どうやら天の聖杯の試作品的なものとして転生したらしい 作:壊れたファングメモリ
色々と詰め込みすぎて大変なことになった。
今回で一気にクライマックスまでいきます。
「─ですので、メツの姉である私がそのような称号をお受けになることは致しかねます。」
◇
802:プロトTS(天の聖杯)
長きに渡る交渉の末、俺は『黒姫』としての地位を手に入れるだけに留まった。
803:名無しの転生者
>>802お疲れ様です。
804:名無しの転生者
どうせ交渉したのはアヤメネキだろ?
805:プロトTS(天の聖杯)
>>804何か、言ったか?
806:名無しの転生者
ウ゛ェッ、マリモ!
807:博識ゾロアーク
というか、よく断れたな。
808:マスターブレイド
ゼッタを納得させるのは大変でしたよ。それにしても、『黒姫』ですか。
809:名無しの転生者
>>808その呼ばれ方に納得いってない感じ?
810:マスターブレイド
まさか。むしろよくここまで、ミデンちゃんにぴったりな二つ名を思いついたと思いまして。
811:名無しの転生者
(イッチの中身男だよな…?)
812:プロトTS(天の聖杯)
>>811アヤメはその事理解した上で言ってるから気にしなくていいよ。
813:名無しの転生者
マジか。
814:名無しの転生者
すげぇな…。
815:博識ゾロアーク
そうか。それでだ、この後の予定は?
816:名無しの転生者
>>815そうか、じゃねーよ!
817:プロトTS(天の聖杯)
とりあえず、アデル達とは一緒に行動します。
818:名無しの転生者
やっぱりメツは倒したい?
819:名無しの転生者
>>818倒したいし、なんならイーラ君もどうにかなんないかと考えてたりする。
820:名無しの転生者
原作ブレイクやっちゃえー。
821:名無しの転生者
イーラ君には可哀想な目に遭って欲しくないからな。
822:名無しの転生者
いや、メツとヒカリ両方のセイレーンから守るのは普通に考えてキツくないか?
823:プロトTS(天の聖杯)
>>822キツいっていうか無理だよ? 99%の確率でイーラ君沈むもん。
イーラ君は無理にしても、ミルトとサタヒコは守るから。…いや他の人も助けるよ?
んじゃ、俺は避難用シェルターの材料集めてくるから。
824:名無しの転生者
それサブクエスト?
825:博識ゾロアーク
『頑固者達のシェルター』…とかそんな感じのやつか。
826:名無しの転生者
じゃあラウラ達と一緒に行動するのね。
827:名無しの転生者
>>826やっとか。
◇◆
「ていうか、またシンと一緒になるとはな。」
「『また』、と言っても俺は覚えていないのだが。」
「…そうだった。」
「ねぇ、ミデン…ちゃん? さん?」
「好きな方でいいよ。」
「わかった。じゃあミデンちゃんって呼ぶね。それで、前のシンはどんな感じだったの? 今とは違ってたりした?」
「うーん、前のシンも今とそんなに変わってないんじゃないかな? 優しいところとか特に。」
「…そうか。」
(これは…照れてるのか? それとも昔の自分に興味はない? いまいち反応がわかりづらい…。けど、そういうとこも変わってないな。)
「ミデン様のドライバーってどんな方なんですか?」
「あ、それ私も気になってた!」
「……。」
(いや、無言でこっち向くの怖いよシン…。気になってるのはわかったから。─ミデンちゃん、なんて答える?─ どうすっかな…。)
「そーだな……、うーん…。私のドライバーは…。」
「……。」
「あー、なんて言うか…『自分自身』ってやつだな。」
「えっとー…?」
「どういうことですか?」
「…。」
「…ちょっと待てシン。そんな目で俺を見るな。ちゃんと説明するから。」
「『俺』…?」
「今、『俺』って言ったね…。」
「言いましたね…。」
「私にドライバーは存在しないんだ。マンイーターでもなければ、ブレイ…(そういえばまだいないのか。)…いやなんでもない。ま、とにかくドライバーはいない。仮にも天の聖杯なわけだし。」
「では、メツのようにドライバーから離れて行動しているわけではないのですね。」
「そゆこと。」
「(ドライバーを必要としない…? メツですら、生まれるためにドライバーは必要だったはずなのにか……?)……いや、だからこそドライバーは『自分自身』というわけか。」
「あ、わかってくれた?」
