どうやら天の聖杯の試作品的なものとして転生したらしい   作:壊れたファングメモリ

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救済蛇

 

Xenoblade3買いました。

 


 

「でよォ、オレって街入って大丈夫か?」

「…。」

「え、いや…。」

 

私はやめておいた方がいいと思うなぁ。でも入れないと困るし…。

 

「モンスターではないということが一目見てわかるようではないと厳しいかと。」

「あァー、やっぱり?」

「今まではどうしてたのさ?」

「さァ? 前のことなんて覚えてるわけがねェだろ。」

 

その情報、探せばあったと思うんだけど。絶対、ミデンちゃん途中で面倒になってやめたでしょ。

 

「というか、姉さんはいつウワバと同調したんだ?」

 

…ケータイケータイ、あった。

 

「えっとねー…3日前らしいよ〜。」

「3日前!?」

「ハハハ! まァいいじゃねェか。…あ、言うの忘れるとこだった。アヤメ、ドライバーが言ってたんだが『()()()()()()()()()()()()』だとよ。」

 

……………うん、そういうことなら。

 

「じゃあ好きにやらせてもらおうかな?」

「そうこねェとなァ!」

「もももー…さっきから何言ってるかちんぷんかんぷんも。」

 

うーん…。

 

「じゃあ分かりやすく、そのまま伝えようかな。」

「オイオイ、そういうのって本人に伝えていいもんなのかァ?」

「大…丈夫…でしょ、うん。それで、伝えたいのは─」

 

ビシッ!とヴァンダムさんに指を指さして重要ってことをアピールする。

 

「─今から暫く後、アナタは無茶をして死ぬ。」

「えっ!?」

「ちょ、急に何言い出すのさ!」

はァ…ホントに直接伝えやがった。

「でも! 回避する方法ならあるよ。」

 

ていうか、こうやって伝えるだけでも大きく変わると思うんだけどなぁ…。ワダツミさんがどうしたのかは知らないんだけどね。でも、ミルトとサタヒコの運命は変わったし………なんとかなるよね!

 

「ふむ…詳しく聞かせてくれないか?」

「言える範囲でいいかな?」

「ああ。」

 

じゃあ宿に…。

 

「なァ、アンタはモンスターに間違われたことはねェのか?」

「私は今までそういった事は一度もありませんね。」

「まァ見た目が『ブレイドらしい』って感じだしなァ…。オレは頭のコアクリスタル以外で判断材料がないだろうしよォ。」

「ウワバ様のそのコアクリスタルは、目のように見えますしね…。」

「生まれた時から詰んでたのかオレは……。はァ………………ここら辺にいるから、なんかあったら呼んでくれ。」

「(随分と分かりやすく落ち込んでいますね…。)」

 

…行こうか。

 

 

 

 

 

 

887:プロトTS(天の聖杯)

無理。歩くと痛いし、モナドも振るのもままならん。

 

888:名無しの転生者

だからあれほどシンには警戒しろと…。

 

889:名無しの転生者

ヴァンダムさん死ぬんじゃね、これだと。

 

890:博識ゾロアーク

シンへの対抗手段がないとこれからやっていけなくないか?

 

891:プロトTS(天の聖杯)

>>889アヤメとウワバがなんとかしてくれる。

>>890モナドシールドを使えるようにしたらなんとかなる…かもしれないです。

 

892:名無しの転生者

具体的な策がなくて草

 

893:名無しの転生者

TE☆KI☆TO☆U

 

894:名無しの転生者

光の速度で振るわれた刀はシールドで防げるのか?

 

895:プロトTS(天の聖杯)

>>894いける。(根拠のない自信)

 

896:博識ゾロアーク

不安しかないんだが?

 

897:名無しの転生者

単純にシンと同じように光速移動すればいいんだよ。

 

898:名無しの転生者

>>897それができたら苦労はしないやろ…。

 

899:名無しの転生者

分身とか幻で回避できないん?

 

900:プロトTS(天の聖杯)

>>899不意打ちには対応できない気もするけど、なるほどありだな。

 

901:名無しの転生者

それって新しいモナドアーツになるのか?

