妖怪退治の相棒は「おむすびの神様」です ~戦う現代の巫女、陰陽五行の少女たち VS 妖怪軍団 百物語~   作:繭山 巣立

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2話 炎の巫女、ザ・フェニックスの羽ばたき! 前半

 次の日。

 公立東北町中学二年三組の教室にて、純白の髪に日光が反射する窓際で、上白きずなは一人のクラスメイトを見つめていた。

 

 不知火(しらぬい)ほたる。

 

 茶色みの強い髪を三つ編みにした、黒縁眼鏡の文学少女である。今日はハードカバーのぶ厚い本を持ち、授業の合間の空き時間は、ずっと読書に夢中であった。

 

「あの子が二人目の巫女候補かな?」

「きっと、おそらく、たぶんですが。この学校で名前に火が入ってる――つまり、そういう縁があるとみなせるのは彼女だけですから」

 

 彼女の肩には御ムスビ様が乗っかっているが、他のクラスメイトには見えていない。そのまま何食わぬ顔で、巫女と神様の会話はヒソヒソと続いた。

 

「とりあえず問題は、あの子に神の力を受け止められるだけの器があるかどうかだね」

「どうやって巫女になって貰うのですか?」

 

「それは『神様勾玉(カミサマガタマ)』が有事の際に、彼女の霊力に反応するかで決まる。だからあの子から霊力を引き出すために、まずは見えてる世界が全てじゃないって知ってもらわなきゃダメだね」

「つまり?」

 

「勧誘して接点を持つってこと。それでぼくの姿が見えれば尚よしだ」

「それは……何をどうすればいいのでしょうか。私が巫女になることを即決したのは、生まれた時から神社の娘で、ただ神様や不思議に近い特殊な環境にいるからです。しかしみんなは私と違い、霊能力を持っているわけでもない」

 

「けど、この世とあの世のバランスが崩れている以上、これは他人事じゃない。君たち人間の戦いでもある。だからこそ、たとえ普通の人間であっても戦うべきなんだ。その上で相応の覚悟と責任を背負って、神の力を授からないといけない」

「そう、ですか」

 

 厳しいことを言うなと、上白きずなは思う。

 おむすびそのものな御ムスビ様は、ゆるキャラのような姿をしていても紛れもない八百万の神々の一員。大自然の厳しさと優しさを併せ持つ。

 対価に釣り合わない無償の愛と、同じくらいに無償な厳しさ。そのどちらもを気まぐれに押し付けてくるのが、日本の神々の特徴だった。

 

「ぼくの巫女、もしも君が後悔してるのなら、やめたっていいんだよ? ハッキリ言って巫女になることにメリットは殆どない。そもそもが何百年も前の、14歳が子どもじゃなくて大人だった時代に作ったのが『神様勾玉』だ。今ならまだ、辞めたいのなら間に合う」

 

「……いいえ、御ムスビ様。私は後悔なんてしていません。この町が好きだから守りたい、この国が好きだから失いたくない。日常を壊されないためなら戦える。そう思ったから、陽の巫女『ラビットW(ホワイト)』になったんです。覚悟なら、あの時あの場所で決めました!」

 

 きずなはキッと御ムスビ様に視線を向けて、凛々しく引き締めた表情を見せつけた。ここまで言われては、何も言うことはなかった。

 

「――ん、100点満点の答えだとも。その覚悟が、最後まで保つことを祈ってる」

 

 だから御ムスビ様は自身の力を使用した。縁結びの神、『飯穂穂邇芸邇芸神(イイホホノニギニギノカミ)』の力を発揮して、良縁を手繰り寄せる。

 そしてその口から、予言の言葉が飛び出した。

 

「一度しか言わないからよく聞いて。図書室入り口から5列目の棚、最奥の三段目にある本。そこにきっかけがある」

 

 あまり多用はできないため、そう言い残した次の瞬間には、御ムスビ様は煙の様に消えていた。一時的に力を使い果たしたことによるものだ。

 心配はしていない。御ムスビ様は神守町の土地神で、町全体が御ムスビ様のテリトリー。しばらくすれば帰って来る。

 

「5列目の棚、最奥の三段目。はい、覚えました」

 そして、きずながメモを残したのと同時に、授業を告げるチャイムが鳴った。

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 新学期が始まってすぐの今日は給食が出ない。午前中までに全ての予定は消化され、お昼休には放課となる。現在学校に残っているのは、仕事中の職員か部活中の学生ぐらいだ。大半は、とっとと家に帰っている。

 

 しかし、きずなが御ムスビ様が残した言葉通りに図書室を訪れると、そこには既に不知火ほたるがいた。入り口から5列目、最奥の棚の三段目。古典文学がまとめて置かれている棚だ。

 

 その時、ほたるが手にする本の題名が見えた。『雨月物語』だっ。

 