◇
「こうしてまたミデンさんと共に戦えることになるなんて、思いもしませんでしたよ。」
「別に、さんは付けなくていいですよ。私もユーゴ皇帝陛下とこうして行動していることに驚いています。」
「気軽に『ユーゴ』と呼んでください。」
「…では、ユーゴさんと呼ばせていただきますね。そういえばこうして会うのは…一年ほど前の、帝都に現れたガーゴイルとの戦闘以来ですかね?」
「そうですね。その節はありがとうございました。」
「あ、いえ、あれは私がやりたくてやっていただけですし。」
「それでもです。…そういえば謝礼の件、考えていただけましたか?」
(そういえば次会ったときまでに考えておくって言っちゃってたな…。─何にするの、ミデンちゃん?─ うーん…。)
「あー……─…! また修理屋(ていうか改造屋)をスペルビアで開きたいと思っているのですが、そのための土地などが欲しいですね。てか、俺の店ってあれからどうなってんだろ…。」
「カグツチ、すぐに手配を。」
「はい、ユーゴ様。」
「え、そんなに早くできるものなんです?!」
「君のことを知っている人は帝都だと多い。だから心配はしなくて大丈夫さ。」
「ワダツミさん……! そういうことじゃないんですけど…!」
◇
「しっかし、ミデン。」
「ん? どしたのミノチさん?」
「お前意外としっかりしてるんだなと思ってな。」
「…それ、もしかして俺のこと馬鹿にしてる?」
「いや、ただ驚いていただけだ。」
「驚いてたって……俺だって、ちゃんとした言葉遣いは知ってるし。ミノチさんだってやろうと思えばできるでしょ?」
「それはそうだが…。にしたってあの変わりようには、別の人格がいるって言われても信じるレベルだぞ?」
「え゛。あ、いや、その………。」
「…え、おい、マジなのか?」
「ところで、ミノチさんの武器って俺のとちょっと似てるよね。だから見せてくれ。」
「おい待て、まだ話は─」
「また今度話すよ。ほら、俺のプロトモナドも銃の形に変形するんだよね。」
「…悪くはないな。だが、俺は片手で扱える銃の方が好きだな。」
「まぁ、確かに可変式ガンナイフ二丁とか実用性とロマンのいいとこ取りだもんな。」
「お? 分かるか、この良さが。」
「そりゃ勿論。俺も変形する武器はかっこいいと思うし。」
「ミノチと好きな武器の趣味が合うなんて意外だなぁ。」
「あの使いづらそうな武器ね…。」
「それを使えてるんだからミノチはすごいとは思わないかい?」
「まあ、すごいとは思うけど……。自分の姉があれだとちょっと複雑。」
◇
グルルルルル…
…ん?
「ヴォルフか…。やるぞ、ラウラ。」
「うん! 私達ならいけるよね。」
─唐突に始まる戦闘ってやつだね〜。─
マジかぁ…。まぁ、このメンバーなら余裕なんだろうな。後ろで子ども二人を護っとくか。
「『
余裕を持ってヴォルフの群れを倒すラウラ達。
特に問題は…ないな。
もうこれも慣れたもんよ。…未来視はアヤメがいないと使えないけどな。
─感謝してね?─
…おう。いつもありがとう。
◇
1、2分程度で戦闘が終了しました。さすがとしか言いようがない。
「さて…今日の食事当番は俺だが、何か要望はあるか?」
要望かぁ…。
「お肉!」
「分かった野菜にしよう。」
「ちょっと!」
ヒカリェェエ…。
─妹がこれぇ…?─
まぁそう言ってやるな。…てか何? アヤメはヒカリのこと嫌いなの?
─嫌いじゃないけど…。なんかちょっと苦手っていうかなんというか…。─
うーむ…。
─好きになる努力はしたいと思ってるから…ね?─
今はそれでいいか。
◇◆
858:プロトTS(天の聖杯)
つまり、こういうことだ。
リタを連れてくる
↓
リタが素材を聞く
↓
俺達が素材を集める
↓
素材を渡す
↓
シェルターを作ってもらう←イマココ
↓
終了
859:名無しの転生者
>>858なるほどなぁ。
860:名無しの転生者
じゃあほぼ終わってるのか。
861:名無しの転生者
いつまでも待たされるメツ…。
862:名無しの転生者
メツ「待ってるぜとは言ったが…。」
863:名無しの転生者
>>862草
864:博識ゾロアーク
てか、まだ巨神獣イーラの封印は解かれてないんだろ? なら大丈夫さ。…多分な。
865:名無しの転生者
封印を解くのにてこずるメツ…w
866:名無しの転生者
まだテンペランティア君生きてる?
