転生したらフェル・ディアドだったから生き残りたい 作:ケルトの戦士を目指して
アイルランド別名古代ケルト大陸、コノートの王の1人ダワーンの息子としてある子供が生まれた、名をフェル・ディアドと名付けられた、そんなフェル・ディアドには一つの問題点があった、それは……前世、いやこの古代ケルト大陸からすると遥か未来の記憶を持っていたのだ。
「(フェル・ディアド、クーリーの牛争いで死ぬこと確定じゃん!しかもこの時代だし弱かったら死ぬ……強くならなきゃ)」
そう決意してから幼少期は父ダワーンに見つからない場所でナイフでフェル・ディアドの特徴である刃の通らない皮膚の強化を試みたり(意味はなかった)岩に突撃したり、大量の酸素を血液に取り込む訓練をして血を大量に吐いたりもした、それを父ダワーンに見られたら戦士としての訓練を開始された、、その努力も実って相当な身体能力を手に入れることもできた、13歳でコノートのそこらの兵にはまず負けない実力になっていた。
時が進みフェルディアにとっての始めての戦場は正に敗戦の戦場であった。
「俺が残ります、その間に体制を立て直してください」
「わかった!全軍撤退せよ!」
死にたくないな、と内心では思っていてもフェルディアがこの小隊において最強の騎士であって、最善なのは自分が残り時間を稼ぐことだった。
「この先を通りたければ俺を倒して行け、それとも……それだけの猛者がいてこのフェル・ディアドを避けてとおらなければ戦に勝てない臆病者か?」
「なにを!?全軍!!あの小僧をぶっ殺せ!!!!」
「「「「うぉぉぉぉ!!!!臆病者と言った小僧を殺せぇぇぇ!!!」」」」
ケルトの戦士にとって臆病者とは特に不名誉な言葉であり、怒らせるには手っ取り早い言葉である、それを知っているフェルディアは自分にヘイトを向けさせるため言い放った。
押し寄せる人の波、まずは槍で心臓を狙う刺突をかわし頸を跳ねる、その後すぐに左横からフェルディアの頸を狙った剣を左腕で受け止め頸を跳ねる。
剣を腕で止めたことに一瞬動揺が走った瞬間フェルディアは波を駆け抜けると邪魔な兵士を斬り殺し一番奥の馬に乗った指揮官を狙う。
「ええい!ならば私が!!」
馬を走らせフェルディアに狙いを定め槍を振るう、それをわかっていたフェルディアは後ろに飛びかわし、馬の突進を受け止め首を無理矢理へし折り指揮官が落ちたところを剣で刺し殺す。
「まだやるなら相手になるぞ」
殺気を他の者にぶつけるが他の国なら逃げる者ばかりだろうがここはケルトである、故に残りの者もフェルディアに挑んできてそれを殺し、増援が到着した頃にはフェルディア1人立っていた。
15を越えればコノートの戦士として戦場に出ればその刃の通らない皮膚を利用したカウンターで数多の勇姿を屠り一騎討ちも勝ってきた。
「(生きるために敵は殺してきた最初は罪悪感があったのに……これが慣れか)」
フェルディアの活躍を耳にしたアリル王も喜びフェルディアを自分の元へ招集した。
「よくやったフェル・ディアドよ、何か褒美はやらなければな!」
「でしたら影の国での修練の期間をいただきたく思います」
「なるほど、フェル・ディアド程の戦士ならかの魔槍ゲイ・ボルグを授かるのも夢ではないな!!」
「では、許可をいただいたと言うことでよろしいでしょうか?」
「期待しているぞフェル・ディアドよ」
アリル王の元から退出して大きく溜め息を吐いた。
「あらフェーちゃん随分大きな溜め息ね」
「これはこれは我らが女王メイヴじゃないですか」
「ふふ嫌そうな顔ね、そういう顔も好きよ」
「どうせ夜枷に誘うつもりなんだろ、お前の信念や変わらない在り方は好きだがそういうのは嫌いなんだよ」
「いいわ、やっぱりそんなフェーちゃんを私の物にしたいのよ!」
「戦士としてはお前の物なんだからそれ以上求めないでくれないかね、アリルよりはお前を信頼してるしこの剣はお前に託してんだからよ」
「だからこそよ、完全に私の物になっていないのはこのコノートでは貴方だけなの、気前よく、嫉妬せず、恐れを知らない私の最高の勇姿、早く私の物になりなさい」
「恐れを知らない……ねえ、俺は臆病者なんだよ、死にたくない生き残りたい、だから戦ってる、ただ恐れとの立ち向かいかたを知ってるだけ、恐れの飲み込みかた知ってるだけだ」
「フェーちゃん、貴方は自分をこのケルトで最も不名誉な臆病者と言いながら誰よりも誉れ高い勇姿でいる、それに貴方の言い方だと言ってしまえば恐れを知ってるからこそ恐れを知らないってことでしょ?」
メイヴに手を顎に付けられ自分に目線を合わせるように下げられ見つめられる、それをやられたフェルディアはああ、だからお前にはある意味では絶対に勝てないんだなと思わされる。
「はあ負けだ負け、だが夜枷はお断りだ、それに俺よりもお前が欲しがる勇姿はそう遠くないうちに出会える筈だからな!」
フェルディアは逃げるようにメイヴから離れ城を出る
「フェーちゃん以上に私が欲しがる勇姿ねえ、楽しみにしているわ」