ディーノの小冒険   作:むろふし

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竜の騎士の息子、その名はディーノ!

ディーノは転生者である。

アルキード王国の王女ソアラと竜の騎士バランの間に生まれた史上初の二人目の竜の騎士で中身は童貞のまま死んだおっさんである。

 

幼い男の子の身体に性欲漲るおっさんの魂が入ったらもうそれはヤバい事になる事は皆さんご存じの通りでしょう。

 

そう、このディーノもまた…現実にはないファンタジーという名のエロ同人誌みたいな展開を求めてスケベに生きてしまったのです…。

 

 

 

 

 

 

 

 

ディーノの父、バランは我が子に違和感を覚えていた。

初めは自分の身体に流れる竜の騎士の力を怖がっているとか単純に自分より母であるソアラの方が好きだからと思っていたが…。

 

赤子のはずの息子から明確な意思を感じる瞬間があった。

 

「っ…ディーノ…良い子だから、おっぱい噛んじゃ…ん…」

 

「……」

 

それは授乳の時である。

妻の反応を見るとそれはちょっと母親として不味いのではないかという声を上げ、実は彼女は淫乱なのではと一瞬でも思ってしまった自分を殴って、妻の乳を吸う我が子を見ると…。

 

「ちゅぱちゅぱ…」

 

めっちゃ楽しそうな顔してた、しかもおっぱい揉んでるし。

やはり、ディーノは普通の赤子とは違うのではないか、それとも竜の騎士として長い間眠っていた人間の性欲が幼い我が子に目覚めてしまったのではないかと不安がよぎった。

 

「むちゅむちゅ…」

 

「む、むぅ…」

 

確かにバランもソアラの乳は好きだ。

バランとソアラが初めて一つになった日は竜の騎士の本能に任せてレイプ紛いの性交を行ってしまったが、ソアラの包容力と乳の柔らかさがバランを性欲の竜魔人から初体験にドギマギする人間の男へと戻してくれた。

 

それからは愛のあるナチュラルセックスで毎日愛を深め合っているのだが…。

 

「だ、ダメ…ディーノ…ッ」

 

「ぬ、ぬぅ…」

 

(我が子に嫉妬し邪推するとは…私は竜の騎士なのだぞバラン、我が子を愛せずして何が竜の騎士だ)

 

「は、はははは、ディーノはソアラの乳が大好きなのだな、私も大好きだ!」

 

「も、もう…あなたったら…ポッ」

 

 

その夜めちゃくちゃドルオーラ放った。

 

 

 

 

それから時が流れ…。

実力、人格、人望、全てが完璧なバランの存在を疎ましく思う輩が増えていた。

おまけにバランは王女ソアラと王様公認の良い仲である。

 

王女と自分の息子を結婚させ更なる権力を得ようと企んでいた大臣のバランに対する恨みは日に日に増大していった。

 

そしてある日、配下の者どもを総動員してバランに対する醜聞を広めまくったのだ

 

 

「国王陛下、聞きましたか、婿殿の本性を」

「……」

「毎夜毎夜野獣の如く王女様をレイプ紛いの性交をしまくるという鬼畜の所業、王国中の噂でございます。許せませぬよこれは。婿殿はおそらく魔王軍の配下なのではないですかな?そうでなければ毎日何発も何発もエッチは出来はしませぬ、普通の人間の男ならげっそり痩せ細り肌を枯れ毛髪歯抜け落ち倒れてしまうはずです。そうならないのは奴の正体が人間ではなく、魔物だからです!そしておそらくディーノさまは魔物と人間の…」

「だ、だまれ!!それ以上口を開く事は許さん!! 婿…いや、バランを呼ぶのだ!!早くしろ!!」

「ははっ…(フフフ、計画通り…)」

 

 

 

こうしてバランは王に囚われ、死刑宣告が下された。

バランの処刑を止めようと王女ソアラは父に何度も頼み込むが、王の娘を見る目は変わってしまっていた。

まるで汚いものでも見るかのような、実の娘に向けるモノではなかった。

 

そしてこう言い放った。

 

「魔物の子を孕んだ女など我が子ではない、処刑されないだけありがたく思え!!」

 

その言葉を聞いたバランはプッツンした。

縛られていた縄をブチブチと腕の力だけで解き放ち、額に竜の紋章を輝かせ下種の極みであるアルキード王にこう宣言した。

 

「私の事は好きに言えばいい…だが奸臣の奸計にはまりソアラに、己の娘に対してのその言葉は絶対に許さんぞ!!!!!取り消してもらおうか!!!!」

 

バランは攻撃してくる者以外には手を出さず、アルキード王国の精鋭たちをコテンパンにのした後、大臣たちを懲らしめ、国王に謝罪させてからソアラとディーノを連れてアルキード王国から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

時は流れ。

 

 

 

 

南海の孤島、デルムリン島に彼らはいた。

木を削って作られた剣を構え、父と子は対峙していた。

 

「流石は私とソアラの息子だ」

 

「ぜぇ、ぜぇ…」

 

早朝から島を何周も走り回りそれが終わったら素振り10000回。

そして剣の稽古を初めて数時間、ディーノの心と身体は既に限界に達していた。

 

「これはどうだ」

 

バランの剣がディーノを襲う!

