敵は必ず消し去る」

 

「これぞバニッシュブラザーズ合体技『天地消滅殺法』!!!!これを喰らって生きてた奴はいな...」

 

 

そこまで言った兄だったが、何にも無かったかのように普通に立ち上がる2人に言葉を失う。

 

 

「生きてた奴は....」

 

「何ですか?」

 

「バ...バカな!!!」

 

「アレを喰らって無事でいる筈が...」

 

 

ケロッとしている2人に、バニッシュブラザーズは流石に動揺する。

 

 

「もういいや、これでふっとべ!!!」

 

 

ばっと構え、ぷくぅと口を膨らませ魔力を溜める。

 

 

「火竜の咆哮!!!!」

 

 

ゴォォォォォォと大きな音を立て、バニッシュブラザーズに向けて炎のブレスが放たれる。

 

 

「来た!!!!火の魔法!!!!」

 

「終わった、対火の魔導士専用....兼、必殺技!!!火の玉料理(フレイムクッキング)!!!!」

 

 

ナツのブレスが、兄のフライパンに収束される。

 

 

「私の平鍋は、全ての炎を吸収し...威力を倍加させ噴き出す!!!!」

 

 

先程ナツが放ったブレスよりも大きくなった炎が、ナツを襲う。

 

 

「妖精の丸焼きだ!!!飢えた狼にはちょうどいい!!!」

 

「炎の魔力が強ければ強い程、自分の身を滅ぼす。グッバイ」

 

 

しかし、2人が目にしたのは炎に焼かれ倒れるナツの姿ではなく、キュルルルルルと音を立て兄が放った炎を食べるナツの姿だった。

 

 

「何!!!?」

 

「ありえねぇ!!!!いくら火の魔導士でも火を食べるなんて!!!?」

 

 

ナツが炎を食べた事に、バニッシュブラザーズは恐怖する。

 

 

「食ったら力が湧いてきた!!!!」

 

 

炎を食べた事で、力が漲って来るナツ。

 

 

「さて、今度は私達の合体技を見せる番ですね。行きますよナツ!!!」

 

「おう!!!」

 

 

ナツとウミが指を絡ませ、魔法を集中させる。

 

 

「なんだ!!?何をするつもりだ」

 

 

本来なら交わる事のないナツの熱い火の力と、ウミの冷たい水の力を融合させ、1つにする。

 

 

「聞いた事がある...本当に息が合った者同士でなければ発動は難しく、生涯を費やしても習得には至らないと言われている」

 

 

ナツとウミが放とうとしている魔法が、以前倒した魔導士のものとは桁が違う事を理解する。

 

 

「別々の魔法を1つにして威力を高める魔法...それが...」

 

 

合体魔法(ユニゾンレイド)

 

 

水炎爆砕迅(すいえんばくさいじん)!!!』

 

 

ナツの爆炎と、ウミの水流が合わさった螺旋状の強烈な一撃がバニッシュブラザーズを襲う。

 

 

「兄ちゃん!!!早く吸収してくれ!!!」

 

「無理だ!!!炎だけならともかく水が合わさった炎など!!!」

 

 

何とかしてくれと弟が頼むが、何も出来ず2人の合体魔法(ユニゾンレイド)が直撃する。

 

 

ドッガァァァァァァン!!!!

 

 

今の一撃で、屋敷全体が揺れて全ての窓が割れる。

 

 

「やべ...」

 

「やりすぎましたね...」

 

 

白目を向き黒焦げとなって積み重なって倒れるバニッシュブラザーズを見て、ナツ達は流石に今の攻撃がオーバーキルだった事に気付く。

 

 

「まぁいいや、さーてルーシィ達探しに行くか」

 

 

もう興味を失くしたのか、ナツ達はルーシィの後を追う為にその場を離れようとする。

 

 

「それにしても、何だったんだコイツラ」

 

「傭兵ですよ」

 

 

そんな話をしていたナツ達だったが、近くに倒れているメイドゴリラの目が怪しく光る。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

場所は変わり、エバルー屋敷の地下水道。

 

 

そこでルーシィが、特殊な眼鏡を使って『DAY BREAK』を読んでいた。

 

 

これは『風読みの眼鏡』、凄い速さで本が読める魔法アイテムだ。

 

 

「ふ――、ま..まさかこんな秘密があった...なんて...」

 

 

本を読み終わったルーシィは、風読みの眼鏡を外し本を閉じる。

 

 

「この本は...燃やせないわ....カービィさんに届けなきゃ....」

 

 

決心して立ち上がるルーシィだったが、突如ズボボっと音を立てて手が出てきた。

 

 

「ボヨヨヨ....風読みの眼鏡を持ち歩いてるとは....主もなかなかの読書家よのう」

 

「やばっ!!!」

 

 

気付いた時には既に遅く、ルーシィは両腕をがしっと拘束されてしまう。

 

 

「さぁ言え、何を見つけた?その本の秘密とは何だ?」

 

「痛っ...!!!」

 

 

ルーシィの腕からギシィと音がなるが、ルーシィは我慢してエバルーに物申す。

 

 

「ア...アンタなんかサイテーよ..文学の敵だわ....」

 




ナツ「よっしゃ!!何とかブラザーズってのも倒したし、後はエバルーってのをぶっ飛ばせば依頼完了だな!!」


ハッピー「ナツ...倒したのはバニッシュブラザーズだし、依頼内容は本の破棄だからエバルー倒しても依頼は完了しないよ」


ナツ「そうか?要はエバルーって奴事、この屋敷を破壊すれば全部解決だろ!!」


ハッピー「そう上手くいけばいいけどね」


次回!!『ルーシィVSエバルー侯爵』


ナツ「良し!!さっさとルーシィ見つけて、この仕事終わらせるぞ!!」


ハッピー「あいさー!!」








はい!!如何だったでしょうか?


まず最初に、投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。


1か月経っているのに、投稿していない事に指摘して頂いたグレイド様、本当にありがとうございました。


理由としては、暑さでばてているせいで小説を書く時間がなく、ハピネスチャージがまだ書きあがっておらず、ずっとそっちばかりに気にかけていたので、すっかり忘れていました。


ずっと待って頂いた読者の皆様、本当に申し訳ございませんでした!!


取り敢えず、今後は一週間前に投稿予約するようにして、忘れないようにします。


これからも、応援の程宜しくお願い致します。
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