サキュバスさんと治す射精障害!   作:夢見る社畜

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※真面目に性的な問題を解決するお話です。
行為などを匂わせたりはしますが直接的な表現はしません。
射精障害や勃起障害を馬鹿にするのではなく、どのようなものか、どうやって乗り越えるかをメインに書いてます。


1話 射精障害

 

 

 ーーどうしてこうなったのかしら。私はただ、『食事』に来ただけですのに。

 

 

「は、や、く、出、し、な、さ、い‼︎」

 

 

「いて、いてて‼︎ 無理無理、出ませんって‼︎」

 

 

 部屋に響く水音、肉と肉がぶつかり合う音にはぁはぁと息を荒げる私と『下』にいる男。

 

 一心不乱に腰を振り、額に汗を滲ませ胸を弾ませる姿は淫美で今までの男は光悦な表情を浮かべて果てていたというのに、男は嫌々と首を振りながらもう止めてくれと懇願している。

 

 これがまだ、何回も搾られてもう出ないから……ならば舌舐めずりして最後の一滴を啜るのに、この男は開始から今まで一度も『出して』いない。

 

 

『……あっ……』

 

 

 ーー中に入っていた棒が、柔らかく、なった。

 

 

「あー……えっと、君は悪くないから……」

 

 

「……ッ」

 

 

 男はこちらを申し訳無さそうに見つめて謝ってくる。

 

 それが酷く癇に障って、私は男を睨みつけたあと無言でベッドから姿を消した。

 

 

『この借りは、絶ッッッッ対に返しますわ‼︎ 覚えてなさい‼︎』

 

 呆けてキョロキョロと辺りを見渡している男の耳元で力のかぎり叫ぶ。嬌声以外でこんなに大きな声を出すなんてはしたないのは分かってはいても我慢できなかった。

 

 男が目を回してるいるのをいい気味だと鼻を鳴らした後、窓を通り抜けて月夜を駆けて国へ帰る。

 

 初めて食事を失敗した、悔しさに目が潤んでるのも知らずに。

 

 

 

――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ腹立ちますわぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 

「え? ちょ、アリちゃん⁉︎ 部屋入るならノックしてよ‼︎」

 

 

 国に帰ってきた私は家に帰らず親友の家に突撃した。この胸の苛つきを吐き出さねば寝ることすらできそうにないから。……ベッドでゴソゴソしている最中に邪魔したのは、申し訳なかったですけど。

 

「……で、なにがあったの。女王様かリリス様と喧嘩でもした?」

 

 

 『自己鍛錬』を邪魔されたせいで最初は物凄い顔をして睨んでいたルリさんは、私の顔を見てため息を吐きながらベッドに腰掛けて話を聞く姿勢になってくださいました。

 

 

「聞いてくださいまし! 先程の事なんですけど……」

 

 

 私はあの屈辱的な事を全てルリさんにぶち撒けました。正直、吸精を失敗したなんてサキュバスの恥晒しもいいとこですがそれよりも苛立ちの方が優っていました。

 

 

「あー……それはあれだよ、射精障害持ちだったんだよ」

 

 私の話を一通り聞き終わったルリさんは少しだけ思案をするように目を瞑った後、ぽつりと呟きました。

 

 はて、射精障害? しかしあの男は私の色香に惑わされてそれはもうバッキバキにしていましたが……。

 

 

「でも、棒はしっかりとバッキバキのガッチガチになっていましてよ?」

 

 

「それはED。勃起障害じゃないよ。射精障害ってのは色んな原因があって勃起は出来るけど射精まではいけない男の事を言うのさ」

 

 

「まあ、そんな障害が……私、知りませんでしたわ」

 

 

「結構居るんだけどね……よっと」

 

 

 どこにしまったかなぁ……なんてルリさんは呟きながら押し入れをがさごそ探っています。それより下着を着けてほしいですわ、私の方からだと色々丸見えなんですのよ……。

 

 

「あったあった。ほら、ここを見てごらん?」

 

 目当てのものが見つかったのか、本を広げて私に見せてくれます。なになに……

 

 