 

「くっぬっ!? ちょっと父さん!子供相手に本気出すのやめてよね!?」

 

限界を超えた状態で剣を受け止めるディーノにバランはさらに一撃を加える

 

「ぅひっ」

 

「はっはっは、何を甘い事を。いいかディーノ、限界を超えてからが本当の戦いなのだ。父さんはたった一人で魔界へ赴き冥竜王ヴェルザーを倒したんだぞ、お前はその父さんの子だ、この位で値を上げる様では…次代の竜の騎士失格だぞ!!!」

 

実の息子に向けていいものではない苛烈な一撃がディーノを襲う。

 

「ちょっつぁっ!?俺竜の騎士になんてならないよ!!俺はたくさんの女の子を侍らせてハーレムを築くんだ!父さんがいるんだからこの世界の平和は父さんが守ってよッ!!!」

 

「お前はまだそんな事を…お父さんはハーレム何て許しませんよ!!!何よりも!!そんな浮気性な男に惚れる女が何処にいるというのだ!!お前も男ならば父さんの様に純愛を貫け!!ディーノ!!!」

 

ゴッ!!!

 

とバランを中心に突風が吹き荒れる。

 

バランの額には竜の紋章が輝いていた。

 

「男に生まれたからには一度は夢見るハーレムでしょ!たくさんの女を愛せる度量があってこそ世界を守る竜の騎士ってもんでしょがー!!!」

ディーノもやけくそになりながら竜の紋章を浮かべた。

これでバランは確信した、我が子は自分の意志で紋章を使えると。

 

(この子の年齢で自分の意志で紋章を発動させる事が出来るとは…)

 

「フフフ…流石、私とソアラの子だ…!!!」

 

「今日こそぶっ倒してやるからな!!父さん!!!」

 

「来い、ディーノ!!!」

 

 

「「うォおおおおおおお!!!!」」

 

二人の木剣がぶつかり合おうとした瞬間…!!!

 

「バラン様!ディーノ様!お昼ご飯の時間ですよ!」

 

昼ごはんの時間を知らせるもう一人の家族の声に止められた。

ぴたりと止まる二人、やがて同時に紋章が消えうせバランの方が先に木剣を降ろした。

 

「もうそんな時間か。ラーハルト、ディーノを頼む」

 

「はい、バラン様……ディーノ様、お疲れさまでした…バラン様を相手に一歩も引かぬ意志、お見事でしたよ。ハーレムはともかくとして」

 

「………ぶはぁッ!!はぁッ!!はぁッ!!! し、死ぬかと思った…!!!ラーハルト、俺、生きてるよね?ちゃんと生きてるよね!?」

 

「はい、もちろん。ディーノ様はバラン様と奥方様の子、この程度では死にませぬ。ハーレムはともかくとして」

 

「そっかー、良かったー…って、あれ? なんか言葉に違和感感じるんだけど?」

 

「ふふ、気のせいでございます。さぁ、ソアラ様とブラス様の元へ行きましょう」

 

「あ、そうだった。俺もうお腹ペコペコだよ…たくさん食べるぞーーー!!!行こうラーハルト!」

 

「そんなに急がなくても、お昼ご飯は逃げませんよ」

 

 

ラーハルトは幸せを感じていた。

魔族と人間の間に生まれ、父は行方不明、病弱だった母は魔族の子を孕んだ女としてラーハルトと共に迫害されていた。

 

そんな時、アルキードを飛び出して旅をしていたバランたちに出会った。

 

バランたちの手厚い処置により母は何とか持ち直したが…。

ほんのわずかな時間経ったが、最後は安らかな生活を過ごせた母は、穏やかに逝く事が出来た。

 

バランとソアラはもっと早く自分たちが出会えていればとラーハルトに謝罪したが、彼はその謝罪に首を振り、バランたち家族のお陰で母と自分は穏やかな時間が過ごせた。母もその事には感謝していたと、礼を言うのであった。

 

 

そして今、ラーハルトはバランたちと共にある。

 

 

 

「むしゃむしゃむしゃ…がつがつがつ…おかわり!!!」

 

テーブルの上に並べられた山盛りの料理をまるでドラゴンの様に食らい尽くしていくディーノに鬼面道士のブラス爺ちゃんの檜の棒の一撃が入った。

 

「これディーノ!食べ物はちゃんと噛んで食べんか!!」

 

ずががー!会心の一撃!!

 

「ぁ痛ー!?ちゃ、ちゃんと噛んでるよじいちゃん!!父さんの扱きで疲れてお腹減ってるのに悟飯の邪魔しないでよね!」

 

「なんじゃとー!!」

 

ずががー!会心の一撃!

 

「ぁ痛!?もう!殴らないでよー!!」

 

そんな二人のやりとりに笑顔を浮かべるソアラとバラン。

 

「笑わないでよ母さんひっでぇなぁ…」

 

「ぴぴぴー!」

 

「ゴメちゃんまで…」

 

 

 

 

 

人間も魔物も関係ない、幸せな家族の日常がそこにはあった。

 

 

 

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