どうやら天の聖杯の試作品的なものとして転生したらしい   作:壊れたファングメモリ

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イーラ編Part7

 

537:プロトTS(天の聖杯)

ヤバいヤバいヤバい! 

 

538:名無しの転生者

>>537どうしたどうしたどうした?

 

539:名無しの転生者

>>537襲撃か?!

 

540:プロトTS(天の聖杯)

ガーゴイルいっぱいきたァ!!

 

541:博識ゾロアーク

>>540一旦落ち着け。

 

542:プロトTS(天の聖杯)

 

ライブ配信を開始しました

 

543:名無しの転生者

うわぁ…燃えてる…。

 

544:名無しの転生者

未来視でわかってた割には慌てすぎじゃね?

 

545:プロトTS(天の聖杯)

>>544知ってても怖いことってあるとおもいます!!!!

 

546:博識ゾロアーク

否定はしない。

 

547:名無しの転生者

>>546同じく。

 

548:名無しの転生者

これがメツの襲撃なんか?

 

549:博識ゾロアーク

>>548そうだ。この襲撃で王都はかなりの被害を受ける。そして、巨神獣イーラの封印球がメツに奪われる。

 

550:名無しの転生者

それってヤバいのでは?

 

551:プロトTS(天の聖杯)

>>550ヤバいとかじゃない。もう攻め込まれた時点で既に敗北していると言ってもいい。

 

 

 

 

 

 

「くっ…! 数が多いな…!」

 

どうしてそこまでミデンちゃんは頑張れるの? この国はいつか無くなるのに。

 

「それは『今』を諦める理由にはならないし、俺は多くの人を救うと決めている!」

 

『誰と話してんの?』『ガーゴイルって意外とデカイんだな…。』

 

やっぱり、未来は変えられると思ってる?

 

「それは俺達次第だな。だが、少なくとも俺は変えるつもりでいる!」

 

そうなんだね。かっこいい。大好き。

 

「てかガーゴイル多すぎ!」

 

()がもしデバイスを操作できていたら…いや、私がデバイスを扱えたりはしないんだ。私は『試作品』だから。

 

「ラウラ達は…あっちで戦ってるのか! …そうだ! ミルトとサタヒコは?!」

 

『さっきいなかった?』『イーラ軍の方にいるんじゃないか?』

 

「確かにそうだな! イーラ軍なら多分大丈夫かな!」

 

でも、今は私がどんな存在だとかは関係ない(どうでもいい)

 

「モナドバスター!」

 

私は()()()()()()()()()に絶望して、一度諦めた。でも、ミデンちゃんは違う。ミデンちゃんは最初から、未来は変えることができると信じている。諦めてなんかいない。

 

それなら、私も頑張ってみようかな。

 

「ああ、二人で一緒に戦えることを願っている。…てか思考への干渉は控えてくれると助かるんだけど。」

 

いや、マジで。そのせいで、君の存在に気づくのにかなり時間が掛かったんだけど?

 

ガキンッ!!

 

「空気読めや! ガーゴイル!」

 

ごめんね。ちゃんと切り離すから待っててね。

 

「それどんくらい掛かる? てか名前は?」

 

半年は掛かる…かなぁ?

 

「ウッソだろお前。で、君の名前は?」

 

私はアヤメ。マスターブレイド『アヤメ』だよ。

 

「それじゃあ、これからもよろしく。アヤメ。」

 

うん、よろしく。

 

 

 

 

 

 

一体のブレイドが王宮の前にいる。

 

そのブレイドはメツ。

 

彼は振り返った。

 

「よぉ、相棒。お初だな。」

 

その視線の先にはヒカリとアデル、そしてその仲間達がいる。

 

「メツ…。」

「あれが天の聖杯─メツか。」

「凄まじい気迫だな。同じブレイドとして恐怖さえ覚えるよ。」

「同感ね。」

 

ユーゴのブレイド、ワダツミとカグツチはその格の違いを感じているのだろう。

 

「これまでとやり方が随分違うのね。何が目的? 戯れだとしたら趣味が悪すぎるわよ。」

「飽きたのさ。」

「飽きた?」

「セイレーンを使ってただ沈めるだけじゃつまらねぇ。燃え盛る業火に包まれながら、人間どもが踊り死ぬ様を見たくなってな。」

 

