どうやら天の聖杯の試作品的なものとして転生したらしい 作:壊れたファングメモリ
…あ、誤字報告ですか? ありがとうございます。…え? 違う? 偶然? …そうですか。あ、今後も透明文字はかなり使うと思いますので。何卒宜しくお願い致します。
別に、気に食わねェってわけじゃねェが。何でオレ以外には蛇型のブレイドは存在しねェんだよ。…まァ、全部が全部人型ってわけじゃねェからいいんだけどよ。ビャッコみたいなやつもいるからな。
きっと前のオレもこんな風に考えてたんだろうなァ。
前のオレ…つまり、オレとは別の蛇型ブレイドになるのか。だったら、同じ疑問を持っても答えは違うんだろうな。
どっちもなんだよ。遺伝子と環境のふたつで決まるんだ。
つゥかそもそも遺伝子で性格が決まるなら、一卵性双生児で性格が真反対なやつがいるのは意味わかんねェだろォが。
オレらでいうなら、全く同じブレイドが生まれるコアクリスタルをいくつか用意してそれぞれ別の環境で同調させる。そうすれば生まれてからの年数が増えるほどに、性格の差は広がるだろうよ。
まァなんか色々と考えたが、オレがそうあってほしいって思ってるだけかもな。
「にしても、前のオレかァ……。」
「? 急にどうしたの? もうすぐイヤサキ村着くけど。」
「もうすぐ着くのか。」
「……で?」
「…何がだ?」
「いや、だから前のオレがどうって。」
「あァ…。いや、特にどうってことはねェんだが…。ただなんていうか、今まで自分が同調したドライバーとの記憶を思い出す方法があるとして、その全部が自分と言えるのか?って考えてただけだ。」
「「「………。」」」
「…なンだよ。」
「いやー…なんていうか?」
「ウワバさんにしては…。」
「意外とそういうこと気にするんだな、って。」
こいつらオレをなんだと思ってんだ。だが─
「『気にする』ってのはちょっと違ェな。『気になる』だな。自分の過去を知ることが出来るなら、それは気になるだろ?」
「ふむ…とても興味深いですね。」
「お、やっぱビャッコはわかってくれるんだよなァ。ま、これについては正解ってのはねェからな。強いて言うなら、考える事自体が正解だな。」
…あァ、そうだ。結局なんでオレは蛇型ブレイドなのかの答えは出してなかったな。多分最初に同調したのがモンスターか相当頭のおかしい奴のどっちかなんだろうな。
「前のウワバも今とそんなに変わんないんじゃないかなぁ?」
「そう…か? 自分じゃわかんねェからなァ…。」
後でミデンに頼んでみるとするか。あいつなら簡単に調べられるだろうしよォ。
「ウワバってなんか、昔どっかの王族的な人と同調してそうだよね。」
「いやどういうことだよ…。さすがにそれはねェだろ。」
「((意外とありそう…。))」
◆
「待ってたよ、『天の聖杯』御一行様。」
おうちょっと待て。村の入口で何やってんだオレのドライバーは。
そういうことはオレも混ぜてくれよ。楽しいことを独り占めなんてずりィじゃねェか。
でもってアヤメ。その表情、お前これやるって知ってやがったな? 何で教えてくれなかったんだよ。
「あ、アンタあの時の…!?」
「ふっ……!」
うわっ…。なんだその『そのセリフを待っていたんだよ!』みたいな顔は……。
「私だ…!」
無駄にカッコよく仮面外しながら言うことじゃねェ…。
………つーかもしかしなくともミデンお前、それ言いたかっただけじゃねェのか?
まァ、別にいいけどよ。
「姉さん…何してんの?」
気持ちは分かるが、そういうことは口に出すもんじゃねェぜレックス。
「えー、久しぶりに会ったのに冷たくない? まぁいいや。とにかく、おかえり。」
「! ああ、ただいま。」
「よし、じゃあ、とりあえず…皆を案内しないと。ついてきて。自己紹介は後でするよ。」
「別に歩きながらでいいんじゃねェか?」
「いや確かにそうなんだけど…ほら、その…あれだよ。」
どれだよ。
「ウワバ…?」
「おォ、怖ェなァ。そんな怒んなよ。」
「いや怒ってないけど?」
それ怒ってるやつが言うやつじゃねェか。
「ま、まあとにかく行くよ。」
◇
1:プロトTS(天の聖杯)
よっ。
2:名無しの転生者
エボルトォ!
