岸くんに憑依したので世界は救われないかもしれない   作:Iaなんとか

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約束された破局

??? 「それでも、アナタは私の子供よ。」

 

ユ■キ 「本当に…!?」

 

??? 「ああ、本当さ…!」

 


 

??? 「へぇ、そんなことが起こっているのか… 後は大人達に任せておけ…!」

 

??? 「相談してくれてありがとう…。 アナタは優しい子ね。」

 


 

ユ■キ 「オレ(偽物)があんなこと言わなければ良かったんだ…!

     オレがいなければ(本■のユ■キなら)…、オレが上手に立ち回れてたら…、こうはならなかったのに…!」

 

静■(シ■ル)  「…」

 

璃■(■ノ)  「泣かないで… お兄ちゃん……」

 


 

ネネカ   「晶、彼に記憶を返さなくていいのですか…?

       おそらく、固有能力のことさえ覚えていませんよ、彼。」

 

ラビリスタ 「今の少年に記憶を返すわけにはいかないなぁ…

       これはアタシにできる数少ないことだからさ…

       でも、似々花(ネネカ)が少年を心配するのは意外だな~」

 

ネネカ   「私に、野望を諦めさせた彼には、

       このようなところで立ち止まってほしくはありませんから。」

       

ラビリスタ 「相変わらず、素直じゃないねぇ。 マサキにもそういう()()を…

 

ネネカ   「何を言っているんですか…晶。

       私とマサキは()()ではありません。

       いくら貴方でも怒りますよ…。」

 

ラビリスタ 「ごめんって、似々花(ネネカ)。」

 


 

俺は先日の事件を受け、王宮騎士団(ナイトメア)自警団(カォン)、サレンディア救護院、シリウスライトの四者会談に出席することになった。

 

「うぅ、この格好は恥ずかしいな…。」

 

そう言うのは、王宮騎士団(ナイトメア)のギルドマスターのジュンさんだ。

基本、どんなときでも鎧の姿をしているが、会談において、鎧では失礼だと俺が話したので、鎧は外して出席している。

そのときに、イベント(外伝)で鎧が金属に寄生する魔物に乗っ取られてたことを思い出したので、金属に寄生する魔物のことを伝えておいた。

それを聞いたジュンさんが一昨日、王宮騎士団(ナイトメア)の鎧などを検査したところ、王宮騎士団(ナイトメア)の鎧や武器の大半に寄生されていることが明らかになって、てんやわんやの大騒動を引き起こしたそうな。

動物苑(どうぶつえん)これを聞いて(俺が漏らした)清々したらしく、本来なら謝罪を要求されただろうが、今回は王宮騎士団(ナイトメア)からの賠償とクリスティーナさんの謹慎処分で矛を収めてくれたのだ。

ジュンさんには怒られてしまったが、同時に感謝もされた。

あと、鎧を外したジュンさんの印象はライダーの見た目をしたセイバーって感じがする。

 

「もしかして…、ジュンさん?」

 

そう言ったのはサレンさん。サレンディア救護院のギルドマスターである。

 

どうやら、サレンさんは鎧の中身を知らなかったらしい…

 

「おはよう、サレン『ちゃん』。」

 

「サレン『ちゃん』はやめてください、ジュンさん。」

 

「すまない。 子供扱いは礼を失っしていたな、謝罪しよう、サレン。」

 

「構いませんよ、あたしも失礼なこと言ってしまいましたし。」

 

「お三方は、お茶は如何どす~?」

 

自警団(カォン)のギルドマスターのマホさんがお茶を勧めてきた。

 

「頂こう。」「あたしも頂くわ。」「俺も。」

 


 

「穏便に話が進むのは王子はんのお陰やわぁ。」

 

「ええ、そうね。ユウキがいなければ、どうなっていたことやら。」

 

「私も同意したいところだが…。貴族からすると、ユウキくんの行動は目に余るようだ。

 ユウキくんはギルドのメンバーを連れて、この町(ランドソル)から出ていった方が良い。」

 

もしかして…マフィア(ドラゴンズネスト)と仕事をしたのが悪かったのか…?

