Fate/Holy Taker   作:James Baldwin

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 キャラクター募集がまだ採用審査以前の段階なので書くことがありません……。


プロローグ

 □ディアールヘイム

 

 青白い月光が、白亜の建築物が理路整然と並び立つ壮麗な都市を照らす。

 地図に乗らず、文明の力を持ってしても存在を測ることのできない都市、北欧の孤島に人知れず栄えるディアールヘイム(神々の都)

 広さは優に二十平方キロメートルを超え、東には白妙の円形闘技場、西では天を衝かんばかりの塔がそびえ立ち、南に高層建築郡(ビルディング)が犇めく。北に構えるは見事な造形の純白の城。

 ランドポイントとなり得るような物から、家屋、ビルに至るまで建物の何もかもが彫刻のような流麗さを与えられた白の都市。

 昼時は人々が営みを見せる都市も、夜は様相を変えて人一人姿を見せない。その姿は、まるで人だけが街から消えたかのようだった。

 

 そんなディアールヘイムの片隅、芸術品の如き潔白の広場で見合わぬ戦闘音が鳴り響く。

 打ち合って蒼電が迸り、踏み込む衝撃で地面が砕け散る。

 

「ハッハァ!! 愉しいなぁ、狂戦士ィ!」

「■■■■■■■■■ォォォオ!!!!!」

 

 片や、自身の頭ほどの大きさの鐡の篭手を双腕に嵌めた金髪の美しい少女。実力への絶対の自信と闘いへの喜びを孕んだ猛々しい笑みを浮かべて、己の数倍大きな相手へと殴り掛かる。

 片や、身の丈八尺を超える人間離れした容貌の大男。黒い巌と言われても納得できるような筋肉に覆われた狂戦士。

 

 聖杯戦争。極東の島国に端を発する魔術儀式。

 古今東西歴史に名を残した英雄達、彼らの偉業への信仰によって存在する英霊を七騎のサーヴァントとして現代へと顕現させ、それぞれ七人のマスターが彼らを使役して覇を競い争う。

 そうして最後の一人となった者に、遍く全ての願いを等しく叶える権利が与えられる。

 それは書いて字のごとく聖杯を求める戦争だ。

 彼女達はその英雄たちの現し身、サーヴァントに他ならない。

 

 大男、バーサーカーが岩のような剛腕で斧剣を振り回し、少女はそれを難なく篭手で弾いてはお返しとばかりに紫電を纏った()()()()()()を放つ。

 

「■■■■■■■■■ォォオッ!!」

「正気を失っても、己の宝具の防ぎ方くらいは知っているか! 流石だ、大英雄!! ワハハハハ!」

 

 だが、大男は九連続の拳撃全てを防ぎ、理性を失っていながらも本能で以て律儀に全ての攻撃へカウンターを返す。

 しかし少女は驚きもせず、焦りもしない。少女には似つかわしくない笑い声で呵呵大笑しながら、幾度となく拳を振るう。

 

 闘争よ、続け。

 強き者よ、終わってくれるな。

 一種の傲慢さを滲ませて、少女は戦いという美酒に酔う。

 

「ウワハハハ!! なら、こうしようかッ! ―――弾けろ、アスガルドの神雷よ!!」

「■■■■ォオッ……!?」

 

 吠えると同時に一瞬の溜め。その後に、少女が掻き消えた。残るはひび割れた大理石の地面のみ。

 その時、初めて屈強なバーサーカーが揺らいだ。顔面に雷の如く拳がめり込み、弾き飛ばされた巨体が噴水に激突する。

 それを成したのは、少女が保有する魔力放出のスキル。雷の特性を帯びた魔力を放出し、少女は神速でバーサーカー目掛けてかっ飛んだのだ。

 

「まだまだやれるだろう、大英雄!」

「■、■■■■■■ォォォオ!!!」

 

 少女の挑発に、大英雄は立ち上がる。その身体に傷は無く、少女の一撃がまるで効いていないのは明白。

 その身に可視化するような闘気を漲らせ、歴史に名を刻む稀代の大英雄は斧剣を振り払った。

 

 二騎のサーヴァントによる神話の戦いは、未だ終わる気配も無い―――。

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