どうやら天の聖杯の試作品的なものとして転生したらしい   作:壊れたファングメモリ

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油断者

 

遅れました。

 

_○/l_

 

勢いだけで書くからこうなるんですね。本当に申し訳ない。

 

オリジナルブレイドとかそういうのが好きじゃない人は多いと思います。ぶっ壊れ性能にはしないので許してください。

 


 

意外と時間が掛かったが、俺は無事にインヴィディアに着いた。何もトラブルがなくて良かった。今後もこんな感じで因果の流れに身を任せてたらいいのでは?

 

ちょっと未来の確認。

 

「……。」「…? な……ぐ…。」

 

…シン…だよなぁ。

 

そして今のは何処で起こる出来事だ? 夜は確定として…。綺麗な景色が見える上かなり高さのあるスポットだったが、インヴィディアはそこらじゅう高台だらけみたいなものだぞ。

 

でもどっか見たことあるような……。

 

それに、未来視がなんかいつもと違うような気がしたのも懸念すべきだろうか。ブラックアウトしたテレビの如く、映像が途中でぶった切られた……。

 

…警戒はする。シンに対してどこまで意味があるかは知らないが。

 

今巨神獣船から降りる瞬間に視たが、未来視には俺がシンに何かをされる─多分光速で斬られてる─ところが映っていた。どうにか変えたいところだが、変えた影響でどうなるかまでは視ることは俺には不可能だ。多分アヤメも不可能……か?

 

もしかしたらアヤメは複数の未来を視ることが可能かもしれない。だが、負担が多そうなので要相談といったところか。

 

「……?」

 

なんだろ? この辺りに強いブレイドでもいるのかな?

 

…とりあえずは、此処『フォンス・マイム港』にいても時間を消費するだけなので移動する。やはり首都というだけあって、昼の時間帯は活気がある。中世ヨーロッパの街並みが近いだろうか。建造物の色合いが全体的に青いが、恐らくこの巨神獣から採れる素材の影響だろう…多分。

 

さて…ここはインヴィディアの巨神獣の体内であり、半分室内みたいなものだ。この体内で人間、ブレイド、モンスター、小型の巨神獣などといった多くの生命体が生活している。

 

グーラはジャングルというイメージで、インヴィディアは……洞窟? いやでも植物はあるし水だって沢山……綺麗な湖…みたいな? まぁいいか。とにかく巨神獣の体内で水が多い土地だ。

 

ほとんどの場所は太陽光が直接入ってくることはないが、別に暗くはないし植物もちゃんと育つ。

 

そうだ。植物といえばこの国には『サフロージュ』という桜のような木がある。だからなんだと言われればそれまでだが、たまには桜を見て昔の事を思い返すのも悪くはないだろう。うん。

 

…そうだな……。

 

ジャケットの内ポケットからケータイを取り出し開くが、アヤメからはインヴィディアに着いたとの連絡はない。

 

アヤメ達がインヴィディアに来るまではもう少し掛かると思うので、少しくらいは桜を見て感傷に浸っていてもいいだろう。たまに思い出さないと完全に忘れてしまう気がするから。

俺に起こった全ての事を忘れたくはないんだ。それがどんなに辛いことでも…ね。

 

綺麗に桜を見られる場所なら知っている。ここからは少し遠いが…。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

竜の髭 

──────

☽ ‪❀ 0:28

 

今日はツイてるなんて思ったけど…そういえば未来視を視た時点で確定していたね。とてもいい景色だ。

 

インヴィディアではたまにサフロージュの花びらが、光り舞う天候…天候?があるんだけど…まさに今日がそれなわけだ。

 

あと多分未来視で視た場所はここの近くだと思う。綺麗な景色で、高度のある場所だったからね。

 

ただ……シンがいつ此処に来るかはわからないのがとても不安。てかちょっと怖いかも。

 

まだインヴィディアに着いたっていうメールはきてないけど、そろそろ頭部に向かったほうが──

 

「…いや寒っ…。……え、寒い? ………な─」

 

 

 

 

 

ビチャッ ・ ・ ・ !!

