岸くんに憑依したので世界は救われないかもしれない 作:Iaなんとか
少しずつ書き進めてたら第二部完結してました。
単に遅筆なだけです。
騎士くんのバッドエンドを書いてたら、いつの間にか滅茶苦茶重い展開になってました。最初書いてた時はこんな感じじゃなかったのに…。オリ主の登場に説得力を持たせるには騎士くんを徹底的に曇らせるくらいしか思いつかなかったんや。アンチ・ヘイトが苦手な方は、ブラバして本家の騎士くんでも見て癒やされてください。
意味消失のアーキタイプ
―――その
―――そして、世界の真相を知り――少年は絶望しました―――
―――ある日、少年は本物の悪魔と出会いました―――
―――少年は悪魔とキズナを結び――星のように輝く物語に触れました―――
―――Fate/Grand Order――
―――プリンセスコネクト!――少年が辿る筈だった英雄譚でした―――
―――少年は歓喜しました――やっと、世界を救える方法を見つけた、と―――
―――そして、少年は
―――悪魔なら、願いを叶えてあげれば、快く協力してくれるはずです―――
―――なので、少年は悪魔に取り引きを持ちかけました―――
―――自分の代わりに、世界を救ってほしい、と―――
―――そして、悪魔の『
―――少年の魂と引き換えに悪魔が顕れました―――
―――ですが、悪魔は
―――悪魔は少年がいなくなったことを、誰よりも悲しみました―――
利用するようで悪いけど、それはお互い様だし気にする程のことでもないよね。)
「ヤッホー。 長老、元気にしてる?
前に誘ってくれた仕事、一つ条件を呑んでくれるならやってもいいよ。
それは、アタシが後見人になった少年にWISDOMが干渉をしないこと。
別に才能があるから保護したわけじゃないし、探られるのはイヤなんだよね。」
(ふむ…偶然では説明のつかない事象が起こっている。
これを抑止力の働きだとするなら、我々は破滅するだろう…
我々は大人しく不干渉を貫くべきだろうな…)
クリスティーナは
「おや、ずいぶんと食いつくじゃないか?」
一応
「英霊を模倣できれば更に高みへと登れるからです。
決して、お話を楽しみにしてたわけではありませんよ…ええ…」
最早、隠す気のない言い訳に対して、
「似々花って、素直じゃないよな~
いつもは喜々として『先生』って呼んでるクセに。」
あっさり、似々花は
『先生』とはロマン、つまりは
「むっ…それを言われてしまうと反論できませんね…
ところで真那、貴方はどうしますか?」
そして、似々花は真那に話を振る。
「悪いけど、私はパスよ。 たまには家で寛ぎたいの。」
家で寛ぎたいというのも嘘ではないが、それよりも真那には楽しみにしていることがあった。
「そういや
いいな~アタシも修学旅行、行ってみたいな~」
百地
そして、対等に付き合える同僚に帰りを待つ家族を手に入れた真那は、充実した心地よい生活を送れていた。それこそ、嘗ての野望を忘れてしまえるほどに。今の真那には、自身と境遇の若干重なるところがある
「ふん、勝手にしなさい。」
こうしてあっさり許可はでるのだが、これは異例の出来事であった。当時、超能力などの超科学的現象は国連の手によって世間から隠匿されていた。そして、国連の一機関であるWISDOMは、
「聞いたか、晶! 真那の許可がでた!!」
「聞いてるよ、
それと学校で超能力、使っちゃダメだからね。」
「それくらい分かってるよ~」
運悪く
「ミネルヴァはそんなことのために育てたんじゃない。」
真那、今なら引き返せる。」
だが、晶の言葉に千里真那は反論する。
「もう遅いのよ… 世界の終焉は避けられない。 私たちが何をしようと勝手でしょう。
そもそも、
…黒協会の思い通りになるよりは、遥かにマシよ。」
そして、
「晶、考え直してはくれませんか?
