そして私は最強から親友ポジを寝とった   作:かりん2022

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さよなら

「やだもー。急いで三ルート目考えなきゃいけなし、しかも監視は継続ですよ」

 

 盗聴を警戒して、私は言った。

 

「雷覇……結婚しよ(お前も呪詛師して)。私、孤児院(教団)の園長(教祖)になるから、それを私たちの子供にしよう。子供は沢山がいいな。女の子が二人(ミミナナ)に、男の子が二人で、一人は主人公みたいな子がいいね。ネタにもなるだろ?(利久と宿儺の器)」

「指輪は雷神でいい?(仕方ないから、もしもの時は殺してやるよ)。本当に私でいい(悟じゃなくていい)?」

「……うん。君が良いんだ(悟の事は大事だから、巻き込めないよ)」

 

 よし。寝取り完了。

 私は、傑をぎゅーっとして、戸惑いがちに傑がキュッとして、互いに泣き笑いを浮かべた。

 

 それじゃあ、まずは資金と義足を早めに用意しないとね。

 ミミナナの依頼がいつ来るか分からないし、タイムリミットはそこだ。

 私も逃げる準備をしておかないと。

 あと硝子は腹いせに無事腐界に落としておいた。私は悪い転生者である。

 

 

 

 

 それから。

 

 予定通り、傑は仕事に忙殺された。以前の私みたいである。当事者だと気づかないけど、外から見るとクッソ作為丸出しだわ。原作の傑は誰にも気づいてもらえなかったのマジ可哀想。呪術師は皆余裕ないからね。仕方ないね。

 

「最近仕事が凄くきつい」

『わかってたけど、使い潰されるのきっつ……』

「よしよし」

「悟が任務、代わってくれようとするんだ。凄くありがたいよ。でも私の任務は私がしないと。お金も貯めなきゃだし」

『悟は、やっぱり私の親友だよ』

「よしよし」

「明日の依頼だけど、辺鄙な村なんだって」

「そう。ちょうど最終回描けたし、次回作のネタになりそうだから話聞かせてよ(準備はオケ)」

 

 じゃあ、最後の呪専の夜を過ごしますかね。

 

 私は最終回のお礼と言って、後輩や同級生に雷神を配って回った。

 

「いらねーよ。雑魚じゃねーし」

 

 五条さんには断られてしまったけど。

 

「なんでお前なんだよ。全然気が合わなそうだし、そもそもお前の漫画傑好きじゃねーじゃん」

 

 ガッと首を抑えられる。

 

「傑は俺の親友なんだよ。傑は……」

 

「ごじょ、さん……」

 

「傑、苦しそうなんだよ。俺じゃダメなのかよ」

 

 

 なんて言えばいいのだろう。なんて言えばいいのだろう。

 傑はこれから呪詛師になる。正直、傑の生き残る目はない。

 日本と傑の命を天秤に掛けたら、仕方ないじゃん? あの術式持って生まれた時点で、傑はそういう運命なのだ。

 でも、目の前の親友様にそれは言えないよなぁ。

 

「傑の事、泣かせたら殺す」

 

 

 泣かせるどころか、呪詛師にして殺しちゃうんだけど。

 私も地獄行きだね。流石に私も、もう安全圏でどうこうなんて言わないし言えない。

 一緒に呪詛師になって死ぬしかないね。嫌だけど日本とは天秤に掛けられない。

 

 

 

 

 翌日。ごく普通を装って貴重品を持って買い物に出た私は、傑と共に姿を消した。




この泥棒猫って五条先生に言わせたかったけど、それには五条先生が聖人すぎた。
あの人よくクズって言われますが、とても良い人ですよね。
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