戦隊ヒーローの白い私   作:わたメロン

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短めです


第4話

──ザ・ファントムズ本拠地。

 

「ひ、ひぃいいぃ!!も、申し訳ねぇでございますぅぅぅ!!」

 

床に這いつくばり、情けない声を上げるのは──敗北した怪人、ブレイカー男爵。

 

先日の戦闘でColorsに完敗した彼は、幹部たちの前に連れ戻され、今まさに詰められている真っ最中だった。

 

「情けないわねぇ、ブレイカー男爵♡」

妖艶に笑うのはマダム・ノワール。黒いドレスの女幹部。

 

「硬さなど、脆さと紙一重だ」

静かに呟くカゲロウ男爵。影に潜む忍者幹部。

 

「ハッハッハ!だからオレが行くべきだったんだよなぁ!!」

豪快に笑うジェネラル・バグス。筋肉自慢の軍人幹部。

 

しかし──そんな中、一際冷たい声が響く。

 

「無様は、許されん」

 

静かに歩み寄るのはドクトル・ブラーク。ザ・ファントムズの科学者。

その目は冷酷そのものだった。

 

「失敗は許容する。しかし……醜態は別だ」

 

義手から放たれる紫電が、ブレイカー男爵を容赦なく撃つ。

 

バチィィィンッ!!!

 

「ギャアアアアアア!!」

 

一瞬にして、ブレイカー男爵は黒焦げとなり沈黙した。

 

「掃除しておけ。次は……私の怪人が舞台に立つ番だ」

 

ブラークは静かに、しかし確実に告げた。

 

そんなやり取りを、玉座の上からじっと見下ろす巨大な影。

 

「ヒーロー……Colors……。壊す価値がある存在になりつつあるな」

 

低く重い声が、その場の空気をさらに冷やす。

 

ザ・ファントムズの次なる作戦が、静かに動き出していた。

 

──その頃。市街地。

 

私は、ブルーさんと一緒に任務の一環で買い物に出ていた。

 

今日は備品の買い出し。戦いばかりがヒーローの仕事じゃないことは、もう知っていたけれど……こうしてブルーさんと二人きりで行動するのは、まだ少し緊張する。

 

「……すごい人ですねぇ……」

 

私は周囲の賑わいを見て思わず呟いた。

 

家族連れ、友達同士、カップル──

普通の日常が、ここにはちゃんとあった。

 

「休日だからな。これくらいは想定内だ」

 

ブルーさんは淡々とした声で答えながら、手際よく買い物カゴに必要なものを入れていく。

 

(さすがだなぁ……)

 

でも──その時だった。

 

「……あれ?」

 

胸の奥が、ざわついた。

言葉にできない違和感。目に見えない“何か”が、空気に混じっているような──そんな感覚。

 

「ホワイト?」

 

ブルーさんが気づいて声をかけてきた。

 

「い、いえ……気のせいだと思います」

 

……でも、本当にそうだろうか。

 

ブルーさんは私をじっと見つめると、静かに言った。

 

「……その感覚。馬鹿にするな」

 

「……え?」

 

「ヒーローは、違和感を察知することで生き残る。たとえ気のせいでも、警戒するに越したことはない」

 

胸のざわつきが、少し強くなった気がした。

 

「……感じるのは、お前だけじゃない」

 

ブルーさんのその一言が、妙に重たく響く。

 

日常のはずのこの街の空気に、わずかに混じる異質さ。

 

それは──確かに迫ってきている“何か”の存在だった。

 

Colorsとザ・ファントムズ──

その次なる戦いの幕は、すぐそこまで近づいていた。

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