もしこれが同調したドライバーの影響であるとしたら、その人は一体どんな考え方をしているのだろう。

 

「どういうこと?!」

「あれさ─」

 

メツは巨神獣イーラの封印球が置いてある台座を見上げる。

 

「この巨神獣がどういうもんかは俺もよぉく知っている。…ならさ。その真の姿をさらけ出してみるのも面白ぇかもってな。」

「貴様! まさか…!」

 

この巨神獣、『イーラ』はかつてアルストで猛威を振るっていた。それは他の巨神獣を簡単に消滅させられるほどに。

 

「俺が行使する(デバイス)一体一体には、大型の巨神獣に匹敵するエーテルエネルギーが蓄えられている。…そんな(デバイス)が1万。イーラのコアに取りつき、そのエネルギーを一斉に流し込んだら?」

 

そして静かに武器をとり出した。

 

「あまりに凄すぎて踊ってる暇はねぇかもなぁ。」

「くっ…!」

「止めたいだろ? いいぜ? 止めさせてやる。さぁ、かかってこいよ!」

 

 

 

 

 

 

575:プロトTS(天の聖杯)

「てめぇ! ガーゴイルゥ!コラァ!」

 

576:名無しの転生者

>>575ヤンキーかよ。

 

577:名無しの転生者

イッチ元ヤン疑惑。

 

578:名無しの転生者

>>577ねーよ。

 

579:名無しの転生者

てか配信には未来視と因果律予測は映らないんだな。

 

580:名無しの転生者

>>579視たかったんだけどな。

 

581:博識ゾロアーク

俺らが視たところで理解できないだろう。…視てみたいとは思うが。

 

582:名無しの転生者

はい! 質問です!

 

583:名無しの転生者

>>582どうしましたか?

 

584:博識ゾロアーク

>>582なんだ?

 

585:名無しの転生者

>>582何かね? ワトソンくん?

 

586:名無しの転生者

結局、イッチって二重人格でいいの?

 

587:プロトTS(天の聖杯)

>>586二重人格…? 若干違う気がするな。

 

588:博識ゾロアーク

そこら辺、詳しく教えてくれないか?

 

589:名無しの転生者

気になるねぇ。

 

590:マスターブレイド黒白(アヤメ)

今ミデンちゃんはガーゴイル相手で忙しいから、私が代わりに説明しますね〜。

 

591:博識ゾロアーク

>>590…君が、イッチのもう一つの人格か?

 

592:マスターブレイド黒白(アヤメ)

>>591そうですよ。こうやってちゃんと紹介するのは初めてですね。

では改めまして。私はアヤメ、このアルストで生まれたマスターブレイドです。

 

593:名無しの転生者

( ゚д゚)ポカーン

 

594:名無しの転生者

ウェッ?!

 

595:名無しの転生者

…よ、よろしく?

 

596:博識ゾロアーク

そうか、アヤメちゃんか。よろしくな。じゃあ早速なんだが─

 

597:名無しの転生者

>>596いや、ちょっと待てェい!

 

598:名無しの転生者

>>596「そうか、アヤメちゃんか。」、じゃねーよ!

 

599:博識ゾロアーク

(無視するか…。)早速なんだが、イッチとの出逢いだったり、二重人格─とは少し違うがそんな感じ─になった経緯だったりを教えてくれると嬉しいんだが…。

 

600:名無しの転生者

>>599無視すんなやぁ!

 

601:マスターブレイド黒白(アヤメ)

出逢いと経緯ですか。長くなりますけど、いいですよね?

