友人からのお題   作:紅霧竜

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暖かい橙

その日を私は忘れることはけしてないだろう

目の前で飛び上がる球体

空で炸裂し消えて行く

どこを見ても一面に広がる

それは一種のホタルのようだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はいつまでもこのときが続くと思っていた

私の住む国は「どこからも狙われない」と皆が思っていた

 

 

 

 

しかしそれは妄想であった

 

対空砲火をすり抜け

電磁障壁を物ともせず

空中から降り注ぐ円柱の物体

 

地面に着く前に爆発し大量の鉄球が放たれる

それは容易くコンクリートを穿ち

あらゆる建物に致命的なダメージを与え

柔らかいものは等しく貫通していた

 

・・・

 

 

にげろ!!ーーどこかで叫ぶ声がする

アハハ・・・アハハハハハハハ!!ー狂った笑い声が聞こえる

ここは安全なんでしょ!?何で襲われてるのよ!!ーぶつけようのない怒りの声が聞こえる

あ・・・ああぁ…ー小さな最後の声が聞こえる

ザザ…目標ハスベテノウゴク物体及ビ生物…繰リ返スー上空から命令を下す声が聞こえる

 

 

これこそ私が望んだ始まりだ!

ソシテキテホシクナイハジマリヨ

 

 

さあ轟け!逃げ惑え!!我が願いのために!

シズカニ…ユウカンニ…ワタシトトモニ

 

 

今こそ我が生涯の研究が実を結ぶ!

コウキュウノヘイワトミチヲツムガン

 

 

 

 

 

 

小さな光は空へと飛び上がる

そしてそのまま空中で爆発

衝撃波と共に高温の見えない壁が迫り来る

それだけではない炸裂した地点は空気がなくなり

空間を埋めようと空気が流れ込む

 

しかし男はそれだけで終わらせなかった

地面に打ち込まれた太く長い柱

そこへ柱が沈まんとするほどの衝撃を加える

 

大地はヒビが入りゆっくりと隆起する

太い柱は起動のための鍵

その全貌が明らかになるとそこにいた全てに恐怖が走る現れたのは何の変哲もない球体しかしその周りにいたあらゆる生物は球体の下敷きとなっていた

 

そこからは言うまでもない

空は熱と鉄が降り注ぎ

大地は全てを潰す球体が走り

地下はあらゆる殺戮機械が

 

男を笑ったものは今その命を失い

男に協力したものは殺人者の仲間となり

男を信じたものはその命を守った

 

 

空は爆発と煙により橙に染まるもすぐにかきけされ

大地は落下物の衝撃で深くえぐられ

地下はその衝撃による空気の壁によって押し潰され

 

青い空は赤くより橙に染まり

緑の大地は赤くそして黒く染まり

あらゆる命は失われ

あらゆる建造物は破壊され

 

 

そして町の中心に来た球体はその表面を青白い光が走り

すさまじい熱と衝撃波を発生させた

 

大きな町は一瞬にして飲み込まれ

そこにいたすべてのものたちが等しく無に還され

それが二度三度と繰り返された

 

 

 

後にそれは語られた

 

 

 

「彼方の光は暖かく、そしてそれはすべてを飲み込んで消えた」と・・・

 

 

 

 

 

 

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