岸くんに憑依したので世界は救われないかもしれない   作:Iaなんとか

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神々に神座なし

―――はじまりの灯は世界に四つの差異(ソウル)を見出した―――

 


 

イリヤ   「一つ、昔話を聴いてはくれぬか?」

 

ロマン   「モチロンさ…! ボクの話も聴いてもらったんだ…!」

 

イリヤ   「古き時代、世界は霧に閉ざされ、岩と大樹、古竜があるばかりだったという…。

       しかし…いつしか、『はじまりの火』が起こり、全てを変えたのじゃ…。

       闇から生まれた幾人かが、火に惹かれ、王のソウル(生命)を見出した…。」

 


 

―――はじめの一つは熱と冷たさを―――

 


 

イリヤ   「…イザリスの魔女と混沌の娘たち。」 

 


 

―――つぎの二つは死と生を―――

 


 

イリヤ   「その(ソウル)の殆どを『死』に捧げた… 最初の死者、ニト。」

 


 

―――そして三つは光と闇を―――

 


 

イリヤ   「そして、太陽の『光』の()、グウィンと彼の騎士たち。

       それらの王が、生命(ソウル)を持たぬ永劫…古竜に挑み、勝利した…

       そうして、『火の時代』は始まったのじゃ…」

 


 

―――そして終わりの四つ目は、とっくに意義(せき)を失っていた―――

 


 

イリヤ   「しかし、四人目の王がいた。 それが見出したのはダークソウル(闇のソウル)

       冥く(くらく)冷たい闇のソウル。生命を侵し(人間性を与え)、闇に堕とす深淵じゃった。」

 


 

―――三つ目で終わっていれば良かったのに、と誰かは恐れた―――

 


 

イリヤ   「そして、それを見た()は恐れたのじゃ。 火が消えた『闇の時代』を…

       だから、王を薪とする火継ぎにより、世界を照らし続けようとしたのじゃ…。

       しかし、受け継がれた火は時代を経るごとに翳っていった…。

       人だけでなく、空にすらダークリングが現れる(火の封が破れる)程にの…」

 


 

―――四つ目の名は人間性(ダークソウル)、生命を狂わす生温い深淵()―――

 


 

イリヤ   「ダークリングは()が人に封じた『火』が翳ることで生じるのじゃ…

       つまり…、ダークリングが現れた者は不死になる。

       不死であっても、不死身ではない…。当然、体は朽ち、精神は摩耗していく…

       わらわが生まれた頃には、世界は狂った不死…亡者で溢れかえっておった。」

 

ロマン   「…!!

 


 

―――ソウルとは灯が齎した恵み―――

 

―――薪が尽きぬ限り燃え続ける、炎の(わざ)だ―――

 

―――けれど、深淵(深海)は灯が絶えた後の摂理―――

 

―――光や熱、生すら持たない(ごう)を、一体世界の誰が、安らぎと讃え尊ぶものか―――

 


 

イリヤ   「当時の王家は血の営みに発狂し、火継ぎを終わらせようとしていたのじゃ。

       そして、火継ぎを終わらせ、新世界を創る方法が見つかったのじゃ。

       そのために、わらわは半竜と魔女の間の娘として生まれた…。

       わらわは特殊な生まれ故に『生命狩り』という禁忌を身に宿していた…。

       だから、竜狩りの剣士(オーンスタイン)に古竜の頂へ匿われ、育てられたのじゃ…」

 

      「そして…四つのソウルを宿す竜の御子…わらわに使命が与えられた…

       火防女と共に、因果()を超え、ソウルを焚べ(王たちの生命を狩り)、世界を焼却し、描き直す使命を…」

 

ロマン   「まさか…キミは人理焼却を実行したのかい!?