3:名無しの転生者
初手エボルトォ!は草
4:名無しの転生者
最初からクライマックスすぎないか?
5:プロトTS(天の聖杯)
というわけでリベラリタスです。
6:博識ゾロアーク
レックス達と今一緒なのか?
7:プロトTS(天の聖杯)
>>6そうです。で、今はみんなで夕食中。
【画像】
8:名無しの転生者
肉!
9:名無しの転生者
肉ゥ!!
10:博識ゾロアーク
>>8>>9野菜も食べなさい。
11:名無しの転生者
かーちゃん…!
12:博識ゾロアーク
>>11誰がかーちゃんだ。俺の性別は♂だぞ?
13:プロトTS(天の聖杯)
一応魚もあるんだけど…?
14:名無しの転生者
仕方ないよ、肉だもん。
15:名無しの転生者
誰しも肉が好きなんや。しゃーなし。
16:名無しの転生者
つか、普通に量多くね?
17:プロトTS(天の聖杯)
10人以上いると切り分けたりするのまじでめんどい。だから大皿でドーンとだすしかないんだよね。
18:名無しの転生者
あ、そっか。意外と大所帯なんだった。
19:博識ゾロアーク
そういう割には、人数分にしてあるものもかなりあるが。
20:プロトTS(天の聖杯)
>>19それは…料理人のこだわり的な?
21:名無しの転生者
イッチはいつから料理人にジョブチェンジしたんだよ。
22:名無しの転生者
これ全部イッチがつくったん?
23:プロトTS(天の聖杯)
>>22さすがにというか普通に無理。コルレルさんとホムラと協力した。
24:博識ゾロアーク
だろうな。
25:名無しの転生者
料理できるの羨ましいわ。
26:名無しの転生者
ワイ、カップラーメンなら完璧に作れる自信あるで。
27:名無しの転生者
ゆで卵なら任しとき!
28:名無しの転生者
>>26>>27それは料理の内に入らないんだよなぁ。
29:博識ゾロアーク
何? カレーの作り方を教えてほしい?
30:名無しの転生者
(言って)ないです。
31:名無しの転生者
料理ってな、200種類あんねん。
32:名無しの転生者
>>31もっと多いよ!
33:プロトTS(天の聖杯)
料理って簡単だと思うんだけどなぁ…。
34:名無しの転生者
自炊歴500年くらいのイッチに言われても…。
35:博識ゾロアーク
ただ食べられるだけのものをつくるのは簡単だぞ。美味しくないだけで。
36:名無しの転生者
美味しい料理が食べたいです。貝を殻ごと食うようなことはしたくないんですよ。
37:名無しの転生者
基本的に醤油と塩で全てなんとかなると思ってる。
38:プロトTS(天の聖杯)
>>37一番危ないやつだそれ。というわけで肉を食う。
39:名無しの転生者
食レポして?
40:博識ゾロアーク
というか何の肉なんだ?
41:プロトTS(天の聖杯)
口に入れた瞬間に肉汁がぶわーって広がってめっちゃ美味い。やわらかい。最高。下味の塩コショウが良かった感じだね。
>>40アルマです。
42:名無しの転生者
よし。ちょっと近くの店探すわ。
43:名無しの転生者
ワイのとこ魚ばっかで肉が……。
44:名無しの転生者
>>43どんまい。
45:博識ゾロアーク
大豆ミートで頑張れ。美味いぞ。
◆
77:プロトTS(天の聖杯)
やばい。何か緊張してきたわ。
78:名無しの転生者
て、適度な緊張はパフォーマンスを高めてくれるから…。
79:名無しの転生者
まぁ、全く緊張しないってのもアレだし。
80:プロトTS(天の聖杯)
なんかリラックスする方法とかない?
81:名無しの転生者
風呂。
82:名無しの転生者
ヨガ…とか?
