まふゆに問いかける、奏
「そういえば…OWNの曲、全部聴いたよ」
「そう…」
「やっぱり、全部、まふゆがいた、
まふゆの音がしたよ」
「そっか、今度、教えてくれる?」
「え?」
「私の音って、どんな音か」
すると、ニーゴミクが…
「よかった、これで、本当の想いが見つけられそうだね、
これで、やっと、一緒に歌が歌えるね」
「え?」
「本当の想いから、歌が生まれる。
ほら…」
(何か聴こえる…!)
「この歌が私の想い…?
でも、私はまだ、何も見つけられていないのに…」
「ううん、まふゆは見つけられたんだよ。
セカイが…そして、歌がここにあるのが、その証拠」
「ここに…私の想いが…?」
「うん、だから、一緒に歌おう」
「ミク」
「?」
「ありがとう」
「さぁ、みんなで、歌おう」
「え?みんなで?」
「本当の想いは、奏に詩音、絵名に瑞希が
いなければ、見つけることが出来なかった。
5人には、感謝しないとね」
「そうだね、絵名ちゃんや瑞希ちゃんにも、
後で、お礼を言わないとね」
と、詩音が言った。
「さぁ、歌おう、まふゆ、詩音」
「うん」
(そうか、私、見つけて欲しかったんだね、ミク)
後日、奏、まふゆ、詩音、絵名、瑞希の五人で、
ファミレスへと向かった。
そして、詩音は、絵名と瑞希に、
一件の出来事を伝えるのだった。
「と、言う事があったんだ」
「へぇ~まふゆ、何とか、見つけられたんだね」
「まぁ、よかったじゃん。
それにしても、リアルで五人で会うのは、
初めてだよね?」
「まぁ、セカイで会ったのは、
少しビックリしたけどね」
「うん、何だか不思議な気分だよ」
「瑞希は私の写真、見たことあるでしょ?」
「まぁ、そうだけど、
本物と会うと、印象が違うっていうか…」
「どう違うの?」
「そーだね、フィルターかけているな~って!」
「それじゃあ、自己紹介タイム!
行ってみよう!ボクは暁山瑞希!
瑞希って、呼んでね!
はい、次は絵名!」
「はいはい、東雲絵名、
何だか、改まっていると、変な感じ…」
「じゃあ、次は…詩音くんかな?」
「僕は吉川詩音、よろしくね」
「じゃあ、次は…」
「宵崎奏」
「朝比奈まふゆ」
「これからも、よろしく、まふゆ」
「迷惑かけて、みんな、ごめん」
「本当に悪いって思っているの?」
と、絵名が言い出す。
「どうなのかな…自分でも、よくわからなくて…」
「何それ?散々、色々な目に遭ったから、
もう少し、反省してよね?」
「あーはいはい!もう、そろそろ、注文しよう!
ボクも、お腹ペコペコ~!
ほら、みんなは、何する?」
「チーズケーキとアイスティー」
「僕は…ココアとカプチーノかな?」
「飲み物…好きなんだね…」
「まぁ…そうだね…」
「じゃあ、フライドポテトを五人分頼むね!」
「わかった」
こうして、五人で、食事を楽しむのだった。