サキュバスさんと治す射精障害!   作:夢見る社畜

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第2話 息子の事情

 

 

 

「なにぼーっとしてますの? ほら、さっさと服と下着を脱いでベッドに座りなさいな」

 

 

 仕事が終わり、疲れた身体を引きずって自宅に戻ってきたらなぜか仁王立ちしている謎の女。背は高くも低くもなく俺と同じくらいで、腰ほどまで伸びている銀色の髪は照明の光を受けてキラキラと光輝いている。そして特徴的なのはルビーのような赤い瞳に組んだ腕から零れ落ちそうなくらいでかい胸。

 

 

「早くしなさい! 今日から特訓してどっぴゅどぴゅ出来る様にするんですのよ!」

 

 

「何言ってんだお前⁉︎……というか、あんた誰だよ」

 

 

 初手下ネタというキツすぎるジャブなんとか躱しながらジッと顔を見つめる。

 顔の作りは日本人のようで外国人のようでもある。所謂ハーフ顔という奴か? 実に美しい。特につり目で気が強そうなところが堪らない。……まあ、何が言いたいかといえば俺はこの女の事は知らない。昨日見た淫夢の女にそっくりではあるが流石に夢に現れた美女が現実に現れたぁ! なんて頭お花畑な事があるわけないがない。

 

 

「何言ってますの? 昨日肌を重ねたでしょう?」

 

 

「いやいや、昨日は俺一人で寝てたし。なんならここ半年セックスなんて一度もしてねーよ」

 

 

「き、昨日のアレはセックスに入らないと⁉︎ なんたる侮辱……なんたる屈辱……!」

 

 

俺の言葉に肩を震わせて俯く女……いや、確か名前はアリスなんとかか。申し訳ないがこれは事実だ。セックスなんて正直『気持ちよくない』性欲を満たしてスッキリするならオナニーで十分だからだ。だからそういった店は付き合いで行く程度で昨日は行っていないし呼んでない。それに、俺は『アレ』だし……ってあれ、たしかこいつ

 

 

「……なあ、俺が射精障害って誰かから聞いたのか?」

 

 

「悔しいですわ! サキュバスの矜持にかけて絶対あへらせ腰を猿みたいに振らせどっぴゅどぴゅさせてやりますわ‼︎」

 

 

「いや、話聞いて? 俺自分が射精障害だなんて言ったことないんだけど」

 

 

「……へ? 違うんですの? 昨夜行った時は1時間くらいずっと騎乗位で頑張りましたのに出ないどころか柔らかくなりましたのでてっきり……」

 

 

「⁉︎」

 

 昨日見た淫夢は確かに美女に騎乗位でずっとパンパンされたあと中折れした……まさか、本当に?

 

 

「……え、まじで?」

 

 

「なにがマジなのかはわかりませんが、マジですわ」

 

 

「マジかぁ……」

 

 

 そっかぁ、この人が昨日の淫夢に出てきたサキュバスだったのかぁ……。

 俺がようやく昨日の事を認めた事に気付いたのか、アリスはふんと鼻を鳴らした。

 

 

「どうやら理解したようですわね? では、早速ヤりますわよ!」

 

 

 そう言って布切れのような服と下着をさっさと脱いでいく。ええ……恥じらいとかないの?

 

「うふふ……見るだけで良いんですの? 私の身体を貪っても良いんですよ? ほら、ここなんかもう……」

 

 ベッドに腰掛けて挑発的な笑みを浮かべながら胸を持ち上げながらゆっくり股を開いていくアリス。……うおおぉぉぉぉぉ‼︎

 

 

「きゃっ! うふふ……早くその熱くて硬いのをくださいまし?」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「な゛ん゛で出ま゛ぜん゛の゛‼︎」

 

 

 まあ、わかってたけど出なかったよね。あれから2時間は体位を変え攻守を変え挿入する場所を変えたもの、予想通りどぴゅりと出すことは出来なかった。

 アリスは心底悔しがり、枕に顔を埋めて足をバタバタさせながらベッドを叩いている。

 

 

「あー……ほんとすまん……。アリスが悪いわけじゃないんだ」

 

 

 本当に申し訳ない。あんなに頑張ってくれたのに息子はへにょりと項垂れて黄昏ていた。

 

