安心安全生活を目指して   作:jejjsuususuwu

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話が進まない…。


名無し

 如春(じょしゅん)の後を俺はついて行った。

 入り組んだ構造になっているようで、何度も廊下を曲がった。廊下の窓の格子から街が見えていた。如春が扉の前で止まったので如春と間隔を開けて俺も止まった。

 

管外(かんがい)班長、如春です。新入りを連れてきました」

 

「入ってこい」

 

「失礼します」

 

 如春は扉を開けて中に入った。俺も部屋に入っていいのかわからず立ち止まっていると、「おい、お前もこい」と、如春に言われて中に入った。部屋は趙権の部屋のように豪華な作りではない。しかし、5〜6人が足をのばして寝られるだけの広さはあり、格子から陽の光が差し込んでいる。そんな部屋に俺と如春、管外と呼ばた男の三人がいた。

 

「班長、新入りです。ほらお前挨拶しろ」

 

「新入りです。名前はありません。よろしくおねがします」

 

 俺は頭を下げて班長に挨拶した。

 

「名前がない? 趙李副店主につけてもらったはずだ。

 お前俺のことをバカにしているのか? 足切り落とすぞクソガキ」

 

 班長は自分が新入りにバカにされたと思ってドスの利いた声を発した。

 

「いえ、馬鹿にしていません。俺は名前をつけてもらえなかったのです」

 

「ふーん」

 

 ありのまま伝えたが信用されていないからか、嘘くさいとおもわれたからなのかてきとうに流された。本当のことを伝えたが信じてもらえなかったのでどう言えばこの男を納得させられるのか思っていると如春が間に入ってきた。

 

「班長、名前のことはとりあえずおいておきましょう。他にしなければならないことがあるはずです」

 

「たしかにそっちが先だな。まあそのことについては後で俺が趙李さんに聞けばいいだけだからとりあえずはいい。もし嘘だとわかったら足を切り落とすからな」

 

 管外は、如春の言った「しなければならないこと」が優先だと思い、嘘だとわかれば俺の足を切り落とすと脅した。俺自身嘘をついていないので足を切られる心配はしなくても良いはずだが趙李の俺に対する態度を考えると「名前を付けた」と悪巫山戯でいいそうだ。俺に興味や関心がなさそうだったので俺のことを忘れているかもしれない。

 

「まずは自己紹介から始めるぞ。俺は管外。護衛班の一つで班長をしている。おまえをここまで連れてきたのは如春。おまえの先輩で教育係。以上。あとの説明は如春から受けろ」

 

「え!! 聞いてないですよ! 俺が教育係なんて!!」

 

「あぁ? 言わなかったっけ?」

 

「いってませんよ! そんなこと!」

 

「嫌なの?」

 

「そう言うわけじゃないですけど。俺にも都合ってものが…。」

 

「班長命令。お前がやれ。いいな?」

 

「はい……」 

 

 如春は最初嫌がっていたが管外に命令されて仕方なくといった感じで返事をした。肩を落とす如春に管外は

 

「まあ落ち込むなって。どうせおまえの用事なんて女だろ? お気に入りの子、名前なんだっけ?」

 

「……楊華(ようか)ちゃんですけど」

 

「そうそうその楊華ちゃん。結構人気みたいじゃん? 順番待ちになるくらいには」

 

「だから何なんですか?」

 

「おまえがあのガキの教育係になると言ってくれたら楊華ちゃんと優先的に会えるんだけどなあ?」

 

「マジすか!? 俺やりますよ! 教育係!」

 

「そっか、おまえならやってくれるって信じてたぜ?」

 

「はい! 任せて下さい!」

 

「じゃあと頼んだぞ」

 

 そういって管外は部屋から出でいった。

 お気に入りの女の子に会えるのがそんなに嬉しいのか如春は飛び跳ねて喜んでいる。俺の教育係になるようだ。

 

「よっし!お前を鍛えるからな!はやく一人前になれるようがんばれよ!」

 

「…あの俺」

 

「なんだ?」

 

「まだ、何するか知らない…。」

 

「あっ、まずは説明からしないといけないな。あと、敬語を俺に使うの禁止な。言われるの慣れてないし、ムズムズする。」

 

敬語を使われるとムズムズするらしいので次からは使わないようにしよう。俺が何をするのか説明をしていないことに気づいた如春はまずこの組織について話し始めた。

 

「えぇーとっ。まずこの街は泊城(はくじょう)の城壁に囲まれている城壁都市だ。邯鄲から歩いて20日ほどのところにあって、商人や旅人たちが人や食糧、馬などを買って補給したり、休憩するための中継地点だ。それでこの街は潤っている。お前もここに連れてこられたときに見たろ?街の活気と溢れんばかりの人と物を。」

 

如春の言うとおり俺が檻の中から見た限りではたしかに活気があって人も物もたくさんだった。

 

「この街は商人や旅人が落とした金で潤っている。だから税収も半端じゃない。聞いた話によるとこの泊城が朝廷に納めている金は他の城ニ十余りに相当するそうで、趙国の死守すべき重要拠点の一つだそうだ。」

 

もし如春が聞いた話が本当ならこの城はまさしく金のなる木だろう。商いの中継地点ならこれからも安定した税収を得られるだろう。しかし、それを他の国が狙ったりしないのだろうか。

 

「他の国も当然狙っている。つい最近じゃ、秦国と魏国がこの泊城を攻略しようとやってきたしな。」

 

「秦と魏が同時に?」

 

「いや、同時というか魏が撤退したあと秦が来たんだ。どっちも結構な数で攻めたみてーだがどっちとも大敗して国に帰ったらしいぜ?」

 

