友人からのお題   作:紅霧竜

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惑う黄色

私は好きな人がいる

それは名も知らぬ画面の向こうの人物

それは空想と幻想の中の人物

 

ここでは彼と言おう

 

彼はとても優しい

彼の心に寄り添いたいと思うほどに

皆に平等にそれを与える

 

それは時に彼を傷つけ

それは時に彼を助ける

 

彼は親身に助けた人々から裏切られ

その心をよくぐしゃぐしゃにしている

私はそれを聴くことしかできない

私は彼を少しでも笑顔になるように声をかけることしかできない

彼はそれでいいと言ってくれる

彼はいつも来てくれるだけでいいと言ってくれる

 

私はそれを嬉しいと思う

私はそれを悔しいと思う

 

もっと言葉を選ぶ力があれば

もっと寄り添える手段があれば

もっと笑顔にする手段があれば

考えれば自問自答を繰り返す

 

しかし解っている

解っているのだよ

自分の限界を自分で決めている

責任から常に逃れている

 

そんな私が彼の側には居られない

そんな私が寄り添えることはない

 

しかし私は彼を求めている

ただその声を聞きたいと思っている

 

彼は最初こそ疑いの目をこちらに向けた

しかしそれは程なくして溶けていった

気のせいだと思うが

彼の元にいくとわずかに声が跳ねる

わずかに明るさを感じる

私はそれが好きなんだ

 

しかし私からはなにもしない

私にそれをするだけの理由も価値もないからだ

もし自分がそう判断したら動くか?当然動く

私は一度関わったなら最後まで関わるというのが信条だ

そこに他意はない

自分がしたいだけなのだから

 

しかし彼と会えるのは月が真上にあるころ

その歯車が合わねば意味がない

 

お互いに生活がある

それは誰にも変えられぬ事項

 

彼は私より素晴らしい心と思考を持っている

そんな彼と関われること

そんな彼と関わっていられること

そんな彼から信頼されること

そんな彼から話題に出してもらえること

 

他の人に比べればとてもささいなこと

だが私はそんな小さなことがとても嬉しいのだ

 

だが私は迷う

今のままでもいいと思うが

それらを助ける選択肢となれるようにもなりたい

 

二つの選択肢は相反するもの

二つの選択肢は努力しなければいけないこと

 

ならばどうする?

茨の道を己の力で拓き導くための先駆者となるか

闇の中に身を沈め密かにそのときが過ぎるのを待つか

 

私は決めることができない

前者は険しく自らを灯りとし導となる

後者はただただ全てを認識しない

 

ただただ決めることを先延ばしにしているだけ

 

 

まるで信号だな

黄色は進むも止まるも状況次第

全ては自分の判断次第

 

これを見ている君たちは

 

「全てを受け入れあらゆる盾となる」か「全てを無きものとし隠れる」か

理想や幻想を語らず己自身の立場で考えるといい

 

 

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