867:プロトTS(天の聖杯)
>>866生きてる。
868:マスターブレイド
見てくださいこれ。かっこよくないですか?
【画像】
869:名無しの転生者
黒革ジャンじゃん。
870:名無しの転生者
>>869じゃんじゃん。
871:名無しの転生者
>>868なんかバイきんぐ○峠が持ってそう。
872:博識ゾロアーク
この時代に売ってんのか……てか待て。今、アヤメちゃんがイッチの体を動かしてんのか?
873:マスターブレイド
>>872そうですよ。ミデンちゃんに代わってもらいました。
874:名無しの転生者
イッチのほうが主導権を握ってる感じ?
875:プロトTS(天の聖杯)
>>874せやで。と言っても、俺の意識がない間はアヤメが自由に使えるけどな。元々、アヤメの体なわけだし。
…待って、それ値段高くね?
876:名無しの転生者
どんくらいの値段なんだ?
877:マスターブレイド
32万ゴールドでした。
878:名無しの転生者
たっか!
879:名無しの転生者
高っ!
880:名無しの転生者
>>877『でした。』って、買ったん?
881:プロトTS(天の聖杯)
…………へ?
882:名無しの転生者
あっ……。
883:マスターブレイド
いつもの制服っぽいやつも好きですけど、こういうのも悪くないですよね。
884:博識ゾロアーク
ああ、良い感じだ。
885:マスターブレイド
じゃあ早速着ますね。鏡は…あ、良いですねこれ。
【画像】
886:名無しの転生者
おおー!
887:名無しの転生者
アヤメネキかっこいい!
888:名無しの転生者
似合ってる。
889:名無しの転生者
カワイイ。
890:プロトTS(天の聖杯)
俺の…32万が……。でも俺もめっちゃ似合ってると思うし、これ好きだなぁ…。32万……。
891:名無しの転生者
>>890イッチとアヤメネキは体を共有してんだから似合うと思うのは当然なんだよなぁ。
892:マスターブレイド
あ、そろそろシェルター完成じゃないですか? 行きましょうミデンちゃん。
893:プロトTS(天の聖杯)
…うん。宿屋の地下に行くか。
894:名無しの転生者
32万を引きずってる…。
◇
「…長かった。」
「シェルターなんだから、当然といえば当然だろ?」
…そんなもんか。
「──かわからないけど…、この戦いが終わったら、家を作るのってどう思う?」
「何?」
「ほら、シンやカスミがしてくれたみたいに私も誰かの力になりたいって思ってきたけど…具体的に何をってとこまで想像できなくて。」
「…ラウラ達だね。」
「みたいだな。」
「ただ、それがもしかして戦争孤児の子達が帰れる家を作ることかもしれないな〜って。……変かな?」
「そんなこと!とっても楽しそうです。」
「ああ、いいんじゃないか。養っていくのは大変そうだが…。」
「それなんだよね〜。家を建てるだけでもお金がかかる上に、大人数で生活していくには金策を考えないと。」
「だが、そういう目標があった方がラウラは活き活きするだろうな。」
「私もそう思いました! 一気に大家族になっちゃいますね、ラウラ様!」
「大家族かぁ。そう言われると、何かむずむずしてくるなぁ。─二人共、笑わないで聞いてくれてありがと。」
「笑うわけないさ。ラウラが見つけた夢なんだろう?」
「色んなことが落ち着いたら、アデル様に相談してみませんか? きっとちからになってくれると思うんです。」
「うん、そうだね。…そのためにも──絶対にイーラを守らなきゃね。」
「………。」
「…いいね、こういうの。」
「…ああ。」
◇◆
923:プロトTS(天の聖杯)
【画像】
924:名無しの転生者
イーラ君…!
925:名無しの転生者
封印が解けたのか!