 

 

 

 

「─ぐ、ぁ………─」

 

だけじゃない……。う…。シン……。

 

「…………。」

待っ…て…。

「…お前は、雲海に沈んでいたままのほうが幸せだったはずだ。」

 

膝から下が無くなり…俺の体はがくん、と崩れ意識を失った。

 

 

 

◇◆◆◆◆

 

 

 

2分前にライブ配信を開始しました

 

625:プロトTS(天の聖杯)

え〜…はい。

 

626:名無しの転生者

>>625はいじゃないが。

 

627:博識ゾロアーク

おいおいおいおい…

 

628:名無しの転生者

マジでどうするんすか?

 

629:プロトTS(天の聖杯)

大丈夫だ、まだ左腕はぎり繋がってる…!

 

「うぅぅぅ…ぐぉぉああぁぁ……! はぁ……ッ!」

 

630:名無しの転生者

ヤメロォ!(建前) ヤメロォ!(本音)

 

631:名無しの転生者

うわあああああぁぁぁぁ!! グロい!!

 

632:名無しの転生者

コレは気絶していたままの方が良かったんじゃ?

 

633:名無しの転生者

>>632気絶はコントロール出来んて。

 

634:博識ゾロアーク

中途半端な再生力が逆に自分を苦しめるとは…。

 

635:プロトTS(天の聖杯)

「いっ…やー…キ゛ッつ゛い゛っ! なぁ…。」

 

なので今ここで回復ロールのブレイドと同調する。

 

636:名無しの転生者

>>635今!?

 

637:博識ゾロアーク

よくその状態で同調しようと思ったな…。

 

638:プロトTS(天の聖杯)

今やらなくては! これ以上何かあったら、痛みのショックで死んでしまう!

 

639:名無しの転生者

>>638割とシャレにならない気が。

 

640:名無しの転生者

感染症とかってブレイド大丈夫なん?

 

641:名無しの転生者

>>640大丈夫でしょ。

 

642:名無しの転生者

これ出血量とんでもないことになってない?

 

643:プロトTS(天の聖杯)

…よし、準備完了!

 

「来い…!」

 

644:名無しの転生者

…なんか袖の色が赤黒くなってきてね?

 

645:名無しの転生者

>>644そんだけ出血してるってことでしょ。

 

646:プロトTS(天の聖杯)

は、早く! じぬぅ!

 

「──よォ、オレはウワバ…ってどうし「助けて!」い、いきなりだな…。 わかったから動くなよ?」

 

647:名無しの転生者

ヘビ!!!??

 

648:名無しの転生者

ヘ、ヘビ!? ヘビィ!?

 

649:名無しの転生者

ヘビじゃねーか!!

 

650:名無しの転生者

スネェェェェーーーク!!!

 

651:博識ゾロアーク

まさかヘビとは…。

 

652:名無しの転生者

たまげたなぁ…。

 

653:プロトTS(天の聖杯)

やば…今のでちょっと疲れた。ものすごく痛いのに眠い…………。

 

「後…は、頼むよ。」

「あァ、寝てろ寝てろ。……いやなんでこの出血量で生きてんだ…? とりあえずはそこに落ちてる脚と右腕をくっつけてだろ……。」

 

654:名無しの転生者

うわ…白いヘビが血で赤くなっていく…。

 

655:名無しの転生者

白蛇って縁起良いはずなんだけどなぁ。

 

656:博識ゾロアーク

…これ、そろそろイッチの意識が限界だな。

 

657:名無しの転生者

死なないよな?! 大丈夫だよな?!

 

658:名無しの転生者

生きルルォ!

