「せーのでいくよー、せーの」
「「たまゆらじおかっこかり、始める
ワンたすかる
始めて聞く語尾ザウルス
かわいい
急にかわいい声を出すのずるいぞ
「どしたん、普段は『わん』とか言ってないじゃん」
「ゆらちゃんとお揃いでやりたかったんだもん。いいでしょ?」
「くそう。普段からリスナーに媚びてたせいでたまに媚び芸をやらすハメになるとは……」
俺らのせいにするな
俺が悪い
もっと媚びて
「……という訳で。たまゆらじお(仮)、記念すべき第一回目です! けだまのみんなー、こんたまー! 夏風たまと」
「お前ら、こんみゃー。秋宮ゆららでーす。いやー、ついにちゃんとしたコラボする時が来たかって感じだね」
「今まで突発やキャスでだらだらコラボはしてたけど、ちゃんとしたコラボは初めてだよねぇ。……ゆらちゃんがことちゃんやさく姐とコラボ配信してるのを見ながら、いつになったら声をかけてくれるのかなって、わたし、ずっと待ってたんだよぉ?」
カナシミノー
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ…
気のせいか声のトーンが低いように感じる
あきみゃ、責任取れ
たまが隣でニッコリと笑ってこっちを見ている。ちょっと怖い。
普段は、あんまりこんな感じで迫って来る事はないんだけど……もしやコイツ、"圧"のかけ方を学んできたのか?
まだ一ヵ月ちょっとしかインターネットの深層に触れていないのに既にこの戦闘力……流石は私の幼馴染だ。
内心で感心しながらも、配信を止めないようにノータイムで返事をする。
「たまは知ってるでしょ。私はお楽しみは最後に取っておくタイプなのだよ」
「うん、知ってるよぉ。突発コラボも含めたら、ゆらちゃんの最初も最後も私のものって事だもんね。嬉しいなぁ」
「私の全部奪われちゃった。ごめんね。冬城、さく姐……」
昼ドラ組がよ…
[春原さくや]私まで巻き込むなw
2人ともよう見とる
「げ、見てんじゃん。2人とも私の事好きすぎ?」
「2人とも、ゆらちゃんといつも遊んでくれてありがとねぇ」
「保護者か?」
正妻ムーブたすかる
逆にそれ以外のなんなんすかね…
保護猫あきみゃ
「お前ら、私への認識おかしくない? 確かに私は料理、洗濯、掃除、買い物と色んな事をたまに世話してもらってるけど……これって、もしかして保護者?」
「ゆらちゃんは甘え上手だもんねぇ」
ヒロインレースで同棲は禁止カードだろ…
正妻…圧倒的正妻力…!
あきみゃ、裏でダメ人間すぎない?
私たちの関係をそのまま表に出すだけでコンテンツになるのは楽でいいなと思いながら、たまに合図を出す。
「そろそろコーナー始めていこっか。ふつおた*1のコーナー!」
「いえー。このコーナーでは送られてきたマロの中から拾いたいと思ったものを適当にひろっていきまーす。最初はさっきの話の流れもあるし、滅茶苦茶多かったこの質問から~」
結局、たまゆらの2人ってどういう関係なんですか?
「さんざん匂わせてきたけど、ただの友達だよ」
「友達だよねえ。もう10年以上の付き合いになるよね。幼馴染って言ってもいいくらいの付き合いでもあるかなぁ」
幼稚園の頃からの付き合いだもんなあ。
実際には15年前からの付き合いになるけれど、それを口にすると私とたまの実年齢がアラサー近いとリスナーに思われそうなので、たまとは事前に打ち合わせでどう言うかは決めている。
「ちゃんと数えるとそのくらいだよね。やっぱりそんくらい長いと距離感もバグってくるよねー……」
「友達以上になりたくもなっちゃうよね」
「急にぶっこむのやめない? これ配信だからね。オフだからって押し倒すのはやめてね。ノータッチ!」
「はーい」
まーたこの2人オフやってます
配信中じゃなければ抱かれてもいいんですか!?
えっちだ…
質感がすごい
「それじゃあ、次のマロいくねえ」
愛してるゲーム、して♡ しろ♡
「うーん、私利私欲。一応、解説すると、片方が『愛してる』って言って、どっちかが照れたり笑ったりしたら負けって感じのゲームだよ」
「配信だったら、いつもよりもっと可愛い声で言ってくれるでしょ?」
「ええ、もしかしてリスナーに媚びてる時みたいにやれって? リアルでやるのはキツくない?」
「どんなゆらちゃんでもわたしは好きだよ?」
「そうだろうけど……まあいいや。どうせたまが一発で負けるんだろうし、先に言ってよ。ほらこっち向いて」
「えへへ、こうしてじっと見つめてるとなんだか恥ずかしいねぇ」
素でメスガキじゃん
恥ずかしがってるたまちゃんかわいい
うーん、この慢心っぷり
隣にいるたまを見つめる。……マイクにちゃんと音入るのかな、これ?