 

902:名無しの転生者

モナドアーツの枠余ってるんじゃなかったっけ?

 

903:プロトTS(天の聖杯)

あとはそもそも見つからないように透明化とか、周囲の探知をしてテレポートとか。戦闘を避ける手段なら考えつくけど、互角に戦うってのはちょっと…。

 

904:博識ゾロアーク

まぁ絶対、どこかこの先回避できない戦闘があるだろうからな。

 

905:名無しの転生者

やはりモナドスピードを登録して光の速度に追いつくしかないな!

 

906:名無しの転生者

うわー! 無茶苦茶だー!

 

907:博識ゾロアーク

さすがのモナドでも……いや、どうだろうな。

 

908:名無しの転生者

10秒間1000倍できちゃう?

 

909:名無しの転生者

>>908恐らく1000倍でも光の速度にはならないかと。

 

910:プロトTS(天の聖杯)

100メートル5秒ちょいだとして…4100倍で光より少し遅いくらいにはなる。つまり可能性はほぼ0。

 

911:名無しの転生者

諦めよう。

 

912:博識ゾロアーク

……『(スピード)』だと“速い行動”ということに重点を置いているが、そうではなく時間の流れを変えることを目的にすればいいのではないか?

 

913:名無しの転生者

自身の加速じゃなくて周囲の減速…ってこと?

 

914:プロトTS(天の聖杯)

時の流れかぁ…。モナドでいけんのかな…。

 

915:名無しの転生者

>>914未来視が使えるならできるでしょ。あれだって時間軸に干渉してるようなもんじゃん。

 

916:名無しの転生者

たし蟹

 

917:名無しの転生者

そういやそうだ。

 

918:博識ゾロアーク

少し思ったんだが…2の世界にある『ゲート』の『思い描いた事象を発生させる力』はモナドを介して振るわれるだろ?

 

919:名無しの転生者

プネウマこと覚醒ホムラ(ヒカリ)とレックスが使えるやつか。

 

920:名無しの転生者

ああ、あのチート能力ね。

 

921:名無しの転生者

メツモナドもそうなん?

 

922:博識ゾロアーク

>>921そうだ。あれも、メツの『全てを消したい』という願望が能力として確立されたものとも言える。もっとも、メツの場合はマルベーニの影響が大きいが。

 

923:プロトTS(天の聖杯)

んじゃあ、つまりあれか? 俺のモナドにも願いを叶えることができる可能性がある、と。

 

924:名無しの転生者

…思ったんだけどさ。

 

925:名無しの転生者

>>924なんだ?

 

926:名無しの転生者

これは重要な事に気がついたパターン?

 

927:プロトTS(天の聖杯)

聞かせて。

 

928:名無しの転生者

イッチが安価で生み出したモナドアーツって、まさにそれなんじゃないの?

 

929:名無しの転生者

>>928それ…とは?

 

930:名無しの転生者

>>929『思描事象発生力』のことでしょ。

 

931:博識ゾロアーク

なるほど。

 

932:プロトTS(天の聖杯)

うーん………? …………あ、そういうことか。

 

933:名無しの転生者

(・ω・ )?

 

934:名無しの転生者

あ、あーはい。うん。理解したよ。

 

935:名無しの転生者

>>934嘘くせぇ…。

 

936:プロトTS(天の聖杯)

俺は無意識下で『こういう能力が欲しい!』っていう願いをモナドアーツとして発現させたってことか。

 

937:博識ゾロアーク

もしくは、『モナドだから』や『天の聖杯だから』『ブレイドだから』みたいな固定観念がそうさせたのかもな。

 

938:名無しの転生者

>>937じゃあ武器がモナドなのも『自分は天の聖杯だから、武器も当然モナドでしょ。』っていう考えが実現した…ってこと?

 

939:博識ゾロアーク

>>938多分な。

 

940:プロトTS(天の聖杯)

なんというか…複雑だ。

 

941:名無しの転生者

結局全部思い込みじゃねぇか!

