((((;゜Д゜))) Pocket Monster Golden memorise   作:皆笠

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09 この血の運命-さだめ-

「ねえ、お母さん、今晩ゴールドさんを泊めても良い?」

エメラルドは率直に母親に用件を伝えた。

「どうして?」

ゴールドがエメラルドの家に着いた時、エメラルドの母親はキッチンで夕食の準備をしていた。

「泊まるところがなくて、困ってるみたいなの」

エメラルドがそう言って説得しようとしているところに、

「無理に、とは言いませんよ。野宿は慣れてますし」

ゴールドが余計な事を言った。

「そうねえ、どうしようかしら」

エメラルドの母親は一旦キッチンから出て、エメラルドとゴールドの元へと来た。

「ん?どこかで見た顔ね、ええと‥‥‥」

「一応これでもカントーとジョウトのチャンピオンをやってます、と言うかやってました」

現在はワタルに代役を頼んでいる。

それ故に、現在のチャンピオンはワタルと言っても過言ではないだろう。

「ええっ、ゴールドくんってチャンピオンだったの!?」

エメラルドは驚愕した。

「まあ、そうなの。それでそのチャンピオンさんがどうしてうちに?」

「それはですね‥‥‥」

ゴールドは今までの経緯を語った。

あくまですごく簡単に、だが。

それでも、ゴールドは伝えたいところをしっかりと伝えた。

「‥‥‥と言うことなんですよ」

「あらあら、それは大変ね」

エメラルドはチャンス、と思い、

「ね?困ってるみたいだからさ、お願い」

「そう言うことなら、仕方ないですね。うちの家訓である、『困っている者に救いの手を』も守らなければなりませんし。ただし、条件があります」

エメラルドの母親は右手の指を二本上げてゴールドの目の前に出した。

「条件?」

ゴールドは問う。

「ええ、とても簡単な条件ですよ。それはですね‥‥‥」

エメラルドの母親はまずエメラルドに耳打ちした。

「ええーー!?」

エメラルドの頬が林檎の様に真っ赤に染まった。

ゴールドは「はあ」と、溜め息を吐いた後に聞いた。

「それで条件とやらは何ですか?」

「一つは簡単だけど、もう一つは大変だよ」

エメラルドは若干頬を赤く染めつつ、言った。

「そう?簡単でしょう?」

エメラルドの母親はにやにやしながらに言った。

「あ、お料理の途中だったの忘れてたわ、ゴールドさんの分も用意しておきますね」

そう言いつつ、エメラルドの母親はキッチンへと戻っていった。

「この流れは私が言わなくちゃいけないんだよね」

エメラルドは赤い顔のまま、ゴールドの耳にそっと言った。

「まず一つ目は、私にポケモンの扱い方を教えること」

「それなら確かに簡単だな」

ゴールドは納得する。

「それでね、もう一つは‥‥‥私の旅に同行すること」

「‥‥‥はい?」

ゴールドは聞き返した。

「だから、私と旅をしてくれる?って言ってるのっ」

「まあ、構わないけど。用心棒的な意味だろ?」

確かに可愛い娘を一人、旅に出すのは不安だと思うのは当然のことだろう、しかし、そこに地方最強の称号を持った者がいれば?と、ゴールドはそこまで考えた。

「良いの?」

「もちろん。俺の主な目的はこのホウエン地方を観光することだから、丁度良い」

ゴールドがそう言うとエメラルドは笑顔でこう返した。

「ありがとうございます」

と。

そこへ、

「あらあら、決着が着いたみたいね」

と、エメラルドの母親がやって来た。

「今日のご飯はクリームシチューよ。さ、席に着いて」

「ゴールドくん、こっち」

ゴールドはエメラルドに先導されるがままに席に着いた。

「さ、召し上がれ」

パクっ、とゴールドは一口クリームシチューを口に運んだ。

「美味しいっ」

「そう、良かったわ」

ゴールドの言葉にエメラルドの母親は微笑む。

「そうだ。ゴールドくん、今までの旅したことの話をしてよ」

「分かった、最初はジョウト地方のウツギ博士にポケモンを貰ったんだ。それから‥‥‥」

 

ゴールドは今までの旅のことをほとんど話した。

以前に母親に言った時と同じように。

 

「‥‥‥それで、今ここに来たんだ」

 

チャンピオンになった時のこととか、レッドに惨敗した時のこととかも話した。

 

「……へぇ、色々あったんだね」

エメラルドが感想をまとめて言った。

「ああ」

ゴールドはそれを否定せず、頷く。

「それが旅の良いところよね、たくさんの思い出ができる」

エメラルドの母親も懐かしげな目をしながら言った。

「お母さんも旅したことあるんだっけ?」

エメラルドが良い機会だ、と言うように質問した。

「ええ、ちょっとだけね。でも、5つ目のジムのところで止めちゃった」

舌を出しつつエメラルドの母親は言う。

「どうしてですか?」

ゴールドはあえて追求してみた。

「その時のジムリーダーが今の旦那さんだからよ」

「‥‥‥そうなんだ、初耳かも」

エメラルドは素直に驚いていた。

「だから、そこでおしまい」

エメラルドの母親はパンッ、と一度拍手をした。

「そうなんですか」

ゴールドはそういうこともあるんだなあ、と一つ関心していた。




受け継がれし血筋、とタイトルに悩みました

前話から少し間が開いてしまったこと、すみませんでした
最近はスランプ気味と言うか、忙しい、と言うか、中々書くことが出来なくなっています
出来れば気長に待っていただけると助かります
たまに思い出して、どうなってるかな?程度で良いので、出来れば読者を続けていただけると幸いです

やべ、メインが一番放置になってら
( ; ゜Д゜)
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