スイートミステリー    作:黒咲 蒼

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どうも、黒咲蒼です。

バレンタインの話です。

ミステリーと言っておりますが、しっかりミステリーになるかはわかりません…

ですが最後まで読んでくださると嬉しいです。




バレンタインの日

「よし! 良い出来だ!!」

 

 俺は1人しかいない家のキッチンで出来上がったチョコレートを見て、満足していた。

 

 今日は2月14日の朝8時だ。

 

 今日の予定は、大学に行き1日講義を受け、20時からバイトだ。

 

 俺は出来上がったチョコレートを包装して、一旦冷蔵庫にしまった。

 チョコは、バイト先の先輩にあげるために作ったものだから、大学から帰ってバイトに行く時に持って行けばいいだろう。

 

 朝飯を作って、テレビでやっているニュースを見ながら作った朝飯を食い、大学へ行く準備を進めた。

 

 

 

 大学に着くと、自分の名前、「山口春也」のところに出席と書いて講義に出た、

 

 ダラダラと講義を聞き、帰ろうと大学の正門を出たあたりで、声をかけられた。

 

「おーい! しゅん! 置いてくなんてひどいじゃないか!!」

 

 大学の唯一の友人の、「園田秋人」が追いかけて、話しかけてきた。

 

「なあ、しゅん〜。チョコもらった……?」

「ああ、3つ貰ったよ」

「は? 3つも!? おま、モテモテじゃねぇか!」

「いや、多分全部義理だよ」

「はあ、お前はなんでそんな楽観的かね。大学生になってまでバレンタインにチョコレート渡そうとする奴なんて、殆ど本命だろ」

 

 そうなのか……? 

 

「まあ、俺は好きな人いるし」

 そうボソッと言っていた。

 もちろん、

「へー、そうなんだ!! 誰誰? 俺の知ってる人??」

 秋人が拾ってきた。

 

「いや、知らないよ、バイト先の人だから」

 

「へー、そうなんだ。話変わるけど姉ちゃんもチョコ作ってたな」

 

「へー、そうなんだ」

 

「お前あんまり興味ないだろ……」

 

「うん。ない」

 

 そんな、中身のない話をしてると俺の家の前に着いたので、そこで秋人とは別れた。

 

 俺はポストの中を確認して、部屋に行き夕飯を作った。

 

 時間は過ぎ、バイトへ向かう時間になったからバイトへ向かった。

 

 

 

 バイト先に着くともう先輩は来ていた。

 俺が先輩と呼ぶのは、「紅葉」さんだ。

 紅葉さんは、名前から受け取る印象とは違く、髪を金髪にしているちょいギャル目の人だ。

 

 ちなみに、俺が想いを寄せてる人だ。

 

 俺は店の制服に着替えてレジへ向かった。

 

「よっす、少年。元気かい?」

 

「あはは、元気ですよ。紅葉さん」

 

「にゃはは、元気なのはいいことだよ。今日はいっぱいもらえたかい?」

 

「あ、少しは……」

 

「じゃあ、これはいらないかな?」

 

 そういい紅葉さんは、ポケットから可愛い包装の物をだしてぷらぷらこちらに見せていた。

 その時、

「あ!」

 

 俺は思い出した。

 

「どうした、少年! 何かまずいとでもあったか?」

 

「まあ、まずいことといえばまずいことです。いつもお世話になってる先輩にチョコをあげようと準備してたのに、家にわすれてしまいました」

 

「え、少年! 私にチョコくれようとしたのかい!?」

 

「でも、忘れちゃったんで今度でいいですよ……」

 でも、今日、バレンタインに渡さなきゃなんの意味も無くなってしまう……

 

「うーん、少年の家ってここから近いよね?」

 

「はい、歩いて数分のところですね」

 

「よし、じゃあ今日バイト終わったら、少年の家に行こう!」

 

「え!? 大丈夫なんですか? 彼氏さんとか家族とかには……」

 

「へーきへーき。彼氏いないし、家族には友達のところに泊まるって言っとけばいいし」

 