声が遠くから聞こえるのはそれはそれでいいか。
「愛してるよぅ」
「はいはい」
「愛してるの……」
「腕絡めてきたって無駄だよー、これじゃ勝敗決まらないし私の番いこっか」
「むぅ。ちょっとくらい照れてくれてもいいのに」
ぷくうとたまの頬が膨らむ。かわいいね。
次は私の番だ。じっと見つめたまま、普段はたまに向けては絶対出さないような甘ったるい声色で……
「愛してる♡」
「ふひっ。やだ、もう顔見ないで~」
「はい、私の勝ちー。よゆー」
草
かわいい…
たまちゃんが弱いのか、あきみゃが強いのか…
クソザコわんこがよ…
「あ、こら、暴力はんたーい」
煽ってるとたまがポカポカと叩いてくる。
力が弱いからノーダメージです。照れ隠しで実力行使してくるのもかわいいよね。
「むむむ……ズルいなあ」
「私がこの手のゲームで負ける訳ないんだよねー。次のおたよりいくよー」
「……いつか絶対勝つもんねー」
たまちゃん、あきみゃへ。いつも楽しく配信見ています。 質問です。たまちゃんの得意料理はありますか? あと、あきみゃの反応がよかった料理のお話しなど聞かせていただけると助かります。
「うーん得意料理かー……あんまりパッと思いつかないや」
「カレー作ってる印象が多いかなあ。たまの好物だし、何日か分のご飯になるからよく作ってくれるんだよね」
「ゆらちゃん、一日三食全部カレーでもなんにも言わないもんねぇ。それどころかわたしがご飯作らないと食事抜いちゃうし、もう、ダメなんだよ?」
「へへ、スイヤセン……」
たまがいないと、私って水を飲むのも忘れるからね。本当に感謝しかない。
私生活がダメダメすぎる…
やっぱり通い妻じゃん
あきみゃさあ…
「あと、ゆらちゃんの好きな料理とかも特にないよねぇ」
「なんでもたまが美味しく作ってくれるからねー。まあ、そもそも食べ物に拘りとか持ってないけど。でも、たまが作ってくれるご飯は好きだよ?」
「えへへ、ありがとぉ」
これが友達以上の関係じゃなかったらなんなの?
なんだろう…この暖かい気持ちは…これが、てぇてぇ?
もう付き合ってるって事にしないか?
「それじゃあ、次のおたよりだね」
最近の浮気猫の動向について、正妻のたまちゃんはどう思っていますか?
草
たまちゃんの明るい声でこの文読まれると怖くなるな…
「あれ、もしかして私刺される? ナイスボートしちゃう?」
「刺さないよぉ! ……ゆらちゃんが楽しそうにしてるだけで、わたしも幸せな気持ちになれるのです。だから、同期のみんなにはとっても感謝してるのです」
しみじみとたまがそんな事を言う。
独特な価値観だなあと思うけど、私の事が好きならこんなものなのかもしれない。
「だから、ゆらちゃんがいくら女の子を誑かしてても、わたしは別に気にしてないよ? むしろ、ゆらちゃんの大切な人が増えていくのは嬉しいなあって思うのです」
「誑かす言うなよう。同期で仲良くやってるだけだよ」
仲良く(食べさせあいっこ)
仲良く(乳揉み)
仲良くの定義がガバガバすぎる
「でも、いっぱい大切な人ができたからって、わたしの事、捨てないでね。わたし泣いちゃうよ?」
「私からたまを捨てる事なんてある訳ないじゃん。むしろ捨てられるのは私の方でしょ」
「わたしはゆらちゃん絶対捨てないもん。一生離さないからね」
ジッとたまが私を見つめてくる。
「こわ……ヤンデレモードはやめよう? 抱き枕にでもなんでもなるからさ」
「ホント? やったあ! 今日は一緒に寝ようねぇ!」
これは、てぇてぇ…?
てぇてぇ(確信)
友達に向ける感情じゃないよ、これ!
感情がクソデカすぎる…
「おい、お前ら。ヤらしい意味じゃないみたいだからな。明日のついーとに『エッチなことしたんですね?』の画像は貼るなよ」
「エッチな事なんてしないもん。ゆらちゃんをギュッとして寝るだけだもん……」
同衾がエッチ認定じゃないならなにがエッチなんだよ!
拗ねるたまちゃんかわいい
すけべじゃのう…
「あー、はいはい! 次のおたよりいくよ!」
コメ欄がピンクな空気に染まってしまったのを見て、私は大声で強引に進行するのだった。