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いったいこれはどうなっているんだ?俺は気付くと檻にいてそのままここに連れてこられた。力を入れればすぐに折れてしまう木枝のような
「どうつける?この落とし前」
「ほ、ほんとうに申し訳ありません。き、機会さえあれば必ずこの汚名を「謝罪は聞き飽きた。えぇ?一回死ぬほど痛めつけてやろうか?」た、大変申し訳ありません。」
「もう一度言うぞ?謝罪は聞き飽きた。どうするんだ?この失態。今までのことをいれても到底償いきれないぞ?」
涙を浮かべて謝罪の言葉を繰り返す有漢に対し店主と呼ばれた男は顔を真っ赤にしながらも怒っていないと言わんばかりに優しい口調でそう問うた。
「...私の財産を半分差し上げます。」
有漢は財産を半分差し出すのが嫌なのかあおざめた顔をしょんぼりとしていた。
「半分?お前ごときの財産の半分だと?それだけじゃこの損害を埋めきれんぞ。それになんだその顔は?俺をバカにしているのか?」
「⁉いっいえそのようなことは。」
「なのに半分だけか?お前が本当に謝罪したいと、償いたいと心から思っているのなら財産を半分
「....わ、分かりました。私めの財産
顔を青白くしながら有漢はそう言った。
「ほぉー
「はい。
そう言って店主は顎を撫でながら立ち上がり壁にかけてある宝剣を手に取った。
「ところで有漢お前の言う
「え?」
店主がバサッと剣を鞘から抜いて有漢の体を
「グアアァァァ!!!」
斬られた有漢の悲鳴が部屋中に響いた。突然人が斬られ血が吹き出る様子を見て誰かが「ヒッ」と悲鳴を漏らした。
「待って、待ってください!!何故私を斬るのですか!!」
「当たり前だろ?お前の全財産ぐらいじゃあ全然足りねぇんだよバカが!!お前の全財産と命を入れてもな!?」
「お、おおお待ちください、必ずあなたの期待にこたえますから!どうかお待ちください。」
斬られた傷を手で押さえながら店主に懇願する。
「ダメだ。もし俺が美姫を捕えておきながらそれに気づかず暴行したなんて知られたら俺はもう表に顔を出せねえ。分かってんのか?美姫の価値を?あれと比べたらお前なんて道端の石ころ以下なんだよ間抜け!!」
懇願する有漢にとどめを刺すため剣を大きく振り上げ有漢の顔目掛けて振り下ろした。
「まぁ待ちなって。
剣が顔に振り下ろされる直前にそんな軽い声が聞こえた。声のした方を見ると扉にもたれかかっている趙李がいた。
「おい、
店主はそうとう頭に頭に来ているのか有漢を斬った宝剣を趙李に向けた。今にもこの部屋の人間全員を手に持っているその宝剣で殺してしまう殺気が店主にはあった。そんな店主の殺気をなんともなさそうに笑顔で趙李は話し始めた。
「あのね、
趙李は、兄である趙権にそう言ってなだめた。しかし、兄である趙権は納得しないようで大股で趙李に近づいて胸ぐらをつかんだ。
「いいか趙李、美姫だぞ!?この趙国でいや中華で一番美しいと言われるあの美姫だぞ!?趙王がその美しさのあまり涙を流して婚姻を申し込み、秦王や楚王達がその噂を確かめようよと面会を申し込み、美姫を奪われると思った趙王が美姫を守るため六国の王に戦争を仕掛けかける
「そう、だからこそさ。」
「意味がわからね!!しっかり説明しろ!!」
趙権が何やら早口で捲し立てると「趙李は待ってました!」といった顔で説明し始めた。
「いいか兄貴?美姫は今現在趙王の後宮に向かう最中に土砂崩れで
「だから何なんだよ!!早く言え!」
「だからさ、皆もう美姫はダメって思っているんだよ?なのになんで俺達が美姫を見つけたって思うの?むしろ何事もなかったように振る舞うほうが安全なんじゃない?
趙李の言葉に思うことがあったのか胸ぐらを掴んでいた手を離し、考え始めた。趙李の言葉通りだと考えた趙権は剣を鞘に収めて大きな声で人を呼び出した。数人の男達が階段を急いで上ったのか汗をかきながら部屋に入ってきた。趙権は男達に「有漢が
「分かってくれてありがと兄貴。」
「いいや、俺も美姫のことで頭がいっぱいになってしまっていた。気づかせてくれてありがとう弟よ。」
「そういえば兄貴、この子らどうする?無視してたけど話し聞かせちゃたし殺す?」
趙李の言葉を聞いた俺達は、これから殺されてしまうのか?と、不安になったが趙権が
「いいだろう。こいつら
「...そうだね。そのとおりだ。あと、ビビってないから。」
と、笑いながら軽口を叩き合っていた。
「あっそうだ。この子たち連れて行く奴いなくなったじゃん。兄貴、俺が連れて行っていい?」
「ああいいぜ。
これから俺達はこの趙李に連れられて行くらしい。
ここまで来てなんだか早く逃げ道を考えないと奴隷になってしまう。そういえば何故奴隷になる子供がトップである趙権に会う必要があるのだろか。何故有漢が趙権に斬られた時
「そう。じゃ子供達、はぐれないように俺についておいで。」
生まれた疑問を頭の隅に追いやって俺達は趙李の後について行った。
一人になった部屋で趙権は笑っていた。有漢の歪で黒い笑顔ではなく、もっとドス黒く、言葉では言い表せないそんな邪悪すぎる笑みをうかべてこれから起きる