彼ら
「まだ、希望はある。 七冠だけじゃない、力を合わせれば打破できるかもしれない。」
それでも、晶は希望を語る。たとえ、心の底ではそれを信じていなくとも。
「それは、あなたの手元にある
私たち七冠が不可能と判断したことを、たかだか切り札程度で覆せるとは思えませんが…。」
だが、
「ううん、あの子には平和な世界で生きてほしいんだ。」
力を合わせると言いつつ、そこから
そして、晶の意思を汲み取ったクリスティーナの導いた結論は、『自身の意見を通したければ、聖杯戦争に勝てばいい』だった。確かに、自力で勝ち抜いた後、聖杯で願いを叶えるという選択肢もある。だが、晶には自力で勝ち抜ける実力はないし、世界を救えるような願いも持ち合わせていなかった。
「だから、聖杯戦争で決着をつけるんだろう?
勝者が世界の行く末を決める、最高に滾るじゃないか。」
ロマニ・アーキマン、彼は七冠との間に、被検体でありながら、同時に尊敬の対象であるという歪な関係を築いてきた。要は、彼は七冠に意見が出来る立場にあるが、意思決定に加われる立場にはない。そして、彼の提案は熟考の末、却下された。それだけ七冠たちの意思は固かったのだ。晶は無駄だと知りつつも、ロマンを引き合いに反論を続ける。
「クリス、私は認められないね。 そもそも、ロマンがそれを望むわけがない。
だが、晶の言葉をそこに現れた七冠の一人が遮った。
「―――止めておけ、晶。」
「長老!? どうして…」
長老と呼ばれた男性は、後にアストルムでコッコロとしてアメスに導かれ、
「
どうしても諦めきれないというのなら、我々の予測を覆してみせろ。
そうだな…例えば、
(上手く隠しているようだが、アレは度々、降りかかる障害を不可解な形で突破している。
それも、我々の文明レベルでは実現不可能な難行を、しかも未知の概念を応用してだ。
星の開拓者であるには些か以上に才能が不足しているが、もしあの時の少年と…)
長老は
都市伝説の数々が、
長老はどうにかして
「分かったよ…長老。」
(ごめん… アタシは無力だったよ…)
一方、晶は守ると誓った
「これからは、
あと、大勢の一般人を巻き込むからには、責任は真那が取れ、いいな?」
この長老、ちゃっかりしている。聖杯戦争には賛成であるにも関わらず、発案者の千里真那に全ての責任を負わせようとしていた。
「ええ、わかってるわよ。」
そして、千里真那はそのことに気付きながらも、責任を勝ってチャラにする気マンマンだった。そういう自己中心的な思考が彼ら/彼女らが7つの王冠、
だが、自らの天才性故に、対等だと認め会える友人に恵まれなかった
似々花は、晶の離脱に明らかに動揺し、悲しんでいる。故に晶に問いただす。
「…晶。 とうとう私たちは行く道を違えてしまったのですか?」
「そうだね、似々花…。」
晶の短い決別の言葉には万感の想いが籠もっていた。
「今日まで一緒にやってこられたのが奇跡だったんだ。
ワタシたちは七冠。
そして、クリスティーナは諦念を口に出し、晶は去っていく。これまでの人生をずっと孤高の存在として過ごしてきた似々花はこのとき初めて喪失感を覚えたのだった。
「当時のアタシは『こんなクソッタレな人類なんて滅んじまえ~』とか思ってたんだ。」
「へえ~ 晶にもそんな過去があったなんてね。」
「意外でしょ。
尊敬してた父親…医師としてたくさんの命を救ってた父親が、人に裏切られて死んじゃって…
人間なんて、恩を仇で返すような碌でなしばっかだと思ってた。
金輪際、人助けなんてするのを止めようとした…。
でも、町を虚ろな目で彷徨ってた少年を見て、思わず我に返っちゃってさ。
思わず少年を呼び止めて、『お姉さんに辛いことを話してくれない?』って言っちゃった。
肝心なことは話してくれなかったけど、それが切っ掛けなんだ。」
あの時、少年が小さく呟いてたのを聞いてしまったんだ…
ってね。とてもじゃないけど、見てられなくてね…。
「よっぽどショックだったのよね…
ユウキは記憶を失った今でも、そのトラウマを引きずってる…。
あたしは
ガイド妖精失格よ…」
「アタシから見れば、フィオはよくやってると思う。
少年とだって、これから向き合えばいいさ。」
国連の研究施設で、ケニアのトゥルカナ湖で発見された
未来における七冠の一人である
「ふむ…MAMが起動しただと…?」
「私達はプロトコル通りに研究を進めています。
ですから、今回の起動は私達によるものではありません。」
「;プロセッサ.ミネルヴァより提言します
;ノイズ:パターンγを確認しました
;対象の排除を推奨します」