 

イリヤ   「そう、わらわは人類史の総てを熱量に変換し(顔料として)、世界を描き直したのじゃ。

       法王サリヴァーンは『闇の時代』は『人の時代』、

       火が消え、生と死から開放された闇には安らぎが或るとも言っておった。

       後悔はしておらぬが…わらわは彼らから見れば『人類悪』だったのかもしれぬ…」

 

 

   TIPS : 空想具現化(マーブルファンタズム)

 

   それは、『火』により世界(空想)を描き下ろす描画技法(マーブリング)

 

   現代においては、『火』に由来する現象、技術は失われており、

   それを知るのは極僅かのみである。

 

   『火』は潰えた。

   もはや、絵画が焼失することはないだろう。

 

 

イリヤ   「お主らが『シャドウ』と呼んでいるモノ。

       あれは、わらわの時代では深淵(人間性)…と呼ばれていたものじゃ。

       人間の成れの果てで…火を持たないが故に()のような姿をしておる…。

 

ロマン   「キーリちゃんは違うようだけど…」

 

イリヤ   「プリンセスナイトとやらには、失われたはずの古き時代の『火』が宿っておる。

       キーリが人間としていられる(人間性を取り戻した)のも、ユウキの『(Estus)』を受け入れたからじゃろう。」

 

      「覇瞳皇帝の企みが成就したとして、そこには死すら許されぬ地獄が待っておった…

       聖書に喩えて言うならば、永劫に続くアバドン(奈落の蠱)かの。

       覇瞳皇帝はおそらくは無自覚に、本質を言い当てておったようじゃが…」

 

 

   TIPS : 宝具 アバドン(奈落の蠱)

 

   それは、パンドラの匣が空けられることによって起こる確実な滅び。

   それは、決して実現されてはならぬ獣の夢。

   聖杯戦争により穿たれた『暗い穴』から汲み出された人間性(ケイオスタイド)シャドウ(奈落の蠱)である。

 

   この宝具が使用されれば、生命から『死』は奪われ、世界は不死(アムリタ)で溢れ返る。

   不死と云っても、ただ生かされているだけ。傷つけば痛みを感じ、老いは体を蝕む。

   たとえ、致命傷を負ったとしても、人間性を喪い、直前の状態まで回帰させられる。

   いずれ、不死(アムリタ)限りない苦痛(人間性の枯渇)に狂い亡者(ユガ)となる。

 

   嘗て、亡者(ユガ)から喪われた人間性(ソウル)深海(黒色の泥)となり、世界を覆い尽くした。

   だが、ある吸血鬼(PROTOTYPE:EARTH)がその殆どを焼却し、残渣を世界の裏側に封じ込めることに成功した。

   この宝具を使用することは、世界を裏返し、古き時代(法則)に回帰することと同義である。

   しかし、現生人類にとって、もはや『深海』は救いにはなり得ない。

 

   覇瞳皇帝はこの宝具の詳細を知らない。

   否、誤解していた。

 

   この宝具の正体は、決して空けてはならぬパンドラの匣。

   永遠の生命という希望が絶望に堕落し、無数の不死が永劫の苦痛に狂う地獄(ナラカ)である。

 

   過去のある時点において、この最悪の事象が顕現した痕跡が存在する。

   それは、不確実な跳躍の末、一柱の魔神が犯した、決して許されない失敗(過ち)だった。

 

 

「はい、お疲れさま。

 一つ愚痴をこぼしてもいいかしら?」

 

「言うわよ…

 ルナの塔を引っこ抜いて覇瞳皇帝(カイザーインサイト)に使うなんて、想定外にも程があるのよ!

 色々と計画が狂ったんだからね!」

 

「お、怒ってないわよ!?

 ただ…あんたはソルの塔での決戦のとき、覇瞳皇帝(カイザーインサイト)に電脳体を砕かれたの。

 あんたの固有能力はあくまでも『肉体』…つまりは霊子体を破壊するものなんだけど、

 覇瞳皇帝(カイザーインサイト)はそれに加えて、『魂』、『精神』を含めた電脳体すら砕いてしまったのよ。

 霊子体は作り直せばいいけど…、電脳体を砕かれれば、電脳死…本当に死んでしまう。」

 

「…いえ、それは流石に違うわよ。

 確かに覇瞳皇帝(カイザーインサイト)にあんたの固有能力を使えば、死んでしまうのだけど、

 それは、いわゆる『聖杯の泥(シャドウ)』を大量に取り込んだからで、固有能力が原因じゃないわ。

 だってほら、冬木の聖杯戦争だって、霊基を壊された英霊の『魂』を蒐集する儀式じゃない。

 新たな霊基(肉体)を与えれば()()()は蘇れるのよ、アレ。」

 