 

942:博識ゾロアーク

>>941全部ではないぞ。モナドに関連する事だけだ。

 

943:名無しの転生者

モナドってよくわかんないな。

 

944:プロトTS(天の聖杯)

まぁいいや。それに関しては後で考えよう。いまはヴァンダムさんのほうが大事だから。

 

945:名無しの転生者

そうだった。

 

946:名無しの転生者

忘れてた。

 

947:名無しの転生者

そうそう、ストーリーよく知らないんだよね。教えてください。

 

948:博識ゾロアーク

>>947三話全体の簡単な流れになるがいいよな? 答えは聞いてないが。

 

船で雲海を渡り世界樹へと向かうレックス達だったがサーペントに襲われ、逃げたところをインヴィディアの巨神獣に呑み込まれる。

 

そして動かなくては何も始まらないのでインヴィディアの首都を目指すレックス達だが、そこに現れたのは今回の最重要人物『ヴァンダム』とその他二人だった。

 

レックス達と戦闘になるがヴァンダム達が勝利。だがヴァンダムは天の聖杯を奪おうとは考えておらず、その後レックス達を村に招き入れた。

 

そこでレックス達はヴァンダムに一通りの指導をされ、世界樹に行く方法を知ってると思われる人物に会いに首都へと目指す。ヨシツネとジークは割愛する。

 

949:名無しの転生者

ヨシツネはやはり小物…。

 

950:名無しの転生者

>>949やめてやれよ。

 

951:博識ゾロアーク

 

首都に着き、コールという老人に話したところ『あの男なら知っているかもしれない。明日また来てくれ。』と言われ宿へ。

 

その後そのコールの元へメツとヨシツネが現れる。そこでホムラの場所を言えば体の不調を治してやると言われるが拒否。二人はその場を後にした…かと思いきや、その会話を聞いていた孤児院の子供を誘拐。

 

メツはホムラに生まれた場所、つまり『カラムの遺跡』へ一人で来ることを要求。人質を助けるためにホムラは一人で遺跡へ行く。

 

 

952:名無しの転生者

ホムラの想像上の楽園にメツが来たのにはビビった記憶。

 

953:名無しの転生者

初見だとね…。

 

954:プロトTS(天の聖杯)

俺はあそこには行けないんだよね。

 

955:博識ゾロアーク

 

次の日の翌朝その事に気付き、全員でカラムの遺跡へ向かう。そこでは既にホムラが戦っているところだった。

 

ヴァンダムは人質である子どもを救出し、一旦街まで戻る。(ここ、この後ゲームだと戦闘が入るんだが、ヴァンダムさん使えるんだよな…。もしかしたら街までは行ってないのかもな。)だが戦いに戻ってきた時にはヨシツネのブレイド、カムイの能力でピンチに。

 

最後の手段としてヴァンダムは、相棒『スザク』のツインサイスを自身に刺す。

 

 

956:名無しの転生者

これ見たとき『ファッ!?』ってなった。

 

957:名無しの転生者

>>956ワイも。

 

958:名無しの転生者

腹にナイフ二本突き刺さってるようなもんだからな。

 

959:プロトTS(天の聖杯)

俺も1回未来視で視たけど…ゲームよりグロかった。

 

960:名無しの転生者

>>959あなたの方が悲惨なことになってる回数多いんですけど…。

 

961:博識ゾロアーク

 

直接体にエーテルを流し込めば、空気中のエーテルが乱れていても関係ない、と。そうして一時的にメツと対等するが、長くはもたない。

 

レックスに最後の言葉を伝え、力尽きた。

 

その後ヒカリが目醒める。

 

 

ゲームだと途中に戦闘が入るが大体こんな感じだ。

 

962:名無しの転生者

す で に つ ら い 。

 

963:プロトTS(天の聖杯)

これもかーなーり、絶妙なバランスで成り立ってるんだよねぇ。途中で流れを変えると、未来視じゃ追いつかなくなるかもしれないし。

 

964:名無しの転生者

ヴァンダムさんが死亡するんじゃなくて、瀕死で止まってくれたら…。

 

965:博識ゾロアーク

完全にヒーラーの蟒蛇(ウワバミ)頼りになりそうなのがもどかしいな。

 

966:名無しの転生者

突っ込め! (イッチ)

 

967:プロトTS(天の聖杯)

>>966いやいやいや、無理に動くと後遺症が残んるだぞ? てかもう戦ってるはずだし。

 

968:名無しの転生者

>>967でも、バキバキに折れた骨放置してたけど問題ないんだよね?