「機動部隊αは
「「了解!」」
パワードスーツを纏った数名の兵士が手際よく障害を排除してゆく。
ノイズを処理し終えた頃、ある研究員がアジア人と思わしき少年が現場にいることに気づいた。
「そこにいるお前! 膝を地面につき、両手を上げろ!」
だが、少年は一瞥もせずに、
「英霊…? いや、違うな…
あれはこちら側からの
「;光学的観測に失敗しました
;認知との矛盾を確認
;自己診断プログラム:正常」
「妨害できるか? 但し、レメゲトンは使うな。」
兵士は取り押さえようと、少年に粘着弾を投げつけたが、少年をすり抜け、地面に落下した。
「駄目です!」
「やはり、虚数領域にいるのだな…
機動部隊αはそこで待機しておけ。
興味深いものが見れる。」
そして、少年は
「マルチバース・ジョイント、か…」
「話の流れでふと『もしかして、世界中の人を助けたいと思ってる?』って聞いたら、
『どうしてオレなんだよ…』って答えてね。
それから、アタシだけでも少年の味方であろうと決めたんだ。」
「そこは、ユウキのおかしな言動を疑いなさいよ。」
「いや~ どうしてか虚言を言ってるようには思えなくてね~
一応、
WISDOMに入ったのは、それを調べるためだったんだ。」
知らない天井だ… …? …!? 知らない部屋…ここはどこだ…?
まさか、まさか、まさか…! 夢…じゃ…なかったのか…!?
呆然としてると、男の人と女の人…(
ココロがぐちゃぐちゃになってどうすればいいのかわからない。
すると、オレは女の人にギュッと抱きしめられた。
「大丈夫? 不安ならママに甘えてもいいのよ…?」
オレは…オレは…
「…オレは
「知ってるわ… それでも、アナタは私の子供よ。 愛しい我が子なの。」
「どうして…!?」
オレが困惑と不安で震えてると、男の人が口を開いた。
「
君を家族として迎え入れるように頼まれている。
今日から君も私たちの子供だ。もちろん息子の身代わりとしてじゃないよ。」
おかしい…
「オレは偽者なんだぞっ…! いいわけないだろっ!」
そんな都合のいい話があるもんか!
「偽者なんて悲しいことを言わないで…。
アナタは大切な家族の一人よ。」
どうして…そんな希望をもたせることを言うんだ?
オレは…その大切な人を奪ったのに…
「オレなんて嫌いだろっ!」
だって…、オレがユウキを殺したようなもんなんだから…
「君を嫌うわけないじゃないか。」
「そんなわけ…」
あるわけない…
「アナタ… きっと、この子は自分のせいで、ユウキが不幸になったと思っているのよ。」
「ああ、そういうことか。
最後に
安心してくれ、私たちは君を責めたりなんかしない。」
えっ… どうしてオレを責めないの? ユウキがいなくなって辛いはずなのに…
「そう、私たちはアナタの味方よ。」
「本当に…!?」
いいのかな…?
「ああ、本当さ…! 親としては悲しいが、
君は
だから、私たちを信用してくれ。」
「で、でも…」
オレなんかと一緒は嫌だろっ…!
「君と一緒に暮らしたい。
だから…私たちと家族になってくれ!」
「家族で…本当に、いいのか…?」
「いいのよ。 これから、いっぱい思い出を作りましょう!
アナタにステキな世界を見せてあげるからね♪」
「うゔ…わかった… オレを…あなたたちの…家族に…して下さい…」
「モチロンよ! これからヨロシクね♪」
新しい家族と三人で昼食を食べた後、自室に案内された。
朝、目覚めたのと同じユウキの部屋だ。 オレは今日からここで暮らすのか…。
何度も修復した痕があるぬいぐるみが枕元にあったり…、ユウキの痕跡が確かに残っている。
観察を続けると、窓辺に海水浴だろうか、木製の写真立てにユウキが写った家族写真を見つけた。
よっぽど、楽しかったんだろうなあ… タオルを被りながらウトウトしてる様子が写ってる…。
幸せな生活を捨ててまで願うようなことだったのだろうか…
何がユウキを突き動かしたのだろうか…
さっきの会話を思い出す…
こんなにも愛されていたのに、どうしていなくなったんだよ…
大切な人の幸せを守れても、そこに
自己犠牲なんて
みんな、
「儂らは古くからの政治家の一族での、最近は家族の折り合いが悪くなっとる。
一族の地位を保つために必死になったせいでの…家族関係が冷え切っておるのじゃ…。
特に孫が心配でな… 厳格な教育のせいで子供らしいことすらさせてもらえんのじゃ。
儂が死んだ後も
この時代に家の業なぞに縛られるのは可哀想だからの…」
釣りを教えてもらってただけなのに…、どうしてこんな重い話になってるんだ?
