2周目スズカさんがトレーナーを手に入れるまで   作:subcul

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この物語はフィクションです。特定の人物を貶めるような意図はありません。内容は頭に浮かんだ単語で適当に作りました。

前フリが異常に長くなってしまったので、おでかけ回は暫しお待ちを...


スズカさん、お出かけに誘われる

【トレーナーside】

 

「スズカの事をもっと知りたい!」

 

 

何を聞いてもはぐらかされてしまうなら、当人を理解してじっくり考えていく他ないという判断だ。【目的】を直接聞き出されるのは嫌だろうし、分析の材料を集めておきたい。

 

 

「かと言って、雑談の中で聞き出すのもなぁ」

 

 

何か事情があって、随分と警戒気味な担当バ。質問という形で聞くのは明らかによろしくない。何かそれとなく。質問以外でスズカの事を理解出来る方法は無いだろうか...?

 

 

...いや、思いついた。

 

 

キーワードは【非日常感】だ!いつもと違う環境下で、いつもと違う人間と行動する。単純に色々なところに行って、好みを知るだけでも大収穫だろう。

 

 

そうと決まれば明日にでも誘ってみるか!

 

 


 

 

【スズカside】

 

 

*翌日

 

 

「今日はここまでにしよう!お疲れ!」

 

 

「ふーっ!はい、トレーナーさん!」

 

 

今日もスタミナ重視のトレーニング。今日もトレーナーさんと一緒にいる日常を噛み締める。

 

 

「スズカ、この後少し良いか?ちょっとだけで良いんだ」

 

 

「はい。わかりました♪」

 

 

少しでも一緒にいる時間が増えて嬉しい...!

 

 

あ...でも...

 

 

「すみませんトレーナーさん。シャワーを浴びてからでも良いですか...?」

 

 

汗くさい状態でトレーナーさんにくっつけない!

 

 

「いや、少なくとも俺は気にしないよ。」

 

 

「それにスズカの匂い好きなんだ。汗をかいていても不思議とイヤな匂いじゃなくてさ。」

 

 

「トレーナーさん...」

 

 

「あ、いや!セクハラとかじゃなくて俺は別に」

 

 

「...汗だくなので、着替えだけはしてきますね」

 

 

そんなのッ...反則ッ♡♡♡

 

 

バクバクとうるさい心臓を必死に抑えて走る。トレーナーさんにだらしの無い顔は見せられない!

 

 

走って、走って。更衣室に飛び込んで深呼吸をする。

 

 

少し、落ち着いてきたかも...

 

 

「でも、良い傾向ね...♡」

 

 

当然信じていたけれど、トレーナーさんは私を好意的に見ているみたい♡このまま走って、勝って、名を揚げれば♡

 

 

「ふふっ♡♡」

 

 

スルスルと体操服を脱いで下着姿になる。火照った身体には春の風でも少しだけ涼しく感じた。

 

クチュ

 

 

...ごめんなさいトレーナーさん♡少し遅れますね♡

 

 


 

 

【トレーナーside】

 

 

「あぁ〜!どうしようやっちまった!」

 

 

【新人トレーナー!担当バにセクハラッ!】なんて見出しで新聞の一面を飾るのかもしれない...!お縄だけは嫌だお縄だけは嫌だ...

 

 

「お縄じゃないにしても、誘いづらくはなったよな」

 

 

呼び止めておいて悪いが帰りたい...メンタル面は昔から貧弱だったんだ。憂鬱さは時間が経つほどに増していく。既に30分は経過。着替えだけにしては遅すぎるから、気にしているのは確定だろう。

 

 

トントン

 

 

【貴方には失望しました】

 

 

【私と契約解除してくれませんか?】

 

 

そんな事は無いとわかっていても、考えると辛すぎる。俺はスズカをスターにする。その目標だけは誰にも譲れない...!

 

 

「 トレーナーさん、サイレンススズカです」

 

 

あー

 

 

「おう、入ってくれ!」

 

 

やっぱり気が重いな...

 

 


 

 

【スズカside】

 

「失礼します」

 

 

呼吸を整えてノブを握る。色々と【スッキリ】してきたから暴走する事は無いと思うけど...トレーナーさんも待たせてしまっている。

 

 

「ごめんな?時間を取らせて」

 

 

「いえ、私も遅れてごめんなさい...」

 

 

そう言って二人がけのソファに隣合って座った。順調にスキンシップを取る事に違和感を覚えなくなってるみたい...♡♡

 

 

一歩づつ、一歩づつ。ゆっくりと関係を進めればいい。

 

 

「用事なんだけど...その...」

 

 

若干モジモジしてる...?

 

「えーと、今週末空いてるか?」

 

 

「そうですね...蹄鉄も磨り減ってきています」

 

 

遠い昔、直接誘うのが恥ずかしいから、【蹄鉄を買う】という名目でお出かけしたのを思い出す。最初はそれくらいで良いのかも。

 

 

「そうだな、蹄鉄も買いに行こう」

 

 

「わかりました。楽しみにしていますね♪」

 

 

尻尾を軽くトレーナーさんの脚に絡めつける。抱きつく事は出来ないけれど、同じ景色を見ているという実感が欲しかった。

 

 

「良ければだけど、映画にでも行かないか?というお誘いだったんだ。順当に行けば三年間パートナーになるだろ?」

 

 

「親睦を深めるのに良いかな〜とか思ったり?」

 

 

「んっ...///」

 

 

身体の一部が疼き始める。まさかトレーナーさんの方から誘ってくれるだなんて♡♡完全に打ち解けられていないと思っていたのに...♡♡

 

 

「やっぱり嫌...だったか?」

 

 

そんなのありえない!

