((((;゜Д゜))) Pocket Monster Golden memorise 作:皆笠
ポケモン オリジナルストーリー 14
「ついでだ、草むらを多く通るようにしよう」
ゴールドは草むらに入る前に言った。
「へ?何で?」
エメラルドはお気に入りの緑のバンダナを頭に巻きながら聞いた。
「手持ちを早く強くしたいだろ?」
ゴールドは言いつつボールからキモリを出した。
「最初からポケモンを出した状態なら野生にすぐに対応出来るから、エメラルドも一匹出しとけ」
「あ、うんっ」
エメラルドは腰にあるボールを良く見ずに選び投げた。
「ピッチュゥ」
ボールから出てきたのはピチュー。
「さて、行こうか」
「うん」
二人は次々と現れてくる野生のポケモンやポケモントレーナー等を倒しつつ、草むらを進んで行った。
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のんびりと草むらを進んでいると、二人は次第に開けた場所へと辿り着いた。
「あちゃー、コトキタウンに着いちゃったか」
ゴールドは頭を掻きつつ言う。
「えっと、隣町?」
エメラルドはピチューの頭を撫でつつ聞く。
「うん、確か町の名前の由来は“何かが始まる町”だったっけ?」
「ふーん、物知りなんだね」
「いや、タウンマップに書いてあったのを覚えてただけだよ」
ゴールドはジョウト地方からホウエン地方までの間に暇潰しとして何度も読んでいた。
それ故に記憶していたのだった。
そこへ青いエプロンを着た一人の男が近付いてきた。
「俺、フレンドリィショップの店員!」
その男は求めてもいないのに、勝手に自己紹介を始めた。
「君達、ちょっとついてきて」
店員は強引に二人の腕を掴み、引っ張っていく。
「ここがフレンドリィショップ。青い屋根が目印なのさ。ポケモンを捕まえるボールとか色んなグッズを売ってるよ」
店員はそこで話すのを止め、エプロンのポケットから傷薬を取り出した。
「君達にはサービスとして、これをあげよう!」
店員は二つ、ゴールドとエメラルドに渡そうとした。
エメラルドは流れで受け取った。
しかし、
「いや、間に合ってます」
ゴールドは受け取りを拒否した。
が、店員にとっては全く関係がないらしく、無理矢理に押し付けた後、また語り出した。
「どんな時でも使える傷薬は場合によっては、ポケモンセンターより頼りになるからね」
店員はそう言うと、フレンドリィショップの中へと入っていった。
「傷薬なら既に大量に持ってるんだけどな」
ゴールドはリュックを開きエメラルドに見せる。
「あの‥‥底が見えないんだけど」
「まさか、底はちゃんとあるよ。それはそうと、これやるよ」
ゴールドは無理矢理渡された傷薬をエメラルドに渡した。
「ああ、うん」
エメラルドは受け取り、すぐに仕舞った。
「さて、どうしようか」
ゴールドはエメラルドが傷薬を仕舞っている様子を眺めながら言った。
「ん?どうしようか、って?」
本来の主旨を忘れているらしいエメラルドにゴールドは溜め息を一つ吐いてから言う。
「ユウキに会いに来た筈だろ?」
「あっ」
ゴールドはやっぱりか、と言いながら、やれやれ、とでも言っているかのような呆れた顔をエメラルドに向けた。
「もう少し先まで行くか。とりあえず、二択だけど、どうする?」
ゴールドは町の入り口から見て北と東の方に指を指した。
「北にしよっかな」
「そうか」
ゴールドはまたエメラルドを置いて歩き出した。
「また私を置いてこうとしたでしょ、そんなに私と一緒は嫌なの?」
エメラルドは駆け足で追い付きながらゴールドに聞いた。
「嫌なわけがないだろ?」
「じゃあ何で?」
ゴールドは歩く速度を緩めずに答えた。
「なんとなく、かな?」
「なにそれっ」
エメラルドは不満そうな顔を浮かべる。
そこでゴールドは少しからかってみることにした。
「それじゃあ、好きな子にはいじわるしたくなるとかそんな感じ?」
「えっ」
エメラルドはゴールドの言葉に戸惑いを見せ、顔をどんどん赤くしながら、立ち尽くした。
「冗談だよ、冗談」
ゴールドは一旦足を止め、振り返りながら言った。
「何よそれっ」
エメラルドははっきりとした怒りを見せた。
無論顔は真っ赤のまま。
こうして、二人はやや和やかにコトキタウンから北の方向へと向かって行った。
かなり昔に書いたものなんですが……なんかラブコメしてますね(-o-;)