「えぇ…聖杯戦争ってそんなことまでやってたの…

 話を戻すと、ユイのお蔭であんたは助かったのよ、たぶん…。

 たぶんって言うのは、正しい情報を観測できなかったのよ、あのときは…。

 観測データに欠落や矛盾点が多すぎた。 まるで、二つの時間軸が衝突(collision)したみたいにね。」

 

「兎に角、世界の再編の後、あんたは魂だけの状態でソルの塔上層部…あたしの前に現れたの。

 そして、あたしと晶…ラビリスタで霊基を修復して、あんたを地上に送ったのよ。

 コッコロたんとの冒険を通して、あんたの霊子情報を回収し、馴染ませるためにね。」

 

「あんたには『魂に焼き付く記憶』があるから、殊更慎重に修復する必要があるの。

 今だって、晶が回収した記憶(精神)をループごとに少しづつ埋め込んでいるのよ。

 ルナの塔に友人を連れて行かせたのも、仲間の記憶(友人との思い出)をあんたと共有して、負担を減らすため。

 ルナの塔が無ければ、あんたは現実の…みんなとの思い出を取り戻すのが難しくなるわ…

 できるかぎりのことはするけど、あまり期待はしないでね…

 ごめんなさいね… あたしたちが不甲斐ないばかりにこうなってしまって…」

 

「ありがとう。

 でも、あたしたちは仲間なんだから、あんただけが傷つくのは認められないの…!

 そこんところはあんたにも分かってほしいわ。」

 

「もうそろそろ…、お目覚めの時間みたいね… 夢の世界で、また会いましょう♪」

 


 

ミソラ   「あれっ? アゾールドさんじゃないですか♪

       ICPOから出向してきたんですか~?」

 

アゾールド 「いえいえ、ワタクシの任期満了の時に声を掛けられましてな、

       此処に副所長として赴任することになったのですぞ。」

 

ミソラ   「それにしては赴任がやけに遅くないですか?」

 

アゾールド 「特異点探索(レイシフト)へ向けて、ヴァンピィ姫と修練を積み、

       不味い肉や毒草も最上級の食材にする魔術を体得していたのですぞ。」

 

ミソラ   「あ~アゾールドさん、美食家ですもんね☆

       でも、特異点探索(レイシフト)に同行するってことは、あの金ピカ鎧(羽の騎士の鎧)を着ていくんですか?」

 

アゾールド 「ええ、向こう(特異点)に国家があった場合、ワタクシが矢面に立ちますからな。

       相応の身なりを…

 

ゼーン   「こんなところで何をしている?

       とっくにミーティングは始まっているはずだ。」

 

ミソラ   「ヤダなあ~♪ さっきまで、ランファちゃんと少し遊んでただけですよ~☆

       ……ところでゼーンくん、本当にいいんですか…?」

 

ゼーン   「ああ、覚悟はできている。 紫布菜(シェフィ)を護れるなら、俺はどうなったっていい…」

 

アゾールド 「ゼーン殿、シフナ(シェフィ)嬢を悲しませることになるやもしれないのですぞ…?」

 

ゼーン   「それでも、紫布菜(シフナ)が死ぬよりはマシだ。 …俺がいなくなってもアイツ(■■■)が居る。」

 

ミソラ   「そんなこと言わないで下さい!

       もう、大切な人がいなくなるのは金輪際ごめんなんですよ!

 

ゼーン   「…! 俺は…

 

ランファ  「…ミソラちゃん、なにかあったの…?」

 

ミソラ   「大丈夫です…ランファちゃん。

       ちょっと、トラウマを思い出しただけですから…。」

 

アゾールド 「ミソラ嬢、少し休…

 

ヴォォン…!

