愛する恋人を救うには   作:アッシュクフォルダー

13 / 22
第十三話 詩音と奏 まふゆのママに出会う

詩音と奏は、まふゆの母親に会うため、

指定された時間で、その場所に訪れていた。

 

宮益坂のある場所。

待ち合わせ、10分前の事だった。

 

「ここ?」

 

「うん」

 

「待ち合わせ場所は、この辺りだよね…?」

 

「今日はちゃんと、話さないといけない」

 

「うん、わかってる」

 

奏は、いつもより、険しく、

そして、何かを思う表情をしていた。

 

「だから、わたしは…」

 

奏は詩音に、ありったけのことを話した。

 

「わかった。僕も協力する。

まふゆちゃんのためだから」

 

「ありがとう。詩音くん」

 

しばらくすると…

 

「この人だ」

 

「この人が…」

 

「あぁ」

 

「もしかして、Kさんかしら?

それに、詩音くんまで」

 

と、まふゆの母が、話しかけてきた。

 

「あ…はい。宵崎奏です。

えっと、まふゆさんには、

いつも、お世話にいます。

今日は、よろしくお願いします」

 

「ふふ、まふゆの母です。

よろしくね、宵崎さん。

それに、詩音くん。久しぶりね」

 

「お久しぶりです」

 

「この間は、ごめんなさい。

チャットで文章を書くのは、慣れていなくて、

冷たい印象を与えてしまったかもしれないわ」

 

「いえ、そんな、わたしも、チャットは、

あまり、得意じゃなくて…」

 

「それより、宵崎さんは、まふゆの名前を、

知っているのね」

 

「はい、何度か会って話をしていて、

後、詩音さんからも、まふゆさんのことを、

よく、聞いています」

 

「あら、そうだったの。

それじゃあ、今日は、色々な、話が出来そうね。

ゆっくり、座れる、場所を探しましょう」

 

「はい」

 

「は、はい…」

 

 

ホテル内のカフェにて…

 

 

「ふふ、そんなに緊張しなくても、大丈夫よ。

ここは、信頼できる店だから」

 

(奏ちゃん、僕がついている)

 

(うん、ありがとう、詩音くん)

 

と、詩音と奏は心で通じ合っていた模様。

 

「でも、私も最初、来た時、緊張したわ。

とっても、豪華で、何から何まで、

立派な場所ですもの。

だけど、大丈夫よ。すぐに慣れるから」

 

「そ、そうなんでしょうか…」

 

(どうしよう…詩音くん)

 

(大丈夫、僕がついている、落ち着いて話そう)

 

(うん)

 

「のんびり、くつろいで、ちょうだい。

まふゆのお祝い事は、いつも、このホテルに来るの。

家族みんなの特別な場所よ」

 

「…」

 

「…」

 

「あぁ、ごめんなさいね。

まふゆの友達に、会うのが楽しみで、

つい、喋りすぎちゃったわ。

ええと、ケーキセットでいいかしら?

それを、3人分。

ここの、ケーキは、すっごく、美味しいのよ。

ぜひ、食べてちょうだいね」

 

「あ、はい…ありがとうございます」

 

「それで、何だけど…宵崎さんは、

いつ頃から、まふゆと、お友達になったの?」

 

「いつから…えっと…大体、2年位前です」

 

「そう…普段、まふゆは、どんなことをしている?」

 

「音楽サークルで、一緒に曲を作っています。

まふゆさんには、作詞を担当してもらって…」

 

「詩音くんは?」

 

「僕は…その、補助的な役割ですね…」

 

「あぁ、あれね、悪いとは思っていたけど、

少しだけ、見させてもらったわ。

とても、素敵だったわ」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

「ふふ、私も、よくクラシックを聴いたりするけど、

自分で、作る、という発想は無かったから、

まふゆが、音楽やっているって、知った時は、驚いたわ。

あぁいう、曲を作る時、結構大変じゃない?」

 

「あ、いえ…そこまでじゃないですけど…

インスピレーションが無い時は、

詩音くんに、手伝ってもらったりしています。

まふゆさんに、いつも、助けてもらっています」

 

「そうなのね。

ふふ、まふゆが活躍しているようで、嬉しいわ。

でも、そろそろ、来年、大学受験で忙しくなるんじゃない?

まふゆから、聞いたけど、同い年の子達で、

集まっているんでしょう?

宵崎さんも、勉強と音楽を両立させるのは、

大変じゃないかしら?」

 

(空気が変わった…)

 

(恐ろしいのは、ここから)

 

一体どうなる!?

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。