「あの秦が大敗したのか?趙軍に?」

 

「ああそうだ。なんだ以外か?秦が大敗するのが。」

 

「いや、そういうわけじゃないけど…」

 

如春にそういったが俺自身あの秦が趙あいてに大敗するなんてどうしても思えない。いま紀元前何年か知らないが趙に魏を撤退させたあと秦を大敗に追い込む国力があるとは考えられない。 

 

「迎撃した趙の総大将の名前はわかる?秦や魏のことについても話してくれよ。」

 

「そんなこと知りたいのか?変わってんな。」

 

「そう言わずに教えてほしい。」

 

「そんなに知りたいなら教えてもいいけど、俺もよく知らないんだ。仕事で燕国と斉国にいっていなかったし。帰ってきて戦いがあったことを知ったんだ。」

 

「チッ、使えねぇな。」

 

「え?なんか言った?バカにされた気がするだけど。」

 

「ん?何も言ってないけど?」

 

「ホントか?」

 

「ホントホント。だから話聞かせてよ。」

 

「だからよく知らないって言ったろ?」

 

「チッ、ホントに使えねぇな。」

 

「お前いま絶対悪口言ったろ。「使えねぇな」って聞こえたぞ。」

 

流石に怒らせたか?

 

「いやそんなことよりいいの?仕事の説明からだいぶ逸れてるけど。」

 

「あ!そうだった!説明の途中だ!」

 

大物なのか阿呆なのか脱線した話を戻すために如春はわざとらしい咳ばらいして説明を再開した。

 

「話は逸れだが泊城は城主が表を裏を趙権店主が支配している。表は税を徴収したり、治安維持をしている。裏側つまり俺達は表がしないことを生業にしている。」

 

「たとえば?」

 

「人だったり、貴族や商人達にしか得にならないぶっ飛んた品物の運送と護衛。国が禁止している商品や珍しい獣皮なんかを国に秘密で売り捌いたりしている。こういったことが裏側の仕事だな。他にも娼館や賭博の売り上げ」

 

「国に見つかったりしないのか?」

 

「それはねぇな。本来なら取り締まる筈の城主やその側近は俺達の仕事のおかげで甘い汁を吸っているんだぜ?それを手放すなんてありえねぇ。だから見つかることはほとんどないな。」

 

如春の言うことが本当なら取り締まる筈の城主たちは自分たちの懐を肥やしているようだ。

 

「そんな状態で治安が乱れたりしないのか?」

 

「治安?この街の権力者は俺達のおかげでいい思いできているんだ。秘密裏に軍を動かして掃討する。そして住民たちは「賊がいた事を知らないし話題にしない。」そう決めているんだ、生きるためには上の奴等(権力者たち)に目をつけられないことが無難。だから街は安全ということになっているんだ。情けねえけど。」

 

住民たちは賊で騒ぎを起こしたり、城主に具申することはないようだ。役人や裏側を仕切る趙権たちに目をつけられないようにしているようだ。どの時代でも力を持つ者の機嫌を損ねることはしたくないようだ。

 

「でも、それが悪いとは思わないぜ?生きていくためには権力者のご機嫌取りは必要だからな。弱者の戦略ってやつ?他に質問はあるか?」

 

「…この街が平和なのはわかったけど俺がする仕事は何なんだ?」

 

「お前がする仕事は護衛だ。商人やお忍びで旅をする貴族のボンボンの面倒見たりしてそ護衛するのが俺達。ほら、管外班長が自己紹介のとき、護衛班の班長してるって言われたろ?」

 

「つまり俺達は人や品物を守ればいいんだな?」

 

「いや、護衛班なんて大層な名前だが実際はただの雑用だ。護衛以外にも依頼された物を届けたり、商品調()()をすることもある。」

 

如春がいう調達について俺は知りたくない。うまく言葉にできないが良い気がしないような気がするからだ。

 

「なんとなくやることはわかったけど、俺を鍛えるってどうすんの?城壁の周りを重りをつけて二十周ぐらい全力で走るの?」

 

「そんなことしねえよ。素振りしたり、組み手して訓練するんだ。やることが多いから覚えるのも大変だがそこんところは教育係である俺が教えていくから気楽にっとまでは言わないが緊張しすぎんなよ?」

 

「よろしくおねがします!!」

 

(おう)!任せとけ。すぐに一人前にしてやるからよ。」

 

しばらくの安全を得たように思っていた。だが、そうではなかったのだ。ここから地獄に向けて歩き出したことを俺はまだ知らない。

 

 

 

 




一騎打ちの勝敗はキャラクターの武力+個性+健康状態の合計値によって決めます。野戦や攻城は統率+個性+士気+人数の合計値で決めます。こーえんの三国志14PKみたいに個性や武力以外にも知力や政治などを数値化したいと思います。武器によってキャラクターの能力値が変化します。キャラクターによっては能力値100を越える者が出できます。病気になったり怪我をすると能力値にデバフがかかります。李信のように特定の状態になると能力値にバフがつきます。オリキャラ(憑依者の彼や趙権など)によって原作に登場するキャラクターの能力や所属が変わります。原作に登場したが、あまり描写されていないキャラクターは私が独自解釈して書かせていただきます。

以下武力の目安
100以上 大将軍級

90以上 準大将軍級

80以上 将軍級

70以上 達人級

60以上 上級者級

50以上 中級者級

40以上 初心者級

30以上 一般人(成人男性)

20以上 一般人(成人女性)

10以上 一般人(子供)

10未満 ひんし状態
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