愛する恋人を救うには   作:アッシュクフォルダー

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第二十二話 奏とお買い物

吉川詩音と宵崎奏は一緒にお出かけしていた。

 

「奏ちゃんの方から、誘うなんて珍しいね」

 

「今度、まふゆと一緒にお出かけする事になって。

トータルコーディネート、お願い」

 

「僕に出来るかな…?」

 

「できるよ」

 

「わかった。精一杯頑張るよ」

 

と、詩音が気合を入れていた。

 

「まふゆちゃんに会いに行かないとね…」

 

と、詩音自身は、まふゆに会う事に集中していた。

 

「うん。私と一緒にいる時はね…」

 

と、奏がまふゆの状態を詩音に話していくうちに、

お目当ての服屋さんに辿り着いた。

 

「ここ」

 

「ここだね」

 

「緊張するけど…詩音くん。先に入って」

 

「わかった」

 

と、僕が先頭に立って、奏が僕の腕を掴んで、

そのまま、入店した。

 

「服屋さんって、普段、行かないからな…」

 

「ここの洋服店は、奏ちゃんに似合いそうな服が多いね」

 

「瑞希と絵名が厳選してくれたみたいだから…

この店を選んでくれたんだ」

 

「瑞希ちゃんと絵名ちゃんは、オシャレにうるさいからね…

どうしようかな…」

 

宵崎奏ちゃんにどの服を着させようかで、

本人に何度も、アレコレと勧めるが、

本人は、何でも良いと言ってきて、

何も決まりそうになかった。

 

詩音は悩みながらも、まふゆとのデートを思い出しながら、

奏をコーディネートした。

 

「こ、これでどうかな…?」

 

「うん。ありがとう。詩音くんって、

センスいいし、オシャレだと思う」

 

このトータルコーディネートを、詩音の貯金で買うのだった。

 

「まふゆちゃんと、どこかに行くんだね」

 

「うん。気分転換に、お出かけする事になって…

詩音くんも行く?まふゆも喜ぶと思うから」

 

「僕も?うん。もちろんだよ。一緒に行こうね」

 

通行人が奏の美しさに、ウットリしていた。

 

「人の目が、私に向いている…」

 

「えっ!?」

 

「注目されているのかな…?は、恥ずかしい…!」

 

と、奏が詩音の背中に隠れながら、歩いていた。

 

「歩きにくいけど…このままで、大丈夫だから」

 

「ありがとう。詩音くん」

 

宵崎家にて

 

「まふゆちゃん!」

 

「詩音くん。それに奏も、おでかけ行っていたんだね」

 

「うん。詩音くんが、トータルコーディネートしてくれた」

 

「奏。綺麗。現実に存在するお姫様みたい」

 

と、まふゆが声のトーンを上げずに、

真顔でそう奏の前で言いだす。

 

「そ、そうかな?」

 

「詩音くんの才能を感じる」

 

「そ、そうかな…?」

 

「今度、三人でお出かけしたいね」

 

「うん。私も詩音くんと奏と三人で、どこか行きたい」

 

「でも、どこに行こうかな…?」

 

「遠出は疲れるから」

 

「まぁ…それもそうだね…」

 

と、三人でお出かけを考えていた。

もちろん、近場である。

 

 

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