 

「それって、どういうことよ!?」

 

「どうやら、彼の人脈は貴族にとって脅威になるらしい。」

 

あっ… 平民中心の王宮騎士団(ナイトメア)に、王国(ランドソル)との因縁がある獣人たちの自警団(カォン)

    マフィアのドラゴンズネスト*1、魔族を率いる魔王(イリヤ)がいるとの噂の悪魔偽王国軍(ディアボロス)

 

…革命でも計画しているのかな?

 

「…ジュンさんはそんなこと話してもいいの?」

 

この密談…会談自体がクーデターの準備にしか見えないから問題ない。

 

「うん、ユウキくんも守るべき市民の一人だからな。」

 

カッコいい。 初志貫徹もここまで来ると、立場を自覚しているのかが疑わしくなるが…

 

「そうか…。 これからはどこに滞在しようか…

 

「王子はん、避難先を手配しましょか?

 うちの自警団(カォン)と懇意にしている牧場(エリザベスパーク)ってギルドやけど、

 町から離れた山奥やから、他の所よりは安全やと思うんよ。」

 

「いいのか…!?」

 

「王子はんには迷惑をかけてしもたし、こんなんでお詫びになれば良ぇんやけど。」

 

牧場(エリザベスパーク)は牧畜を営むギルドだ。ギルドマスターは人間のマヒルさん。

俺は岸くんと違って郵便物を届けるバイトをしていないため、原作ほどの繋がりはない。

なので、マホさんの紹介があるまで選択肢には入っていなかった。

でも、紹介があるなら牧場(エリザベスパーク)、その一択だろう。

他に匿ってくれそうな悪魔偽王国軍(ディアボロス)も不穏因子として貴族に目をつけられている可能性が高い。

それに比べて、動物苑(どうぶつえん)の後ろ盾のある牧場(エリザベスパーク)なら安全だ。

原作ストーリー的には危険だが、それは町中でも大差はない。

牧場(エリザベスパーク)のみんなを巻き込んでしまうが、他に逃げ場もない。

外国に逃げるのは外交問題になりかねないからダメだ。

だから、お言葉に甘えさせてもらおうと思う。

 

…クーデターに失敗して、亡命する政治犯にしか見えないが。

 

「ありがとう、……マホ()()。」

 

「お礼なんて良ぇんよ、王子はん。」

 

マホさんもこういう場では空気を読んでくれるので有り難い。

 


 

「マホさん。シャドウについての調査に進展はあった?」

 

「あぁ、うちのギルドのカスミはんが調べてはりますえ。

 今はシャドウの正体を予想した論文の検証をしてはるみたい。」

 

「私も職務上、閲覧する機会があった。

 論文名は確か…、『世界にわだかまる根源的な虚構』…だったはずだ。」

 

どういうことだ… 本来なら、世界の強制力(修正力)が働いて論文なんて書けないはずなのに…!?

…世界の強制力(修正力)が弱まるような異常が起こっているのか!?

 

「深刻そうな顔をしてるけど…。 あんた(ユウキ)にはなにか、心当たりがあるの?」

 

「あぁ、問題ない。」

 

「…あるのね。 …もしかして、この前あんた(ユウキ)が言ってた『世界の謎』に関係してるの…?」

 

「…ああ。」

 


 

会談が終わった後、俺は今、この論文の著者が通う聖テレサ女学院を訪れている。

例の論文に俺に対する謝辞が載っていたので会えると踏んだのだ。

 

残念ながら、著者のユニちゃん(18才)は不在なようで、

 

「ユニ博士から貴方が此処に来たら渡すように、と頼まれておりました。」

 

そう言って、教員が紙の束を俺に渡してきた。

 

このループでは会ったことないのに俺のことを知っているのか… 

キャルが前のループを覚えている素振りを見せたことといい、

世界の強制力(修正力)が弱まっているという考えは正しいように思える。

 

おそらく、この書類のどこかにその答えが載っている。後で読んで確かめなければ。

 


 

(レイ) 「…さっき、父親からメッセージが送られてきたんだ。

   『リアルのことは気にするな。 その代わり、アストルムは怜に任せる。』って。

   私はずっと、父親に、一族に、自身の価値を証明したいと思っていたんだ。

   でも、その必要はなかった。 家族は私に期待してくれている。

   だから、私はその期待に答えたいんだ。」

*1
ギルドマスターはドラゴン族のホマレ。 世界の謎を追い、隠し種族のドラゴン族を探すのが目的。

覇瞳皇帝の倒し方わかった?

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