デウス・ウルト! 俺がそれを望んでいる!   作:Unknown

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ずっと頭の中で考えていた。最初ははいふりとの絡みとかを想像してたけどアズレンのアニメ見終わったから作った。何時かクロスさせたい


第一話「神の降臨」

 霧の艦隊。突如霧と共に現れたそれらは瞬く間に人類の敵と化した。人類が持つ化学力を超える超兵器を積んだそれらは第二次世界大戦時の艦艇に酷似しているもののそのスペックはけた違いだった。人類は呆気なく制海権と制空権を奪われた。海は人類のものではなくなったのである。

 無論、その状況を良しとしている人類ではない。直ぐに艦隊が編成され反攻作戦が開始された。が、それらすべてを尽く惨敗で終わった。クラインフィールドと呼ばれるバリアを展開した霧の前に人類は傷一つつける事が出来なかったのだ。そして最後の大海戦で人類は完全に敗北し海を取り戻す事は出来なくなった。

 以来7年、霧により海路を封じられ物流が滞った人類は少しずつ疲弊し滅亡へと近づいて行った。幸いなのは霧が展開するのは海上のみであり陸には沿岸部を除き攻撃を受ける事は無かったという事だ。もし沿岸部のみならず内陸部にまで攻撃を受けていれば人類は滅亡一歩手前まで来ていただろう。

 もはや人類に打つ手はない。そんな状況だがそれでもあきらめないのが人類だ。日本では健在かどうかも分からないアメリカに向けて自国が開発した最新兵器のデータを乗せたロケットを打ち上げるなどの手を打っていた。

 そんな状況にて、とある霧の船が発見された。モデルと思われる艦が存在せずそれでいて400メートル近い巨大な船はまるで人類も霧も興味ないかのように我が道を進んでいた。時には人類を、時には霧を攻撃するその様は我が道を行くかの様で人類には恐れられ霧には警戒された。

 後に蒼き鋼と呼ばれる霧の船を操る千早群像が接触に成功し自らを“デウス()”と名乗った事で人類はその艦の詳細を知る事が出来たが同時にその者の性格から霧とは別の脅威として認識されるようになった。

 これはそんな霧の船にして神と名乗り全てに縛られずに我が道を行くデウス級艦4隻の物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 霧の東洋方面巡行艦隊に所属する駆逐艦アヤナミは不幸と言えた。霧の艦隊が人類を攻撃する理由たるアドミラリティ・コードに従い今日も人類から海を奪っていたのだが突如として攻撃を受けたのである。

 アヤナミの近くには同じく駆逐艦と軽巡洋艦がいたがたった一発で半数が撃沈され続く二射目でアヤナミともう一隻を残して沈められた。いきなりの奇襲に驚くもすぐに周囲の探索を行えば“それ”はいた。何故気付かなかったのか不思議なくらいの巨大な船。総旗艦を務める超戦艦すらも小さいと感じさせるその巨体にはそれにふさわしい兵装がズラリと並んでおりその内のいくつかが自らの艦艇に向けられていた。

 やられる! そう思ったアヤナミがクラインフィールドを展開すると同時に放たれるビーム。間一髪でクラインフィールドの展開が早くその攻撃はバリアに阻まれた。しかし、それを待っていたとばかりに攻撃が続く。先程までの一発一発を発射するのとは違う全砲門による一斉射撃に加えて、雨の如きミサイルの攻撃。海中からもミサイルや魚雷が艦底を震わせる。

 全方向から攻撃を受けるが未だクラインフィールドは臨界点、展開不能なほどのダメージを蓄積させるには至っていない。駆逐艦は霧の艦隊の中では最も弱い。相手はどう見ても戦艦を超える化け物。本来なら数発耐える事が精一杯のはずなのに既に10分は砲火の嵐を受けている。

 これが何を意味するのか、アヤナミは理解できている。遊ばれているのだ。猫がネズミをいたぶるように、無垢な子供が列を作るアリを潰すように、目の前の船はアヤナミを相手に遊んでいるのである。

 それを理解した時、アヤナミは初めて感情を手にする事が出来た。しかし、それが怒りかと問われれば否である。アヤナミが手にした感情は“恐怖”である。霧の艦隊以外で自らを害する事など出来なず、誕生からこれまでにこれほどの一方的な状況に出会った事は無かった。故にアヤナミは恐怖を覚えてしまったのだ。クラインフィールドが破られて全ての攻撃が艦艇を破壊するのではないか? 今にも高い火力の攻撃が来るのではないか? アヤナミは初めて死への恐怖と同時に自分をここまでする相手への恐怖を覚えたのだ。

 しかし、本来ならここで終わる筈だったがアヤナミの不幸はここで一度途切れる事になった。アヤナミの危機を察知して救援が駆け付けたのである。旧大日本帝国の艦艇の姿を模した仲間たちは同じ艦隊に所属する者達であった。

 戦艦フソウを筆頭に重巡洋艦5、軽巡洋艦10、駆逐艦多数で形成されたその艦隊は人類相手でも脅威と言える編成だった。しかし、そんなものはこの化け物には通用しなかった。

 霧の艦隊の出現にその艦は標的を変えた。しかし、アヤナミが逃げられないようにするためか、その艦は一発だけ実弾の砲撃を行った。それはまだ6割近く残っていたアヤナミのクラインフィールドを易々と貫きスクリュー付近にて爆発を起こし速力を奪い去った。

 沈む事は無かったが逃げる事も戦う事も出来なくなったアヤナミの横を通り過ぎ、彼方から近づいてきた霧の艦隊に向かって行く。そこで、アヤナミは目の前の艦の上部に人、メンタルモデルがいるのを発見した。人類を理解する為に同じ人間の形を模しているがその全てが女性だった。しかし、目の前の艦には()が乗っていた。男はアヤナミに視線を向けるとにやりと笑い何かを呟いた。この程度の距離など遠いうちに入らないアヤナミはその言葉をしっかりと聞き取っていた。

 

「デウス・ウルト。()はそれを望んでいる」

 




一時間後に第二話を投稿します
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