 

 

「行きましょう!是非!すぐにでも!」

 

 

*フンスフンスと栗毛の暴走機関車が稼働し始める。美しくも苛烈な暴走機関車。完全に稼働すれば止める術は無いだろう。

 

 

「おぉ!そんなに映画好きだったんだな!前々から行こうと思っていた映画があるんだけど、気に入ってくれると良いが...」

 

 

「映画、大好きです!」

 

 

「そうか!良かった〜」

 

 

「何を観に行きますか!行きましょう!今すぐに!」

 

 

*徐々にヒートアップしていく暴走機関車。もう時期誰にも止められなくなるだろう。

 

 

【UMARS 〜火星大侵攻〜 封じられた秘宝】

 

「って映画なんだが、」

 

 

嘘、でしょ...

 

 

思い出されるのは過去(前世)の、トレーナーさんと最初に観に行った記憶。

 

 

「火星で突如観測された渦の様なモノを調査しに行った探検隊が、自然に発生した【宇宙ウマ娘】に殺された挙句に無線を乗っ取られてな?」

 

 

奥底にしまい込んでいた記憶...

 

 

「なんやかんやで大戦争が起こるっていう【エネルフォンソ・ウマロン監督】の意欲作だ!面白そうだろう!」

 

 

世紀の大赤字をたたき出した激ヤバ映画...!

 

 

「あの...やっぱり遠慮したいです...」

 

 

*蒸気機関、完全に停止。

 

 

「どうして!あの【エネルフォンソ・ウマロン監督】の最新作なのに!」

 

 

違うんですトレーナーさん...確かにその監督の映画は世界的に有名な映画を手がけ、世界でも指折りの映画監督です...

 

 

「きっと面白いに違いないさ!」

 

 

その監督の唯一の汚点となった映画がその映画なんです...

 

 

「ちょっとそれは...どうでしょう...」

 

 


 

【トレーナーside】

 

 

「何か...その...ごめんな」

 

 

「いえ、わかってくれれば良いんです」

 

 

初めて見る凄まじい剣幕で、やめておいた方が良いと説得された。単純にスズカの好みでは無いのかとも思ったが、実際に観たかのような話し口に妙な説得力があった。

 

 

「違う映画を観に行こうか...」

 

 

後日一人で観に行けば良いしな。無理やり付き合わせるのは良くないだろう。

 

 

「こちらこそすみません...」

 

 

担当バ。高校生に気まで遣われている。本番までに勉強せねば。

 

 

「いや、良いんだ。土曜日は空いてるか?」

 

 

「はい!大丈夫です。行きましょう!」

 

 

楽しみにしてますね。と、言いながら退室するスズカを見ながら考える。勉強と言ってもどうすれば良いんだ?ネットを鵜呑みにして大丈夫だろうか。

 

 

「やっぱり女性に聞くのが一番確実なのでは...?」

 

 

如何せん女性の知り合いが少ないので相談相手が居ない。一か八かにかけてアドリブで乗り切るか。

 

 

トントン

 

 

「うん?はい!どうぞ!」

 

 

悩んでいたら誰か来たようだ。時刻はギリギリ勤務時間内。帰ってからじっくり考えよう。

 

 

「お疲れ様ですトレーナーさん。こちらの書類に記入漏れがあったので伺いました」

 

 

「すみませんでした!たづなさん!すぐに記入しますね」

 

 

理事長秘書の駿川たづなさん。影でトレセンを牛耳っていると噂されている程の完璧超人だ。朗らかで気遣いも出来、生徒及びトレーナー達にファンも多い。

 

 

「ところでトレーナーさん。外まで声が聞こえてましたけど、何かお悩みですか?良ければお話、聞きますよ?」

 

 

天使に見えてきた...!

 

 

「実はかくかくしかじかで〜.」

 

 

【説明中】

 

 

「なるほど。ウマ娘とトレーナーはパートナーの様な関係ですからね。親睦を深めるのは素晴らしいと思います」

 

 

「ありがとうございます。でもそう言う経験が無いので困っていまして...」

 

 

「...そうなんですね。確かに尖った映画を観るよりも恋愛映画を観るのが安定だと思います!あと動物の感動系の映画とか...」

 

 

一瞬の間はなんだったんだろう。

 

 

「わかりました。ありがとうございます!食事はどんなのが良いですかね?」

 

 

「ヘタに高級なフレンチに行くよりもちょっとオシャレなカフェとか〜サイレンススズカさんがリラックス出来る事が重要ですね」

 

 

「なるほど!」

 

 

その後1時間程相談してしまった。大変申し訳ないと謝ったが

 

 

「気にしないでください!お役に立てて何よりです!」

 

 

と言ってくれた。俺も今日からたづなさんに脚を向けて寝れないな。

 

 

...おでかけまで二日か。色々準備しないとな。スズカの事をより多く知れるように頑張ろう。

 

 

若干浮ついた気持でトレーナー室の鍵をかけた。




私のまだ何も投稿してないpixivアカウント発掘した方いますか?

そうでも無ければ釣りアカウント(?)10個にフォローされた事に...

pixivでは本当に短い一口重馬場シリーズでも書こうかなぁとか思ったり。

同じ【subcul】名義なので宜しければフォローお願いします!
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