「子供にする話ではなかったかの…。
悪魔のような
…悪魔? 独特な感性だな…このお爺さん。
そんなことはどうでもいい。 これって、どう答えればいいんだ…?
何かいい感じの… そうだ…。
「…家族と話し合えばいいんじゃないかな?
はっきり意思を伝えれば、変わるかもしれない。」
無難な答えだけども、これが一番だと思う。
「そうか、それでいいのじゃな…」
母さんに行って来いと言われたけど、外国を子供一人で観光させるなんて正気か?
まあいいや…父さんも止めなかったし大丈夫だな、多分…
どこに行くか地図を見ながら考えてると、ブロンドの髪に緑色の目をした女の子が近づいてきた。
現地人っぽいな… この髪と目の色の組み合わせはこの辺りの民族の特徴だし…。
「コンニチハ。 アナタ、ニホンジンデスカ?」
えっ…日本語!?
母さんにもらった翻訳機の電源を入れてと…
「確かにオレは日本人だけど、どうしたの?」
「日本人だと思って声をかけたんですけど、あなたに通じて良かったです♪
その身なり、多分観光客ですよね! 良ければ一緒にこの辺りを回りませんか?」
この国はヨーロッパでもかなり治安が良い方だから大丈夫かな…?
何故かはわからないけど、この子は悪さをしないって確信がある…
「うん、いいよ! どこに行こうか迷ってたし…」
観光地とかを回ろうにも、どこに行けばいいのかサッパリだ。
「わたし、これまで一緒に遊べる友達いなかったんです!
色んなところを巡りましょう! それではレッツゴーです♪」
う~ん…既視感を感じる…
「ええっと、これはですね~
『楔石』と呼ばれる、ユーラシア各地で発見される先史文明の痕跡の一つです。
この『楔石の原盤』は発見された『楔石』の中でも特に巨大なもので…
世界で唯一、欠けのない文章が書かれてあると言われる代物なんです。
まだ、本文自体は未解読なんですけどね…」
そうそう…ロゼッタストーンに似てるんだ。
って…、先史文明ってなんだろ…
「先史文明って何のこと? 古代ギリシャとかとは、また違うのかな?」
というか、そんなのがあるならオカルトマニアの格好のネタになりそうだが…
でも、日本では不自然なくらいに
ここに来てからロマンはあるけど、前とは違いすぎて、時々恋しくなることがある…。
「はい、ユーラシア各地で同一の文明のものと思われる小規模な遺跡が発掘されるんですけど、
考古学、歴史学、人類学など様々な分野の専門家が調べても、成立してた時代が不明なんです。
ただ、どの史料にも文明の記録がないので、
やばいですね☆」
ふーん。 日本に帰ったら、本屋にでも寄ってこれの解説書でも買おうかな…
…今思い出したが、書店に
そのせいか、ラノベはあんまり人気がなくて、ゲームが流行ってる。
確かに、超能力とかが公になってない世界でそういうのが流行ってたら、すぐにでもばれるもんな。案外、
時差を合わすの忘れてた… この地域だと…えぇっと…12時か…
「昼食はどこがいいと思う?」
一定の距離を保ちながら付いて来てる人と目線が合う。 忖度しろってことか?
「う~ん、わたしとしてはこの国の郷土料理を食べてほしいですけど…
やっぱり、世界中どこにでもあるようなチェーン店で食べるのが安心ですね♪
あそこでハンバーガーでも食べませんか?」
どこにでもこういう店はあるもんなんだなあ…
「久しぶりのジャンクフード、おいしいです! やばいですね☆」
目を輝かせながらバーガーを頬張ってる…
よっぽど食べたかったんだろうな…
日が傾いてきた。 今日は楽しかったな…
異国の地で女の子と二人で噴水とかの観光地を巡って…今、最高にアオハルしてる…
「もうそろそろ、お別れの時間ですね… どうでしたか? 観光、楽しかったですか?