「怪談もの……!」

「え?」

 

 なんと状況に合致していることか。

 そう思った瞬間、つい言葉が口に出ていた。

 

「あの、ひょっとして、上白さんも、こういうの好きなんですか?」

「あ、うん。家業の関係で、そういうのに触れる機会が多いから……」

「へえぇ!!」

 

 ズズィと、まるで同志を見つけたかのように、不知火ほたるは詰め寄った。

 話と展開の速さに、思わず押され気味になってしまう。

 というか、眼鏡が肌に触れるほど顔を近づけられていた。

 

「そういえば、おむすび山の『おむすび神社』の娘さんでしたよね。有名ですよね、上白さんの家は。町の顔役として頑張ってくれてると、良い噂をよく聞いてます」

「ま、まぁね。おばあさまは立派な人だから……」

 

「実は自分、最近怪談系の本がマイムーブなんです」

「そ、そう! なんて話の早い……」

「え?」

「いや何でもないよ、こっちの話!」

 

 あまりにトントン拍子に事が進むので、きずなは気を引き締めることを心がけた。これが自分が奉る神の力なのかと、少しだけ畏敬の念を強めながら。

 

「そう言えば、上白一族は拝み屋さんをしているって聞いたことがあります! 本当なんですか?」

「ナ、ナンノコトカナー!?」

 

「上白さんやおばあさまが何もない所で喋ってるとか、よく事故現場や不入(いらず)の森近くで見たって目撃情報があるんです。実は、幽霊や妖怪が見えるとか?」

「おほほ、何を言ってるの? この世におばけもゆーれいもいるわけないじゃなーい。おほほ」

 

 確かに御ムスビ様の案件とは別に、以前から代々上白家は拝み屋、霊能力を使って悪霊を払ってきた家系である。しかしそれはあくまで裏の稼業。堅気には教えられない、裏の事情なのだ。

 

「本当ですかー?」

「本当! 本当!!」

「……まぁいいか」

 

 それはそれとして、上白きずなは嘘がド下手くそだった。

 

(良し、誤魔化せた! 偉いぞ私!!)

(これ以上聞いても素直に認めなさそう……)

 

 きずなはほたるの態度に気づかず自画自賛した。誤魔化すのに精一杯だったので、退いてくれたことに気が緩み彼女から意識が逸れていた。

 

「妖怪。つまりは、妖しくて怪しいもの。どちらも意味は同じで、人の知恵では計り知れない不思議なものごとを指す。つまり妖怪とは、人知の及ばない存在、又は現象のことを言う」

 

 そこまで喋って、ほたるは本棚から別の本を取り出した。

 著作者は、柳田國男。

 

「ただ、『妖怪』はどう見るかによってまるで違う姿が見えてくる。

 言葉、単語としての妖怪。民俗的な視点からの概念としての妖怪。

 人が認識する、存在としての妖怪。お話に登場するキャラクターとしての妖怪。

 日本に根ざす、文化としての妖怪。

 どれもこれもが密接に関わり合ってるから、決してどれかを切り離して考えることは出来ないけれど、全てを混合してもそれは本質とはズレてしまう」

 

 不知火ほたるの目線は、本の文字に釘付けだ。

 しかし、認識は文字の向こう側にあるように思えた。

 ぶつぶつと独り言を呟き、ほんの一瞬で自分の世界に入ってしまっていた。

 

「上白さんにとって、――妖怪って何ですか?」

 

「隣人。人が本来なら認識出来ないものを、何とか認識しようとした結果。太古の時代より人とある存在で、人がいる限り変化し続ける不滅の概念。人が人である限りなくならない、不思議そのもの。それが妖怪」

 

 その問いに自分でも驚くほど、きずなの口から自然に答えが出た。

 

「はっきり言い切りましたね。専門家として一家言あるのでしょうか?」

「ハウっ!?」

 計算通りとでも言いたげな、悪戯な笑みをほたるは浮かべていた。

 小柄な彼女は上目づかいで、舐め上げる様に目線を合わせていく。

 ダラダラダラと、冷や汗が止まらなかった。

 

(このままちょっと押せば、或いは口車に乗せてしまえば、簡単に口を滑らせちゃいそうですねー)

 

 きずなは口を真一文字に結び、顔の向きを硬直させて目線を泳がせ、変な呼吸をしている。誰がどう見ても、はなはだしく怪しかった。

 

(この態度が妖怪の仕業って事は無いでしょうが……もしかして本当に、妖怪がいるんでしょうか)

 

 何であれ、特別親しくもないのに突然話しかけて来たのだ。その普段どおりでない行動には、何かしらの原因があるはず。

 そこまで考えて、ほたるは、きずなに問いかけた。

 

「ねぇ、上白さん。自分にいったい、何の用なんですか?」

 

 