 

659:プロトTS(天の聖杯)

 

「…ったく、こんなに死にかけてるとかァ意味わかんねェな。…刀傷がひでェ。それに気味わりィくらい断面がキレーだなァ…。 何で斬ったらこうなンだァ…?」

 

660:名無しの転生者

ヘビニキの声だけ聞こえる…。

 

661:名無しの転生者

長刀です。

 

662:名無しの転生者

>>661光速で振るったが付くけどな。

 

663:プロトTS(天の聖杯)

 

「…一応、腕と脚はくっ付いたが……死なれちゃ困るしなァ、再生薬打っとっか。」

 

ライブ配信を終了しました

 

664:名無しの転生者

おい大丈夫かあのヘビ。

 

665:名無しの転生者

>>664う、腕は確かだから。

 

666:名無しの転生者

>>665腕…?

 

667:名無しの転生者

ヘビなのに腕とはこれ如何に。

 

668:博識ゾロアーク

心配しかないが、一応治療はしているしな。一応。

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

……ん、んー…んん゛っ!?

 

「お、やっと起きたのかァ? おっとまだ動かない方がいいぜ。」

 

いや、だからって体に巻き付いて顔面ドアップの必要はないでしょうに…。ビビるわ。

 

「あー、ありがとね。」

「どォういたしまして。感謝してくれよ? んじゃ改めて自己紹介な。オレは『ウワバ』、見ての通りの白蛇さ。これからよろしく頼むぜ? ドライバーさんよォ。」

「うん、よろしく。」

 

……怪我人とはいえ巻き付かなくてもいいのでは…? てか結構デカくないかコイツ。4〜5メートルあるよなこれ。太さは…首くらい? ちょっと怖いんですけど。

 

「にしても、人間以外と同調するのは初めて…かどうかは分からねェが珍しいこともあったもんだァ。しかもそれが死にかけてたってんだから尚更だよなァ。」

「俺がブレイドってことは他言無用だぞ?」

 

普段は隠してるコアを見せながら言う。

 

「…! ………ハハハハハッ! オイオイオイオイ、こいつはこの先面白いことになりそうだなァ!」

 

少し真剣な表情したと思ったら…。なんかウワバの性格がなんとなくだけどわかった気がする…。

 

「…でさ。」

「んァ、なんだ? あ、言っとくが暫くは絶対安静だぜ?」

「え、まじか。どんくらい?」

「そうだなァ…最低でも一週間は、ってところだ。」

 

そんなに…か。いやそうだな、切断されて一週間のほうがおかしいのか。

 

「でもそれだと…。」

「なんかあんのかよ?」

「んー、まぁいろいろあるんだよね。」

「ふゥん…?」

 

はぁ…とにかく今回は完全に油断してたなぁ。慢心は良くない。

 

シンはなぜ俺にトドメを刺さなかったのだろう。刺せなかったということはないだろうけど。うーむ、分からないなぁ。

 

…まずいなこれ。一週間此処にいるんじゃヴァンダムさんを助けに行けないんだよね。

 

あとどのくらい時間があるかはわからないから出来れば『フレースヴェルグの村』に行きたい…んだけど、もしまたシンに会ったら今度こそコアを砕かれて即死しそうだから目立つことは出来ないか。

 

仕方ない…。アヤメにメールで事情を説明してなんとかしよう。

 

「なんだそれ?」

「ケータイ。ま、連絡機器だよ。俺が1から作った。」

「ヘェ。で、誰に連絡すんだ?」

「俺と同じ存在にね。」

「同じ…? よくわかんねェけど、オレへの説明はなしかァ? 命の恩人だぜオレは。」

 

お前人じゃなくて蛇だろう。説明はするけど。

 

「あ。アヤメもうここ(インヴィディア)着いてたのか。………ってちょっと待って。」

「…?」

「お前と同調してからどのくらい経った?!」

「丸二日。」

 

…………………あ、やべぇわ。

 


 

オリジナルブレイドのウワバ君です。

 

雷属性の回復ロールで、武器はクナイ。

 

今更ですがアヤメのロールは攻撃です。

 

 

展開が無理矢理だなって?

 

私もそう思います。

 

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