((((;゜Д゜))) Pocket Monster Golden memorise 作:皆笠
「ねえ、お母さん、今晩ゴールドさんを泊めても良い?」
エメラルドは率直に母親に用件を伝えた。
「どうして?」
ゴールドがエメラルドの家に着いた時、エメラルドの母親はキッチンで夕食の準備をしていた。
「泊まるところがなくて、困ってるみたいなの」
エメラルドがそう言って説得しようとしているところに、
「無理に、とは言いませんよ。野宿は慣れてますし」
ゴールドが余計な事を言った。
「そうねえ、どうしようかしら」
エメラルドの母親は一旦キッチンから出て、エメラルドとゴールドの元へと来た。
「ん?どこかで見た顔ね、ええと‥‥‥」
「一応これでもカントーとジョウトのチャンピオンをやってます、と言うかやってました」
現在はワタルに代役を頼んでいる。
それ故に、現在のチャンピオンはワタルと言っても過言ではないだろう。
「ええっ、ゴールドくんってチャンピオンだったの!?」
エメラルドは驚愕した。
「まあ、そうなの。それでそのチャンピオンさんがどうしてうちに?」
「それはですね‥‥‥」
ゴールドは今までの経緯を語った。
あくまですごく簡単に、だが。
それでも、ゴールドは伝えたいところをしっかりと伝えた。
「‥‥‥と言うことなんですよ」
「あらあら、それは大変ね」
エメラルドはチャンス、と思い、
「ね?困ってるみたいだからさ、お願い」
「そう言うことなら、仕方ないですね。うちの家訓である、『困っている者に救いの手を』も守らなければなりませんし。ただし、条件があります」
エメラルドの母親は右手の指を二本上げてゴールドの目の前に出した。
「条件?」
ゴールドは問う。
「ええ、とても簡単な条件ですよ。それはですね‥‥‥」
エメラルドの母親はまずエメラルドに耳打ちした。
「ええーー!?」
エメラルドの頬が林檎の様に真っ赤に染まった。
ゴールドは「はあ」と、溜め息を吐いた後に聞いた。
「それで条件とやらは何ですか?」
「一つは簡単だけど、もう一つは大変だよ」
エメラルドは若干頬を赤く染めつつ、言った。
「そう?簡単でしょう?」
エメラルドの母親はにやにやしながらに言った。
「あ、お料理の途中だったの忘れてたわ、ゴールドさんの分も用意しておきますね」
そう言いつつ、エメラルドの母親はキッチンへと戻っていった。
「この流れは私が言わなくちゃいけないんだよね」
エメラルドは赤い顔のまま、ゴールドの耳にそっと言った。
「まず一つ目は、私にポケモンの扱い方を教えること」
「それなら確かに簡単だな」
ゴールドは納得する。
「それでね、もう一つは‥‥‥私の旅に同行すること」
「‥‥‥はい?」
ゴールドは聞き返した。
「だから、私と旅をしてくれる?って言ってるのっ」
「まあ、構わないけど。用心棒的な意味だろ?」
確かに可愛い娘を一人、旅に出すのは不安だと思うのは当然のことだろう、しかし、そこに地方最強の称号を持った者がいれば?と、ゴールドはそこまで考えた。
「良いの?」
「もちろん。俺の主な目的はこのホウエン地方を観光することだから、丁度良い」
ゴールドがそう言うとエメラルドは笑顔でこう返した。
「ありがとうございます」
と。
そこへ、
「あらあら、決着が着いたみたいね」
と、エメラルドの母親がやって来た。
「今日のご飯はクリームシチューよ。さ、席に着いて」
「ゴールドくん、こっち」
ゴールドはエメラルドに先導されるがままに席に着いた。
「さ、召し上がれ」
パクっ、とゴールドは一口クリームシチューを口に運んだ。
「美味しいっ」
「そう、良かったわ」
ゴールドの言葉にエメラルドの母親は微笑む。
「そうだ。ゴールドくん、今までの旅したことの話をしてよ」
「分かった、最初はジョウト地方のウツギ博士にポケモンを貰ったんだ。それから‥‥‥」
ゴールドは今までの旅のことをほとんど話した。
以前に母親に言った時と同じように。
「‥‥‥それで、今ここに来たんだ」
チャンピオンになった時のこととか、レッドに惨敗した時のこととかも話した。
「……へぇ、色々あったんだね」
エメラルドが感想をまとめて言った。
「ああ」
ゴールドはそれを否定せず、頷く。
「それが旅の良いところよね、たくさんの思い出ができる」
エメラルドの母親も懐かしげな目をしながら言った。
「お母さんも旅したことあるんだっけ?」
エメラルドが良い機会だ、と言うように質問した。
「ええ、ちょっとだけね。でも、5つ目のジムのところで止めちゃった」
舌を出しつつエメラルドの母親は言う。
「どうしてですか?」
ゴールドはあえて追求してみた。
「その時のジムリーダーが今の旦那さんだからよ」
「‥‥‥そうなんだ、初耳かも」
エメラルドは素直に驚いていた。
「だから、そこでおしまい」
エメラルドの母親はパンッ、と一度拍手をした。
「そうなんですか」
ゴールドはそういうこともあるんだなあ、と一つ関心していた。
受け継がれし血筋、とタイトルに悩みました
前話から少し間が開いてしまったこと、すみませんでした
最近はスランプ気味と言うか、忙しい、と言うか、中々書くことが出来なくなっています
出来れば気長に待っていただけると助かります
たまに思い出して、どうなってるかな?程度で良いので、出来れば読者を続けていただけると幸いです
やべ、メインが一番放置になってら
( ; ゜Д゜)