愛する恋人を救うには   作:アッシュクフォルダー

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第八話 悔やむミライを変えたい

まふゆに問いかける、奏

 

「そういえば…OWNの曲、全部聴いたよ」

 

「そう…」

 

「やっぱり、全部、まふゆがいた、

まふゆの音がしたよ」

 

「そっか、今度、教えてくれる?」

 

「え?」

 

「私の音って、どんな音か」

 

 

すると、ニーゴミクが…

 

「よかった、これで、本当の想いが見つけられそうだね、

これで、やっと、一緒に歌が歌えるね」

 

「え?」

 

「本当の想いから、歌が生まれる。

ほら…」

 

(何か聴こえる…!)

 

「この歌が私の想い…?

でも、私はまだ、何も見つけられていないのに…」

 

「ううん、まふゆは見つけられたんだよ。

セカイが…そして、歌がここにあるのが、その証拠」

 

「ここに…私の想いが…?」

 

「うん、だから、一緒に歌おう」

 

「ミク」

 

「?」

 

「ありがとう」

 

「さぁ、みんなで、歌おう」

 

「え?みんなで?」

 

「本当の想いは、奏に詩音、絵名に瑞希が

いなければ、見つけることが出来なかった。

5人には、感謝しないとね」

 

「そうだね、絵名ちゃんや瑞希ちゃんにも、

後で、お礼を言わないとね」

 

と、詩音が言った。

 

「さぁ、歌おう、まふゆ、詩音」

 

「うん」

 

 

(そうか、私、見つけて欲しかったんだね、ミク)

 

 

後日、奏、まふゆ、詩音、絵名、瑞希の五人で、

ファミレスへと向かった。

 

そして、詩音は、絵名と瑞希に、

一件の出来事を伝えるのだった。

 

「と、言う事があったんだ」

 

「へぇ~まふゆ、何とか、見つけられたんだね」

 

「まぁ、よかったじゃん。

それにしても、リアルで五人で会うのは、

初めてだよね?」

 

「まぁ、セカイで会ったのは、

少しビックリしたけどね」

 

「うん、何だか不思議な気分だよ」

 

「瑞希は私の写真、見たことあるでしょ?」

 

「まぁ、そうだけど、

本物と会うと、印象が違うっていうか…」

 

「どう違うの?」

 

「そーだね、フィルターかけているな~って!」

 

「それじゃあ、自己紹介タイム!

行ってみよう!ボクは暁山瑞希!

瑞希って、呼んでね!

はい、次は絵名!」

 

「はいはい、東雲絵名、

何だか、改まっていると、変な感じ…」

 

「じゃあ、次は…詩音くんかな?」

 

「僕は吉川詩音、よろしくね」

 

「じゃあ、次は…」

 

「宵崎奏」

 

「朝比奈まふゆ」

 

「これからも、よろしく、まふゆ」

 

「迷惑かけて、みんな、ごめん」

 

「本当に悪いって思っているの?」

 

と、絵名が言い出す。

 

「どうなのかな…自分でも、よくわからなくて…」

 

「何それ?散々、色々な目に遭ったから、

もう少し、反省してよね?」

 

「あーはいはい!もう、そろそろ、注文しよう!

ボクも、お腹ペコペコ~!

ほら、みんなは、何する?」

 

「チーズケーキとアイスティー」

 

「僕は…ココアとカプチーノかな?」

 

「飲み物…好きなんだね…」

 

「まぁ…そうだね…」

 

「じゃあ、フライドポテトを五人分頼むね!」

 

「わかった」

 

こうして、五人で、食事を楽しむのだった。

 


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