ご注文は乃木さんちの園子ですか?   作:Urasake

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ご注文はうさぎですか?編~1年目~
第1羽「新しい住民がこの町にやってきたんよ~」


 ここ、木組みの町のベンチで一人ボーとしている少女がいた。

薄茶色の瞳に、特徴的な長い金髪を青いリボンでまとめた少女。

大社の社長の娘、乃木(のぎ)園子(そのこ)だ。

大社とは、世界中の商品を扱って、ビジネスを成功させた世界的に有名な大企業である。

そんな彼女は今年の春にこの辺1のお嬢様学校に入学する。

 ・乃木園子・

 「あ、鳥さんだ~。」

ボーとしていると視界の端にあたりと地図を見比べている少女がいた。

「ここがこうで、あっちがそっちで、う~ん...。」

困ってるのかな~?

立ち上がりその少女に話しかける。

「迷ってそうだけど大丈夫~?」

すると彼女は、

「そうなんだよ~、香風さんちに行きたいんだけど分からなくなっちゃて…。」

そこまで困った様子にはみえなかった。

これは話しかけなかったら適当にその辺を探し始めそうな雰囲気だよ~。

「地図見せてもらってもいいかな~?」

「うん、いいよ~。」

「えっと…そこを曲がって、ここをこう行ったらいけるね~。」

おしえると、少女は満面の笑みになる。

「ありがとう。あ、私は保登(ほと)ココアだよ~。あなたは?」

「私は乃木園子なんよ~。よろしくね~ココロン。」

少女もといココアは頭にクエスチョンマークを浮かべる。

「ココロン?私のあだ名か!!じゃあ、園子ちゃんは園ちゃんでどうかな?」

「おお~!その呼び方は2人めなんよ~。」

そこでココアはハッとした表情をした。

「私、香風さんち探さなくちゃ!?またね園ちゃん!!」

「また今度~。」

ココアと別れ、甘兎庵に向かう。

 少し歩き甘兎庵の前につくと、ちょうど甘兎庵の隣のボロ小屋から出てきた少女がこちらに気づく。

「あれ、園子奇遇ね。」

「あ、キッシー、お出かけ~?」

「少し甘兎庵に行くだけよ。」

「じゃ、一緒にはいるんよ~。」

 

 ・シャロ・

 私、桐間(きりま)シャロには2人の幼馴染がいる。

1人はとなりの和菓子などを出してる喫茶店の看板娘の宇治松(うじまつ)千夜(ちや)。

もう1人は社長令嬢の乃木園子。

2人とも少し天然でマイペースな性格だ。

その為、一緒にいるとなかなか手がかかる。

でも、調子に乗るし、恥ずかしいから絶対に本人には言わないが、大切な幼馴染だ。

 園子を先頭として甘兎庵に入る。

私の顔を見るなりとびかっかてくる兎、あんこは園子がいるとそちらで甘えるため、こちらには来ない。

「二人ともいらっしゃい。」

甘兎庵の制服を着た千夜が出迎えてくる。

「マッチ、きたんよ~。」

園子と席に着く。

「ご注文は何にするのかしら?」

お品書きを見てると、

「私は花の都三つ子の宝石にするよ~。」

「なら私は千夜月にするわ。」

「じゃあ、ちょと待っててね。」

少しして、

「はい、お待ちどうさま、シャロちゃんの千夜月ね。」

前に栗ようかんが置かれる。

「で、園子ちゃんは花の都三つ子の宝石ね。」

園子の前にあんみつに団子が刺さっている品が出てきた。

「「いただきます。」」

 

 

 

「ごちそうさま。」

園子はまだ食べているが、私は席を立ちお会計をすませる。

「それじゃまた。」

別れの挨拶をしたとたん、あんこが飛びかかってきた。

ゆ、油断しすぎた…!!。

「いやーーー…。」

 

 ・乃木園子・

 シャロがお店から逃げ出し、あんこもそれを追いかけてお店から出っていく。

「ほんとあんこはキッシーになついてるんよ~。」

「シャロちゃんは兎になつかれやいわよね。」

2人はその光景を見てほのぼのするのだった。




*園子あだ名一覧
保登 ココア『ココロン』
桐間 シャロ『キッシー』
宇治松 千夜『マッチ』
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