どうやら天の聖杯の試作品的なものとして転生したらしい 作:壊れたファングメモリ
ゼノブレイド3発売までにこの小説が完結するか心配になってきた。
あと、主人公のノア達が融合したウロボロスの見た目がなんか、アストラルチェインにいそうだなって思いました。……それだけです。はい。
誤字報告助かるラスカル
「ミデンお姉ちゃん! 見て見てー!」
「んー? これは……ネジかな?」
時の流れとは残酷なもので、俺達が怠惰な生活──そこまで怠惰でもないけど──をしている間に世界はかなり変わった。
「“ねじ”ってなに?」
「ネジはね、いろんな機械に使われてる大事な部品なんだよ。」
具体的にはグーラがスペルビア領になったとかな。
「こんなにちっちゃいのにー?」
「ちっちゃいからこそだよ。」
何年経ってもインヴィディアとスペルビアの仲は悪いが、こればっかりはどうすることもできない。
「どこにつかわれてるの?」
「そうだなぁ……あ、そうだ。例えば、切った木をそのまま並べても家とは呼べないよね?」
そして、相変わらずアヤメはいろんな場所で歌ってる。
「うん。すぐたおれちゃうと思う。」
「そう、固定して完成だよね?」
ただ、かなり嬉しい変化もあった。アヤメが人間の
「……! わかった! ねじはきかいをこていするためにつかわれてるんだー!」
「大正解! よくできました!」
当時3歳のレックスに対してなにか彼女も思うことがあったらしく、その話を俺にしてる間はずっっっとニヤついていた。…(^U^)とまではいかないけども。
「みんなにもおしえてくるー!!」
「あちょ、待ってレックスー……って、速いね?! いや…ほんとに5歳児か?」
はぁ…あと10年、姉として頑張んないとか。…俺男だよな? 最近ちょっと揺らいできた。
レックスの前じゃ『俺』って言ってるし大丈夫だとは思うけど。
てかさっきのネジやたら綺麗な状態だったな…。あれ世界樹のやつじゃないだろうな? だったらなんだよって話だけど。
さて……と。
「ちょっと活発すぎるよ、レックス? 毎日こんな調子じゃお姉ちゃん疲れちゃうかなぁって。…キモイなー。二度と言わねぇ。」
イヤサキ村に戻るか。
◇
「あ! ミデンお姉ちゃん! なんで空は青いの?」
……スゥー。好奇心旺盛ボーイだねっ。
じゃなくてだ。村ついて一番にその質問か。しかも“風はなんで吹くの?”や“神さまってどんな人?”と並んでちょっと答えづらいやつ。
「レックスはなんで空が青いのか気になったの?」
「だってだってー、空気はとうめいなのに空は青いんだよ?! ミデンお姉ちゃんは変だとおもわない?」
着眼点が天才のそれなんだが? この世界の5歳児って俺が思ってるより頭いいのか? それともこれが普通なのか?
「ごめんねぇ、ミデンちゃん。そういうものだって言っても、レックスには納得がいかないみたいでねぇ。」
「大丈夫ですよコルレルさん。子どもはこういう疑問を持つものですから。」
で…空が青いのは、光の波長が色ごとに違うとかいろいろあるからなんだけど……。そのまま言っても絶対わかんないよなぁ。
「レックスはいいところに目をつけたね。」
「ほんと?!」
「うん。それでね、空が青いのは太陽の光が関係してるんだ。」
「たいようの光?」
「そう、光。光にはいろんな色があるんだよー。赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫とかね。その中の青色は太陽からアルストに来る間に、ばぁ〜って散らかっちゃうんだ。」
…我ながら中々わかりやすく説明できてるのでは?
コルレルさんもちょっと驚いてるし。
「えっとー…どういうこと?」
駄目だったわ。
「ちょっと難しかったかな。じゃあこう考えてみようか。青色君は片付けが苦手で、自分の色を周りにいっぱい広げちゃうんだ。だからとっても目立っちゃうんだよ。」
「うーん…やっぱりよくわかんないや。でも、ちゃんとりゆうがあるんだ。」
「そ。」
この世で起こる全ての事象には必ず原因と結果が存在し、それを因果という。そこに理由はなくとも、因果は存在する。
…なんかザンザみたいだな。やめとこ。
「ミデンちゃん、前々から思っていたけど…あんた一体何者なんだい?」
…………江戸川コ○ン、探t…違うわ。
「んー…秘密です。今はまだ、ね。じゃあそろそろお昼ご飯ですし、行きましょうか。作るの手伝いますよ。」
500年の成果をご覧に入れて差し上げましょう。伊達に何年も引きこもってないからな。
◇
インヴィディアで桜…アルストだとサフロージュの木って言うんだっけ? とにかく、それを見ながら食べるパフェは美味しいな〜♪
「ここ、いいかな?」
ナンパ?
…ん? この金髪の男の人、どこかで見たことあるような? …まぁいいや。相席でも問題はないからね。
「んぐ…どうぞ〜。」
「ありがとう。」
あ、この人もレインボーパフェだ。やっぱり人気なんだね〜。
ん〜おいし〜♪
「君、随分と美味しそうに食べるねぇ。」
おお…話しかけてくるタイプの金髪だったのね。ちょっとびっくりしたかも。
「実際、美味しいからかな。美味しいものを食べると幸せな気分になれるんだよ〜。ブレイドも人間もそれは変わらないんじゃないかな? あ、もしかしたらモンスターも幸せな気分になったり…は流石にないか。」
「ユニークな考えだ。」
とにかく、パフェは美味しいから好き。『今、幸せです』ってやつだね。
「ところで、俺は昔どこかで君と会ったような気がするんだが…君はどうかな?」
…え、わかんない。まぁでも…。
「今までいろんな国で歌ってきたからなぁ。どこかで会ったことあるのかもね。…ごちそうさまでした。」
んー…やっぱりこの金髪、どっかで会ったような気はするんだけど………。
◇
「よし…ここら辺でいいよ、セイリュウ。」
「随分とイヤサキ村から離れたのう。」
たしかに…。40キロメートルくらいか?
まぁいい。台本台本っと。
「それでは……んっ、ん゛ん゛……
果てしなく続く雲海 世界樹を中心に回遊する巨神獣 無限とも思えるその循環が終わるとき アルストの運命はどこへ向かうのだろうか
どんなに夜が暗くても、いつか太陽が昇るように どんなに硬い蕾でも、いつか美しい花を咲かすように
魑魅魍魎が跋扈するこの世界にも、一筋の光は差し込むのだろう まるで干天の慈雨のように
…うん。良い感じじゃない? もっと良くできる気もするけど。」
「磨けばさらに光るじゃろうな。」
これで本編までの500年は終了です。キャラクター設定を挟んでから漸く本編に入ります。