83:名無しの転生者
読書とか音楽もあり。
84:プロトTS(天の聖杯)
音楽……しばらく前に作ったやつでいいか。
85:名無しの転生者
作ったのか…。
86:博識ゾロアーク
ちなみにどんな曲なんだ?
87:プロトTS(天の聖杯)
【動画 5:23】
88:名無しの転生者
……なんだこれ。
89:名無しの転生者
こういうのって変拍子でいいの?
90:博識ゾロアーク
>>89恐らく。ただ…なんだこれは。
91:名無しの転生者
リズム取らせる気ないだろこれ。
92:名無しの転生者
メトロノームが意味をなさないじゃないか。
93:名無しの転生者
意☆味☆不☆明なテンポ。
94:名無しの転生者
>>93これをどう歌えばいいんだ。
95:プロトTS(天の聖杯)
じゃあ。ヒカリと話してくるね。
96:名無しの転生者
いってら。
97:名無しの転生者
がんばえー
98:博識ゾロアーク
ちゃんと目を見て話すんだぞ。
99:名無しの転生者
>>98んな面接じゃないんだから…。
100:名無しの転生者
>>99面接じゃなくても大切やろがい!
101:名無しの転生者
おっしゃる通りで。
◇
よし…かーなーり落ち着いた。やはり音楽の力は偉大なんだねぇ。
妹とはいえ緊張しないわけじゃないからね。
まぁ、どちらかと言うと二人きり…ホムラとヒカリと俺だから3人……なのか? と、とにかく今この状況のホムラの方が緊張してるだろう。
「さて改めて……久しぶり、ヒカリ。そしてはじめましてホムラ、これからよろしく。」
「はい。はじめまして、お姉様。」
…お姉様か………。むず痒いような、なんというか。
「うん、早速なんだけど…レックスのことどう思ってる?」
「え?」
「いやだから、好きとか嫌いとか色々あるじゃん。そういうの。」
「えぇーっとー…。」
「やっぱ、姉としては気になるんだよねぇ。」
まぁ、その反応で大体わかるけどね。絶対レックスのこと好きだねこれ。Loveのほうで。
「ま、それは置いとくとしようか。…で、ヒカリ? 俺は君と話すためにこの場をセッティングしたんだが?」
シュイン…!
「えっと…その…ひ、久しぶり…。」
やけに元気がないな。
「ちょっとー。感動の再会なんだから、もうちょっと元気出してもらいたいんだけど。」
「でも…!」
「へぇー…。あ、そうそう。これアヤメに言ったことあるんだけど…『過去に囚われるな!』…ってね。俺はあの事については恨んだり怒ったりはしてないから。」
「…それでも私はあなたを─」
「俺は今生きている。許す理由なんてそれで充分、だろ?」
「!」
「でもって、反省してるならそれでいいんじゃない? もしあの力を使わないで負けてたら、今頃アルストは存在してないだろうし。」
機械だった頃のアヤメがこの世界が消滅する未来を視たっていうのは、多分そういうことだ。
「まぁ、今すぐ割り切れなんて言わないよ。ただ、自分で自分を否定するのは今すぐやめてもらいたいね。」
「わかった…。努力は、してみるから。」
いくら『天の聖杯』でも、確実に
「あんまり気の利いた事言えなくて悪いな。本当はもっとこう、感動して泣いちゃうくらいのことを言ってあげたかったんだけどね。」
「ううん。嬉しかった。その、ありがとう。」
ツンデレ……ツンデレ?
………まぁいいか。
「どういたしまして。…それでさ、レックスのこと好きなの?」
「はぁ?! きゅ、急に何言い出すのよ! わ、私とレックスはそういうのじゃないし…! 別に…嫌いじゃないけど…。」
「はははっ! 分かりやすすぎるだろっ! これは将来良い夫婦になりそうだなぁ。」
「なっ!/////」
こういうの憧れてたんだよなぁ。夢が一つ叶った気がする。
ウワバは扱いやすい。
おまけ
ヒカリ「私が目醒めた事どうやって知ったの?」
ミデン「アヤメから聞いた。」