 

969:名無しの転生者

>>968ほ、ほら、腕が斬り落とされたわけじゃないから…。

 

970:名無しの転生者

大概だと思うけどね。

 

 

 

□◆早朝

 

 

 

ウワバどこ!?

 

「おーい! ウワバァァーーー!!!」

「いるいる! いるから!! 近所迷惑だろォが!」

 

あ、いたぁあ!

 

「行くよ!」

「あァ。責任重大だぜ、全く…。」

 

何が起こったかを知ってるっていうのはやりやすくていいね。

 

「なァ、周りからすっごい見られてるけど大丈夫か?」

「ミデンちゃんなら絶対に、『人命優先』って言うから問題なーし!」

「便利な言葉だなァ、それ。皆は?」

「もう先に行ってる!」

 

てかウワバ足、じゃないけど足速いね!? もう大階段まで着いたし。

 

「この階段登らないと…。」

「てかお前、飛べばいいじゃねェか。」

「あ、確かに。」

 

バサッ!!

 

「あァー…なんだ、そのよォ。」

「何?」

「オレ階段苦手なんだよ……抱えて連れてってくれ。多分その方が速い。」

 

…は?

 

「君、マジで……私キレるよ? てか斬るよ?」

「悪いとは思ってるぜ? でも、人間用に造られた物を蛇が使えると思うか?」

「…人命優先、かな。わかったよ。」

「いやァ、ホントに助かるぜ。」

 

見た目ほど重くは…重っ!

 

「アヤメ…お前って冷え性か? なんか冷てェぞ。」

「君はずっと喋ってないと死ぬの!? 私は氷属性のブレイドなの! てかちょっとは黙っててよ!」

「落ち着けよ。冷静さを欠くとどこかでミスを犯すって言ってたぜ?」

「それは! …そうなのかもしれないけど。」

 

ウワバに言われるとなんか腹立つ…。

 

「そろそろ着くのかァ。引き締めていけよォ?」

「わかってるし!」

 

よし! 階段は終わったから…。

 

「私はこのまま上からねっ!」

「オーケー、オレは正面の通路でタイミングを見て行く。上手く気を引いてくれ。」

「わかってるって!」

 

ヴァンダムさんは…! よかった、まだ戻ってきてない。

 

ヨシツネは後ででいいから、今はメツを斬る!

 

「メツゥ!」

「あぁ? そういやお前もいたんだったな。どうだ? 姉貴は元気にやってるか?」

 

コイツ…! 許さない……!!

 

「絶対に…! 許さない! ユルサナイ!」

「おいおい、会話になってない…ぜっ!」

「グッ…!」

 

───! まずは後ろ!

 

キィン!

 

「僕の脚本に無い行動は慎んでいただきたい。」

「うぐゥ…ぁ!」

「邪魔をするな。」

 

シールドが消されたっ…! コイツだけはっ!

 

「ふんっ!」

「─!」

「ちっ…。長引くと面倒だ。ヨシツネ!」

「やれやれ…。本来なら過ぎた演出なのですが─」

「へいへーい♪ 最終章、かにゃ?」

 

ヤメ…ロ…!

 

 

 

 

カムイを中心に赤い粒子が戦いの場に行き渡っていく。

 

「こんなこけおどし…!」

「ダ…メ……だ!」

「待って! レックス!」

 

棒立ちのヨシツネに剣を振るうが、左手だけで軽く受け止められる。

 

「何!?」

「ブレイドは、空間に存在するエーテルエネルギーを武器のクリスタルへと送り込んで力を発生させている。僕達には…その流れさえも操ることができる!」

 

右手で空間を潰す動作をする。それと同時に、レックスとホムラを繋いでいたエーテルラインが消滅した。

 

「あれは…まずいぞ!」

 

ヴァンダムが戻ってきた。

 

