どうやら天の聖杯の試作品的なものとして転生したらしい 作:壊れたファングメモリ
そろそろ世の中の小学生達がカブトムシとお別れをする頃でしょうか?
─じゃ、今日はもう寝ようか。おやすみ─
一通り話したいことを言ってヒカリ・ホムラとの対談…対談(?)は終わった。
これでヒカリが昔の事で悩むことが減ってくれたら嬉しく思う。もちろんそれは姉としてだ。
ホムラとは上手くやれる…と思う。というのも、ホムラと俺は初めて会話したわけだしね。まぁこれからゆっくり…という訳にもいかないけど、焦らずにやろう。
で、二人には俺のことをマルベーニには話さないようにお願いしておいた。何があっても、だ。
あ、そうそう。トラから人工ブレイドの設計図とか色々聞いてみたんだけど、つまるところエーテル炉がないとどうにも出来ないことが判明したから無駄だった。
アヤメ曰く、一応コアクリスタルで代用可能らしい。じゃあ作るか?と聞かれたら作らないんだけど。いやだってコアクリスタル使ってまで作る理由ないし。
さて、この後俺はアーケディアへは行かずに……あー、どうしよっかなぁ〜…。
行くだけなら大丈夫なんだよね。マルベーニに会わなければいいだけだし。
そうなんだよね。行っても大丈夫ってだけで行く必要はないんだよね。
でも、バタフライエフェクトやそれに準ずる何かが起こった場合を考えると付いてったほうがいいんだよねぇ。
今のところ未来視は原作通りの流れを映してるけど、急に変わる可能性はある。
「どうしたもんかねぇ…。」
「……おいミデン。」
「あ、ごめん起こしちゃった?」
「いやそれは別にいい。それよりもう寝ろよ。」
「うーん…。まだちょっと考えなきゃいけない事が…。」
「………麻酔でも打ち込んでやったほうがいいか?」
「急にガチすぎない??」
目が怖い。
「てか俺って麻酔効くのかな…?」
「…はァ。とにかく、考え込みすぎねェようにしろよ? 明日なんかあんだろ?」
「そうだった。ジーク・サイカのコンビとレックス達が戦うんだった。」
「オレ達3人は? いや2人と1体か…。」
「特に何もしないよ。だって『
そこで手を貸すのは違うでしょ?
「なら別にミデンとアヤメだってお互いに『天の聖杯のドライバー』なんだから、ジークと戦ってもいいんじゃねェのか?」
「いやいや、なんで自分から戦わなきゃいけないのさ。」
「ん? 戦うのは嫌いか?」
「嫌いだよ。必要があるからそうしてきたってだけ。戦わずに済むならそれが一番いいでしょ?」
「…そうだな。態々戦う必要ねェか。」
「う〜…私のメロンパフェぇぇ〜…Zzz…」
「「……。」」
……寝るか。
「いやなんだその寝言。どんな夢見てんだァ?」
◆
バキッ!!
ヒューーー…
「なんでやねん!」
「「「あ、落ちた。」」」
本当に運がないんだなぁ。俺の予測を軽々と超えてくる。
◆
325:プロトTS(天の聖杯)
やってきましたー! アーケディアー!
326:名無しの転生者
わっしょーい!
327:名無しの転生者
おいイッチ! あれを見てみろ!
328:名無しの転生者
ええぇぇーー!!
329:名無しの転生者
>>328そこでイッチが目にしたものとは!?
330:プロトTS(天の聖杯)
ちょ、ストーップ! なんでお祭り男になってるのさ。
331:名無しの転生者
そこは乗ってよ〜。
332:名無しの転生者
てかアーケディア来て大丈夫なん?
333:プロトTS(天の聖杯)
>>332いまのところ船から出る気はないから大丈夫。
334:名無しの転生者
『この船は決して出ないぞッ!』ということですね?
335:名無しの転生者
どこぞの殺人鬼みたいなことを…。
336:名無しの転生者
いや範囲せま。
337:博識ゾロアーク
アーケディアで何をするんだ?
338:名無しの転生者
私、気になります!
339:プロトTS(天の聖杯)
原作との乖離があるかを未来視で確認してますね。アヤメとウワバはリベラリタスで留守番です。
340:名無しの転生者
連れてかなかったのか。
341:名無しの転生者
てかそもそもアーケディアってなんぞや。
342:名無しの転生者
む、ゼノブレ知らない人か。
343:名無しの転生者
>>341説明しよう! アーケディア法王庁(通称アーケディア)とは、一言で言えば宗教国家だ!
344:名無しの転生者
もっと説明しなさいよ。
345:博識ゾロアーク
アーケディア法王庁は巨神獣を信仰し、魂の救済を目指している宗教国家だ。ま、主にやっていることはコアクリスタルの管理だがな。
マルベーニは第108代目の法王でアーケディア人だ。アーケディア人の寿命が500年あるとかないとか。まぁ、エルフみたいなもんだ。
346:プロトTS(天の聖杯)
ちなみに、アーケディアの巨神獣は飛行してるよ。疑似だけど生物だからね。
347:名無しの転生者
ラテン語でAcedia(怠惰)らしい。
348:名無しの転生者
へぇー。
349:名無しの転生者
アーケディアってゲームだと最後の方で無くなるんじゃなかったっけ?
350:博識ゾロアーク
>>349そうだ。それでもサブクエストなどで詰むことはないようにできている。
351:名無しの転生者
ほへー。
352:プロトTS(天の聖杯)
さて、将来アーケディア自体がなくなることがわかってるからにはできるだけ多くの人を救いたいところ。
353:名無しの転生者
なんか難民キャンプとかあって結構人多くなかった?