「心的・病的なものを除いて、原因の過半数は間違った自慰が原因……なんですのそれ⁉︎」

 

 

「そーそー、大体の理由がそれなんだよ。だからこっち側の問題じゃなくてあっち側にあるんだよー」

 

 

 そんな……知りませんでしたわ、まさか自慰のせいで射精が出来ないなんて……。

 

 

「よくあるのが床〇ナ、足ピン、強く握りすぎ。この三つのせいで実際の性行為じゃ射精までいけないんだって」

 

 

「知りませんでしたわ……まさかそんなことが……」

 

 

「え、足ピンに関しては女も関係あるでしょ? 小学校の時に口酸っぱくしながら言われたじゃん。自己鍛錬の時は足をピンと伸ばしちゃいけませんよーって」

 

 

「あ、そういえば……理由も知らずに従ってましたが」

 

 

「足ピンすると気持ちいいけどねー。やりすぎると足ピンしないといけなくなる諸刃の剣さ」

 

 

 なんて笑いながら答えるルリさんは自己鍛錬を怠らないサキュバスだ。彼女がそう言うならそうなのだろう。

 

 

「つまり今日私が『食事』しようとした男は……」

 

 

「そ。多分射精障害持ちだね。まああれは仕方ないよーだから元気だしな?」

 

 

 そう言って私の頭を撫でてくださるのは嬉しいのですが……別に私は落ち込んでなんていません。まあ、気持ちいいので撫でられますが。

 

 

「……では、ルリさんの時はどうしたんですの?」

 

 

「え?」

 

 

「ルリさんはそのような男とも経験がおありなんでしょう? その時はどうされたんです?」

 

 

 射精障害なるものがあるのは理解した。吐き出してもまだモヤモヤする胸の内をスッキリする為にも対抗策を聞いて明日にでもあの男に搾り尽くすつもりですわ。

 

 

「あー…私、私の時かぁ……」

 

 

「焦らさないで教えてくださいまし! このままでは私の気が晴れませんわ!」

 

 

 腕を組んで悩ましげに眉を顰めるルリさんは困ったように告げました。

 

 

「さっさと見切りつけて違う男のところに行く、かなぁ」

 

 

「はえ?」

 

 

 え、なんですのそれ。

 

 

「いやぁ、勃起障害もそうだけど射精障害もわざわざ手間ひまかけて食べたりはしないなぁって」

 

 

「そ、そんな……一度狙った獲物を食べずに見逃すだなんて……そんなサキュバスの矜持はどうしたのですか!」

 

 

「いやいや、今時のサキュバスなんてそんなもんだよ? そりゃ確かに狙った獲物は必ず食らいつくすのが私達の流儀だけどさぁ……面倒いじゃん?」

 

 

 やれやれと肩を竦めるルリさんに私は苛立ちを隠せません。いくら最近は狩られることも少なくなり飽食時代になったとしても忘れてはいけないものがあるのです!

 

 

「まあまあ、そうイライラしないでさ。ゴブリンにぶっかけられたと思って忘れて今日は自己鍛錬して寝ちゃいな?」

 

「ルリさん! そんなことではサキュバスの名が廃りますわ‼︎」

 

 

「よーしよし、辛かったねぇ……大丈夫大丈夫、アリちゃんはちゃんと魅力的だし締まりも悪くないよ……」

 

 

「くうぅ、ルリさん! 私が本物のサキュバスの矜持というのを見せてあげますわぁぁぁあ!」

 

 

 頭を撫でて宥めようとするルリさんの手を振り払い、私は部屋を飛び出しました。急いで城に帰って準備をしなければ……射精障害? そんなものに私が、サキュバスが負けるわけには行かないんですの!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言うわけで今晩からお邪魔する、アリス・リーン・キャストリアですわ」

 

 

「ええ……」

 

「私が来たからには射精障害を乗り越えていただきます。ええ、大船に乗ったつもりでいなさいな! そして最後の一滴まで搾りだすのです!」

 

 昨日見た淫夢のおっぱいでかくてえっろい服来た女が帰宅した俺の部屋の中に居た。意味わかんない……。

 

 

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