「そうですか……え、!? 今泊まってくるって言いました!?」

 

「言ったけど? 何かまずかった?」

 

「え、いや、だって」

 

「ふーん、少年はそういうこと考えちゃうのか〜」

 

「あ、いや、そんなこと」

 

「嘘、嘘、冗談、からかっただけだよ。まあ、家には行くし泊まるけどね」

 

「わかりましたよ。バイト終わったら家に行きましょう」

 

「やったー! 少年のチョコレート楽しみだよ。あ、これは家に行ったら渡すよ」

 

 そういい彼女は、包装されたものを再びポケットに入れた。

 

 

 時間は過ぎ、バイトが終わり家へ帰った。

 紅葉さんと一緒に。

 

「ここが、少年の家か! いかにも大学生が住んでそうなアパートだね」

 

「そういえば、さっき店で何買ったんですか?」

 

「? あー、お酒とつまみだよ」

 

「そうですか」

 

 そういい、家の前まで行き鍵を開けた、あ、少し散らかってるな……

 

「あはは、散らかってるね〜」

 

「片付けた方がいいですか?」

 

「いや、私の部屋の方がひどいから別に大丈夫だよ」

 

 そういい、紅葉さんは俺の家にあがった。

 

 部屋に入るなり紅葉さんはお酒の缶を開けた。

 

「ぷはー! 美味しいな!! 仕事終わりに飲むお酒は美味しいね!!」

 

「よかったですね」

 

「少年も飲むかい?」

 

「俺はまだ……いや、飲みます」

 

 俺は紅葉さんが差し出してきた缶を手に取り飲んだ、

 

「まず」

 

「にゃはは、にゃは、にゃはは」

 

 え、

 

「ちょっと紅葉さん。寝ちゃったの……か……」

 

 そこで俺は意識を手放し、夢の世界に入ってしまった。

 

 俺はこのことを後悔した……

 

 

 

 目を覚ますと朝日がさしていて、酔いが残ってるのかわからないけど、頭が痛かった。

 

 テーブルの上をみたら、『美味しかったよ』と書いてある紙が置いてあった。

 

 それをみて嬉しくなっていると携帯が騒ぎ出した。

 電話には秋人の名前があった。

 

「ん? どうした、秋人?」

 

「お前、夜何してた?」

 

「夜? 泥の用にねてたよ」

 

 嘘は言っていない。

 すると、秋人から焦りを感じる声で

 

「なら、お前荷物まとめて、あ、後チョコとかなんか昨日から変わってるもんを持って家から出ろ、そして図書館にこい」

 

 彼の言ってる図書館とは大学の近くの川の向こうにある図書館のことだろう。

 

「どうしてだよ」

 

「お前、紅葉って女の人知ってるよな?」

 ん? 

「ああ、知ってるよ。バイト先の先輩だもん」

 

「そいつ、俺の姉だ」

 

「そうだったの!? で、それが今から急いで図書館に行くのになんの関係があるんだよ」

 

「それはな、姉が昨夜死んだ。お前のアパートの近くで」

 

 

 ……

 

 ……

 

「え」

 

「詳しい話は図書館でする。1番奥のところで待ってるから早く荷物まとめてこい」

 

 そういうと、彼は電話を切った。

 

 ウー

 

 パトカーのけたたましいサイレンの音が近づいてくるのがわかる。

 

 俺は荷物をまとめて、図書館に向かうためにベランダから外に出た。

 

 

 

 

 これはバレンタインの日に起きた事件の話である。




最後まで読んでくださりありがとあございました。

補足説明ですが、主人公の山口春也くんの読みは、「やまぐち しゅんや」です。主人公の友人の園田秋人くんの読みは、「そのだ しゅうと」です。バイト先の先輩の紅葉さんの読みは、「もみじ」です。

後日、続きを投稿する予定なので楽しみに待ってくださると嬉しいです!!

今後も、黒咲蒼をどうかよろしくお願いします!!
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