わたしは楽しかったです♪ あなたの感想、聞かせてください!」
「とても、楽しかったよ。」
「…本当にそうですか? もしかして、わたしに気を遣ってるんじゃないですか?
ありのままの言葉を聞きたいです。」
…うん。 やっぱ、勘が鋭いな…
「あ~わかった、言うよ… 君って、アストライア王家の
それもこれも、護衛が目を光らせてたのが悪いんだ…。
「えっ、気づいてたんですか!? 私、まだ親の方針でお披露目してませんよ!?」
あれだけボロを出してたらなあ… お姫さまってことまでは分からなくても、何かしら気づく…
「君だって、お姫さまってことを隠してただろ。 オレにも隠し事の一つや二つ、あるんだよ。」
「ふふ、あなたらしい答えですね…♪ あの…また、一緒に遊べませんか…?」
なぜか、オレがフラグを建ててるような気がする…
「…当分は無理だな。 だから、一つ約束してもいいか?」
「モチロンですよ☆」
「じゃあ、約束だ。 いつか、アストルムでまた冒険しよう。」
アストライア王家が出資者に名を連ねることになって、半強制的に遊ぶことになるだろうから…
約束を覚えていれば、きっと会える。
「アストルム…? よくわからないですけど、約束ですからね!」
「ああ、約束だ…!」
アメス 「今日の夢はペコリーヌとの出会いだったけど、どうだったかしら?」
「えっ…この時のペコリーヌが敬語なのはどう考えてもおかしいって?
そりゃあ、あんたの記憶には今のペコリーヌの印象で強く刻まれてるからよ。
あんたに記憶を夢として見せる時は、色々と調整して再生してるの。」
「何かあったのかって… あんたって意外と勘が鋭いわよね …本当に聞きたいの?」
「わかったわ… 聞いて後悔しないでね…。
前のループで、あんたにとって辛い記憶をそのまま再生しちゃって…
…それでね、あんたは心を病んで、自殺してしまったのよ。」
「大丈夫って…あんた、顔色悪いじゃないの…」
(…今回は念入りに処理しておこうっと。)
「今日はこれで終わりにするわね。
目を覚まして、あんたは冒険に戻るの。
悪い夢なんて、きっとすぐに忘れるわ。」
聖杯戦争は
「僕の勝ちだ、
だが、武器を失った
「ふん…
世界の頂点、あらゆる分野に精通した天才と謳われた
そして、腹に
「僕は…アンタが見た…絶望の未来とやらは…知らない!
でもな…! 自暴自棄になって…、世界を支配するなんて…現実逃避に身を委ねて…
自分の夢を…台無しにして…、本当に…それでいいのかよ…!
アンタは…
とうに両者の争いは技術などない
「私には…無理よ…!
あんなの…、どうすることも…できないじゃない…!」
アストルムでの仲間との冒険の日々が差を生んだのだろうか、徐々に
「なら…、こんな不毛な戦いなんて止めて、僕に手を貸せ、
アンタにも事情があった。 だったら、今からでも手を取り合うことはできるはずだ。」
そう言って、
とうとう、
「わかったわ…。」
「ざ ま あ み な さ い ♪」
「ねえ、私があなたに靡くとでも思ったのかしら。
あなたのような無知蒙昧な愚図に媚び諂うなんて、死んでも御免だわ!
どれだけ運命力があろうとも、情報や行動に制約をかけてしまえば、怖くなんてないのよ!」
その言葉とは裏腹に、
「私は
どんなプリンセスナイトを送り込んでくるのかと思っていたけれど、
よりにもよって、
実のところ、
しかしながら、
「私が
私がどれだけの労力をかけて、あなたを仲間と分断し、負けたフリまでしたと思っているのよ。
嘗ての
これで、
廊下を歩いてると、窓の外には黒い太陽が空に昇っているのが見える。もうじき、大陸で使われた核兵器が舞い上げた塵によって空は覆われてしまうだろう。未来への希望はとっくに失われた。僕たち、レジスタンスの間では、
あの日、僕たちは覇瞳皇帝に敗北した。ミネルヴァを手に入れた
思いに耽っているうちに、僕は
部屋の真ん中にある筒状の水槽に脳が浮かんでいる。人間の脳だ。これでも…
「おーい、
『むにゃ… おはよう!』
「今日も元気か~?」
『ちょっと疲れ気味かな…? あっでも、心配しないでね! 問題ナッシングだから!!』
「…みんなの役に立つからといって、無理して超能力を使う必要なんてないんだぞ。
『…うん、私は何も聞いてないからね~!』
…
結局、3人でピクニックに行くって約束、守れなかったなあ… はあ…
『そこ、ウジウジしないの! キミがそんなんだったら、
ナチュラルに心の声に反応するなよ…。 まあでも、
前を向いて進めってことだよな…。
『うんうん。 きっと、
「他の用事もあるし、一度、部屋に帰ってもいいか?」
『うん、じゃあね。』
あ、そうだ… 今のうちに聞いとくけど、レイシフトの準備ってどこまでできてるのかな?
