愛する恋人を救うには   作:アッシュクフォルダー

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第二十話 まふゆは甘えたい

まふゆは奏の家に家出をして、大変な状態になっていた。

吉川詩音は、朝比奈まふゆと宵崎奏の力になりたいと思うばかりだった。

 

そんな時、誰もいないセカイにて。

 

ニーゴのレンが、詩音に語り掛ける。

 

「まふゆちゃん…すごく苦しそうな顔だった」

 

「まふゆちゃん。辛そうな表情ばかりだった」

 

後から、ニーゴのミクも現れた。

 

「まふゆを助けて」

 

「うん。わかった」

 

「まふゆちゃん、奏ちゃんの家にいるみたいだね」

 

「うん。今は家出している状態だ」

 

「まふゆ…奏でと一緒に居て、楽しそうだった?」

 

「…今は、そっとしておいた方が良い」

 

「…」

 

「…」

 

「詩音は、どうしたいの?」

 

「僕はまふゆちゃんの力になりたい。

でも、何をどうしたらいいのか、僕にもわからない…」

 

「寄り添うのは、どうかしら?」

 

と、ニーゴのルカが詩音に語り掛ける。

 

「えっ?」

 

「そんなに、まふゆのことが、心配なら、

まふゆのことを、かまってあげたら?」

 

「言い方!言い方!」

 

と、吉川詩音がツッコむ。

 

「…それも、大事だと思う。

うん。ありがとう、みんな」

 

後日、宵崎家にて。

 

詩音が尋ねた。

 

「まふゆちゃん。大丈夫?

その…えっと…」

 

(ダメだ!何て言えばいいのか…)

 

「詩音くんがいてくれたら、私は幸せだから」

 

「えっ?」

 

「奏も詩音くんも、私のこと、愛してくれているから、

お母さんよりもずっと…ずっと、わかってくれているから」

 

「…!」

 

まふゆは母からの愛情を一切受けずに育ってた為か、

奏と詩音に、甘えようとしていた。

 

「お願い…私から、離れないでね」

 

「僕はどんな時でも、まふゆちゃんの傍にいるよ」

 

と、まふゆの手を優しく握りしめる、詩音。

 

「ありがとう…詩音くん…

私、高校卒業したら、奏と詩音くんと三人で暮らしたい…」

 

「ぼ、僕と?」

 

「詩音くんなら、私を守ってくれるし、

助けてくれる…とっても、頼れるから」

 

「僕は、まふゆちゃんのために、

そのことをしただけだ」

 

「…これからも、支えてくれる?」

 

「もちろんだ」

 

すると、望月穂波が、訪ねてきた。

 

「あっ、朝比奈さんに…この人は?」

 

「私の想い人」

 

「えっと…それってことですか?」

 

「恋人」

 

「恋人だったんですね…・」

 

「はじめまして、吉川詩音です。

まふゆちゃんがお世話になっています」

 

と、詩音がお辞儀をした。

 

「はじめまして。望月穂波です。

宵崎さんの家に家事代行サービスをやっていて…」

 

「そうでしたか。よろしく」

 

「よろしくお願いします。吉川さん」

 

「じゃあ、僕は、そろそろ帰るね」

 

「うん。また明日、来てね。約束」

 

「うん。約束」

 

と、詩音は穂波に挨拶した後、宵崎家から出るのだった。

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