926:名無しの転生者
オレンジ色の羽っぽいやつ綺麗だな。
927:マスターブレイド
気をつけなければいけない事は2つですね。
928:博識ゾロアーク
>>927ユーゴとミルトの死……か。
929:プロトTS(天の聖杯)
ユーゴの方はワダツミさんかカグツチさんに、決戦前に言っておけば大丈夫だとして……ミルトはどうするかかなり悩んだ。
930:名無しの転生者
>>929普通に王都に残れば?
931:名無しの転生者
>>930確かに。
932:プロトTS(天の聖杯)
>>930それも考えてた。でも、それだとアデル達が勝つ可能性が低くなるからさ…。
それでどうするかというと、メツとヒカリの両方がセイレーンを
933:名無しの転生者
>>932悪くぅないだろぅ<( ¯꒳¯ )>キリッ
934:名無しの転生者
>>932途中で抜けて大丈夫なん?
935:プロトTS(天の聖杯)
もう皆には言ってあるから、なんとかなる。
936:名無しの転生者
>>935ホンマに大丈夫なんか?
937:マスターブレイド
ちなみに、どんな未来でもイーラは沈みます…。
938:名無しの転生者
イーラぁぁぁあぁあぁぁあぁぁあぁっっっ!!!!
939:名無しの転生者
ど゛お゛し゛て゛だ゛よ゛お゛ぉ゛お゛お゛お゛ぉ゛!!
◇◆◆◆◆◆◆
「ついにここまで来たね…。」
「感じる…この先にメツがいるわ。」
「いよいよ、最後の戦いというわけか。」
緊張で潰れそう…。まさか俺がここまで来るとはなぁ。
「どうしますか? 今決着をつけるか決めなくてはなりません。」
ラウラ…。
「───うん。行こう。」
「わかりました。私もそうすべきだと思います。」
「陛下は安んじて戦いにお臨みください。背中は私とカグツチで護らせていただきます。」
「はい。それがスペルビアの宝珠としての勤め。」
「当てにしていますよ。」
「メツとの戦いを日記に記すまで、負けるわけにはいきませんから。」
「負けるなんてありえないわよ。」
「すごい自信だな。さすがは天の聖杯といったところか。」
…今しかない、か。
「ワダツミさん、少しお話が。」
「なんだい?」
「この後、ユーゴさんが危険な状態になる可能性があります。メツを倒した後です。そして、それを防げるのは恐らくワダツミさんしかいません。」
「…了解した。陛下のことなら私が命にかえても護ってみせるさ。」
「…頼みます。」
これでいいよね?
─大丈夫だよ。─
「──悪影響の実例なら、これから拝みに行く所だ。」
マルベーニか…。
「言ってくれるなぁ。ちょっとだけ助祭枢機卿に同情したくなったよ。」
「でもミノチ様に同感です。あんな方が自分のドライバーだったらと思うと………。」
あ ん な 方 。
「そうだな……俺達は幸せだ。ラウラのブレイドでいられて…。」
「そして、仲間でいられる僕達もね。」
「ええ、その通りです。」
「シン…皆…。」
「よし行こう! 皆で勝って、皆で帰ろうね。サタヒコとミルトの所へ─!」
◇
962:名無しの転生者
いよいよ、最終決戦か。
963:名無しの転生者
なんか、こっちまで緊張してきたな…。
964:博識ゾロアーク
だが、イッチならミルトもサタヒコも護るだろうさ。
965:プロトTS(天の聖杯)
始まるぞ…。
966:名無しの転生者
これがイーラのコアか。
967:名無しの転生者
青い鉱石みたいだな。
968:名無しの転生者
メツどこだ?
969:プロトTS(天の聖杯)
「随分と早かったじゃないか。国を挙げて逃げ出すかと思ってたぜ。」
970:名無しの転生者
後ろから!
971:プロトTS(天の聖杯)
「イーラの戦士は勇猛果敢。あなたに臆する者なんていないそうよ。」
◇
空を見上げるメツ。
「あれ!」
「ああ、見えている。」
そこには大量のガーゴイル・デバイスが飛行していた。
「あと10分だ。」
「あと10分で俺のガーゴイル達が、このコアに取り付く。それまでにこの俺を倒せればお前らの勝ち。できなければ……。」
イーラのコアに大量のエーテルエネルギーが送られ…
「ま、そういうこった。」
「楽しそうね…!」
「せっかくこの世界に生まれたんだ。楽しまなきゃ損ってもんだろ。」
メツは二体のタイタン・デバイスを喚び、こちらを見た。
「