愛する恋人を救うには   作:アッシュクフォルダー

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第二十一話 願い

吉川詩音は、朝比奈まふゆの父親に出会っていた。

 

「急に呼び出して、本当にごめんなさい。

許して欲しい」

 

「いえいえ、僕は大丈夫です」

 

「まふゆが、宵崎さんのところで生活して、

一か月程経つけど、詩音さんの方も、

助けてくれるから、私としては助かっています」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

「どうか、まふゆを助けてください。

多くの人の協力が必要です」

 

「わかりました」

 

「まふゆに、嫌なことがって、医者になりたくない。

看護師になりたいという気持ちを踏みにじられた事を知らずに、

本当に申し訳ないと思っている。

私も、まふゆとずっといて、一切気づかずにいた、

私の落ち度も問題の一つです」

 

と、まふゆの父は娘の本当の気持ちに気が付かず、後悔をしていた。

 

「そんなことは無いです。

お父さんも、娘さんの気持ちを改めて理解してくれたら、

僕としても、まふゆちゃんとしても、嬉しいと思います」

 

「ありがとうございます」

 

 

後日。詩音は瑞希に出会った。

 

「まふゆ。奏とちゃんとしているかな?」

 

「うん。奏ちゃんなら、大丈夫だよ」

 

「まふゆは看護師になりたかったみたいだけど、

詩音くんは、何か知ってる?」

 

「そうだな…」

 

と、瑞希に対して、まふゆの過去を、

詩音が少し言及した。

 

「そんなことがあったんだ…

医学の勉強をしていくうちに、看護師になりたいと…」

 

「まふゆちゃん。僕に対して、そういう風に、

言っていたからね」

 

「まふゆも、幸せになってくれたらいいな」

 

「僕も、まふゆちゃんの幸せを願って、祈る。それだけだ」

 

「そっか」

 

「うん」

 

 

その後、絵名にも会った。

 

「まふゆって、どうして看護師になりたいんだろう…?」

 

「医学の勉強をしていくうちに、そうなったって、

よく聞いてはいるけど…」

 

「そっかーでも、アイツはアイツで、

勉強が出来て、ムカつく。

でも、消えるなんて許さないんだから。

後、詩音くんって、何になりたいの?」

 

「僕のなりたいのか…」

 

吉川詩音自体、これといって、なりたい自分と言うのも、

何も見つかっていないのが現状。

 

ただただ、ひたすら、勉強する毎日を送っており、

暇さえあれば、勉強するような青年だった。

 

親から、(勉強しなさい)言われたことは一度も無いのだ。

逆に(勉強しすぎ)とは言わたことが何度もあったが。

 

「僕のなりたい僕か…まふゆちゃんを支える事?」

 

「何か、ポカンとしている」

 

「ごめん。今、思い浮かべれなくて…」

 

 

吉川詩音は、自分の家に帰った。

 

(まふゆちゃんが救われる未来が訪れますように…)

 

そんなことが脳裏に思い浮かべることが、

多々あるようになった。

 

朝比奈まふゆが救われる未来は、きっと訪れる。そう信じて。

今できる事をやるしかないと考え込んでいた。

 

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