「くっそぉ…! 武器からどんどん力が抜けていく!」

「ダメです! お嬢様に力を送れない。」

 

「ご主人、調子がおかしいですも。」

「!」

 

「クソッ! 予定変更しかねェ…! 起きろ、アヤメ!」

「うぅぅぅ…!」

「─! 危ねッ!」

 

カムイの能力に対応できなくなっている隙を突き、メツが特大の斬撃を飛ばしてきた。

 

「うわぁっ!」

「お前ら! なんでホムラを欲しがるんだ!?」

「愚問ですね。天の聖杯の力が欲しいからですよ!」

 

ウワバは攻撃がこない間に、溜めていた回復アーツを半分だけ使いアヤメを治した。

 

「そうだ…! ヴァンダムさん…!」

「まだ余裕はある。でもって今はあそこだ。どうする?」

「私は残ってメツの相手をする。ウワバは一旦領域外に出てエーテルを溜めておいて。」

「…あァ。」

 

 

 

「シンの望み…。全ての人間を抹殺するためにね。」

「なっ─」

 

「本当にシンが言ったの? 人間は全て抹殺するって!」

「今さらだね! わかっていたはずだ君には! 人間の本当の姿が!」

 

その言葉に心当たりがあったのか、ニアは動きを止める。

 

「バカ野郎、止まるな!」

 

間一髪のところをヴァンダムがニアを抱えて回避する。

 

「見ただろう? 王都を。スペルビアに攻め入るための船・武器・兵士、生きるのに精一杯な連中を。実に滑稽な姿じゃないか。今じゃ世界のどこにもあんなものがうじゃうじゃある。」

「今だけじゃねぇぜ。500年前からちっとも変わってねぇ。そりゃあ(おやじ)も見放すさぁ!!」

 

ギィィィン!!

 

「いいえ。変わっていないのはあなた。(とうさま)は、人間の抹殺なんて望んでない。」

「なら俺達はなぜ存在する? おかしいだろ。俺達は “こいつらを消し去るためにこの世界に降誕” したんだからなぁ…!」

 

そう言い切る前に、メツは紫と黒の色をしたオーラのようなものを発する。

 

「こっ、これは…! 奴のブレイドからじゃない!」

「まさか…!」

「メンドクセェから終わりにするぞ…! ヨシツネ!」

「同感です!」

 

メツ達の攻撃にレックス達は手も足も出ずに吹き飛ばされた。

 

「レックス!」

 

駆け寄ろうとしたホムラをメツは腹を殴り阻止する。

 

「ふん…。女を殴るのはいい気はしねぇな。」

「切り刻んでおいてよく言うよ…。」

「メ…メツ…─」

「渡さねぇぞぉっ!」

 

「そうかァ。本気でやる気なんだな、ヴァンダムさんよォ。ならオレのクナイにしとけ。直接エーテルを体内に取り込むなら、こっちのほうが()()()()()。それだけなら同調してなくてもできるしな。」

「…感謝する。」

「だが、死なせるつもりはねェからな? ほらよ。」

「ああ…。」

 

スザクは羽を撃ち、ウワバは溜めていたエーテルをクナイに送る。

 

「くっ…。領域外からの攻撃か…!」

「ヴァンダムさん!」

「チッ、あの大男…! でもね、そんな位置からの豆鉄砲…いくら撃ったところで当たりっこしませんよ!」

 

 

「そんなこたぁ! 百も承知だぁ!」

 

 

その手には、スザクのツインサイス…ではなくウワバのクナイが握られていた。

 

「いいかレックス! ブレイドの武器にはなぁ…!」

 

それを自身へ向け─

 

「こういう使い方もあるっ!」

 

─腹部へ突き刺した。

 

「なっ…!」

「う、ぐぅぅぉぁぁ……!!」

 

内臓辺りまで深く刺さる。

 

「貴様……! まさか!」

「武器に込められているエネルギーを直接体内に…!」

「へッ…! こうすりゃ…エーテルの流れなんかは関係ねぇってわけだ! スザク!!」

「受け取れ、ヴァンダム!」

 

