Fate/loneliness 4 Fate Grand order -the survival plan-   作:からすまそういち

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 まえがき


 この小説は那須きのこ原作「Fate/stay night」シリーズ及びその派生作品「Fate/Grand order」
の二次創作です。
 この作品を読む前に、シリーズ前作「Fate/loneliness -little summoners-」
「Fate/loneliness 2 -survival plans-」
「Fate/loneliness 2.5 -a survival plan-」
「Fate/loneliness 3 Fate Grand order -a little master-」
 を読むことをお勧めします。

 注意:執筆者はFateシリーズにわかです。原作の設定世界観及び雰囲気を壊す可能性があり、尚且つこの作品は作者にとって都合のいい概念、所謂メアリー・スーが登場しました。なんでも許せる方のみの閲覧を推奨します。(尚この物語は2019年に構想された話です)


 原案 からすまそういち

 執筆 からすまそういち

 編集 御今士郎





第1話

 お久しぶりです。藤丸リツカです。

 前回の特異点から二週間が経ちました。

 縁あって豊臣秀吉さんと一寸法師君、明智光秀ことみっちーがカルデアに来ました。

 秀吉さんとみっちーはノッブとは違う世界(汎人類史のサーヴァントじゃない?)の人らしいのでどうなると内心ひやひやしましたが、ぐだぐだ組の人達とも仲良くやっているようです。

 今ではノッブの部屋でみっちーが宴会芸をやらされてそれを秀吉さんとノッブが見てゲラゲラと笑う始末。はて、仲良くなりすぎなんじゃないの?

 私の心配は杞憂に終わりました。とてもよかったです。

 一寸君も童話のサーヴァントということもあってかナーサリー・ライムと仲良くなって、その流れで子供系サーヴァントと交流を深めているようです。

 皆、カルデアに馴染んでくれて嬉しいです。

 私が心配するようなことじゃないのかもしれないけれど、やっぱり嬉しいです。

 

「さて」

 私は日記帳を閉じる。

 昨日の分やっと書けた。もう忘れっぽいな私。

 ――私は日記をつけることにしていた。

 特異点の修復で数日カルデアを留守にすることもあるから空白が多くなりがちだけれど、私は日記を書くよう心掛けていた。

 いつか私もカルデアを去る時が来る。

 その時に惜しむことなくちゃんと別れられるように。

 私は今の自分を綴ることにしたのだ。

 立ち上がって、部屋から出る。

 朝ごはんを食べに行こう。

 

 朝食を乗せたトレイをテーブルに置き、座る。

「いただきます」

 お箸を手に持った時だった。

「ほんと、ここは良い場所だね」

 前に間宮詩が座った。

「今度は何しに来たんですか?」

「英霊に会える機会はそうないからね。拝みに来たのさ」

「エミヤさんとは話せるようになりました?」

「……まあ、頑張ればできなくもないよ」

 まだ緊張して言葉がでないらしい。この前、やっと握手できたと言ってはしゃいでいた。

 他のサーヴァントには平気な顔して話しかけるしなんならサインもねだるのにエミヤさんにはどうも奥手だ。

「サイン、頼んできましょうか?」

「い、いやいや! いいよ! それくらい自分で……自分で……」

 固まってしまった。

 後でエミヤさんに頼んでおこう。彼なら承諾してくれるだろう。

 ……そういえば、カルデア内で英霊からもらった物の管理ってどうなっているんだろう。私は自室や倉庫におけばいいけれど、部外者の人は英霊のサインとか持ち物とかって外に持ち出せるのだろうか。

 ふと、そんなことを考えていると慌てた様子でダヴィンチちゃんが食堂にやってきた。

「リツカちゃんいるかい⁉」

「はい!」

 手を上げる。この様子だと特異点が現れたに違いない。私は朝食を口に流し込み、すぐさま食器を返却口に返してダヴィンチちゃんの元へ向かった。

「明智君も来て!」

「うぃーっス!」

 食堂に居た明智光秀も呼ばれた。彼も一緒に向かう。

「特異点ですね」

 三人でカルデアスに向かいながら話す。

「ああそうだ。先程現れてね。いつもと同じく反応自体は微小なんだけれど異常なことが起きている」

 カルデアスの前へ到達した私達が見たのは、黒く変色した地球だった。

「こ、これは――」

「発生した特異点以外。外の部分がまるごと消失している。人理焼却以来だ。こんな事態は」

「めちゃくちゃ大惨事じゃないですか……」

「でも特異点の反応自体はいつもの微小特異点と変わりない。むしろそれより反応が小さいまである。放っておいても消える可能性があるんだよ」

「でも、もし消えなかったら」

「人理焼却とほぼ同じことが起きると考えてもいいだろう。だからリツカちゃんを呼んだ」

「現地に行って修復ですね」

「いつも理解が早くて助かるよ。場所は太平洋にある一つの島。赤道の近くだね。時代は二千十七年。現代。でも時間に関しては計器がブレブレで、本当にその時代かは分からない。とにかく現代に近い、ということを覚えておけばいいだろう」

「はい」

「おっと、レイシフトするのかい?」

 間宮がひょっこり背後から顔を出した。

「間宮君、そういえばいたんだよね。……君、もしかして今回の特異点に関わっていたりしない?」

「いや、全然。何が何だか」

 間宮は両手を胸まで上げて首を傾げた。

「そう。ならいいんだけど。

 で、リツカちゃん。今回同伴するサーヴァントはこっちで決めてある。

 そこの明智光秀君だ」

「俺っすか」

「みっちーですか。どうしてまた?」

「なんか今回の特異点、外部からの侵入をすごい拒んでいるんだよね。リツカちゃんはレイシフトでねじ込むとして、サーヴァントが同伴できるほどの容量がない。だから、現地に縁のある英霊しか送れないんだ」

「縁? 俺が? 俺、外国旅行なんてしたことないぜ」

「そうなんだ。私も何故縁のあるサーヴァントが君なのか分からない。でも試行上、君だけが一緒にレイシフトできる計算なんだ」

「ふうん、じゃあ仕方ないな」

「みっちーが特異点に行くの初めてだよね」

「おうよ。召喚されて最初の仕事だな。ちゃんとやってやりますよ。背中は俺に任せな」

 みっちーは右手で自分の胸を叩いてみせる。

「ええー、ほんとに?」

「ばっ、裏切ったりしねえよ! そういうのはもうやめたんだ」

「あはは、分かってるって」

「よし、じゃあいってみよう。いつも通り、現地での行動は基本的にリツカちゃんに一任する。頑張っておいで!」

「はい!」

 そして、私は特異点へレイシフトした。

 

 

 

 

 

 

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