 そして、校舎を揺らす轟音が響いたのは、その直後であった。

 

 

「キャアァァッ!!!」

「落ち着いて!」

 

 図書室が揺れた。校舎が揺れた。

 咄嗟に本で頭を庇うが、よろめいて膝をついてしまう。

 本棚はボルトで固定されているため倒れる事は無いが、本は別だ。大量の本が落ちる音に怯み、身を強張らせて数秒。揺れが収まるのを感じて目を開けた。

 

 いや、厳密に言えば、きずなが駆け出す音を聞いたから目を開けたのだ。

 

「――上白さんっ!!」

 顔を上げた時にはもう、きずなの走り出した背中しか見えない。問いかけに答えは返って来ず、どこか自分とは別の場所を見据えているかのように、同級生であるはずの彼女は振り返らなかった。

 

 自分の目線の先には何もない。

 彼女が何を見据えて動き出したのか、わからない。

 

(何かが、いる――? 私には見えない何かがいる!?)

 

 その考えに思い至った時だった。

 周りを見ると、ほたるを避ける様にして本が散らばっている。

 そして、アダッ、痛っ!という声を間近で聞いていたことを思い出した。

 

 ――体格が自分より勝る彼女(きずな)が、覆い被さってかばってくれた。

 落ちてくる本から、守ってくれた。

 ようやくそのことを自覚して、ほたるはその背を迷わず追い掛けた。

 

「待って!!」

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

(オン)切切(キリキリ)婆沙羅(バサラ)(ウン)(ハッタ)。――(オソ)レ、(タテマツ)ル」

 

 その妖怪は、工の字型に並べた鉄アレイに、小の字型にくっつけた鉄アレイを乗せたような姿をしていた。顔にあたる部分には、昨日のビル妖怪と同じく一ツ目の文様が浮かんでいる

<i624916|38339>

 

「オオン!!」

 そして、鉄アレイ妖怪の叫び声と共に、前輪と後輪の鉄アレイが高速回転。

 校舎へ体当たりをかました。

 その一撃で校舎全体が大きく揺れ、一部が大破し大穴が開く。

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 二度目の轟音を聞く中、きずなは変身専用の呪文、『卍句』をeishou 。

 

「『変身、月の白兎』!」

 

 巫女服を動きやすい形に改造した、白兎の巫女装束。制服からそれへと衣装を変えながら、少女は階段を飛び降りた。

 飛び降りようとした。

 失敗した。

 

 変身後もいつもの癖で、律儀に階段を降りて一階から外に出ようとしていたのだが、彼女はまだ強化されたパワーを制御出来ていない。焦る気持ちが裏目に出て、変身直後につい強めに踏み込んでしまった。

 

 廊下がひび割れ、草鞋の跡が残る。そのままの勢いで階段の踊り場を飛び越え、壁を突き破って外に飛び出てしまった。

 

「ああああ! やっちゃったぁぁぁぁぁぁぁ!! 校舎がぁぁぁぁ!!」

 

 更に着地にも失敗。地面に激突した。昨日のスカイダイブに比べれれば何でもないが、同じミスの繰り返しは心が痛む。

 しかしへこたれている時間はない。視界には鉄アレイ妖怪が校舎を破壊している様子が飛び込んでいる。なので堂々と、白兎の巫女は名乗りを上げた。

 

「宙(ソラ)まで届く純白の決意.――『陽』の巫女、『ラビットW』! やめなさい、迷惑妖怪!!」

 

 言ったところで相手がやめてくれるとは思っていないが、それでも叫ばずにはいられなかった。

 神聖なる学び舎の破壊。これでは、同級生や先生方に死傷者が出ていてもおかしくない。彼女の怒りは、簡単に沸点を超えた。

 

「ん? あー、またキミ?」

 

 適当で、がらんどうな答えが返ってくる。

 鉄アレイ妖怪に乗った、昨日の謎の少女だ。

 彼女の衣装には細かな違いがあったのだが、そんなもの白兎の巫女にとっては同じこと。なんか不良っぽい格好としか思えないので、見た目の区別などつけられない。

 

「邪魔するの? 邪魔するんだったら――やっちゃえ」

 

「オソレヨ」

 魂のこもってない気の抜けた命令を受け、それでも鉄アレイ妖怪が向かってくる。前輪の鉄アレイの回転を上げ、こちらに突っ込んできた。

 

「すぐに終わらせる! これ以上、学校を壊させない!!」

 

 相手は鉄アレイ妖怪、巨大な金属の塊だ。その体は重く、硬い。

 しかし白兎の巫女は真正面から相対し、敵を見据えていた。引き下がるつもりなどまったくない。

 その覚悟に応じるように、彼女の全身に『陽』の気が満ちる。昂ぶる感情によって、更にエネルギーが増していく。

 

 浄化技の準備は、整った。

 