 

ミソラ   「うわぁっ!? 何があったんですか!?」

 

ランファ  「レイシフトルーム…から…爆発音がした…」

 

アナウンス 「緊急事態発生。 緊急事態発生。

       中央管制室、及び中央演算室で火災が発生しました。」

 

アゾールド 「テロでしょうな… この爆発音からすると生存者はいますまい…」

 

アナウンス 「機密保持のため、中央区域は300秒後に爆破されます。

       職員は直ちにシェルターへ退避してください。」

 

ゼーン   「俺は職員を救助しにいく。 お前たちはどうする?」

 

ミソラ   「テロリストの狙いは多分レイシフトそのものです。

       テロリストが特異点に渡れば、何が起こるか分かりません。

       だから、わたしたちだけでも特異点へ行こうと思います。」

 

ゼーン   「レイシフトはおそらく使えないが…」

 

ミソラ   「…ゼロセイル(虚数潜航)で行きます。」

 

ゼーン   「ゼロセイル(虚数潜航)だと…?」

 

ミソラ   「ヴァンピィちゃん(ARCHETYPE:EARTH)が、招来体α…アラガミ(STEREOTYPE:EARTH)言いくるめて(友達にして)

       彼らにゼロセイル…虚数潜航に協力するよう説得してくれました。

       5分だけなら、あの『虚数の泥』にも耐えられるそうです。」

 

      「副所長でありながら、今日まで此処にいなかったのも、

       虚数潜航艇を受領していたからですよね…、アゾールドさん…。」

 

アゾールド 「…ええ、そうですとも。 ですが、定員は三人ですぞ。

       此処に居る誰かが残らねばなりますまい。」

 

ゼーン   「分かった。 俺が残ろう…。」

 

ミソラ   「幸運を祈ります…」

 


 

ゼーン   「招来体γがどうして此処にいる!?」

 

アナウンス 「レメゲトンプログラム リスタート。 霊子変換を開始します。

       レイシフト開始まで あと3

 

ゼーン   「!?

 

アナウンス 「FATAL EROOR 全工程、完了(クリア)。 FATAL EROOR

       ロストオーダー 実証を 開始 します。」




「招来体」はゼーンをウルトラマンにしようと考えてた時の名残。
地獄は死の終焉ハブのような世界観。

オリ主の正体?の伏線は既に結構ある。正直、分かった後に見返しても、どこが伏線かはわからないと思う。
裏設定としては、このプリコネ世界に満ちてるのは真エーテル。裏設定なのは、この設定を出す機会がなかったから。
原作カップリングなのは、設定的にオリ主に魅力がなさすぎて、ハーレムを作る余地がなかったから。つまり、好感度バフ(公式設定)がない。(アナスタシアあり)カドックが人理修復に挑んでるようなもの。一話冒頭の「運命力が足りない」発言はこれが原因。
ARCHETYPE:EARTH、PROTOTYPE:EARTH、STEREOTYPE:EARTHは「略図的原型」が元ネタ。

掲示板のアクが強すぎて設定改変を検討している。プリコネはマスコミが嚮導老君(グレートガイダンス)とか痛々しいネーミングをつける世界観だから、掲示板の住民もぶっ飛んだカンジ(厨二病患者の巣窟)にしたけど、このノリは流石にきつい。


以下、没展開の供養。

多重クロスルート
スパロボUXから来たナイアルラトホテップが同じUXに出てきたバーチャロンに目をつけて、スパロボDの破滅の王を召喚して、奪ったタングラムの機能でアザトースを開放しようとする話になる予定だった。「とある」関係の伏線を敷いた後、電脳戦機ネタに流用できることに気づいてできた。全然プリコネじゃないなあとは思ってた。

闇鍋ルート
ヤバいヤツラが望みの破滅を齎すために殴り合う。
勝った方が敵になるだけのルート。
具体的にはR-typeとかウルトラマンが邪神達と殴り合う話。プリコネ世界は犠牲になる。


基本的に「fate/extraのムーンセルとガンダムのジェネレーションシステムって似てね」とかそんな感じの連想ゲームで設定が生えてくる。

今後の展開の参考にします。 下に行くほど理解不能になるので注意!

  • プリコネルート
  • 多重クロスルート
  • 闇鍋ルート(勝手に戦えルート)
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