その後も色々あり……
「『AさんとBさんが同じ場所から池に沿って同じ方向に歩きます。Aさんが分速60mで歩き、Bさんが分速40mで歩いたところ、1時間後にAさんがBさんを追い越しました。さて、池の周りは何メートルでしょうか?』というわけで、秋宮さんの解答……(60-40)×60=1200mで正解でーす!」
「いえー」
「当てずっぽうじゃない綺麗な式での模範解答です。他の人にも見習ってほしいですね。はい、綺麗な解答を見れたところでバカ三人の解答」
ラナ→A.一人だけ先に行く奴はクズ
アザミ→A.私は時速300kmで動ける
エレノア→A.私は池の周りを歩かない
「この問題に限った事じゃないけれど、算数の文章問題に感情移入するのはやめましょうねー」
「……これ、真面目に解くとバカを見る奴?」
「そうだよ」
「アザミ、また非公式wikiに変な設定追加されるよ、これ」
「そして、油断しきってる冬城さんの解答」
「ひゅいっ!?」
A.そんなに歩けない
「歩かない奴と歩けない奴が出てきましたね」
「わたしも多分歩けない」
「実際3キロも歩きたくない」
「ライバー、運動不足の人間が多すぎない?」
本当に色々あって。
「†
「答えは当たってるのにひどいみゃ」
「こっち見んな。不正解にしてやろうか……」
本当の本当に色々あり、
「『次の1月~12月を意味する英単語を1月から順番に並べてください』、前回の学力テストでも出したこちらの問題ですが……全て正解していたのは5人、その内2人はたまゆらなので前回参加組は8人中3人しか正解してないです。どうなってんだお前ら!」
「ぽぷらちゃんも間違えてるじゃん」
「だから私が司会やるの嫌なんだよなぁ!」
本当の本当の本当に色々あり……
「Yurara is my significant other.(ゆららは私の大切な人です)……正解!」
「わ~い」
「スタッフにたまゆら推しおるって」
「自己紹介でそんな事言わなくても……そもそも恋人じゃないから不正解なのでは?」
「あ、秋宮もこう言ってるし、不正解、不正解です!」
「なんで冬城がそんな必死に否定するの」
「あー、3期生の生ドロドロは効くなぁ~」
「わたしは無関係なので巻き込まないでもろて……」
ひとまず、学力テストは無事に終わった。
ちなみに1位は予想していた通りたまだった。もうちょっと撮れ高を意識してほしい。
◇
200:名無しのV ID:LewjJ0OfX
おつおつ~
たまゆら滅茶苦茶頭いいじゃねえか!
203:名無しのV ID:nPTMtlomC
おつー
まさかなみちゃんが3位になるとは…Vのテストなのに1位2位が強すぎる…
207:名無しのV ID:ZZedPDAKA
>>200
たまちゃん…国95点、算100点、理93点、社90点、英92点…計470点
あきみゃ…国98点、算100点、理88点、社56点、英78点…計420点
問題のレベル考えても400点以上は取りすぎだって!
212:名無しのV ID:w7JycfKLh
>>207
社会性がない女すこ
222:名無しのV ID:obi29JeDx
>>207
あきみゃ「もうちょっと大喜利しといた方がよかった……たまはもっと撮れ高意識しないと」
たまちゃん「どうせ尺的には各教科数問しか使われないから、そんなに間違えなくても大丈夫だよ~」
あきみゃ「やだ……うちの子が策士すぎる……」
なお点数調整もしてる模様
226:名無しのV ID:+dkIYrzjh
>>212
社会性がない(社会の順位12人中5位)
229:名無しのV ID:hkZYsIGPO
>>222
撮れ高を意識してなくてもアレな先輩達に絡まれてたの面白かった
239:名無しのV ID:N1RxOZ1oK
>>226
Vなんてみんな社会性ないやろ(過言)
241:名無しのV ID:E7s8ZRpDE
>>222
国48点、算42点、理35点、社38点、英26点…計189点の素晴らしい先輩に絡まれて三下になるあきみゃ面白かったw
245:名無しのV ID:eBZ6Y1/e9
>>207
さく姐…国67点、算85点、理58点、社48点、英50点…計308点
ことちゃん…国54点、算46点、理48点、社38点、英32点…計218点
残りの3期生はさく姐が真ん中くらいでことちゃんがバカよりだったね
というより、ことちゃんの成績でも超えられないバカ三人組はいったい……
255:名無しのV ID:ZDw79Ke8R
>>241
