気が付くと、元の場所に戻った。
何だったんだと感じていた。
そして、宵崎奏という、女の子に出会った。
後日、詩音はまふゆに、
奏の事と、誰もいないセカイの事について、
話すのだった。
「と、いうことがあったんだ…」
「奏に会って、どう思った?」
「どう…って、うーん、まぁ…
いきなりそう言われても…初対面の人だから、
これから、何かと、関りがあるのかな?
って、思うくらいだよ…
でも、奏ちゃんは、放っては置けない。
深刻そうな顔をしていたからな…
僕も、彼女の力になりたい」
「そうなんだね、詩音くんって、お人好しだね」
「う、うん…そう言われると、
まぁ…自覚はあると思う」
「これ…奏の連絡先」
「あ、ありがとう…」
と、まふゆは、詩音に奏の連絡先と、
メルアドが書かれた用紙を渡した。
「奏にも伝えてあるから、詩音くんの連絡先」
「うん、わかった、僕も、彼女の力になりたい」
(いきなり、連絡先渡されても…)
と、詩音は戸惑っていた。
まふゆに渡された、奏の連絡先を、
持っていた、メモ帳に、挟んで、
まふゆと別れた。
その後、家に帰り、
23時半頃になり、就寝しようとするが、
詩音は、悩んでいた、
まふゆには、何らかの悩みを持っているのでは?
と、推測するようになった。
(まふゆちゃん…何だか、
少し前から、様子がおかしい気がする…
彼女に一体何があったんだ?)
吉川詩音は、宵崎奏の存在も、気になっていた。
詩音は、まふゆに手渡された、奏の連絡先を、
スマートフォンに登録した。
これで、電話やメールが出来るけど、
と、言っても、何から話せばいいのか、全くわからなかった。
スマートフォンで、メールを通じて、奏と連絡をした。
(こんばんは、宵崎奏さん、吉川詩音です。
これから、よろしくお願いします)
(よろしくお願いします。詩音さんに聞きたいことがあるけど…
まふゆの事、何か知っている?)
(うーん…小学生の頃から、ずっと一緒にいたけど、
彼女は、ずっと、医者より、看護師になりたいって、
言っているんだ。
僕も、まふゆちゃんが、なりたい職業に就いてほしいって、
願っているから、
看護師を目指している、まふゆちゃんを、応援しているんだ)
(そうだったんだ…他には?)
(まふゆちゃんは、幼稚園や小学校の時から、人気者で、
お遊戯会や、学芸会でも、いつも、主役を取っていたんだ、
でも、まふゆちゃんのお母さんが、
衣装が気に入らないからという理由で、
まふゆちゃんのお母さんが、衣装を作り直した事があるんだって)
(他には?どうやって、その…まふゆと、どうやって出会ったとか?)
(僕がまふゆちゃんに出会ったのは、幼稚園の頃、
まぁ、言ってみれば、幼馴染みたいな関係で、
お互いの母親が、友達で、
それから、僕は、まふゆちゃんに出会ったんだ、
同じ幼稚園と小学校に通っていてね、
中学からは、別々になったけど、
そこから、本格的に、幼馴染から、恋人になったんだ)
(うん、色々とありがとう、
まふゆの事が、少しだけ、わかった気がする…)
(僕の方こそ、ありがとう)
(じゃあ、おやすみ)
(おやすみなさい)
奏と連絡を取り合った後、
詩音は、しばらく、考え込むのだった…
(まふゆちゃん…ずっとこんな調子だ…
どうにかしたいけど…上手くいかない…)
と、詩音が思い悩む日々は、長年続いていた。