どの道○される男   作:ガラクタ山のヌシ

103 / 107
続きできましたです。はい。


第103話

ロイターの駆るユーゴーからの合図を境に『夜明けの地平線団』のモビルスーツからの攻撃が、まるで息を吹き返したように激しくなった。

人質はすでにほぼほぼ回収され、アリアンロッドの援軍がやって来るのも時間の問題…普通であれば戦意を喪失していてもおかしくは無いと言うのに……。

 

『黄金のジャスレイ号』の艦内にて、ジャスレイは眉を顰めて訝る。

 

「アイツら…なぁんか狙ってやがんなぁ…」

「しかし…あの通り、ロイターは指示を出せる状況では……」

「それだよ」

 

ジャスレイは振り向いてティアンユに向けて言葉を続ける。

 

「あの野郎。なんだってわざわざ、ガンダムフレーム相手にタイマンなんざはってる?あんな分かりやすく突出して、さも狙ってくださいって言ってるようなモンなのによ…」

「もしかしたら〜…なんかトッテオキがあるのかもよ〜?」

 

ケラケラと笑うユハナがなんとなしにそう言ったことで、ジャスレイと、そしてその側に控えるティアンユがハッとした表情をする。

 

「おいこらユハナ…」

 

サンポが妹を咎めるが、ジャスレイはそんなサンポを制止する。

 

「いや、かまわねぇさ。ありがとうよサンポ。それよりもユハナ…」

「なぁに〜?オジサン?」

 

ジャスレイはユハナの方を向き、真剣な面持ちをしている。

 

「ちぃっとばかし、頼まれて欲しい仕事があんだが…それとティアンユ。もうあらかた子どもらの回収も済んだところだろうしよ。念のためアレの準備も頼んどいてくれや」

「はっ、すぐに連絡致します」

 

それが、今から少し前のこと。

パイロットスーツに身を包んだユハナとサンポは各モビルスーツのコクピット内で、ジャスレイからの指示を思い出していた。

 

「いいか?もし、オレらの予想が当たってんなら…この船団から少し離れたところに部隊が陣取ってるはずだ」

 

ジャスレイはそう言うなり、近辺の宙域図を表示する。

 

「しかし…この広い範囲からどの辺りかなんて、憶測は…」

 

サンポの言葉を遮ると、ジャスレイは宙域図を睨む。

 

「いんや可能さ。例えばだが…まずここはねぇ」

 

そう言うなり、とある一帯を指し示す。

 

「こう言う作戦は性質上、デケェ船は連れられねぇ。仮にいたとしても、補給用の小型艇が一つ二つあるくれぇだろうな。だからこの辺りの開けた場所もありえねぇ。兵力の分散を避ける意味合いでも、見つかりにくさを重要視する意味でも、護衛兼索敵役が二、三機いるくらいだろうよ。ユーゴーのスピードなら、ある程度はレーダーの誤魔化しも効くだろうしよ」

 

そうして、ジャスレイが宙域図に幾つかの×マークをつけ、最終的に幾つかの候補場所に○で目星をつける。

 

「そう考えりゃあ、思いの外あの野郎が兵力を伏せてる場所は絞れんのさ」

 

そう言ったジャスレイは油断なく、しかし不敵に笑う。

 

「恐らく、例のガンダムフレームが修理中か、もしくは…考えたくねぇが、それが無くてもあの矢を使える算段がついててその準備待ちか…ともかく時間との戦いになるだろうよ」

 

だが…と、ジャスレイは続ける。

 

「ただ暴れてぇだけなら、こんな回りくどいやり方なんぞしねぇはずだがな…」

 

これではまるで、ジャスレイを試そうとしているかのような……。

 

□□□□□□□□

 

ふぅ〜…取り敢えずこれでひと心地つけるかなぁ〜…。

 

「オヤジ、アリアンロッドの回線から通信が入っていますが…」

 

うん?アレか?ま〜たラスタルのアホが見逃してやるから手柄寄越せよ的な?

めんどくせぇなぁ〜…。

 

かと言って無視すんのも色々と大義名分与えちゃいそうでなぁ〜…。

 

しゃーない出るとしますかね。

 

「おう。繋いでくれや」

「ジャスレイ!!今すぐ退避しろ!!」

 

うぉっ、声デケェな!?

ってか、ラスタルの野郎焦ってんな珍しい。

 

「あん?どう言う風の吹き回しだ?」

「あの愚か者共…まさかとは思っていたが…」

 

焦ってんのか、かなり一方的に言ってくれるな…まぁ水さす雰囲気でもねぇけどさー。

 

「ひとまず落ち着けよ。何があったんだよ?」

 

リラックスリラックス…。

 

「何があったどころではない!!奴らは…」

「オジサ〜ン。見つけたよ〜」

 

んお、別回線でユハナちゃんからも連絡きた…。

 

「おいこらユハナ。まだ油断するんじゃあ…」「って…何アレ?」

「ユハナ、聞いてるのかって…」

「よもやダインスレイヴを賊に提供するなど…!!」

 

ああ…なんだ。そのことかよ。

 




間を開けての投稿…ちょっとドキドキしますね。
齟齬があったら申し訳ない…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。