遠くから投げられたツインサイスをキャッチし、体内のエーテルエネルギーをそれに逆流させる。

 

ツインサイスからは風のエーテルエネルギーが暴走するのではないかというほどに輝いていた。

 

「うぉぉぉりゃあああ!!」

 

強く振ると竜巻が可愛く思えるような風が吹き荒れ、ヨシツネとカムイは近くの壁に激突した。

 

そしてメツを超えるパワーで攻撃し追い詰めていたが、エネルギーが少なくなるにつれて押し返されていた。

 

「これ以上は持たねェ…。回復アーツに切り替えるタイミングを間違えるなよ…オレ…!」

「ヴァンダムさん!」

「逃げろ! ホムラを連れて、サッサと逃げやがれ!」

「そんな…! そんなこと、できるわけないだろ!」

「レックス! 死なないんだろ! 死ねないんだろ! ならこんなところにいるんじゃねぇっ! 生きて、生き延びて! 楽園にいくんだぁぁあっ!!」

「いかせねーよっ。」

 

メツの強烈な蹴りが腹に当たる。

 

「終わりだ!」

 

「いいかぁレックス。お前の戦を…戦えー!

 

「(今だァ!!)」

 

ザシュン!!

 

前のめりに倒れる。

 

 

スザクもゆっくり倒れる……が、コアクリスタルに戻ってはいなかった。

 

 

「ヴァンダムさーーん!!」

「………あぁ? 殺したと思ったんだがな…。」

「いっ、たいですね…。メツ、殺しておかなくていいんですか?」

「へっ、どうせこれじゃあ二度と武器は持てねぇよ。」

「やれやれ…。とんだ茶番だ。」

「ヴァンダムさん! 今助けます!!」

「鬱陶しいぞ…! 小僧!」

 

メツに突っ込むが、エーテルがほとんど込められていない武器では大した攻撃はできない。

 

「ぐわぁあ! くっ…! こ、こんなところで…!」

「レックス…。」

「アニキ…。」

「こんなところでぇっ!!」

「消し飛べ!」

 

「レックスーー!!」

 

翠玉色のコアクリスタルが輝き、ホムラの周りを光のエーテルが渦巻き始めた。

 

 

 

 

痛い…。

 

「オイ、いつまで寝てるつもりだアヤメ。ここから見どころだぜ? 多分。

「………ヴァンダムさん…生きてる…? 何をしたの…?」

「エーテルシフトっていうオレ専用…だと思ってる能力だ。あいつがトドメを刺そうとした直前に僅かに残っていたエーテルを、腹に刺さってるクナイごと回復アーツとして変化させたンだよ。攻撃には全く使えねェが…。」

「………いてっ。」

「どうした? …あァ、脚怪我してんのか。──…よし、包帯とかはねェからあとは我慢してくれ。」

「別に、私はブレイドだから治療しなくても…。」

 

…あー、もう。こういう時は素直に『ありがとう』でいいのに…! 私は私が嫌になるよ…。

 

焦って突っ込んでメツにやられて。おまけに、戦闘中の未来視で恐怖心が増幅されて…。

 

「やっぱドライバーがいねェと、戦うのは難しいなァ…。」

「そう…かな……、いや、そうだね。」

「…アヤメがオレのクナイ使って戦ったっていいんだぜ?」

 

それは……。

 

「まァ、今はこの混乱に乗じてヴァンダムを連れて引くぞ。」

「…うん。わかった!」

「おォ、いい表情(カオ)だ。」

 

…カオで思ったんだけど、ヒカリちょっとドヤ顔で登場したように見えたのは気のせいかなぁ。横からだからそう見えただけかなぁ…。

 

 

 

 

ホムラは姿を変え、金色の髪の女性になっていた。同時にレックスの武器も白色へと変化する。

 

「…そ、そんなものになったからって、何だってんだーっ!」

「馬鹿野郎! 上だっ!」

 

ヨシツネが上を見ると、空から光のエネルギーが降ってきた。

 

「ぐががぁァァァ!!」

「ヨシツネ!」

 

次々と光が降り注ぎ、ヨシツネ達を襲う。

 

「うぅああああ!!」

 

