「よし、じゃあマイクとカメラを起動するぞ。」
「ん?カメラ?」
「ウマッターに収録風景をアップするんだよ。最近トレセンに名を売ってるしちょうど良いだろ(笑)」
「まぁ。売名っていうか、俺が今まで走って培ってきたモノが、どれだけウマ娘の役に立つか知りたいんだよな。」
「なるほどね。相変わらず勉強すんのが好きだねぇ。ま、そこがアンタの良い所だけど。」
「そりゃどーも。」
収録開始。
(ヒュルルル…ボォン。ボボボボボ…)
まずはイグニッション音からアイドリング音。
エンジンルーム、マフラー、車内それぞれのマイクがしっかりと音を拾っている事をヘッドフォンとPCのモニターの波形で確認する。
(よし…OK、次頼む。)
ジェスチャーで指示を出す。すると…。
(ボォン!ボォン!ボォン!)
流貴がアドリブで
(そういや、空吹かし音は台本に書き忘れてたか…察しが良いな。)
その後は台本通り収録を進め、集音をオフにしカメラも止める。
そして、収録の模様を光良がウマッターにアップ。
『SEGA VRウマレーター【公式】
シャーシダイナモを借りて雨さん所のFDの音を収録。ドライバーは、元国際GPライダー芥瀬流貴氏が担当してくれたぞ!詳細は動画を見てくれ!by.スタッフあきら。』
「これで欲しい音は全部撮れたかな?」
「ああ。空吹かしはよく気が付いたな。ありがとう。」
「雨さんはどうでしたか?」
「あとは、レブに当たった時の警報音が鳴るよ。芥瀬君はパワーバンドを外さないから、わざとレブに当てないとだね。」
「あんまりエンジンには良くないと思いますが…。」
「もしブローしたら二人折半で弁償だね(笑)でも俺もそろそろ戻らないとだからさ、あとはよろしくね。」
「はい。お疲れ様でした。」
「お疲れちゃん。」
雨美が帰り、オーバーレブの警報音を収録。
「よし。じゃあ会社に戻って編集だ。芥瀬、ありがとうな。」
「おう。お疲れ様。」
「お疲れー。」
光良もSEGAへと戻り解散となった。
____
夕方頃お寺に帰る。
収録のためミュートにしていたスマホをチェックすると、LANEのメッセージが来ていた。
ウオッカ、
『ウマッター見ました。今度は芥瀬さんが学園に来るんすよね?』
『まぁ、いくつか言いそびれた事もあったしな。』
『来てくれるのは嬉しいんすけど、気を付けて下さいね?』
『ん?何が?』
『タイキ先輩のハグ攻撃とか。』
『え?海外の連中とは普通にハグはしてたが?』
『タイキ先輩はパワーがハンパじゃないんすよ。』
『良く分かんねぇけど。つまり相当気合いを入れないと、ボーリングのピンめいて吹っ飛ばされると?』
『そっすね。まぁ、楽しみにしてるっす。』
ロケテスト前日。生徒達に通達書類が配られる。
『拝啓、トレセン学園生徒様各位。
いよいよ明日、VRウマレーターのドライブシミュレーターロケテストを行います。
今回は、親交のある元国際GPライダー・芥瀬流貴氏をゲストドライバーにお迎えして、彼の走りを見た後に追体験や生徒同士での通信対戦を行えます。
また、夜に体育館へ筐体の搬入作業を行うため。騒音等発生する可能性がありますのでご了承下さい。
ご迷惑をおかけします。
以下、収録車両。
今回は我がSEGA社の歴代レースゲームから、
グラフィックを一新して再録しました。
「R改」より。
スバル・インプレッサWRX(GC8)
トヨタ・スープラ(JZA80)
日産・スカイラインGT-R V-specⅡ(BNR34)
ホンダ・NSX-R(NA2)
マツダ・RX-7(FD3S)
三菱・ランサーエボリューションⅧ(CT9A)
「SWDC」より。
日産・GT-R GT500(R35)
ホンダ・NSX GT500
レクサス・LC500
「セガツーリングカーチャンピオンシップ」より。
アルファロメオ・155 V6TI
オペル・カリブラツーリングカー
メルセデスベンツ・Cクラスツーリングカー
トヨタ・トムススープラ(JZA80)
「ル・マン24」より。
GT-R LM(R33)
ポルシェ・911 GT1
「SCUD RACE」より。
ダッヂ・バイパー GTS-R
ポルシェ・911 GT2(993)
フェラーリ・F40 GTE
マクラーレン・F1 GTR
「フェラーリF355チャレンジ」より。
フェラーリ・F355チャレンジ
以上20車種。
ゲームの挙動はプレイ開始時に選べます。
BEGINNER
「頭文字Dアーケード」のような爽快感重視のオリジナル挙動。ギアはパドルシフトのみ。ATも選べます。
NORMAL
電子制御アリ。実車に挙動が近付きます。パドルシフトのみ。AT不可。
PRO
電子制御がABSとトラクションコントロールのみになります。パドルシフト・Hパターン両方対応。AT不可。
EXTREME
電子制御完全オフ。Hパターンのみ。かつて我が社の作ったシミュレーターゲームF355チャレンジの現代版です。乗りこなせるか?
では、明日を楽しみにしております。
SEGAスタッフ、猛元光良。』