『バッチシだから! 予定通り、2016年の12月23日に跳べそうだよ!
キミが、この最低最悪の
ズキッ 頭が痛む… 冷たく重い身体…ねっとりと血が絡みついた髪… そうだ…思い…出した…
mimiから流れた
それから…死の間際…正気を取り戻した
オエェ…
『――大丈夫!?』
――頭を一発、制服姿のひよりが撃ち殺されて…
通報するにもmimiは恐い、僕が直接警察に出頭するべきだろう。僕は冷たくなった
こんな日に…傘を差す気にはなれない。
辺りを見回すと、町の至るところから黒い煙が昇っていることに気づいた。
気にしてる余裕なんてない…このまま警察署に向かおう…
15分程歩くと、警察署に着いた。そこで僕が
「いたいた~!
「ひより…?」
ひより…、心配して来てくれたんだな…
「あれっ?
……。
「
「…! また…、なんだね…?」
「うん……。」
「そっか…」
ひよりは何があったのかも、僕の抱えてる複雑な気持ちも全部、察してるんだろうな…
「死にたい…。」
いっその事、この世から消えてしまいたい…。
「えっ…?」
「いや、なんでもない…。」
ひよりを心配させて…、何がしたいんだろう…僕は…
「…大丈夫じゃないよね、先輩にとって大切な人だから。
後で幾らでも泣いたりできるから、辛いかもしれないけど…
とにかく先輩、今は元気を出して!」
そうだ…みんなにも心配をかけてるし、ここでしょぼくれてるわけにはいかないよな…。
「…サンキュー、ひより。 おかげで少しだけ元気が出た。」
「椿ヶ丘高校に早く行こ! リンちゃんも待ってるよ!」
「嘘だろ…」
学校の校庭には人の…死体が無造作に転がっている。
校舎も窓が割れ、穴だらけになって燃えていた。
「大丈夫…! きっとみんな無事だよ!」
ひよりの顔色が悪い。 空元気ってやつだ。
「無理はするなよ…? 辛いなら辛いって言ってもいいんだぜ…」
子どもの鞄から、mimiの着信音が鳴った。
洗脳された警官が僕に銃を向ける… う、動けない…!
「――危ない!!」
ひよりに庇われ、僕は地面に倒れ込み…思わず目を瞑る。
パンッ!
警官の方から銃声が一発鳴った。続いて、バンバンと別の方向から別の銃声が鳴る。
恐る恐る目を開けると…、警官と…ひよりが倒れていた…。
赤く染まった水たまりの上に、頭を横から貫かれたひよりがいた。
ひよりの、黒く、黒く、塗りつぶされた茶色い目が曇った空を見つめていた。
ひよりは、とっくに…死んでいた…。
「…怜ちゃんなら自宅に軟禁されてるよ。
大物政治家の令嬢だから、殺されることはないと思う。」
「
目が覚めると僕はベッドにいた。
どうしてここにいるんだろ…?
…そうだ。 初音ちゃんと話してたんだ。 何を話してたんだっけ…
「あらあら…」
…!? こ、この声は…
「え、
「貴方様の健康管理は私の仕事。 愛するお方が倒れたとあれば駆けつけるのは当然です。」
…? …。 釈然としない…。
「…ありがとう。 で、どんな薬をキメさせるつもりだ?」
正直、
特に僕の使用済みTシャツを僕の等身大人形に着せて楽しんでると聞いたときは心底引いた。
まあ…子どもにはめっぽう優しいし、そういう愛嬌のある一面もあるから、嫌いにはなれない。
「クスクスクス…どういたしまして。 あと、
それって、意識のない間に僕に何かしてたってことで… …ヤバいよな?