特大のエネルギー攻撃で、戦っている石の足場が半分ほど崩れ雲海へと沈んでいく。

 

「アイツ…! 威力考えねェとヴァンダムまで落ちるだろう、がっ!!」

「ありがとうウワバ!」

「全部終わった後に言ってくれ! ってかシールドが追いつかねェ!」

「今ので一旦終わり。一気に引く!」

 

アヤメとウワバが二人でヴァンダムとスザクを回収する。なんとかなった。

 

「やっとお目覚めか、ヒカリィ!」

「ヒカリだって…? ホムラ、その姿は─」

「私はホムラじゃない。私はヒカリ。ホムラは、私が作り出したもう一つの人格。」

「人格って…─」

「よそ見しない!」

「あ、ああっ…。」

 

レックスが変化した剣を振るい、メツを押し返す。

 

「集中して! 君が集中してくれないと、私から力を渡せない!」

「馬鹿な! 僕の力がまるで役に立たない! ど、どこからあれだけの力を…!」

 

レックスとヒカリの間には、先程までなかった光のラインがしっかりと存在していた。

 

「ったりめぇだ。あいつの力の源はエーテルじゃねぇ。」

「エーテルじゃ、ない…。」

「その姿──…いいぜヒカリ。高鳴ってきたぁ!」

「いくわよっ!」

 

メツの攻撃を回避しヨシツネに反撃する。

 

「ばかなっ! あれを避けられるはずが!」

「気を逸らすな! 続けてくるぞ!」

 

また空から光が降り注ぐ。

 

ヨシツネはそれを防ごうと防御の体勢になるが、そこにすかさずレックスが剣で斬る。

 

「隙だらけだぞ!」

「く゛っ…! 脇役がぁ!! な、何なんだこいつらの連携は…! これじゃあ対処のしようがないっ!」

「コレが…天の聖杯の本当の力だ。懐かしいぜ…! 待ってたんだよ、この時をずっと。なぁ、ヒカリィィ!!」

 

 

 

◇◆◆◆

 

 

 

981:プロトTS(天の聖杯)

おはようございますかこんにちはか微妙な時間からどうもです。えー、皆様に嬉しいご報告があります。

 

982:名無しの転生者

こんばんは。報告とは?

 

983:名無しの転生者

ヴァンダムさんどうなった!?

 

984:博識ゾロアーク

救えたか?

 

985:プロトTS(天の聖杯)

無傷とはいきませんでしたが……

 

986:名無しの転生者

でしたが…?

 

987:名無しの転生者

どうなった…?

 

988:プロトTS(天の聖杯)

無事生きているッ!! 目標達成ッ!!

 

989:名無しの転生者

ッッッッィィィィイイイイヨッシャアアアアァァァァ!!!!

 

990:名無しの転生者

Foooooooooooooo!!!!!!

 

991:博識ゾロアーク

良かった…!! 心からそう思う。

 

992:プロトTS(天の聖杯)

よ゛が゛っ゛だ゛よ゛お゛お゛お゛!!

 

993:名無しの転生者

うわああ! 泣いてるぅう!?

 

994:名無しの転生者

あれ…? 俺も目から汗が…。

 

995:名無しの転生者

歓喜!

 

996:名無しの転生者

勝利!

 

997:プロトTS(天の聖杯)

嗚呼…! 達成感が凄い…! まだ震えが止まらない…!

 

998:博識ゾロアーク

>>997今はゆっくり休め。後でアヤメネキと蟒蛇に感謝しとけよ?

 

999:プロトTS(天の聖杯)

>>998もちろん。

 

1000:名無しの転生者

今日は祭りだァァァああああ!!!

 

1001:掲示板システム

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なんだかんだ1000までいったの初めてです。

 

有能蛇。救う蛇。リカバリー能力高めの蛇。

 

これで良かったのかと思いつつも、これがいいなとも思う。難しいものですね。

 

ミデン専用のセイレーンデバイス的な物があってもいいのかなぁ…。ストーリーで使えそうなところサタヒコの時くらいしかないのでは? あと、私は不滅だBOTに腹筋を破壊されました。

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