「『神威!――」

 

 だが、まるで慌てていない様子で、謎の少女はつぶやいた。

「逃げろー、バックスピン」

 撤退の支持を出したのだ。

 これにより鉄アレイ妖怪の後輪が急激に逆回転、勢いよく後退する。

 

「――陽光波』っ!!」

 

 そして、白兎の巫女の攻撃は当たらなかった。

 発動の前に全身に気を溜め、全方向に向けて『陽』の気を一気に放つ浄化技。それがが神威陽光波だ。気を溜める際に、この技は数秒の「溜め」を必要とする。

 

 しかも、全方向に余すとこなく光が放たれるのだが、その分だけ射程距離が短かった。昨日は接近していた上に相手が膝をついていたが、今回は違う。

 敵との間に距離がある上に、ビル妖怪とは比べ物にならない早さと小回りを鉄アレイ妖怪は持っていた。車輪の如く高速回転する鉄アレイにより、車の様に動き回られては補足が難しい。

 

 よって気をチャージする数秒間に、攻撃範囲から抜け出すのは簡単だった。

 

「行け」

 

 ギュリラギュリラ、ギギギギギィィィィィィと、不快な音を立てて回る鉄アレイ。うなる鉄アレイ。高速回転する下半身の鉄アレイによって、鉄のかたまりが再び攻撃を仕掛けてくる。

 電柱より太い腕に、どデカイ鉄球をつけたような、重量級の腕が振り回された。

 

「くっ、こんのぉ!」

 

 諦めずに再び『神威陽光波』を放とうと『陽』の気を溜めるが、敵の攻撃がエネルギーが溜まり切るより早い。

 慌てて飛び上がる。

 また、飛び過ぎた。

 鉄アレイ妖怪よりも高く、校舎よりも高い。

 躱せはした。しかし外れた鉄アレイの攻撃は、轟音とともに地面にめり込んだ。

 

(失敗した!? いやけど、だったら落下先を……!)

 

 重量によって落ちていくが、白兎の巫女は鉄球を地面にめり込ませた、鉄アレイ妖怪の背後を狙う。謎の少女が座る、工の字で言うところの真ん中の線。

 

(あそこに着地すれば確実に浄化できる!)

 密着状態で使用すれば、全方位への攻撃である神威陽光波は避けられない。

 そう考えてたときだった。

 

 グルン

「え?」

 

 背後へ潜り込んだはずなのに、鉄アレイ妖怪の一ツ目と目が合った。

 鉄アレイが組み合わさった関節部分は、平気で360度回転する。妖怪は巨大鉄アレイが『お札』によってくっついているだけ。可動域がまるで違う。

 

 だから、胴体部分が予想に反して一周した。

 重さに加えて遠心力もかかった、電柱よりも太い鉄の腕。振り回された一撃が、空中にいて避けられない白兎の巫女を直撃する。

 鈍い音がして、矢のように少女が飛んでいった。

 

「……ァアっ」

 

 地面に叩きつけられなかったのは幸運だっただろう。偶々進行方向にあった、校庭の野球のネットに引っかかった。それ以上進むことはなく、学校の敷地外に飛び出て想定外の被害をもたらすこともなかった。

 

 しかし、少女が弾丸の様に突っ込んだ事で、ネットと柱を繋ぐ金具が壊れた。ネット自体もいくらか千切れ、ピンと張られていた緑色のネットはたるんでしまう。ネットに包まれたことで衝撃は分散したが、弛みの分だけネットは彼女の体に絡まっていった。

 

「うぅ……野球ネットに絡まった、早く脱出しないと……」

 

 吹き飛ばされた直後なだけでなく、上下逆さまの状態で絡まっているため、『自分が今どの様に絡まっているのか』、『どうすれば脱出できるのか』が白兎には分かっていない。

 無防備な状態で吊り下げられている。

 

 手足に絡まり、顔に覆いかぶさり、体を包むネット。引き千切ろうと体を動かすも、たるんでいる所為で手ごたえを感じない。スーパーパワーを有して入るが、体格は変わっていないのだ。

 焦りから慌てて体を動かすが、更に絡まるだけ。力が予期せぬ方向へと暴走し、体が反転し回転し。網がぐるぐる巻きになっていく。

 

「くっ……!」

(ヤバイ!このままじゃ避けられない!!)

 焦れば焦るほど、無慈悲にネットが絡まるだけだった。

 

「トドメだ」

 

 ギュリギャ!ギュリギャ!ギュリギャ!

 ギュリギャギャギャギャギャ!!!

 

 先ほどより、鉄アレイの車輪の回転数が増している。

 その上、360度回転する体で腕を高速で振り回している。

 間違いなく、最大の威力の攻撃が来る。

 

(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!)

 

 つまりは、最大のピンチだった。

 

 

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