Fate/loneliness 4 Fate Grand order -the survival plan-   作:からすまそういち

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第15話

 

 

 続・第六節 過去から、未来へ

 

 

「はは、それでも、それでもだ! それでも尚足りぬ! このロキには――届かぬ!」

 私達は――目を覚ました。

 私達は顔を見合わせる。シャルルは頷いた。

 彼は右手を前に突き出す。

「届かせて見せるさ――Anfang(セット).

 ――告げる」

「な、なにッ⁉」

 そして刻まれる。その甲に、令呪が。

「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 彼のその言葉は力強く、そして子供に語り掛けるかのようにどこか優しかった。

「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ」

 それはとても心地良い響きだった――

 

???   

「召喚に応じ参上した」

 

ヘクトール 

「やれやれ。オジサンの仕事、見せる時がきましたか」

 

レオニダス一世 

「ええ、正念場です。行きますよ」

 

豊臣秀吉  

「はっはっは! 儂が小間使いとはな! これで最後じゃぞ⁉」

 

エレナ・ブラヴァツキー

「よくってよ! 全力を出すわ!」

 

スパルタクス

「我が愛で抱擁してみせよう!」

 

一寸法師  

「愛すべき子供達のため、力を貸しましょう」

 

 そして、

 

日々谷総二郎

「まさか、僕達が英霊として召喚される時が来るなんて、思いもしませんでした」

 

野熊冬至  

「ああ、でも。この並びに立てたんだ。感謝しようぜ。さあ、叛逆の時だ!」

 

神谷裕由  

「うん、行くよトージ!」

 

「彼らは私と共に聖杯戦争を戦った者達です。島に刻んだ召喚陣を起動し私を触媒にこの大地を媒体して今この一瞬だけ、彼らは戦争を生き抜いた英雄として私の記憶から召喚する――」

「な、なんだとッ⁉ こ、こんなことができるわけ――ッ⁉」

「時間ならたっぷりあったんだ。準備しておいたのさ。この瞬間、この時の為だけに」

 シャルルは召喚された皆に言った。

「力を貸してください! ロキを倒すために!」

「「「「「「「「「応ッ‼」」」」」」」」」

 その答えに同調するかのように、ロンギヌスが変形した。

 柄がより長く、皆が掴めるように。

 そして召喚された彼らと私達はロンギヌスを掴み、力を籠めた。

 ロンギヌスがロキへ届くように。

「なっ、そんな馬鹿な! こんな奴らに――」

 槍を受ける炎剣に罅が入る。

「元々、お前は限界だったんだ。私達はそのお前の背を押してやったに過ぎない。もう終わりだよ、ロキ」

「違う! この程度でトリックスターが折れるわけが、このロキが折れるわけねェんだ!」

「お前はトリックスターじゃないよ。その称号は今のお前に相応しくない。この世界に縛られ、空を自由に駆けられなくなったお前を称するならば、ただの舞台役者(プリテンダー)だ。身軽さを失い、捨てないといけない物を捨て切れなくて駄々をこねているだけなんだ」

「俺様が詐欺師(プリテンダー)だとぉ⁉ ふざけるな! そんな名で俺を語るなァ! 俺は! 俺は他の誰でもないトリックスターロキ様だ! そんな俺がお前らを愛してやろうと言っているんだ! 何故それが聞けない!」

「……お前は誰も愛してなどいないよ。お前が愛しているのは自分だけだ。お前は人を愛してはやれない。だから繁栄など求めても不可能だ。そもそもお前に人を愛する心など、ないのだから」

「がっ、分かったようなクチを聞くなニンゲンごときがァあああああ‼」

「さらば優しき嘘つき(プリテンダー)よ。それでもお前は人間を愛していると言ってくれた。今まで守ってくれた。向いてない世界の保護者なんてものを演じてくれた。最高の嘘つきだ」

 炎剣が折れる。

 そして、ロンギヌスは彼に届いた。

「あああああああああああああああ‼」

 ロキの腹に、ロンギヌスは突き刺さった。

 

 

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