 

「う゛ぅ……仕方ありませんわ……それが射精障害なんですもの。……確認の為とは言え悔しいですわ……」

 

 顔を上げて涙目で許してくれるアリスには本当に頭が上がらない。

 

 

「どうしたら良いんですの……ほんとどうしたら良いんですのぉ……」

 

 

「あー……悩んでるとこ悪いんだけどアリス……さん?」

 

 

「アリスで構いませんわ……なんですの?」

 

 

「ごめん、本当に失礼なのはわかってるんだけど……抜いていい?」

 

 

「は?」

 

 

「ご、ごめん‼︎ 本当にごめん‼︎」

 

 

 アリスはぽかーんとした表情を浮かべて俺を見ている。最低なのはわかってる。だけどこんなにされて出せないのは正直生殺しなわけで……。

 

 

「……貴方、出せますの?」

 

 

「え? あ、うん。自家発電なら……」

 

 

「……何でですの⁉︎ なんで私との行為では出なくて自己鍛錬だと出るんですの⁉︎」

 

 

「いやあ、やっぱり自分のことがよくわかってるからかな……」

 

 

「納得できませんわ! ……わかりました。でしたら私の目の前で行ってくださいます? どういうことかしっかりと確認させていただきますので‼︎」

 

 そう言って狭いベッドの上から退いて床に正座するアリスさん。ええぇ…やるの? ほんとに?

 

 まあやるけどね! なんか興奮するし!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どういうことですの……」

 

 

「ごめん……」

 

 

 開始3分でまさかのフィニッシュ。あまりの速さにアリスは呆然とした顔でこちらを見ている。そう、俺は自家発電の時は早漏なのだ。

 

 

「これが射精障害……? 意味がまったくわかりませんわ……」

 

 

「あーいや、ちゃんと理由はわかってるんだよ」

 

 

「え?」

 

 

「セックスではいけないのになんで自家発電ではいけないのか、その理由はだな——」

 

 俺自身射精障害を自覚しているため、なんとかしようとして理由をネットで検索した事がある。故に大体なんで中折れしてしまうのかはある程度は把握しているのだ。

 

 俺から聞いた話を頭の中で反芻でもしているのか、アリスは顎に手を添えてじっと息子を見ていた。

 

「足ピンに強グリップ……ですか。その辺りは私も勉強してきたのでわかりますわ」

 

 

「そうか。あとは……これは俺だけだとは思うんだが……」

 

 

「なんですの? 恥ずかしがらずに教えてくださいまし」

 

 

 そう言ってずいっと身を乗り出してじっと俺の顔を見てくるアリス。服を着ていないのでそれはもう色々丸見えでエロい光景だが俺は目を逸らす。今から言うことを目を見て話せる自信がないからだ。

 

 

「……セックスすると皮が引っ張られて痛いんだよ……」

 

 

「え? でも貴方のここはちゃんと剥けていましてよ?」

 

 

そう言って『今は』剥けている息子を突くアリス。痛いのでやめていただきたい。

 

 

「あー、医者にも見てもらったが……俺は仮性だけど普段と勃起時は被ってるんだよ。んで、真性じゃないから強く引っ張ったりピストンすると剥けるんだ」

 

 

「それがどうしたんですの?」

 

 

「つまりだ、ピストンする度に皮がひっぱられ裏筋が痛むんだよ……正直セックスは気持ちよくても痛くて続けられんくてイケないんだよ……」

 

 

「まあ、そんなことが……」

 

 

 そう言って息子を手に取り裏を舐めるように見つめてくるアリス。出来れば触らないで欲しいなぁ……ヒリヒリするし。

 

 

「真性じゃないから保険が効かないしな……だから、アリスは頑張ってくれたけど俺のせいだから気にせず他の男のところに……」

 

 

 正直、こんな状態の俺を知ってまた来てくれたアリスには感謝しか無いけどこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。

 

 

「……」

 

 

「アリス?」

 

 

 また何かを考えているのか、息子を凝視して見つめているアリス。どうしたんだろうか?

 

 

「裏筋が痛いのであれば……裏筋を伸ばせば良いのでは?」

 

 

「ヒエッ」

 

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