354:名無しの転生者
全員はきつい。
355:プロトTS(天の聖杯)
はっきり言って、全員どころか誰一人として無理な可能性は高い。
356:名無しの転生者
そりゃあそうよ。
357:博識ゾロアーク
マルベーニが動き出してからでは船は出せず、動き出す前では誰もアーケディアから離れようとしないだろう。自分の生活圏から離れたくないだろうし、なんだかんだで衣食住はそれなりに揃っているからな。
358:名無しの転生者
確かに『ここ無くなるから別の巨神獣に移動しよう』なんて言っても信じないだろうし…。
359:プロトTS(天の聖杯)
まぁ、今はそれよりもカスミだね。
360:名無しの転生者
誰だ?
361:博識ゾロアーク
アーケディアの女神ファン・レ・ノルンことカスミのことだな。
362:名無しの転生者
そうだ、シンに刺されて死ぬ人じゃん。
363:名無しの転生者
人じゃなくてブレイドな。
364:プロトTS(天の聖杯)
面倒なことに普通のブレイドと違って、コアクリスタルを半分失っている状態で存在してるから既存の法則が通用しないかもしれない。
365:名無しの転生者
既存の法則とは?
366:プロトTS(天の聖杯)
>>365ブレイドは死亡するとコアクリスタルの状態に戻るんだけど、カスミにはそれがないんだよね。
367:名無しの転生者
…つまり……
368:名無しの転生者
どういうことだってばよ・・・
369:博識ゾロアーク
普通のブレイドなら時間が経てばまた新たなドライバーの下で再スタートできるが、カスミの場合それができないということだ。
370:名無しの転生者
そしてそれはやっぱりマルベーニのせいというね。
371:プロトTS(天の聖杯)
もうちょっと詳しく言うなら、カスミのコアクリスタルの半分はマルベーニがブレイドイーターとして取り込んでるんだよね。だからカスミが死んでも、生きているマルベーニが持ってるコアクリスタルが残っている判定になってカスミはコアクリスタルの状態に戻れなくなる。
372:名無しの転生者
うーん、ややこしい。
373:博識ゾロアーク
本来意図してないんだろうな。コアクリスタルその物を移植することは考えられていても、ブレイドから半分というのは。
374:プロトTS(天の聖杯)
多分、サタヒコが一番本来の想定に近いのかもしれない。脳細胞の代わりとまではいかないけど。
375:名無しの転生者
やっぱマルベーニってろくな事してないな。
376:名無しの転生者
表裏が激しいってのは人間らしい人間だけども。
377:名無しの転生者
裏が酷すぎるんだよなぁ。
378:プロトTS(天の聖杯)
ま、とりあえずマルベーニは置いとこう。それよりも、カスミをどうやって救うか考えることにしよう。あと、それが救いになるかも考える。
379:名無しの転生者
…んー…どういうこと?
380:名無しの転生者
方法はヘビニキを別のコアクリスタルに移したみたいにやればいいんじゃない?
381:名無しの転生者
>>380それだとカスミが一度死ぬこと前提なんですがそれは。
382:プロトTS(天の聖杯)
尚この時、シンと会ったら俺は確実に殺されるものとする。
383:名無しの転生者
はい無理ゲー。
384:博識ゾロアーク
別のコアにカスミという情報を移すにしても、本人が望むかは別問題だよな…。
385:名無しの転生者
…ヘビニキはいいのか。
386:プロトTS(天の聖杯)
>>385しょうがないじゃん。本来のウワバのコアクリスタルがモルスの地にあるんだもん。
387:名無しの転生者
そんなことまでわかるの?
388:名無しの転生者
情報チートだったのか。
389:プロトTS(天の聖杯)
で、結局どうしよう。
390:博識ゾロアーク
本人にそれとなく聞いてみるのが一番いいんじゃないか?
391:名無しの転生者
直接!
◇
なんだったか。有名な思想実験の『テセウスの船』…だったような。
確か─テセウスという人が乗っていた船が老朽化し、その部位の交換を続けていた。だが、そのうち元の船は全て新しい部品に入れ替わった。この船はテセウスの船と言えるだろうか?─というものだ。
今回はブレイドだからかなり違うが、似た部分はあるだろう。
見た目や能力など、記憶以外が同じでも記憶が違えば別人なのかもしれないしそうじゃないのかもしれない。
ユーゴと同調していたカグツチと、メレフと同調しているカグツチは別人かどうか。俺は別人ではなく同じカグツチだと思っている。
人間に例えるなら、記憶喪失になる前と後で別人とは言わないだろう。まるで別人のように振る舞っていても、決して別人ではない…。つまりそういうことだ。
まぁ、なんだか色々考えたが…結局は受け取り方次第だ。誰かが決めることじゃない。
そういえば、俺はカスミとは逆のパターンだな。
アルストで『天の聖杯 ミデン』として転生する前の記憶を俺は持っている。だが、記憶と性格以外は全て違う。性別も、容姿も、声も。
ミデンという存在は俺であると言えるのだろうか…なんて、考えるだけ意味はないか。
今の俺はミデンだ。■■■ ■■ではなくミデンなんだ。それ以上の事はない。
ついでに言えば、元々のこの体の持ち主であるアヤメが独立できていることを含めると、最初からテセウスの船は俺に当てはまらないな。