「一体ナニを盛ったのかな? 僕、気になるんだけど…、教えてくれないかな?」
「ふふっ♪」
怖っ!
「『ふふっ♪』じゃないよ…!? 僕が寝てる間にナニしてたの!? ねえ!?」
「冗談ですわ。」
「
「私、用事があるのでお暇させてもらいますわ。」
あっ、逃げた。
…このルービックキューブ難しいな。 絵柄の向きがなかなか揃わない。
…。 扉の方からコツコツっと音がした。 誰だろ?
開いた扉から、
「倒れたと聞いて来たが、大丈夫か?」
こうなる前は将棋の棋士だったらしく、度々テレビでニュースになってたらしい。
国民的アイドルの
よくよく考えてみれば、
そういや
「ええ、大丈夫です。
晶が捕まってから、ずっと忙しいよな。
「お前が一番の懸念事項だ、問題ない。
何度も言うが、
過去改変によって千里真那の野望を阻止できる立ち位置にいるのはお前だけだ。」
ピロロッっと
「なんだ…? 始まったか…。」
とうとう国連軍にこの場所が見つかったのか…。
「…ああ すぐ準備をしてくれ。 どんな手段を使ってでも守りきれ。」
「もう時間がないようだな。 予定を繰り上げて、直ちに
レイシフトルームに向かいながら話す、準備しろ。」
「お前には
そして、
演算により因果律を補正することで、世界の修正力による消滅、すなわち意味消失を回避する。
ここまで分かったか?」
あ…うん…
「…まあいい、続けるぞ。
お前が過去に戻った時点で、この世界線は再構成される。
その時点で、この時代における存在証明は不可能となり、お前は
だが、記憶と知識だけは、幼いお前に統合され残るはずだ。
覚悟はできているな?」
「当然だ!」
何重ものロックを解除して、レイシフトルームへの扉を開けるとあかりが待っていた。
「お兄ちゃん! 早く
みんなの命を、献身を…、絶対に無駄にはしない。
コフィンに入ると、あかりが両手で包み込むように手を握ってきた。
「お兄ちゃん…本当にいいの…?」
…。
「安心しろ。 絶対に誰も死なない世界に辿り着いてみせるからな。」
「違う! 私はお兄ちゃんに死んでほしくないの!」
…。 そっか…そうだよな。 僕だって本当は死にたくないさ。 でも…
「それは無理だ。 あかりだって、
「だったら…、
みんなみんな、私だってお兄ちゃんが好きだった! そんなこと望むわけないじゃない!」
…。
「ああ、結局は僕の自己満足でしかない。
でも、僕は死んでいったみんなの想いに応えたいんだ!」
「ひどいよ、お兄ちゃん!
ああ…
「…! お兄ちゃんのバカ!アホ!オタンコナス!」
「強気なところは双子らしく、よりにそっくりだな…」
最近、よりにますます似てきてるような…
「じゃあな、あかり…」
「お兄ちゃん!」
聞いてるか?
「初音ちゃん、始めてくれ。」
『うん…分かった。 さよなら、ユウキ君。 ――キミのこと、スキだったよ。』
幼い男の子が目をこすりながら起き上がる。
「おはよう、ママ。」
「おはよう。 今日もうなされてたけど大丈夫…?」
「うん… また、いやなゆめをみたんだ。 ぼくがいるとね…、みんないなくなるの。」
「どうしたの、ママ?」
「約束するわ。 ママはいなくならないからね…」
内調の採用パンフレット見たけど、ネネカって内調向けの人材じゃないよね…
ペコリーヌの出身だけど描写を見るにルーマニアやウクライナ辺りではないかと思ってたり…
プリコネは2032年に登場したゲームを一年ちょっとした後に主人公が遊び始めたので2033年が舞台のお話です。
ちなみにこの二次ではFate/EXTRAの時代設定である2032年に合わせています。
*設定ミスがあったので変更しました
原文「椿ヶ丘高校に早く行こ! ユイちゃんも待ってるよ!」
今後の展開の参考にします。 下に行くほど理解不能になるので注意!
-
プリコネルート
-
多重クロスルート
-
闇鍋ルート(勝手に戦えルート)