「トップ2を新人がかっさらっていくとはいい度胸してるなあ……な、秋宮?」
「みゃ……勉強ができなくたってラナ先輩は素晴らしい先輩ですみゃ……」
「勉強ができないは余計やねん!」
媚びボイスで刺してたの草
263:名無しのV ID:+tr9v8/wY
>>245
アザミ…国28点、算36点、理20点、社34点、英8点…計126点
エレノア…国16点、算24点、理22点、社12点、英88点…計162点
はい……
英語でかさ増しできる分エレちゃんの方が有利だとは思っていたけど、やっぱりアザミちゃんの二連覇だったね…
269:名無しのV ID:FiFIONPAo
>>263
(アカン)
277:名無しのV ID:D6DnFgVox
3期生、先輩達と初絡みだけどちゃんとワイワイやれててよかった…(後方腕組み厄介リスナー)
279:名無しのV ID:N+UKXCqa2
たま「ゆらちゃんは私の恋人です!(意訳)」
みゃ「恋人じゃないが?」
こと「あきみゃもこう言ってるし不正解!」
みゃ「なんでそんな必死なんw意識しすぎやろw」
こと「はーっ!?別に意識なんてしてないし!(してる)」
たま「ことちゃんも素直になろうよ~」
こと「たまちゃんから言うのはなんか違うでしょ!?」
今日も3期生の空気がうまかった……
289:名無しのV ID:NlwSXzA22
>>279
ぽぷち「うーん、これは正解!w」
290:名無しのV ID:bZ4qlYOW0
>>279
「そこの三角関係に私を巻き込まないでもろて……」
とかさく姐が言ってたけどむしろどんどん巻き込まれてほしい
もっと3期生はドロドロしろ
299:名無しのV ID:D/egXe9oO
>>290
一人ぼっちは寂しいもんな…
302:名無しのV ID:U1c+zt5bd
>>290
2期生の天使と悪魔コンビとは違った良さだよね、3期生。
ガチっぽくていい。営業とはなんだったのか…
309:名無しのV ID:R7HRsIS7c
コラボも解禁されるし、これからの絡みも期待やね
◇
「あきみや~、たすけて~」
「がんばー」
部屋のすみっこにいた冬城がさく姐に引っ張られて先輩方が集まる方に向かう。
手を伸ばす冬城を私は手を振って見送った。
配信終了後に事務所で軽い打ち上げを行うことになり、軽食をしながらさっきまでは私が先輩方にかわいがられていたのだが、入れ替わりで冬城がそのポジションに収まる事になった。さく姐もいるし、私がフォローに回る必要もないだろうとその場を離れる。
たまもぽぷら先輩とアザミ先輩と話しているのでそこに交ざるのはやめて、さっきまで冬城がいた部屋のすみっこに移動してちびちびとジュースを飲みながらボーっとする。
「おーい秋宮、1人でどないしてん?」
そんな私を気にかけたのだろう、部屋に戻ってきたラナ先輩が私に声をかけた。
「あっ、ラナ先輩。お疲れ様です。ハブられてるとかじゃないのでお気になさらず」
「そうか? それならええけど……」
「ああ、それと配信中は生意気な口きいて申し訳ないです。勉強のできるできないは人の魅力にはまったく関係ないと思いますし、ラナ先輩はカッコいい先輩だと思ってます。お気を悪くしたなら申し訳ないです」
「か、かたいて! そんなん気にしとったらこんな企画出とらんし、あんくらいのイジリやったらどんどんしてくれてええからな」
「はぁ。2期生の先輩方を見てるとラナ先輩に軽口叩くのは勇気いりますけどね」
「みんな大げさにロールプレイやりすぎやねん。エレノア以外はウチの方が年下やのになぁ……」
ラナ先輩が溜息を吐く。
裏では普通に仲がいいようだが、表の配信だけ見ると先輩ムーブがすごく板に付いてる人だ。年上相手でそれなりの気苦労はあるのかもしれない。
「……まあ、わかりました。次に表で絡むのがいつになるのかはわかりませんけど、その時は生意気な後輩やらせていただきます。キャラ的には私がやるのが一番自然でしょう」
「なんか、それはそれでやらせたみたいで嫌やねんけど……ホントに大丈夫? 無理しとらん?」
「大丈夫ですよ。むしろ面白そうですね。周りから怖がられてる先輩にちょっかいかける後輩の構図はリスナーからもそれなりに人気が出そうです」
「めっちゃ撮れ高考えるなあ。ま、面白そうやし今度お互いのスケジュール合う時にコラボ配信やろうや……ああ、それと」
たった今、思い出したかのような素振りでラナ先輩は私に提案する。
「歌ってみたのコラボ動画、ウチと出さへん?」
思いがけない誘いに、私は戸惑いを覚えたのだった。