 

602:博識ゾロアーク

>>601構わない。

 

603:マスターブレイド黒白(アヤメ)

ではお言葉に甘えさせていただきますー。

 

604:名無しの転生者

ゾロアークニキすげぇな…。

 

605:名無しの転生者

尊敬できる。

 

606:マスターブレイド黒白(アヤメ)

私は昔、この世界が無くなる未来を視ました。とても悲惨な光景でした。いつかきっとこうなるんだ、と絶望しました。

 

"こんな世界を私が生きていくことはできない。辛すぎる。"心が弱くそう思った私は、私自身とこの世界を放棄しました。そして私は、『私の代わりに生きていく存在』を『ゲート』に願いました。それがあなた達もよく知る、ミデンちゃんでした。

 

607:プロトTS(天の聖杯)

「ガーゴイルの数が減ってきたな…。」

 

608:マスターブレイド黒白(アヤメ)

メツがゲートの力を使ったことで、私は意識を取り戻す事になりました。ですが、まだ私の思考は鮮明なものではありませんでした。その時には既にミデンちゃんは色んなことを体験していました。その記憶は美しいと思いました。

 

私はこんなに美しい世界を諦めているのか?

 

未来は変えられないのか?

 

そんな想いは日に日に強くなっていきました。もしかしたら未来は変わるのかもしれないと私は思っていました。でも、ミデンちゃんは『未来は変わる』ではなく、『未来を変える』という考え方でした。

 

609:プロトTS(天の聖杯)

現在進行形でな!

 

610:マスターブレイド黒白(アヤメ)

その考え方に惚れました。

 

611:名無しの転生者

…ん?

 

612:名無しの転生者

おっとぉ•́ω•̀)???

 

613:博識ゾロアーク

あー…そういう感じかぁ…。

 

614:マスターブレイド黒白(アヤメ)

そして私は生まれた意味を理解しました。ミデンちゃんのために生きる、と。…ついでにこの世界を諦めずに、未来は変えられると信じてみようと思いました。

 

615:名無しの転生者

ここにキマシタワーを建てよう。

 

616:名無しの転生者

┌(┌'ω')┐ユリィ…

 

617:名無しの転生者

>>616そんな『ホモォ…』みたいなのあるんか…(困惑)

 

618:名無しの転生者

>>614ついでで世界を救うとは。

 

619:博識ゾロアーク

あー…つまりあれか。イッチと共に生きる為に自分の意識を分けたってことか?

 

620:マスターブレイド黒白(アヤメ)

>>619そうです。今の私にとってミデンちゃんは、『私と一緒に生きていく存在』ですね。

 

621:名無しの転生者

不思議な関係だ…。

 

622:博識ゾロアーク

なるほど…。ある意味、ドライバーとブレイドのような関係性か。

 

623:マスターブレイド黒白(アヤメ)

>>622いいですねそれ。

 

624:プロトTS(天の聖杯)

「ガーゴイルはまだいるのか! っ! 危ない!」

 

バンバンバンバン!

 

「大丈夫?!」

「あ、ありがとう!」

「一人であっちまで行ける?」

「うん!」

 

この世界の子どもは逞しいな…。

 

625:名無しの転生者

ないすぅ!

 

626:博識ゾロアーク

咄嗟のモナドバレットで子どもに落ちていく瓦礫を弾き飛ばしたのか…。凄いな。

 

627:名無しの転生者

とても人間技とは思え…人間じゃなかったわ。

 

628:マスターブレイド黒白(アヤメ)

じゃあ皆さん、私はミデンちゃんのサポートに戻ります。これからもよろしくお願いします。

 

629:名無しの転生者

>>628よろしくです。

 

630:名無しの転生者

>>628よろしくお願いしマース。

 

631:名無しの転生者

誰も言わないから言うけど、『ゲート』って凄いよな。

 

632:名無しの転生者

>>631魂ごと引っ張ってきたわけだしなぁ。

 

633:博識ゾロアーク

オリジナルはアヤメちゃんの方だったか…。

 

634:名無しの転生者

>>633てか初対面にちゃん付けはキ…やめた方がいいんじゃね?

 

635:博識ゾロアーク

おい今『キモい』って言おうとしたろ?!

 

636:名無しの転生者

>>635気のせいじゃないっスかね?(すっとぼけ)

 


 

というわけで、マスターブレイド『黒白(アヤメ)』ちゃんです。

 

簡単に言うと、心が弱かったので『試しに未来を視たら予想以上に悲惨だった。辛すぎて無理。放棄しよ。私の代わりによろしくー。』となっていたブレイド。

 

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